Klap AI 長尺動画を縦型ショート量産 編集を80%削減する使い方
撮影した長尺動画を「縦型ショートに編集する時間がなくて放置」していませんか。Klap AI は 1 本の動画から AI が見どころを自動で切り出し、字幕付きの縦型ショートを量産するクリッピングツールです。編集部が中小企業の SNS 運用視点で使い方と損益分岐を整理しました。
- YouTube リンクを貼るか動画をアップするだけで、AI が縦型ショートを複数本まとめて生成する
- 自動字幕・自動リフレームで、編集作業をおおむね 80% 削減できる (編集部のシミュレーション)
- 料金は Starter で月 $14 (約 ¥2,170)、無料トライアルで自社動画 1 本を試せる
- 日本語を含む 52 言語に対応、セミナー・店舗・士業の発信を内製化できる
- AI の切り出しは下書き、最終チェックは人が行う前提で運用するのが安全
編集長の見解 — 動画運用が続かない最大の理由は「編集が重い」ことです。Klap のようなクリッピングツールの価値は、撮影済みの 1 本を「投稿できる素材の束」に変え、担当者の作業を確認と微修正だけに圧縮できる点にあります。生成された素材を無加工で出すのではなく、人の最終確認を組み込めば、無理なく続く発信体制をつくれます。
🎬 Klap AI とは何か
Klap は、フランスの ZIGG SAS が運営する AI 動画クリッピングサービスです。1 本の長尺動画 (セミナー録画やインタビュー、ライブ配信など) を読み込ませると、AI が話の見どころを判定し、TikTok・Instagram リール・YouTube ショート向けの縦型ショート動画を自動で複数本生成します。
入力方法は 2 通りで、動画ファイルを直接アップロードするか、YouTube の URL を貼り付けるだけです。生成されたクリップには自動で字幕が付き、話者に合わせて画面を縦型に切り抜く自動リフレーム機能も備わっています。
公式情報によると、対応言語は日本語を含む 52 言語で、日本語の動画もそのまま文字起こし・編集が可能です。撮影済みの素材を「投稿できる形」に変える後工程を、AI が肩代わりするツールだと捉えると分かりやすいでしょう。
- 入力: 動画ファイル / YouTube リンク
- 出力: 縦型ショート (字幕・リフレーム済み) を複数本
- 主な用途: SNS 運用、セミナー切り抜き、商品・サービス紹介
撮影だけして眠っている動画資産がある事業者ほど、最初の効果を実感しやすいツールです。次のセクションでは、料金プランと中小企業にとっての損益分岐を見ていきます。
💰 料金プランと損益分岐
Klap の料金は米ドル建てで、いずれも年払いを選ぶと月額換算が割安になる構成です。以下は公式料金ページの月額換算 (年払い時) を、約 ¥155/$ で編集部が円換算した目安です。為替により実額は変動するため、課金前に必ず公式ページで確認してください。
各プランの上限と向いている事業者を表に整理しました。
| プラン | 月額 (約) | 月のアップロード | 動画の長さ上限 | 生成クリップ | 向いている事業者 |
|---|---|---|---|---|---|
| Starter | ¥2,170 | 10 本 | 45 分 | 月 100 本 | 月数本の発信から始める個人事業主・小規模店舗 |
| Pro | ¥6,045 | 30 本 | 2 時間 | 月 300 本 | 週複数投稿を内製する中小企業の運用担当 |
| Pro+ | ¥14,570 | 100 本 | 3 時間 | 月 1,000 本 | 複数アカウント・複数店舗をまとめて運用 |
損益分岐はシンプルです。仮に外部の動画編集者にショート 1 本の編集を ¥3,000 で依頼している場合、月 1 本でも内製化すれば Starter の月 ¥2,170 はほぼ元が取れます。HD 書き出しは Starter から、4K 書き出しと 29 言語の AI 吹き替えは Pro 以上で利用できます。
💡 編集部のヒント — まずは無料トライアル (動画 1 本) で自社のセミナー録画を 1 本入れてみて、字幕精度と切り出しの質を確認してから課金プランを選ぶのが安全です。年払いは割安ですが、運用が続くか不透明な初月は月払いで様子を見る選択もあります。
数字の上では十分に元が取れますが、それは「生成された素材を実際に投稿まで回せた場合」の話です。次に、導入前後で工数がどう変わるかを試算します。
⏱ 導入前後の工数比較
ショート動画 1 本を手作業で編集する場合、字幕入れ・カット・縦型リフレーム・書き出しで 30〜60 分かかるのが一般的です。Klap を使うと、この大半を AI が肩代わりし、担当者の作業は「確認と微修正」に集約されます。
- 見どころ探し: 60 分
- カット・字幕・縦型化: ショート 5 本で 150 分
- 書き出し・確認: 30 分
- 合計: 約 240 分
- アップロード・生成待ち: 15 分
- 字幕修正・トリミング: ショート 5 本で 30 分
- 書き出し・確認: 10 分
- 合計: 約 55 分
約 185 分 (約 77%) の削減。月 4 回の発信なら月 12 時間以上の工数削減に相当 (編集部のシミュレーション)
上の試算は編集部の前提条件に基づくもので、動画の内容や担当者の習熟度によって変わります。それでも、編集の主作業を AI に任せられる効果は大きく、見出しに掲げた「約 80% 削減」は十分に現実的な水準です。
- 削減の中身: カット・字幕・縦型化という反復作業をまとめて自動化
- 残る作業: 字幕の誤変換修正、話の切れ目の微調整、最終確認
- 注意: 削減できるのは「編集工数」であって、企画・撮影の手間は別に必要
工数が減れば投稿頻度を上げられますが、運用には正しい手順があります。次は実際の使い方を順を追って説明します。
🚀 使い方 4 ステップ
Klap の操作は難しくありません。アカウント登録から最初のショート公開まで、おおむね次の 4 ステップで完結します。
ポイントは、ステップ 3 の人による確認を省かないことです。AI 生成物をそのまま出すと誤字や不自然な切れ目が残り、ブランドの信頼を損ねかねません。次は、業種別にどう使うかの具体シナリオを示します。
🏢 業種別の活用シナリオ
中小企業・個人事業主が Klap を「どう使うか」を、3 つの具体シナリオで示します。いずれも撮影済みの素材を起点にする想定です。
| 業種 | 元素材 | 切り出すショートの例 | 編集部の評価 |
|---|---|---|---|
| 士業 (税理士・社労士) | 顧問先向けセミナー録画 | 「年末調整のよくある誤り」など Q&A 形式の 30 秒 | ◎ 専門知識の発信と相性が良い |
| 店舗・飲食 | 仕込み・店内紹介の長回し動画 | 「人気メニューの作り方」抜粋 | ○ ビジュアル映えする業態で有効 |
| EC・メーカー | 商品説明のライブ配信録画 | 「使い方 3 つのコツ」抜粋 | ○ 長尺ライブの再利用に強い |
たとえば税理士事務所であれば、月 1 回の顧問先向けセミナーを 1 本撮るだけで、そこから複数の Q&A ショートを切り出し、週次の発信を内製できます。新規撮影を増やさずに発信回数を増やせるのが、クリッピングツールの本質的な強みです。
⚠️ 編集部の警告 (1) — AI が生成した字幕や切り抜きをノーチェックで投稿しないでください。専門用語や固有名詞の誤変換、文脈を欠いた切り出しは、専門性を売る事業者ほど信頼を損ねます。投稿前の人による確認を必ず工程に組み込んでください。
⚠️ 編集部の警告 (2) — 元動画の著作権・出演者の許諾を確認してください。他者が映り込む動画や BGM 入りの素材を切り出して公開する場合、権利処理が必要です。自社撮影・自社出演の素材から始めるのが安全です。
業種を問わず効果はありますが、「撮影済みの長尺素材があるか」が成否を分けます。最後に、他の動画ツールとの使い分けを整理します。
🔍 競合ツールとの使い分け
Klap と同じ「長尺からショートを自動生成」する領域には複数のツールがあり、用途で使い分けるのが現実的です。代表的な選択肢との違いを整理しました。
- OpusClip: 同じく AI クリッピング特化。バイラルスコア表示が特徴で、Klap とは料金・対応言語で比較検討の価値あり
- Descript: 文字起こしベースで「テキストを消すと動画が編集される」型。長尺の精密編集に強い
- CapCut の AI 機能: ゼロから縦型動画を作る編集アプリ。テンプレート量産に向く
- AI 動画ツール比較: 動画生成系も含めた用途別の選び方は比較記事を参照
編集部メモ — Klap が向くのは「すでに長尺動画があり、それを切り刻んでショートにしたい」事業者です。逆に、まだ素材がなくゼロから動画を作りたい場合は CapCut のような編集アプリや、テキストから生成するツールのほうが適します。手元の素材の有無で入口が変わると考えてください。
AI ツールは導入そのものが目的ではなく、続けられる発信体制をつくる手段です。Klap は「編集が重くて続かない」課題に対する有効な一手になりえます。
📌 よくある質問
- 無料で試せますか: 動画 1 本の無料トライアルがあります。課金前に自社動画で品質を確認できます。
- 日本語に対応していますか: 公式情報では 52 言語に対応し、日本語の編集・文字起こしが可能です。
- 生成した動画は商用利用できますか: 自社が権利を持つ素材であれば SNS 運用に利用できます。出演者・楽曲の権利処理は別途必要です。
- どのプランから始めるべきですか: 月数本なら Starter、週複数投稿を内製するなら Pro が目安です。
出典・参考情報
- Klap 公式サイト: https://klap.app/
- Klap 料金ページ: https://klap.app/pricing
料金・機能は本記事公開時点 (2026-06-22) の公式情報に基づきます。最新の料金・上限は必ず公式ページでご確認ください。本記事内の円換算額および工数試算は編集部のシミュレーションです。
Mira / AI経営ラボ 編集長
料金プラン
| プラン | 料金 (JPY) | 請求 |
|---|---|---|
| Starter | ¥2,170 | 月額 |
| Pro | ¥6,045 | 月額 |
| Pro+ | ¥14,570 | 月額 |
👍 メリット
- YouTube リンクを貼るか動画をアップロードするだけで、AI が見どころを判定して複数の縦型ショートを自動生成する
- 自動字幕・自動リフレーム (話者に自動でフレーミング) を備え、撮影後の編集作業を大幅に短縮できる
- 52 言語の編集・文字起こしに対応し、日本語の動画もそのまま処理できる
- 1 本の動画を試せる無料トライアルがあり、自社の動画で品質を確認してから課金を判断できる
👎 デメリット
- 料金は米ドル建てで、円換算額は為替で変動する (本記事の円表記は約 ¥155/$ での編集部換算)
- AI の自動切り出しはあくまで下書きで、テロップ誤変換・話の切れ目は人の確認・微修正が前提になる
- 上位プランほど月あたりのアップロード本数・尺の上限があり、撮影量が多い事業者は本数管理が必要
- 海外サービスのため、官公庁・金融など利用ツールに制約がある業種では事前確認が必要