ブランド統一デザインを量産 Recraft AI画像生成 マーケター向け活用術
Recraft は、SNS投稿・広告バナー・ロゴアイコンといった販促素材を「毎回バラバラの雰囲気」にせず、自社らしい配色とデザインスタイルを保ったまま量産できるAI画像生成ツールです。無料プランと月額¥1,940のBasicプランから始められ、外注デザイン費に頼らず社内でブランド統一されたビジュアルを作れます。
この記事のポイント
- Recraft の料金は無料プラン(1日30クレジット、商用利用不可)から、月払い¥1,940のBasicプランで商用利用権付きの画像生成が可能
- 自社の画像をアップロードするだけで「カスタムスタイル」として登録でき、以降の生成すべてに同じ画風を自動適用できる(追加学習不要)
- ラスター画像ではなく編集可能なベクター(SVG)をそのまま生成できるため、ロゴやアイコンを社内でサイズ違いに作り直す手間が減る
- 編集部試算では、SNS投稿画像の外注をRecraft内製に切り替えた場合、月間デザイン費を約7割圧縮できる水準
- 競合のAdobe Firefly・Canva Magic Studio・Midjourneyとの違いを、ブランド統一性とベクター対応の観点で編集部が比較
編集長 Mira の見解: AI画像生成の課題は「量産できても、どれも微妙にテイストが違って自社らしくない」という点でした。Recraft の強みは、まさにそこ。一度スタイルを登録すれば、以降は誰が生成しても同じ画風に揃う仕組みは、少人数でSNS運用を回す中小企業やひとり広報の事業主にとって、外注費以上に「担当者交代時の属人化」を防ぐ価値があります。
こんな経営者・事業主におすすめ
- 自社SNS(Instagram / X / LinkedIn)の投稿画像を、毎回違う雰囲気にせず統一したい広報・マーケ担当者
- ロゴやアイコンを社内で微調整したい、外部デザイナーへの都度発注コストを抑えたい個人事業主
- ECサイトの商品バナーやセール告知画像を、シーズンごとに大量生産したい小売事業者
- 名刺・チラシ・提案書の挿絵など、ベクター素材をそのまま印刷物に流用したい士業・コンサル
- 複数の画像生成AI(Nano Banana、Flux等)を比較しながら使いたいデザイン初心者
料金プランと中小企業のおすすめ
Recraft は無料プラン、Basic、Pro、Teams の4段階です。月払いと年払い(20%割引)の2種類があり、年払いにすると実質月額が下がります。中小企業のSNS・広告デザイン内製が目的なら、まず商用利用権が付く Basicプラン(月払い¥1,940) が起点になります。
| プラン | 月払い(税別) | 年払い時の実質月額 | 月間クレジット | 編集部の評価 |
|---|---|---|---|---|
| Free | ¥0 | ¥0 | 1日30クレジット | 試用・スタイル相性確認に十分 |
| Basic | ¥1,940 | ¥1,620 | 1,000 | 中小企業のスイートスポット |
| Pro | ¥3,240 | ¥2,590 | 2,000(動画生成込み) | 画像+動画も内製したい事業者向け |
| Teams(1席) | ¥3,560 | ¥2,920 | 1席あたり2,000 | 複数人でスタイルを共有したいチーム向け |
金額は2026年7月時点の為替レート(1ドル=約162円)で編集部が換算した参考値です。実際の請求額はドル建てのため、Recraft公式のクレジットカード決済時レートで変動します。年間クレジットは契約月から毎月リセットされ、未使用分は翌月に繰り越されません。次のセクションでは、外注からの切り替えでどれだけコストが変わるかを編集部の試算で示します。
編集部のシミュレーション: SNS素材の外注を内製化するといくら浮くか
ある個人事業主B社(従業員5名、EC運営)が、Instagram投稿とセールバナーの画像を月20点、1点あたり¥2,500でデザイナーに外注している前提で試算します。これは編集部によるシミュレーション値であり、B社は架空の事例です。
| 項目 | 外注継続 | Recraft Basic内製 | 差額 |
|---|---|---|---|
| デザイン外注費(¥2,500 × 20点/月) | ¥50,000 | ¥0 | -¥50,000 |
| Recraft Basicプラン | - | ¥1,940 | +¥1,940 |
| 内製の作業時間(@¥1,500/h × 4h/月) | - | ¥6,000 | +¥6,000 |
| 月次合計 | ¥50,000 | ¥7,940 | -¥42,060(約84%削減) |
スタイルを一度登録してしまえば、1点あたりの生成時間は数分程度に収まるため、月20点程度なら4時間前後で作業が完了する想定です。次のセクションでは、この試算の前提となる主要機能を解説します。
編集部の節約Tip: Basicプラン以上では「クレジットの都度購入(top-up)」も可能です。月末に数点だけ足りない場合、上位プランに切り替える前にtop-upで様子を見る方がコストを抑えられます(Free・Teamsプランではtop-up非対応)。
主要機能をブランド統一デザインの文脈で解説
1. カスタムスタイル(自社の画風を登録)
自社の過去のデザイン画像を数枚アップロードするだけで、Recraftがその画風を「再利用可能なスタイル」として登録します。以降はこのスタイルを選ぶだけで、担当者が変わっても同じテイストの画像を生成できます。プロンプトで毎回「当社らしい色味で」と説明し直す必要がありません。
2. ベクター(SVG)ネイティブ生成
多くのAI画像生成ツールはラスター画像(PNG/JPEG)しか出力しませんが、Recraftは編集可能なベクター形式(SVG)をそのまま生成できます。ロゴやアイコンをillustrator等のベクター編集ソフトで開いて、パスをそのまま調整・拡大縮小できるのが強みです。
3. 複数の外部画像生成モデルへのアクセス(Basic以上)
Nano Banana、Seedream、GPT Image、Fluxなど、Recraft独自モデル以外の主要な画像生成モデルもBasicプラン以上から切り替えて使えます。写実性を優先したいカット、イラスト調にしたいカットで使い分けが可能です。
4. 編集ツール(カラーパレット・アップスケール等)
カスタムカラーパレット、Magic Wand(部分編集)、Creative Upscale(高解像度化)、Artistic Level(画風の強弱調整)、Extract Prompt(既存画像からプロンプトを逆生成)といった編集ツールがBasicプラン以上で使えます。Recraft の API では、これに加えて背景除去・インペイント・アウトペイント・バッチ処理にも対応しています(開発者向け)。
各機能の詳細は次のセクションの導入ステップとあわせて確認してください。
編集部の見解: 中小企業のSNS運用では「毎回違うAIツールで、毎回違う雰囲気の画像を出す」ことが最大の失敗要因です。Recraftのカスタムスタイル機能は、この属人化リスクを構造的に減らせる点が最大の価値と言えます。
導入ステップ(5ステップ)
無料プランでのスタイル確認からBasicプラン移行までの流れ
ステップ01〜03は30分〜1時間程度、ステップ05までで概ね2週間あれば運用に乗せられます。次のセクションでは、他の画像生成AIとの違いを整理します。
競合比較: Adobe Firefly / Canva Magic Studio / Midjourney との使い分け
| サービス | 月額目安 | ベクター生成 | ブランドスタイル固定 | 中小企業フィット |
|---|---|---|---|---|
| Recraft | ¥1,940〜 | ◎(SVGネイティブ) | ◎(カスタムスタイル) | ◎ |
| Adobe Firefly | ¥1,580〜 | △(別途変換) | ○(Photoshop連携) | ◎ |
| Canva Magic Studio | 既存Canva契約内 | △ | ○(ブランドキット機能) | ◎(デザイン初心者向け) |
| Midjourney | ¥1,500〜 | × | △(プロンプト依存) | ○(写実性重視向け) |
ロゴやアイコンをベクターのまま社内で使い回したいなら Recraft、Photoshop / Illustrator を既に契約しているなら Adobe Firefly 画像生成ガイド、テンプレートから手軽に仕上げたいなら Canva Magic Studio 活用ガイド、写実性・芸術性を優先するなら Midjourney 評判・料金ガイド が候補になります。
編集部の警告: 「ブランドスタイル固定」といっても、AI生成である以上は毎回100%同一の画風になるわけではありません。特に人物やロゴの細部は、生成後に社内で必ず目視確認するプロセスを組み込んでください。
失敗パターン: 無料プランの誤用とクレジット浪費
よくある失敗1: 無料プランで生成した画像をそのまま広告バナーに使ってしまうケース。無料プランの生成画像はRecraft側の所有物としてコミュニティギャラリーに公開されるため、商用利用も自社の独占利用もできません。広告や販促に使う画像は必ずBasicプラン以上で生成してください。
よくある失敗2: プロンプトを固めずに何度も生成し直し、月間クレジットを序盤で使い切ってしまうケース。月1,000クレジット(Basic)は繰り越しできないため、投稿カレンダーを先に決めて必要枚数を逆算してから生成を始めるのがおすすめです。
よくある質問
Q. 生成した画像をクライアントへの納品物として使っても問題ない? A. Basic以上の有料プランで生成し、Recraftの利用規約に従う限り商用利用・私的利用ともに可能です。生成画像は非公開で、あなたの所有物になります。
Q. クレジットを使い切ったらどうなる? A. Basic・Proプランでは追加クレジットの都度購入(top-up、失効なし)に対応しています。FreeとTeamsプランはtop-up非対応のため、上位プランへの切り替えを検討してください。
Q. 年払いにするとどれくらいお得? A. 月払いに比べて実質約20%安くなります(例: Basicは月払い¥1,940 → 年払い時の実質月額¥1,620)。ただし1年分を前払いする契約になるため、無料プランで相性を確認してから切り替えるのが安全です。
出典・参考情報
- Recraft 公式サイト: https://www.recraft.ai/
- Recraft 料金プラン: https://www.recraft.ai/pricing
- Recraft ベクター生成機能: https://www.recraft.ai/ai-vector-generator
Mira / AI経営ラボ 編集長
もっと深く学ぶための関連書籍
Recraft のカスタムスタイルやベクター生成を最大限に活かすには、AI画像生成のプロンプト設計とブランドデザインの基礎知識を押さえておくと、試行錯誤の回数を減らせます。クレジットを無駄にしないためにも、書籍で全体像を先につかんでおくのがおすすめです。
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料金プラン
| プラン | 料金 (JPY) | 請求 |
|---|---|---|
| Free | ¥0 | 月額 |
| Basic | ¥1,940 | 月額 |
| Pro | ¥3,240 | 月額 |
| Teams(1席あたり) | ¥3,560 | 月額 |
👍 メリット
- 独自の画像をアップロードするだけで『自社らしい画風』を再利用可能なスタイルとして登録でき、生成のたびに毎回同じテイストを再現できる
- ラスター画像に変換せず編集可能なベクター(SVG)をそのまま生成できる数少ないAI画像ツールで、ロゴやアイコンをそのまま拡大縮小できる
- Basicプラン(月額¥1,940)から商用利用権が付与され、生成画像は非公開・自分の所有物になる
- 無料プランでも1日30クレジットまで試用でき、契約前にスタイルの相性を確認できる
- Nano Banana、Seedream、GPT Image、Fluxなど複数の外部モデルをBasicプラン以上で切り替えて使える
👎 デメリット
- 無料プランで生成した画像はRecraft側の所有物となり、コミュニティギャラリーで公開される(商用利用不可)
- 月間クレジットは繰り越し不可のため、使い切れないと実質的な無駄が出る
- Teamsプランはワークスペース単位の契約で、料金・席数の詳細は公式サイトでの見積もり確認が前提
- 日本語の公式サポート・日本語UIは限定的で、英語での操作理解が前提になる場面がある