LALAL.AI 音源分離でBGM制作コストを月¥3,000に 動画制作者向け
「動画のBGMを毎回買い足すと費用がかさむし、ロケ収録した音声には環境音や BGM が被っていてナレーションが聞き取りにくい」 — これは動画制作を内製する中小企業の担当者から繰り返し届く相談です。
LALAL.AI はボーカル・インスト・ドラム・ベースなど音源のパートを AI で高精度に分離するツールです。Lite プラン (年払いで月 ¥1,185 前後) から使え、Pro プラン (月 ¥2,880 前後) を含めても月 ¥3,000 以内で運用できます。ライセンス済み音源のインスト化やロケ収録音声のノイズ除去に活用し、BGM・音声整音の外注コストを圧縮する型を編集部が提案します。
- LALAL.AI はボーカル・インスト・ドラム・ベース等 10 種類前後のパートを AI で分離できる音源分離ツール
- Lite プラン (年払いで月 ¥1,185 前後) からダウンロード・バッチ処理が可能になる
- Pro プラン (月 ¥2,880 前後) は VST プラグイン・API アクセスが付き、DAW 作業や自動処理に組み込める
- 正しい用途はライセンス済み音源のインスト化・ロケ収録音声のノイズ除去であり、他者の著作物を無断でBGM化するのは著作権侵害
- 外注・都度購入していた音声整音作業を月 ¥3,000 以内の定額に置き換える型を編集部が試算
編集長の見解 — LALAL.AI の価値は「音を切り分ける精度」そのものより、「自社が権利を持つ音源の使い道を広げられる」点にあります。過去に一度だけ制作したジングルや BGM 音源からインストだけを取り出して別動画に使い回す、ロケ収録で入り込んだ環境音を取り除いてナレーションだけをクリアにする — こうした用途であれば、月 ¥3,000 以内の投資で外注していた音声整音作業を大きく圧縮できます。一方で「市販曲のボーカルを消して自社動画のBGMにする」ような使い方は技術的に可能でも著作権上アウトになりやすく、編集部はこの線引きを明確にしたうえでの導入を推奨します。
🎚 LALAL.AI の音源分離機能でできること
LALAL.AI は「ボーカル・インスト、ドラム、ベース、アコースティックギター、エレキギター、ピアノ、シンセサイザー、ボイス・ノイズ、弦楽器、管楽器」といった多様なパートを AI で分離できます (公式サイト記載)。動画制作者の実務で効くのは主に 3 つです。
- インスト抽出: 自社が権利を持つ楽曲 (自社制作・買い切りライセンス音源) からボーカルを除去し、インストゥルメンタル版の BGM を作る
- ノイズ・環境音の除去: ロケ収録した動画のナレーション音声から、周囲の BGM や雑音を分離してクリアな声だけを残す
- ステム分離: ドラム・ベース・ピアノ等パートごとに書き出し、動画編集ソフト上で音量バランスを再調整する
対応フォーマットは音声が MP3・OGG・WAV・FLAC・AIFF・AAC・M4A、動画が AVI・MP4・MKV・MOV・M4V です (公式サイト記載)。動画ファイルを直接アップロードして音声だけ分離できるため、編集ソフトへの取り込み前に音声処理を済ませられます。
著作権上の注意 — 他者の楽曲からのボーカル除去は「自分のもの」になりません。市販曲・配信サービスの楽曲・他社が権利を持つ音源からボーカルを AI で除去しても、原盤権・著作権は消えません。分離したインスト音源を自社の商用動画に無断で使うと、著作権侵害として動画削除や損害賠償請求の対象になり得ます。LALAL.AI を BGM 制作に使う場合は、自社が制作したかライセンスで商用利用が許諾された音源に限定してください。他者楽曲の商用利用可否に迷う場合は、著作権者または JASRAC 等の権利団体に確認するのが確実です。
音源分離でできることが見えたところで、次はコスト面を試算します。
💰 料金プランと推奨用途
LALAL.AI は無料の Starter に加え、Lite と Pro の 2 つの有料プランで構成されています。料金は為替・地域で変動するため、以下は編集部が公式サイトの表示を基に円換算した目安です。
| プラン | 月額の目安 (円換算) | ファストキュー | 主要機能 | 推奨用途 |
|---|---|---|---|---|
| Starter (無料) | ¥0 | なし (低速のみ 10 分/月) | ダウンロード不可 | 分離結果の試し聴きのみ |
| Lite (年払い) | 月 ¥1,185 前後 | 90 分/月 | DL・バッチ処理可 | 個人事業主・小規模の音声整音 |
| Pro (年払い) | 月 ¥2,160 前後 | 250 分/月 | VST プラグイン・API・早期新機能 | DAW 連携・複数動画の定常処理 |
注: 上記は 2026 年 7 月時点で編集部が LALAL.AI 公式サイト (https://www.lalal.ai/) の表示を基に概算した目安です。確定価格・最新プラン内容は必ず公式サイトのプラン画面で確認してください。処理量が多い場合は Master (750 分 / $50)・Premium (3,000 分 / $190) 等の Top-Up (追加購入) を組み合わせる設計です。
動画 1-2 本/週の運用なら Lite プラン (年払いで月 ¥1,185 前後) で十分な分数が確保でき、DAW でのステム編集や API 連携まで見据えるなら Pro が現実的です。次のセクションでは外注との費用比較を試算します。
⏱ 外注・都度購入 vs LALAL.AI: 編集部のシミュレーション
ロケ収録動画のノイズ除去とジングルのインスト化を月 4 件行う場合のコスト比較です。
- 1 件あたり単価: ¥5,000-15,000 (中央値 ¥8,000)
- 月 4 件の依頼費: ¥32,000
- 納期: 2-5 日/件
- 修正コスト: ¥2,000-3,000/回
- 合計: 月 ¥32,000
- サービス費: 月 ¥1,185 前後 (年払い)
- 内製工数: 1 件 15-20 分 × 4 = 約 1 時間
- 工数費 (時給 ¥3,000 換算): ¥3,000
- 月合計: 約 ¥4,185
- 合計: 約 ¥4,185
外注比 約 87% 削減 (編集部のシミュレーション、対象は自社が権利を持つ音源に限る)
差額は月 約 ¥27,800 です。これは編集部のシミュレーションであり、実際は音源の状態・修正回数・担当者の習熟度で変動します。なお本試算は「自社が権利を持つジングル・買い切りライセンス音源」を対象としており、他者楽曲を対象にした場合は前述の著作権リスクにより成立しません。
編集部のヒント — 過去に一度だけ制作会社に発注したジングルや BGM の「歌入り版」しか手元にない場合、LALAL.AI でインストを抽出しておけば、次回以降は別の動画にも同じ BGM を歌なしで使い回せます。制作会社に依頼したのは自社の楽曲である前提が守られていれば、再依頼のコストをまるごと削減できます。
コスト面が見えたところで、次は実際の操作手順に進みます。
✍️ 音声整音を 1 本仕上げる実務手順
ロケ収録動画のナレーションをクリアにする流れを 5 ステップで示します。
慣れれば 1 本 15-20 分で処理できます。分離モードの選び方に慣れるまでは、最初の数本は試行錯誤の時間を見込んでおいてください。書き出した音声を動画編集と組み合わせる流れは、CapCut の AI 機能で動画編集を時短する記事 もあわせて参考になります。
🏪 業種別の活用シナリオ
中小企業の代表的な 4 業種で、編集部が「使い方の型」を整理しました。
| 業種 | 用途 | 月の処理件数 | 推奨プラン |
|---|---|---|---|
| EC・D2C | 商品紹介動画のロケ音声クリーンアップ | 6-10 件 | Lite |
| 飲食・小売 | 自社ジングルのインスト化・使い回し | 2-4 件 | Lite |
| 不動産 | 内見動画のナレーション整音 | 4-8 件 | Lite |
| 制作会社・代理店 | クライアント案件での定常処理・API 連携 | 15-30 件 | Pro |
EC・D2C のシナリオ例
店舗スタッフがスマホでロケ収録した商品紹介動画を想定します。店内の BGM や雑音がナレーションに被っていて聞き取りづらい場合、LALAL.AI の「ボイス・ノイズ」モードでナレーションだけを抽出し、別途用意した自社ライセンスの BGM と組み合わせ直すことで、収録し直すコストをかけずに音質を改善できます。月 6-10 本の処理なら Lite プラン (年払いで月 ¥1,185 前後) のファストキュー 90 分で十分に回ります。
編集部のヒント — 「ノイズ除去」と「BGM 化」は別の作業として管理するのが安全です。ノイズ除去 (自社の収録音声からのクリーンアップ) は権利上の問題が起きにくい一方、BGM 化 (他者楽曲からのインスト抽出) は権利確認が必須です。担当者が混同しないよう、社内ルールとして用途を分けて運用してください。
業種別の使い分けが見えたところで、次は導入の落とし穴を確認します。
⚠️ 失敗パターンと回避策
LALAL.AI 導入で中小企業が陥りやすい失敗を 3 つ挙げます。
失敗 1: 市販曲・配信曲のボーカルを消して自社動画の BGM にする — 技術的には数秒でできますが、原盤権・著作権を持たない音源を商用動画に使うのは著作権侵害です。広告出稿やクライアント案件で使えば損害賠償リスクが特に高くなります。自社が権利を持つ音源、または商用利用が明記されたライセンス音源に限定してください。
失敗 2: 無料 Starter だけで運用できると誤解する — Starter は結果のダウンロードができず試聴のみです。実務でファイルを書き出すには Lite 以上の契約が前提になります。導入前に必要な分数 (ファストキュー) を見積もっておいてください。
失敗 3: 処理量を見積もらずに Lite のまま運用してファストキューを使い切る — Lite のファストキュー 90 分/月は動画本数が増えると足りなくなり、超過分は低速キューか Top-Up (追加購入) が必要になります。月の処理本数が多い制作会社・代理店は Pro プランか Top-Up を前提に予算を組んでください。
次は補助金活用の可能性を確認します。
💴 補助金で導入コストを下げる
LALAL.AI 自体はサブスク (経費計上) ですが、動画制作環境の整備に必要な PC・マイク・収録機材はハードウェア投資として補助金対象になることがあります。代表的なのは 小規模事業者持続化補助金 と IT 導入補助金 です。
| 補助金 | LALAL.AI 自体 | 関連機材 (PC・マイク等) | 推奨度 |
|---|---|---|---|
| 持続化補助金 | △ (販路開拓の経費として要相談) | ○ (収録機材・PC 等) | ○ |
| IT 導入補助金 | 対象外 (海外クラウドサービス・登録外) | △ (登録ツール経由なら可) | △ |
動画による販路開拓は持続化補助金の対象になりやすい領域です。詳細は 補助金カテゴリ で各制度の最新の申請ガイドライン (公募要領) を確認してください。
❓ よくある質問
Q. 市販曲のボーカルを消してBGMにしても大丈夫ですか? A. 原則として不可です。原盤権・著作権は音源分離後も消えず、無断で商用動画に使うと著作権侵害になります。自社が権利を持つ音源、または商用利用が明記されたライセンス音源に限定してください。
Q. 無料プランでどこまで試せますか? A. Starter は低速キュー 10 分/月まで処理を試せますが、結果のダウンロードはできません。実務利用には Lite 以上の契約が必要です。
Q. 動画ファイルを直接アップロードできますか? A. できます。MP4・MOV 等の動画ファイルをそのままアップロードし、音声だけを分離できます (公式サイト記載)。
Q. ボーカル入りの新規BGMを作りたい場合は? A. LALAL.AI は既存音源の「分離」に特化したツールです。ゼロから著作権フリーの BGM を生成したい場合は Soundraw や Suno が向いています。
出典・参考情報
- LALAL.AI 公式サイト: https://www.lalal.ai/
- LALAL.AI 料金プラン: https://www.lalal.ai/pricing/
もっと深く学ぶための関連書籍
LALAL.AI は音源を分離する強力なツールですが、「どこまでが自社の権利で、どこからが他者の権利か」を見誤ると、便利さがそのままリスクに変わります。音楽著作権・原盤権の基礎を解説した書籍でひと通り学んでおくと、動画制作の現場で「使っていい音源かどうか」を自分で判断できるようになり、安心して音源分離ツールを活用できます。
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Mira / AI経営ラボ 編集長
料金プラン
| プラン | 料金 (JPY) | 請求 |
|---|---|---|
| Starter (無料) | ¥0 | 月額 |
| Lite (年払い) | ¥1,185 | 月額 |
| Lite (月払い) | ¥1,580 | 月額 |
| Pro (年払い) | ¥2,160 | 月額 |
| Pro (月払い) | ¥2,880 | 月額 |
👍 メリット
- ボーカル・インスト・ドラム・ベース・ギター・ピアノ・弦楽器・管楽器など 10 種類前後のパートを高精度に分離できる
- Lite プラン (年払いで月 ¥1,185 前後) からファストキュー 90 分/月・結果ダウンロード・バッチ処理が使える
- ライセンス済み音源のインスト化やロケ収録音声のノイズ除去など、実務で使える場面が幅広い
- Pro プランは VST プラグイン・API アクセスが付き、DAW (音楽編集ソフト) 上での作業や自動処理に組み込める
👎 デメリット
- 無料の Starter は結果ダウンロード不可・アップロード上限 200MB とお試し専用で、実務利用には有料契約が前提
- 他者の著作物 (市販曲・配信曲) からボーカルを除去しても、原盤・著作権が消えるわけではなく商用利用の許諾は別問題
- ファストキューは分数制のため、月間の処理量が多いと Top-Up (追加購入) が必要になりコストが読みにくい
- 料金は為替・地域で変動するため、円建ての確定額は契約画面でしか確認できない