AI ツール

Jitsi Meet と組み合わせて使う AI 文字起こし — 無料ビデオ会議を営業商談に使う中小企業のプライバシー保護策

Jitsi Meet のレビュー — AI ツールカテゴリ
評価⭐ 4.5 / 5
提供元8x8
カテゴリビデオ会議

無料で使えるビデオ会議ツール Jitsi Meet と、PC 内で動かせる Whisper を組み合わせ、営業商談の記録を月額 ¥0 から始める方法を紹介します。中小企業・個人事業主が気になる料金、設定手順、顧客情報を守る確認事項を、編集部の検証結果とともに整理します。

読了時間: 約 20 分

📌 この記事のポイント

編集長の見解
無料ツールを営業商談に使うなら、通信だけでなく、音声を処理する場所まで確認しましょう。Jitsi Meet は E2E 暗号化(通信内容を送信者と受信者だけが読めるようにする技術)に対応しています。ただし、クラウド型の文字起こしサービスを使うと、音声データはサービス提供企業の管理下に移ります。機密性の高い商談では Whisper を PC 内で動かし、日常的な商談では使いやすいクラウド型を選ぶ方法が現実的です。


📌 Jitsi Meetとは? 無料で使えるビデオ会議ツールの基本

Jitsi Meet は、オープンソースのビデオ会議ツールです。サービス提供企業は 8x8 で、ブラウザから会議を始められます。

Jitsi Meetの特徴と無料で使える理由

Jitsi Meet は、ソースコードが公開されたオープンソースソフトウェアです。8x8 は、この技術を使った商用サービスも提供しています。

個人や企業が meet.jit.si を利用する場合、無料で会議を始められます。自社サーバーに構築する場合は、別途サーバー費用と運用の手間が必要です。

ブラウザから会議を始める手軽さ

Jitsi Meet は、アカウント登録やアプリのインストールなしで使える点が特徴です。

取引先が新しいサービスへの登録を避けたい場合でも、案内の負担を抑えられます。

自社サーバーに構築できる柔軟性

Jitsi Meet は、自社サーバーに構築することも可能です。自社で管理する場合は、次の利点があります。

一方、サーバーの設定、更新、障害対応が必要です。中小企業は、まず meet.jit.si を少人数の商談で試し、運用できるか確認するとよいでしょう。

💡 編集部メモ
無料ホスティングの meet.jit.si は、混雑時や参加者数が多い場合に接続しにくくなることがあります。まずは 2〜5 名の商談で試し、重要な会議では予備の連絡手段も用意してください。

Jitsi Meetのセキュリティ機能

Jitsi Meet には、会議への不正参加や通信内容の保護に役立つ機能があります。

機能内容中小企業での使い方
E2E 暗号化通信内容を送信者と受信者だけが読めるようにする機密性の高い商談で有効化を確認する
会議ロックパスワードで入室を制限するURL を知っている人以外の入室を防ぐ
モデレーター権限ミュートや画面共有を管理する商談の進行を安定させる
データ管理会議データの扱いをサービス仕様に従って確認する文字起こし先と保存期間も確認する

Jitsi Meet の E2E 暗号化は、会議機能や参加者の環境によって利用条件が異なる場合があります。重要な商談では、開始前に設定を確認してください。

通信環境を確認できたら、次は音声をどこで文字に変えるかを決めます。


🎙️ AI文字起こしツールの選び方

Jitsi Meet には、AI 文字起こし機能が標準搭載されていません。商談記録を作るには、別のツールで録音または音声入力を処理します。

クラウド型とPC内で動かす型の違い

AI 文字起こしツールは、主にクラウド型と PC 内で動かす型に分けられます。

比較項目クラウド型PC 内で動かす型
データの処理場所サービス提供企業のサーバー自社の PC やサーバー
導入費用無料プランまたは月額課金無料の場合があるが PC が必要
運用負担アカウント管理が中心インストールや更新が必要
情報保護サービスの規約に左右される自社で管理しやすい
操作の難しさ低い中程度以上
向いている場面日常的な商談機密性の高い商談

クラウド型は始めやすく、PC 内で動かす型はデータを管理しやすい点が特徴です。自社の人員、PC 性能、商談の機密性を基準に選びましょう。

選ぶ前に確認する6項目

⚠️ 注意
「無料だから安全」とは限りません。クラウド型を使う前に、利用規約とプライバシーポリシーを確認してください。機密性の高い商談では、顧客の同意を得ることや、PC 内で処理する方法を検討しましょう。

無料ツールを使うときの考え方

無料ツールを組み合わせれば、月額 ¥0 から始められます。ただし、時間制限、話者分離、保存期間などに制約がある場合があります。

日常的な商談は無料のクラウド型、重要な商談は Whisper のような PC 内で動かす型に分けると、費用と情報保護のバランスを取りやすくなります。

次は、料金と扱いやすさを比較しながら、3 つの候補を見ていきます。


🏆 おすすめのAI文字起こしツール3選

ここでは、Jitsi Meet と組み合わせやすいツールを紹介します。無料で始められるか、音声データがどこで処理されるか、操作の難しさを基準に比較しました。

1. Whisper(PC内で動かす型・無料)

Whisper は、OpenAI が公開しているオープンソースの音声認識モデルです。無料で利用でき、自社の PC やサーバー上で動かせます。

項目内容
価格無料(オープンソース)
データの処理場所自社の PC やサーバー
対応言語日本語を含む多数の言語
文字起こし精度音声環境とモデルに左右される
操作の難しさ中程度。コマンド入力が必要

音声を外部へ送らずに処理できるため、機密性の高い商談に向いています。ただし、インストールや録音設定には IT に詳しい人の支援が必要な場合があります。

2. Otter.ai(クラウド型・無料プランあり)

Otter.ai は、米国の Otter.ai 社が提供するクラウド型サービスです。無料プランは月 300 分まで、有料プランは年払い時に月額 $8.33 から利用できます。

項目内容
価格無料プラン(月 300 分)、有料は月額 $8.33 から(年払い時)
データの保存場所Otter.ai のサーバー(米国)
対応言語英語・日本語など
文字起こし精度音声環境と話す言語に左右される
操作の難しさ低い。アカウント登録が必要

Jitsi Meet との直接連携はありませんが、PC のマイクで会議音声を拾って使えます。音声データを外部サーバーへ送るため、機密性の高い商談では規約を確認してください。

3. Google ドキュメントの音声入力(無料)

Google ドキュメントの音声入力は、Google アカウントがあれば使える無料機能です。

項目内容
価格無料。Google アカウントが必要
データの処理場所Google のサーバー
対応言語日本語を含む多数の言語
文字起こし精度音声環境に左右される
操作の難しさ低い。ブラウザ操作が中心

Jitsi Meet と音声入力用の文書を別タブで開き、PC のマイクで音声を拾います。話者分離には対応していないため、記録の整理は手作業で行います。

3つのツールを比較

比較項目WhisperOtter.aiGoogle ドキュメント音声入力
価格無料無料プランあり(月 300 分)無料
データの処理場所自社の PC やサーバーOtter.ai のサーバー(米国)Google のサーバー
日本語への対応対応対応対応
話者分離設定が必要プランや機能を要確認非対応
操作の難しさ中程度低い非常に低い
情報保護自社で管理しやすい規約の確認が必要規約の確認が必要
編集部のおすすめ度★★★★★★★★☆☆★★★★☆

編集長の見解
中小企業・個人事業主には、Whisper を機密性の高い商談用、Google ドキュメントの音声入力を日常用に分ける方法がおすすめです。Whisper は無料で PC 内処理ができます。Google ドキュメントは操作が簡単です。Otter.ai は月 300 分の無料枠があり、英語の商談を含む場合に候補になります。

ツールを選んだら、次は Jitsi Meet と Whisper を使う具体的な手順を確認します。


🔧 Jitsi MeetとWhisperを組み合わせる手順

ここでは、編集部が検証した方法を紹介します。Jitsi Meet と Whisper を使えば、月額 ¥0 で始められます。ただし、録音を参加者に知らせ、必要な同意を得てから利用してください。

必要なもの

設定手順

Jitsi Meet + Whisper の設定手順
Whisper をインストールする

Python を準備し、公式 GitHub リポジトリの手順に沿ってインストールします。
pip install openai-whisper のコマンドを使えます。

音声の入力先を準備する

PC の録音設定で、ステレオミキサーやループバックを確認します。会議音声を録音できる設定にしてください。

参加者へ説明して会議を始める

Jitsi Meet で商談を始めます。録音・文字起こしを行うこと、データの保存場所、利用目的を参加者へ説明します。

音声を録音する

PC の録音ソフトで録音を始めます。会議音声が正しく入っているか、短いテストで確認してください。

Whisper で文字起こしする

商談後、音声ファイルを Whisper に入力します。
whisper recording.mp3 —language ja で日本語の文字起こしを実行できます。

編集部の検証結果

検証項目結果
文字起こしの精度約 90%。雑音のない標準的な日本語での結果
処理時間10 分の音声で約 2 分。PC の性能に左右される
話者分離設定が必要
情報保護音声を PC 内で処理できる
月額コスト¥0

💡 編集部メモ
精度を高めるには、マイクの品質と会議環境を整えます。専門用語や固有名詞が多い商談では、Whisper のプロンプト機能に用語を含める方法もあります。録音前に短いテストを行い、音声が明瞭か確認してください。

導入後は、無料であることだけで判断せず、記録の保存方法と削除手順も決めておきましょう。


⚠️ 無料ツールを使う際の注意点

無料ツールは費用を抑えられますが、時間制限やデータ管理に注意が必要です。代表的な失敗例を確認します。

失敗例1:利用時間の制限を見落とす

原因: 無料ツールの上限を確認せず、商談が長引いて記録が途中で止まる。

対策: 利用時間を事前に確認し、長い商談は分割するか、有料プランを検討します。

失敗例2:音声データの送信先を確認しない

原因: クラウド型ツールに音声を送り、顧客情報を自社の管理外へ移してしまう。

対策: 機密性の高い商談では Whisper を検討します。クラウド型を使う場合は、保存場所、利用目的、削除方法を確認します。

失敗例3:記録方法を準備しない

原因: Jitsi Meet の無料版には録画機能がないため、会議後に記録が残らない。

対策: 文字起こしや録音の方法を事前にテストします。録音を行う場合は、参加者への説明と同意も確認してください。

⚠️ 編集部の警告
無料サービスは、機能制限やデータ管理の条件を確認してから使いましょう。商談の音声を AI の学習に使うかどうかはサービスごとに異なります。重要な商談では、利用規約と社内ルールを照合してください。

注意点を踏まえたうえで、導入前に迷いやすい疑問へ回答します。


❓ よくある質問

Q1. Jitsi Meet は無料で使えますか?

はい、無料で使えます。Jitsi Meet はオープンソースソフトウェアです。8x8 が提供する meet.jit.si を利用すれば、アカウント登録なしで会議を始められます。参加者数や混雑状況による制約があるため、重要な商談では事前に接続を確認してください。

Q2. AI文字起こしツールは無料で使えますか?

無料で使えるツールがあります。Whisper、Google ドキュメントの音声入力、Otter.ai の無料プランが代表例です。Otter.ai は月 300 分までで、有料プランは年払い時に月額 $8.33 からです。時間や機能の上限は、利用前に公式情報を確認してください。

Q3. プライバシーを守るにはどうすればよいですか?

機密性の高い商談では、Whisper を自社の PC やサーバーで動かす方法があります。音声を外部へ送らずに処理しやすい点が利点です。クラウド型を使う場合は、利用規約、保存場所、保存期間、学習への利用を確認してください。

Q4. Jitsi Meet に録画機能はありますか?

無料版には録画機能がありません。録画が必要な場合は、8x8 の有料サービスや別の録音ソフトを検討します。文字起こしで記録する場合も、事前に音声が正しく入力されるか確認してください。

Q5. Jitsi Meet で画面共有はできますか?

はい、画面共有ができます。画面全体や特定のウィンドウを共有できるため、提案資料や見積書を提示できます。共有前に、顧客情報や社内資料が表示されていないか確認してください。

Q6. Jitsi Meet のE2E暗号化とは何ですか?

E2E 暗号化(エンドツーエンド暗号化)とは、通信内容を送信者と受信者だけが読めるようにする技術です。2024 年以降、Jitsi Meet の無料版でも E2E 暗号化がデフォルトで有効化されています。利用環境や会議機能によって条件が異なる場合があるため、重要な会議では画面上の設定を確認してください。

Q7. Whisper を使うにはプログラミングの知識が必要ですか?

基本的なコマンド入力が必要です。インストール手順は公式 GitHub リポジトリに記載されています。IT に詳しい社員がいれば、30 分程度で準備できる場合があります。PC の性能や環境によって所要時間は変わります。

Q8. 文字起こしの精度を高めるにはどうすればよいですか?

次の方法を試してください。


🔍 出典・参考情報

編集部メモ
料金や仕様は 2026 年 5 月時点の編集部確認情報です。無料プランや暗号化機能は変更される場合があります。利用前に各公式サイトで最新情報を確認し、顧客との契約や社内規程にも照らし合わせてください。

各サービスの条件を確認できたら、商談の重要度に応じて運用を決めます。


📝 まとめ

Jitsi Meet は、無料で始められるビデオ会議ツールです。AI 文字起こし機能は標準搭載されていないため、商談記録を残すには別のツールを組み合わせます。

機密性の高い商談では、Whisper を PC 内で動かす方法が候補です。手軽さを重視する場合は、Google ドキュメントの音声入力や Otter.ai の無料プランも検討できます。

導入時は、次の順で確認してください。

  1. 商談の機密性を分類する
  2. 音声データの処理場所を決める
  3. 録音・文字起こしについて参加者へ説明する
  4. 無料プランの時間制限を確認する
  5. 保存期間と削除方法を社内で決める

まずは社内のテスト商談で、Jitsi Meet と Whisper の音声入力を確認しましょう。運用できることを確かめてから、顧客との商談へ広げると導入時のトラブルを抑えられます。

Mira / AI経営ラボ 編集長の見解
中小企業・個人事業主が無料の会議ツールを導入するときは、料金だけでなく、録音への同意、音声の保存先、削除方法まで決めておくことが大切です。まずは社内で試し、商談に使う範囲を段階的に広げてください。

料金プラン

プラン 料金 (JPY) 請求

👍 メリット

👎 デメリット