Tidio Lyro EC向けAIチャット 問い合わせ対応を24時間自動化する料金と設定
「注文はどうなっていますか」「在庫はありますか」——ネットショップに毎日届く定型の問い合わせに、いちいち手作業で答えていませんか。ShopifyやWooCommerceを使うEC (ネット通販・ネットショップ) 事業者向けに、この負担を軽くするのが Tidio のAIチャットエージェント Lyro です。
Tidio Lyro は自社サイトの商品情報やFAQを学習させるだけで、注文状況の案内や商品の質問に24時間自動で答えるAIチャットボットです。本記事では、編集部が料金・設定手順・他ツールとの比較を整理し、ECサイトの問い合わせ対応を自動化する現実的な使い方を解説します (Tidio Lyro 公式ページ 参照)。
- ShopifyやWooCommerceと連携し、注文状況の案内や商品レコメンドまでECに特化した自動応答ができる
- 無料プランでもLyro AIの会話50件分が付いており、費用をかけずに試せる
- 基本プランはStarter 月 $24.17 (約 ¥3,626) から、Lyro AI Agent の追加は月 $32.50 (約 ¥4,875、会話50件分) から
- 「問い合わせの最大67%を自動化」は公式が示す目安で、実際の削減率はFAQ整備の状況で変わる
- ライブチャット・ヘルプデスク・AIチャットボットが1つの画面にまとまっており、ツールを増やさず導入できる
編集部の見解として、Tidio Lyro の価値は「ネットショップ特有の問い合わせ (注文状況・在庫・返品条件) を、専門知識なしにAIへ任せられる」点にあります。ChatbaseやIntercom Finが汎用的な問い合わせ自動化に強いのに対し、Tidio LyroはShopify・WooCommerceとの連携が前提に組まれており、EC事業者にとって導入の手間が少ないのが特徴だと考えます。
📌 Tidio Lyro とは何か
Tidio Lyro は、自社の情報を学習して問い合わせに答えさせるECサイト向けAIチャットエージェントです。ChatGPT のような対話AIを、ネットショップ専用の「接客担当」に仕立てるイメージに近いものです。
特別なプログラミングは不要で、用意するのは「AIに覚えさせたい情報」だけです。具体的には次のような情報を学習させます。
- 商品ページ・FAQ: 商品説明、サイズ表、送料・返品条件などのページ
- 注文管理システムとの連携情報: 注文状況・配送状況を自動で案内するための連携設定
- よくある質問: 「支払い方法は?」「返品はできる?」といった定番の質問と回答
学習させた範囲の中から、訪問者の質問に近い内容を探して自然な文章で返す仕組みです。答えられない質問は人の担当者へつなぐため、的外れな回答のまま放置されにくいのが特徴です (Tidio Lyro 公式ページ 参照)。
次のセクションでは、気になる料金プランを円換算で整理します。
💰 料金プラン (円換算の目安)
Tidio の料金はドル建てで、ライブチャットやヘルプデスクを含む基本プランと、Lyro AI Agent の追加費用が別枠になっている点に注意が必要です。下記は 1 ドル = 約 ¥150 で換算した目安です (為替により変動します)。
各プランの違いを、EC事業者の使い方に当てはめて整理すると次の通りです。
| プラン | 月額 (目安) | 会話上限・席数 | 想定する使い方 | 編集部の評価 |
|---|---|---|---|---|
| Free | ¥0 | 会話50件・10席 | まずLyroの動作を試す | お試しに最適 |
| Starter | 約 ¥3,626 | 会話100件・10席 | 小規模ネットショップ | コスパ良 |
| Growth | 約 ¥7,376〜 | 会話250件〜・10席 | 問い合わせが多い中小EC | 本命 |
| Plus | 約 ¥45,000〜 | カスタム | 複数店舗・専任担当者向け | 大型向け |
Lyro AI Agent は基本プランとは別枠の追加費用で、月 $32.50 (約 ¥4,875) から会話50件分が使えます (Tidio 料金ページ 参照)。会話数が増えるほど1件あたりの単価は下がる仕組みです。
まずは無料プランでLyroの会話50件分を試し、実際の質問ログを見てから Starter や Lyro AI Agent の追加を検討するのがおすすめです。ECサイトの繁忙期だけ会話上限を引き上げる、といった調整もしやすくなります。
小規模なネットショップの多くは、Starter + Lyro AI Agent の組み合わせで十分なケースが大半です。次は、導入で実際にどれくらい手間が変わるかを試算します。
問い合わせ対応はどれだけ楽になるか (編集部の試算)
Tidio は公式に「問い合わせの最大67%を自動化できる」としています。これは定型的な質問が問い合わせの大半を占めるネットショップを想定した目安で、すべての問い合わせが自動化できるわけではない点に注意してください (Tidio 公式サイト 参照)。
- 1 日 20 件の注文・在庫問い合わせに手作業で返信
- 定型質問にも毎回ゼロから回答
- 対応に 1 日あたり約 2 時間
- 注文状況・在庫はLyroが自動案内
- 人は返品・クレームなど判断が必要な案件だけ対応
- 対応は 1 日あたり約 40 分に短縮
定型質問が多い場合の目安。実際の削減率は問い合わせ内容により変動します
重要なのは「AIに任せる範囲」と「人が見る範囲」を分けることです。注文状況や送料のような答えが決まった質問はLyroに、返品トラブルや個別相談は人に振り分けると、品質を落とさず工数だけ減らせます。
注文後のフォローまで自動化したい場合は、Make で Shopify 注文を LINE 通知するレシピ を組み合わせると、問い合わせ対応から購入後フォローまで一気通貫で省力化できます。次のセクションで導入手順を見ていきます。
🛠 導入の流れ (4 ステップ)
Tidio Lyro の導入は、Webサイト制作の専門知識がなくても進められます。編集部が確認した基本の流れは次の通りです。
1. アカウント登録・ストア連携
公式サイトから無料登録し、ShopifyやWooCommerceなどのECプラットフォームと連携します。
2. 商品情報・FAQの読み込み
商品ページやFAQ、返品条件を読み込ませ、Lyroに自社の知識を覚えさせます。
3. テストと調整
実際に質問して回答を確認し、間違う箇所は資料を追加して直します。
4. サイトへ設置
発行されたコードを自社サイトに貼るとチャット窓が表示され、運用を開始できます。
最初から完璧を目指す必要はありません。よく聞かれる質問 10〜20 個をまず登録し、運用しながら答えられない質問を足していくのが現実的です。
設置コードの貼り付けに不安がある場合は、サイトを作った制作会社に「このコードを設置したい」と渡すだけで対応してもらえることが多いです。次は、似たツールとの違いを整理します。
他のAIチャットツールとの違い
問い合わせ自動化のツールは複数あります。EC事業者がよく比較する選択肢と Tidio Lyro の位置づけを整理しました。
| ツール | 主な強み | 向いている事業者 | 編集部の評価 |
|---|---|---|---|
| Tidio Lyro | Shopify・WooCommerce連携、注文状況の自動案内 | ネットショップ運営者 | EC特化型 |
| Chatbase | 自社資料を読ませるだけでAI回答、汎用性が高い | 業種を問わず幅広いサイト | バランス型 |
| Intercom Fin | 解決件数に応じた課金・既存ツール連携 | 問い合わせ量が変動する中小企業 | 従量課金型 |
Tidio Lyro の立ち位置は「ECプラットフォームとの連携を前提に、注文まわりの定型対応を自動化できる」専門型です。汎用的な問い合わせ自動化を試したい場合は Chatbase のようなサイト横断型のツールが選択肢になりますし、対話AIそのものを業務に活用する発想は ChatGPT を業務に使う方法 が前提知識になります。
⚠️ Tidio Lyro は「読み込ませた商品情報・FAQの範囲」でしか答えられません。商品説明やFAQが薄いと、AIも「分かりません」を返しがちです。導入前に商品情報を整理しておくことが、回答精度を左右します。
導入で失敗しやすいポイントも押さえておきましょう。
導入前に知っておきたい注意点
便利なツールですが、期待しすぎると「思ったより使えない」となりがちです。編集部が特に注意してほしい点を挙げます。
⚠️ 料金はドル建てで、基本プランとLyro AI Agentの追加費用が別課金です。円安が進むと円換算の月額が上がるため、年間予算を組むときは為替変動分とAI会話数の増加分の両方に余裕を見ておくと安全です。
- 管理画面は主に英語: 設定画面は英語中心です。翻訳機能を併用すれば操作は可能ですが、最初は戸惑う担当者もいます。
- 個人情報の扱い: 問い合わせに氏名や連絡先が含まれる場合があります。プライバシーの取り扱い方針を社内で決めてから公開しましょう。
- AIの誤回答リスク: 完全ではないため、返品・返金など金額に関わる重要案件は「担当者におつなぎします」と人へ誘導する設計が安全です。
これらは設計でカバーできる範囲です。「定型質問はAI、重要案件は人」という線引きを最初に決めておけば、大きな事故は避けられます。
編集部メモ: ECサイトのAIチャットは「設置して終わり」ではなく「育てる」ものです。セール時期や新商品発売のたびにFAQを更新する事業者ほど、自動解決率が上がっていきます。
次に、よくある質問にまとめて答えます。
よくある質問
Q. プログラミングの知識は必要ですか? 基本的に不要です。商品情報やFAQを読み込ませて、発行されたコードをサイトに貼るだけで設置できます。コード設置が不安なら制作会社に依頼できます。
Q. 日本語の問い合わせに対応できますか? はい、日本語の質問・回答に対応します。管理画面は英語中心ですが、訪問者とのやり取りは日本語で行えます。
Q. 無料でどこまで試せますか? Free プランでLyro AIの会話50件分を試せます。導入判断の前に、自社の商品情報で実際の回答精度を確かめるのに十分です。
Q. ShopifyやWooCommerce以外でも使えますか? はい、汎用のWebサイトにも設置できます。ただしECプラットフォームとの連携機能を活かせるのは、Shopify・WooCommerceなど対応プラットフォームを使っている場合です。
導入を検討する際は、まず公式サイトで無料登録して動作を確かめてみてください。
Tidio Lyro 公式サイトを見る → ※ PR・アフィリエイトリンクを含みます
出典・参考情報
本記事の料金・機能は 2026 年 7 月時点で編集部が公式情報を確認した内容です。最新の料金は必ず公式サイトでご確認ください。試算はすべて編集部のシミュレーションです。
Mira / AI経営ラボ 編集長
料金プラン
| プラン | 料金 (JPY) | 請求 |
|---|---|---|
| Free | ¥0 | 月額 |
| Starter ($24.17 を約 ¥150/$ で換算) | ¥3,626 | 月額 |
| Growth ($49.17 を約 ¥150/$ で換算) | ¥7,376 | 月額 |
| Lyro AI Agent 追加 ($32.50 を約 ¥150/$ で換算) | ¥4,875 | 月額 |
👍 メリット
- ShopifyやWooCommerceと連携しやすく、注文状況の自動案内や商品レコメンドまでECに特化した使い方ができる
- 無料プランでもLyro AIの会話50件分が付いてくるため、費用をかけずに自動応答の精度を試せる
- ライブチャット・ヘルプデスク・AIチャットボットが1つの管理画面にまとまっており、ツールを増やさずに済む
- 回答できない質問は人の担当者へ自動でつなぐため、難しい相談を取りこぼしにくい
👎 デメリット
- 料金がドル建てのうえ、基本プランとLyro AI追加分が別課金のため総額が分かりにくい
- 管理画面が主に英語で、日本語UIに慣れた担当者は最初に戸惑いやすい
- 回答精度は読み込ませたFAQ・商品情報の質に依存し、情報が薄いと自動解決率が伸びにくい