AI ツール

Vidu AI動画生成 参照画像で一貫キャラ作成 中小企業のPR動画制作術

Vidu AI のレビュー — AI ツールカテゴリ
評価⭐ 4 / 5
提供元ShengShu Technology (生数科技)
カテゴリAI 動画生成

「マスコットキャラクターを使ってPR動画を何本も作りたいが、AI動画生成は毎回キャラの顔や服装が変わってしまう」 — これはSNS運用を内製化したい中小企業のオーナーからよく聞く悩みです。

Vidu AI は中国の生数科技 (ShengShu Technology、清華大学発のAI研究チーム発祥) が開発した動画生成AIで、最大3枚の参照画像から同じキャラクターを保ったまま複数の動画を作れる Reference to Video 機能が特徴です。本記事では商用利用の条件とデータ取扱いの注意点を確認したうえで、中小企業のPR動画制作にどう使えるかを編集部が整理します。

📖 読了時間 約 9 分
👤 想定読者 中小企業マーケ・EC・店舗オーナー
💰 月額 ¥0 〜 ¥14,850 目安 (4 プラン)

編集長の見解 — Vidu AI の価値は「画質の高さ」 よりも「同じキャラクターを何度でも再現できること」 にあります。マスコットキャラクターや看板娘的なキャラクターを使ったPR動画をシリーズで作りたい中小企業にとって、キャラがブレずに量産できる点は実務上のメリットが大きいと編集部は考えています。一方で運営が中国系企業である点は、他の欧米系サービスと同列に扱わず、データ取扱いの確認を導入前に必ず行うべきです。

💰 料金プランと商用利用の条件

Vidu AI は無料プランを含む4つの個人向けプラン (加えて要問合せの Enterprise) があり、料金は米ドル建てです。以下は編集部が 1 ドル ≒ ¥150 で概算した円換算の目安です。

Vidu AI 月額料金 (編集部の円換算目安)
Free
¥0
商用利用不可・透かし付き
Standard
¥1,500
商用利用可・個人事業主向け
Premium
¥5,250
生成速度優先・中小企業向け
Ultimate
¥14,850
1日最大200本まで生成可
プラン月額 (ドル建て)円換算の目安月間クレジットの目安商用利用
Free$0¥080 (標準動画 約20本相当)不可・透かし付き
Standard$10約 ¥1,500800可 (透かしなし)
Premium$35約 ¥5,2504,000・生成速度優先可 (透かしなし)
Ultimate$99約 ¥14,8508,000・1日最大200本まで可 (透かしなし)

注: 料金はドル建てで、円換算は編集部が 1 ドル ≒ ¥150 で計算した概算です。年払いにすると月あたり約2割安くなりますが (Standard 約 $8/月、Premium 約 $28/月、Ultimate 約 $79/月)、為替や公式の料金改定で変動するため、契約前に必ず公式料金ページ (https://www.vidu.com/pricing) で最新額を確認してください。

商用利用は Standard 以上が必須 — 無料プランで作った動画には透かしが入り、商用利用 (広告・商品ページ・企業アカウントでの投稿など) は許諾されていません。PR動画として公開する場合は、必ず Standard プラン以上 に加入したうえで生成してください。プラン条件は公式の料金・利用規約ページで随時更新されるため、公開前に最新版を確認する運用にしてください。

中小企業の現実的な選択は、まず無料プランで参照画像の相性を試し、本番投入は Standard から という流れです。次のセクションでは、この記事の核心である参照画像の使い方を見ていきます。

🎭 参照画像で「同じキャラ」を保つ仕組み

Vidu AI には生成方法が複数ありますが、PR動画のシリーズ化に向くのは Reference to Video です。

生成モード入力向いている用途
Text to Videoテキストのみラフなイメージ動画・企画検討
Image to Video画像 1 枚商品写真をそのまま動かす紹介動画
Reference to Video画像 最大 3 枚同じキャラクター・同じ商品を繰り返し登場させる動画

Reference to Video では、キャラクターの正面・斜め・アップなど異なるアングルの参照画像を組み合わせることで、キャラクターの特徴 (顔立ち、服装、色合い) をより正確に反映した動画を生成できます。複数のキャラクターの画像を同時に参照させることも可能なので、マスコットと商品を一緒に登場させる動画にも使えます。

編集部のヒント — 参照画像は「正面」「斜め45度」「寄りのアップ」の3枚を基本セットにすると、AI がキャラクターの特徴を掴みやすくなります。1枚だけだと角度が変わったときに顔立ちが崩れやすいので、複数アングルを用意する一手間が仕上がりを左右します。

参照画像の使い方が分かったところで、次はコスト面を外注と比較します。

🎬 外注 vs 内製: 編集部のシミュレーション

マスコットキャラクターを使ったPR動画を月4本制作する場合のコスト比較です。

キャラクターPR動画 月4本制作の費用比較 (編集部試算)
外注 (アニメーション制作会社)
  • 1 本あたり単価: ¥18-35 万 (中央値 ¥25 万)
  • 月 4 本制作費: ¥100 万
  • 納期: 2-4 週間/本
  • 修正コスト: ¥3-5 万/回
  • 合計: 月 ¥100 万
Vidu AI Premium で内製
  • サービス費: 月 ¥5,250 目安 (Premium)
  • 内製工数: 1 本 2-3 時間 × 4 = 10 時間
  • 工数費 (時給 ¥3,000 換算): ¥30,000
  • 月合計: ¥35,250 目安
  • 合計: 月 ¥35,250 目安

サービス費だけ見れば外注比 約 95% 削減、工数費を含めても外注比 9 割以上の削減 (編集部のシミュレーション)

この試算はキャラクターデザインが既に固まっている前提です。ゼロからキャラクターデザインを起こす場合は、別途デザイン費用がかかる点に注意してください。

編集部の警告 — 「外注ゼロ」 は推奨しません。企業のブランドイメージを左右するメインキャラクターの初期デザインや、テレビCM等の高品質案件は今も専門のデザイナー・制作会社への外注が無難です。Vidu AI は 既存キャラクターを使ったSNS用PR動画の量産 に向いており、キャラクター自体の新規開発には向きません。

コスト面が見えたところで、実際の制作手順に進みます。

✍️ 参照画像からPR動画を作る実務手順

キャラクターPR動画を1本仕上げる流れを5ステップで示します。

キャラクターPR動画 内製フロー (5 ステップ)
STEP 1
キャラクターの参照画像を3枚用意
正面・斜め・アップの3アングル。既存のキャラクターデザインやイラストから切り出して用意します。
STEP 2
Reference to Video を選択
Vidu AI の画面で Reference to Video モードを選び、用意した参照画像をアップロードします。
STEP 3
日本語プロンプトでシーンを指定
「店内で商品を紹介する」「笑顔で手を振る」など、日本語プロンプトで動きとシーンを指定します。
STEP 4
同じ参照画像で複数シーンを量産
同じ参照画像セットを使い回し、プロンプトだけ変えて複数シーンを生成すると、シリーズものとして統一感が出ます。
STEP 5
編集アプリで繋ぎ込み・書き出し
CapCut等の無料編集アプリでBGM・テロップを付け、9:16 (Reels) や 16:9 (YouTube) で書き出します。

慣れれば1本あたり2〜3時間です。最初の数本は参照画像の組み合わせ調整に時間がかかる前提で計画してください。動画の繋ぎ込み・編集の考え方は Kling AI の記事 でも解説しているので合わせて参考にしてください。次は業種別の使い道を見ていきます。

🏪 業種別の活用シナリオ

中小企業の代表的な4業種で、編集部が「参照画像の使い方の型」 を整理しました。

業種参照画像に使うもの用途推奨プラン
EC・通販マスコットキャラクター商品紹介Reelsへの案内役として登場Standard
飲食店店のキャラクター・看板娘メニュー紹介・店舗雰囲気動画Standard
美容・サロンブランドキャラクター施術メニューの紹介・予約導線動画Premium
製造・企業向け企業マスコット展示会・ランディングページ (LP) 用紹介動画Premium

たとえば飲食店であれば、既存の看板娘キャラクターの画像を参照画像として登録し、新メニューが出るたびに「同じキャラクターが新メニューを紹介する」動画を量産できます。キャラクターの見た目を毎回作り直す必要がないため、更新頻度を上げやすくなります。

編集部のヒント — キャラクターの「声」 も欲しい場合は、Vidu AI 単体では対応が弱いため、ナレーションは別サービスとの併用が現実的です。人が話すアバター動画を主体にしたい場合は HeyGen の記事 も選択肢になります。

業種別の使い分けが見えたところで、次は導入時に必ず確認すべき注意点を整理します。

⚠️ 導入前に必ず確認すべき注意点

注意1: 中国系サービスゆえのデータ取扱い確認 — Vidu AI の運営元 生数科技 (ShengShu Technology、香港法人 ShengShu AI HK Limited がデータ管理者) は中国発のAI企業です。公式プライバシーポリシーでは「入力データはAIモデルの学習には使用しない」 「越境移転には標準契約条項 (SCC) を利用する」 と説明していますが、顧客の顔写真や個人が特定できる画像を参照画像に使う場合は、事前に社内の個人情報保護方針と照らし合わせて確認 してください。マスコットキャラクターや商品写真など、個人情報を含まない素材から始めるのが安全です。

注意2: 実在人物・著名キャラクター・他社ロゴの生成禁止 — 実在の人物や他社の商標・著名キャラクターの画像を参照画像に使うと、肖像権・パブリシティ権・商標権を侵害するリスクがあります。必ず自社のキャラクターや自社で用意した素材 を参照画像として使ってください。

注意3: 無料プランの動画をそのまま公開しない — 無料プランは透かし付きで商用利用が許諾されていません。SNS の企業アカウントや広告に使う動画は、必ず Standard 以上の有料プランで生成し直してください。

これらの注意点を踏まえたうえで導入すれば、リスクを抑えて活用できます。次は補助金活用の可能性です。

💴 補助金で導入コストを下げる

Vidu AI 自体はサブスク (経費計上) ですが、関連するPC・カメラ・編集ソフトはハードウェア投資として補助金の対象になることがあります。代表的なのは IT 導入補助金小規模事業者持続化補助金 です。

補助金Vidu AI 自体関連機材 (PC・編集ソフト)推奨度
IT 導入補助金対象外 (海外サービス)△ (登録ツール経由なら可)
持続化補助金△ (年契約なら可能性あり)○ (制作PC等)

※ 「採択」 (申請が通ること) の可否は公募要領 (申請ガイドライン) の最新版で必ず確認してください。詳細は 補助金カテゴリ で各制度の最新情報をご確認ください。

❓ よくある質問

Q. 無料プランで作った動画を広告に使っていいですか? A. 不可です。商用利用は Standard 以上の有料プランで許諾されます (公式利用規約参照)。

Q. 参照画像に使う顔写真は誰のものでもいいですか? A. いいえ。実在人物の写真を無断で使うと肖像権のリスクがあります。マスコットキャラクターや自社で権利を持つ素材を使ってください。

Q. 競合の Kling AI や Luma AI との違いは? A. 用途別の比較は 動画 AI 比較記事Kling AI の記事Luma AI の記事 で整理しています。参照画像でのキャラクター一貫性を重視するなら Vidu AI、画質や動きの滑らかさを重視するなら他サービスとの比較検討をおすすめします。

Q. 日本語プロンプトだけで問題なく使えますか? A. 日本語プロンプトに対応していますが、細かいニュアンスを出したい場合は英語プロンプトの方が安定する場合があります。Pika のプロンプト解説 も参考になります。

出典・参考情報


Mira / AI経営ラボ 編集長

もっと深く学ぶための関連書籍

Vidu AI で参照画像から同じキャラクターを再現できても、そのキャラクターが顧客に覚えてもらえるかは「ブランドキャラクターをどう育てるか」 という設計にかかっています。キャラクターマーケティングの考え方を書籍で学んでおくと、AI で量産した動画をブランド資産として積み上げる施策まで一気通貫で組み立てられます。

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料金プラン

プラン 料金 (JPY) 請求
Free ¥0 月額
Standard ¥1,500 月額
Premium ¥5,250 月額
Ultimate ¥14,850 月額

👍 メリット

👎 デメリット