AI ツール

Softr ノーコード業務アプリ 社内ツール内製化を実現する料金と使い方

Softr のレビュー — AI ツールカテゴリ
評価⭐ 4 / 5
提供元Softr GmbH
カテゴリノーコード アプリ / 社内ツール構築

Softr(ソフター)は、コードを一切書かずに顧客ポータルや社内の業務ツールを作れるノーコードアプリ基盤です。Airtable やスプレッドシートを土台に、ブロックを積むだけで会員サイトや案件管理画面が完成します。無料プランがあり、外注に数十万円かけていた社内ツールを、中小企業が自分たちの手で内製化できる現実的な選択肢です。

読了時間: 約 8 分 / 字数: 約 2,900 字

編集長の見解
社内ツールの外注は「作って終わり」になりがちで、少し直したいだけでも見積もりと数週間の待ちが発生します。Softr の価値は、その改修の主導権を自社に取り戻せる点にあります。データは使い慣れた Airtable やスプレッドシートのまま、画面だけをブロックで組む発想なので、非エンジニアの担当者でも運用しながら育てられます。まずは無料プランで「自社の業務に当てはまるか」を確かめるのが正解です。 — Mira

🧩 Softr は何をするツールか

Softr は、プログラミング不要で Web アプリを作れる「ノーコード」ツールです。あらかじめ用意されたブロック(一覧表示、詳細ページ、フォーム、カレンダーなど)を並べるだけで、業務用の画面が完成します。

土台になるデータは、表計算ソフトのように扱える Airtable や Google スプレッドシート、あるいは Softr 自身のデータベースを使えます。データと画面が分離しているため、担当者はデータ入力に集中でき、画面の見た目はブロックの入れ替えで調整できます。

作れるものの代表例は次の通りです。

つまり Softr は、「表計算で管理しているデータを、関係者が使いやすい画面に変える」道具だと考えると理解しやすいでしょう。次のセクションでは、気になる料金を具体的に見ていきます。

💰 料金プラン(2026 年 7 月時点)

Softr には無料プランがあり、そのうえで利用者数や機能に応じた 4 つの有料段階が用意されています。金額は米ドル建てのため、本記事では 1 ドル ≒ ¥150 で換算した目安を併記します(実際の請求はドル建て・為替変動あり)。

Softr 月額料金 比較(目安・$1≒¥150 換算)
Free
¥0
アプリ利用者 10 名まで・お試し向け
Basic
¥7,350
$49・小規模の本格運用
Professional
¥20,850
$139・利用者 100 名規模
Business
¥40,350
$269・利用者 500 名規模

各プランの主な違いを表にまとめます。

プラン月額(目安)アプリ利用者データ記録数編集部の評価
Free¥010 名5,000 件まず試すなら十分。小さな社内利用ならこのままでも可
Basic約¥7,350($49)20 名50,000 件個人事業主〜小規模チームの実運用の入口
Professional約¥20,850($139)100 名500,000 件顧客ポータルを取引先に広く配る段階
Business約¥40,350($269)500 名1,000,000 件全社的な利用や大量ユーザー向け

料金を左右する最大の要素は「アプリ利用者数」です。社内数名だけで使う分には無料〜 Basic で収まりますが、多数の取引先に配る顧客ポータルにすると上位プランが必要になります。

💡 編集部のヒント
まず無料プランで 1 つ業務アプリを作り切り、「社内で本当に使われるか」を 2〜3 週間試すことをおすすめします。利用が定着してから Basic に上げても、設定はそのまま引き継がれます。無料のうちに完成度を上げておくのが、費用を無駄にしないコツです。

より大規模な会員サイトを検討している場合は、データ管理の相性で Notion AI の活用ガイドも比較対象になります。次は、導入前後で業務がどう変わるかを見ていきます。

🔄 導入前後で何が変わるか

社内ツールを外注している場合、「小さな修正でも時間とお金がかかる」のが最大の悩みです。Softr で内製化すると、その構造が変わります。

案件管理ツールの運用イメージ
導入前(外注 / 表計算のみ)
  • 画面の改修は外注に依頼、数週間待ち
  • 取引先への共有はメールで都度対応
  • 表計算を直接触らせるので誤操作が心配
  • 小さな修正でも見積もりが発生
導入後(Softr で内製化)
  • ブロックの入れ替えで自社が即日修正
  • 取引先はポータルにログインして自分で確認
  • 編集権限を絞り、見せたい情報だけ表示
  • 追加費用なしで画面を育てられる

改修の主導権が外注から自社に移るのが最大の変化

ここで重要なのは、データそのものは Airtable やスプレッドシートに残る点です。既存の管理方法を捨てる必要がなく、「画面」だけを Softr で付け替えるイメージなので、移行のハードルが低く抑えられます。

⚠️ 失敗パターン: いきなり全社展開
最初から多機能な大規模アプリを目指すと、設計に迷い頓挫しがちです。まずは「1 つの業務・1 つの画面」に絞って作り切り、使われる実感を得てから広げるほうが確実です。

内製化のメリットが見えたところで、実際に作る手順を確認しましょう。

🛠️ 始め方(4 ステップ)

Softr でアプリを作る流れは、大きく 4 段階です。専門知識は不要で、早ければ半日で最初の画面が動きます。

Softr 導入の基本ステップ
1. データの土台を用意する
Airtable・Google スプレッドシート・Softr データベースのいずれかに、扱いたいデータ(顧客一覧、案件一覧など)を用意します。既存の表計算をそのまま使えます。
2. テンプレートか AI で雛形を作る
用途別テンプレートを選ぶか、AI に「取引先が案件状況を見られるポータルを作りたい」と伝えて雛形を生成します。ゼロから組むより早く形になります。
3. ブロックを並べて画面を整える
一覧・詳細・フォームなどのブロックを追加・並べ替えし、表示する項目や色を調整します。データと画面はドラッグ操作で紐づけます。
4. ログイン設定して公開する
会員登録やログイン、条件付き表示を設定し、関係者だけがアクセスできる状態で公開します。URL を共有すればすぐに使い始められます。

AI での雛形生成は、無料プランでは月 5 クレジットまでと試用範囲です。まずは 1 つ生成して感触を掴み、本格運用の段階で有料プランに切り替えるのが無駄のない進め方です。

社内ツールを「まず自分で試作する」発想は、ブラウザ型の AI 開発ツールとも共通します。プログラミング寄りの選択肢を知りたい場合は Bolt.new の経営者向けレビューFirebase Studio の解説もあわせてご覧ください。次に、Softr が向く事業者と向かない事業者を整理します。

👥 どんな事業者に向くか

Softr は万能ではありません。強みが活きる場面と、そうでない場面を正直に整理します。

向いている事業者

慎重に検討すべき事業者

⚠️ 編集部の注意
Softr は「アプリ利用者数」で料金が決まる設計です。取引先全員に配る顧客ポータルにする場合、利用者が増えるほど費用が段階的に上がります。導入前に「誰が・何人ログインするか」を見積もっておくと、想定外の月額増を避けられます。

顧客データを扱う用途では、営業管理に特化した Attio(AI 搭載 CRM)の解説と役割を比べると、自社に必要なのが「ポータル」か「顧客管理」かを整理できます。最後に、よくある疑問に答えます。

❓ よくある質問

Q. プログラミングの知識はまったく不要ですか? はい、画面作りはブロックの追加と設定で完結します。ただしデータ設計(どの項目を持つか)の考え方は必要で、表計算を業務で使えるレベルの理解があると安心です。

Q. 無料プランだけで運用し続けられますか? アプリ利用者 10 名・データ 5,000 件までなら、無料のまま運用も可能です。小さな社内ツールや少人数の顧客ポータルであれば、無料で完結するケースもあります。

Q. 日本語で使えますか? 作ったアプリ側は日本語のデータ・文言を表示できますが、Softr の管理画面や設定は英語が中心です。設定時に翻訳ツールを併用する担当者もいます。

Q. すでにある Airtable のデータを活かせますか? はい、Airtable を土台に選べば既存データをそのまま画面化できます。データ移行の手間が少ないのが Softr の利点の 1 つです。

編集部の結論
Softr は「表計算で溜めたデータを、関係者が使える画面に変える」ことに特化したノーコードツールです。デザインの自由度や日本語対応には割り切りが必要ですが、社内ツールの内製化と改修スピードの自社化という一点では、中小企業にとって費用対効果の高い選択肢です。無料プランで 1 つ作り切ってから判断するのが最善です。

出典・参考情報

※ 料金は 2026 年 7 月時点の公式情報に基づく米ドル建て価格を、1 ドル ≒ ¥150 で換算した目安です。実際の請求額は為替と契約時のプランにより変動します。円換算はいずれも編集部のシミュレーションです。

Mira / AI経営ラボ 編集長

料金プラン

プラン 料金 (JPY) 請求
Free ¥0 月額
Basic ¥7,350 月額
Professional ¥20,850 月額
Business ¥40,350 月額

👍 メリット

👎 デメリット