Relevance AI ノーコードAIエージェント 中小企業の業務自動化入門
「人を雇うほどではないが、誰かに任せたい定型作業」は、どの会社にもあります。Relevance AI は、コードを書かずに AI の担当者を組み立て、営業リスト作成や問い合わせの下書きといった作業を肩代わりさせるツールです。無料枠から試せる料金と、中小企業での現実的な使い方を編集部が整理しました。
- Relevance AI はノーコードで「AI の担当者 (エージェント)」を作れる業務自動化ツール
- 毎月 200 アクションの無料枠があり、費用ゼロで試せる
- 有料は Pro 月 $19 (約 ¥2,945)、Team 月 $234 (約 ¥36,270) から (年払い時)
- Slack・HubSpot・Google スプレッドシートなど 2,000 以上のサービスと連携できる
- 料金はアクション数と AI 利用料の二本立てで、事前に上限を決めて使うのが安全
編集部の見解として、Relevance AI の価値は「AI に定型作業を任せる」点にあります。派手さよりも、営業リスト作りや調査の一次まとめといった、人がやると退屈で時間を食う仕事を肩代わりさせる用途で費用対効果が出やすいツールです。まずは無料枠で 1 つの作業を置き換え、削減できた時間を確かめてから有料化を判断するのが堅実だと考えます。
🤖 Relevance AI とは何か
Relevance AI は、オーストラリア発のノーコード (プログラミング不要) の業務自動化ツールです。あらかじめ「何を、どういう手順でやるか」を設定した AI の担当者を作り、日々の定型作業を任せられます。
同社はこれを「AI の社員 (AI Workforce)」と表現しています。人間の担当者に業務手順を教えるように、AI にも役割と手順を与えて働かせる、という発想です。
特徴は、複数の AI 担当者を組み合わせて連携させられる点です。たとえば「調べる担当」「文章を書く担当」を分けて、順番に処理を渡すような使い方ができます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供企業 | Relevance AI Pty Ltd (オーストラリア) |
| 種別 | ノーコード AI エージェント作成・業務自動化 |
| 対象作業 | 営業・調査・事務など定型業務の自動化 |
| 操作方法 | ノーコード (画面上で手順を組み立て) |
| 連携先の例 | Slack、HubSpot、Salesforce、Google スプレッドシート |
このあとのセクションでは、実際にどんな作業を任せられるのかを具体例で見ていきます。
🗂 何を任せられるのか — 具体シナリオ
言葉だけでは伝わりにくいので、中小企業でありそうな場面を 3 つ挙げます。
- 営業リストの下ごしらえ: 問い合わせフォームから届いた会社名をもとに、公開情報を調べて一覧表にまとめる
- 問い合わせ返信の下書き: よくある質問に対し、過去の回答を踏まえた返信案を作らせ、人が確認して送る
- 調査の一次まとめ: 業界ニュースや競合の動きを集め、要点を箇条書きにして Slack に流す
たとえば従業員 10 名の卸売業の経営者なら、まず「営業リストの下ごしらえ」だけを任せるところから始められます。集めた情報を人が最終確認する前提にすれば、調べる・貼るの手間を大きく減らせます。
最初から複数の作業を任せようとせず、「一番退屈で、間違えても致命傷にならない作業」を 1 つ選ぶのがコツです。無料枠の 200 アクションは、この「お試し 1 業務」を回すのにちょうどよい分量です。
導入効果のイメージを、営業リスト作成を例に編集部の試算で示します。
- 1 件ずつサイトを開いて確認
- 会社名・連絡先を表に転記
- 50 件で約 3 時間 / 週
- AI が情報収集と一覧化を実行
- 人は最終確認のみ (約 30 分)
- 合計 週 約 45 分
週あたり約 2 時間の削減 (作業内容により変動します)
上記はあくまで一定の前提を置いた試算であり、実際の削減幅は対象作業や情報源によって変わります。次は、その効果に見合う料金かを確認します。
💰 料金プラン
Relevance AI の料金は「アクション (作業の実行回数)」と「クレジット (AI の計算利用料)」の二本立てです。プランごとに毎月使えるアクション数と、含まれるクレジットが決まっています。
プランごとの中身を表にまとめます。金額は年払い時の 1 ヶ月あたりで、月払いは割高になります (為替は約 ¥155/$ で換算、参照日 2026-07-13)。
| プラン | 月額 (年払い) | 毎月のアクション | 含まれる AI 利用料 | 編集部の評価 |
|---|---|---|---|---|
| Free | $0 | 200 | 初回 $2 相当 | まず試すなら十分 |
| Pro | $19 (約 ¥2,945) | 2,500 | $20 相当 | 個人事業主の常用向け |
| Team | $234 (約 ¥36,270) | 7,000 | $70 相当 | 少人数チームで本格運用 |
| Enterprise | 個別見積り | 個別 | 個別 | 大量運用・要相談 |
Team プランでも月 ¥36,270 程度で、中小企業の予算内に収まります。まず無料枠で効果を確かめ、足りなくなったら Pro に上げる、という段階的な進め方が現実的です。
注意したいのは「クレジット (AI 利用料)」の存在です。アクション数に余裕があっても、AI の計算利用料が尽きると処理が止まることがあります。使い始めは利用状況の画面をこまめに確認し、想定より早く消費していないかを見ておきましょう。
料金の見通しが立てにくいのは事実なので、次は失敗しやすい点を先に押さえておきます。
⚠️ 導入前に知っておきたい注意点
便利な一方で、任せきりにすると事故につながる面もあります。編集部が特に気をつけたい点を挙げます。
- 出力の確認工程を省かない: AI の作った文章や一覧には誤りが混じることがあります。外部に出す前に人が確認する前提で組みましょう
- 英語中心の画面に慣れが要る: 用語や設定が英語主体で、最初の学習に時間がかかります
- 情報収集先の規約を確認する: 他社サイトから情報を集める使い方は、対象サイトの利用規約を利用者側が確認する責任があります
「AI に任せれば人手がいらなくなる」と一足飛びに考えるのは危険です。現実には、AI の担当者を設計し、出力を確認し、手順を直す人が必要です。削れるのは作業時間であって、管理そのものではない、と捉えておくと期待値を見誤りません。
こうした注意点を踏まえたうえで、実際の始め方を見ていきます。
🚀 始め方 (無料枠での試し方)
いきなり有料契約する必要はありません。無料枠で 1 つの作業を試す流れを、順を追って示します。
このように「1 業務・無料枠・人の確認つき」で始めれば、リスクを抑えて効果を見極められます。関連ツールと合わせて検討したい方は、次の記事も参考にしてください。
🔗 似たツールとの比較の入り口
Relevance AI は「ノーコードで AI に作業を任せる」系のツールで、近い選択肢がいくつかあります。用途によって向き不向きが分かれます。
- ブラウザ上のコピペ作業の自動化を重視するなら Bardeen AI が候補です
- メールやチャット起点の自動化を組みたいなら Lindy AI が比較対象になります
- 社内文書を踏まえた AI 応答や自動化を作るなら Dify や Gumloop も検討に値します
まずは無料枠で 1〜2 種類を触り、自社の作業に合うものを選ぶのが遠回りに見えて確実です。
出典・参考情報
- Relevance AI 公式サイト: https://relevanceai.com/
- Relevance AI 料金ページ: https://relevanceai.com/pricing
※料金・機能は変更される場合があります。契約前に必ず公式ページの最新情報をご確認ください。金額は約 ¥155/$ で換算した編集部の目安です (参照日 2026-07-13)。
Mira / AI経営ラボ 編集長
もっと深く学ぶための関連書籍
Relevance AI のようなノーコード AI エージェントは、ツールの操作より「どの業務をどう自動化するか」の設計で成果が決まります。AI エージェントによる業務自動化の考え方を書籍で押さえておくと、中小企業でも失敗の少ない導入がしやすくなります。
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料金プラン
| プラン | 料金 (JPY) | 請求 |
|---|---|---|
| Free (無料お試し枠) | ¥0 | 月額 |
| Pro | ¥2,945 | 月額 |
| Team | ¥36,270 | 月額 |
👍 メリット
- コードを書かずに、指示・手順を組み合わせて「AI の担当者」を作れる
- 無料枠 (毎月 200 アクション) があり、費用ゼロで試せる
- Slack・HubSpot・Google スプレッドシートなど 2,000 以上のサービスと連携できる
- 営業・調査・事務など、退屈で時間のかかる定型作業を任せやすい
👎 デメリット
- アクション数と AI 利用料 (クレジット) の二本立てで、コストが読みにくい
- 画面や用語が英語中心で、最初の学習に時間がかかる
- 任せきりにすると誤った出力に気づけないため、人の確認工程が要る