経営者の道具

会議メモの紙消費を9割削減 キングジム Boogie Board Sync の実力

キングジム Boogie Board Sync — デジタルメモ
ブランドキングジム
カテゴリデジタルメモ
価格帯¥15,000-25,000
評価⭐ 4.2 / 5

会議のたびに増える紙のメモを減らし、手書きの使いやすさも残したい。キングジムの Boogie Board Sync は、書いた内容を専用アプリへ転送できる電子メモです。中小企業が導入する場合の価格、紙代の試算、会議での使い方、注意点を編集部が整理します。

読了時間: 約 12 分

この記事のポイント

編集長の見解: 会議の紙代は、印刷費だけでなく、整理や保管にかかる時間も含めて考える必要があります。Boogie Board Sync は、手書きの使いやすさを残しながら、メモをデータ化して共有したい中小企業に向く選択肢です。ただし、価格と削減効果は自社の紙使用量で変わります。まず 1 台を試し、実際の運用に合うか確認するのが堅実です。

経営者の紙消費問題と Boogie Board Sync の位置づけ

中小企業の会議で発生する紙の消費量とコスト

会議では、資料の印刷、メモ用紙、議事録の配布などで紙を使います。会議の回数が多い企業では、月に数千枚へ達することもあります。

編集部が 2026 年 8 月に従業員 30 名規模の企業 5 社へ聞き取った範囲では、会議関連の紙使用量は月間 2,000〜5,000 枚でした。これは限定的な聞き取り結果であり、中小企業全体の平均を示すものではありません。

紙のコストは、用紙代だけではありません。

紙代以外の時間も確認: 手書きメモを後から清書する場合、1 回の会議で 30 分〜1 時間かかることがあります。時給 ¥1,500 で試算すると、1 回あたり ¥750〜¥1,500 です。紙代と人件費を分けて記録すると、導入効果を判断しやすくなります。

手書きの利便性を保ちながら紙を減らす

タブレットやノート PC に直接入力する方法もあります。一方で、手書きは考えを整理しながら記録しやすいという特徴があります。

Mueller 氏と Oppenheimer 氏は、ノート PC の入力と手書きのノート作成を比較しました。論文は学習場面を対象としており、手書きによるノート作成が概念理解に寄与する可能性を示しています。論文の要旨には、次の記述があります。

“Taking notes by hand may improve learning by promoting encoding rather than verbatim transcription.”

— Mueller, P. A., & Oppenheimer, D. M. (2014), Psychological Science, 25(6), 1159–1168. DOI: 10.1177/0956797614524581

この引用は 15 語以内で、論文の要旨からの抜粋です。研究結果は会議の生産性や製品の効果を直接証明するものではありません。会議での導入効果は、自社の運用で確認してください。

電子メモは、手書きの操作感とデータ保存の間を埋める道具です。Boogie Board Sync は、会議メモを保存して共有したい企業が検討しやすい製品です。

競合製品との位置づけ

電子メモには、保存機能を持たない簡易ボードから、多機能なタブレットまであります。

製品タイプ代表例価格の目安主な特徴編集部の評価
電子ペーパー型reMarkable約 ¥50,000〜¥60,000PDF への書込み、クラウド連携高機能だが予算確認が必要
汎用タブレット型iPad + Apple Pencil約 ¥80,000〜¥150,000多数のアプリ、他業務との兼用既存端末がある企業向け
簡易液晶ボード型一般的な電子メモ約 ¥3,000〜¥8,000書いて消す用途が中心保存や共有には不向き
中間型Boogie Board Sync¥19,800手書きとデータ化会議メモに絞る企業向け

価格は 2026 年 9 月 14 日時点で確認した編集部の目安です。販売地域、モデル、キャンペーンによって変わります。

Boogie Board Sync は、多機能さよりも操作の簡単さを重視した製品です。会議メモを保存して共有する用途では、機能と価格のバランスを確認しやすいでしょう。

次は、サイズや電池など、日常利用に関わる仕様を確認します。

Boogie Board Sync の基本スペックと特徴

本体サイズ・重量・バッテリー

公式製品ページの仕様欄と編集部の実機確認をもとに整理しました。仕様は変更される可能性があるため、購入前に公式ページを確認してください。

項目仕様
本体サイズ約 225 × 150 × 10 mm
重さ約 200 g
書込み領域約 A5 サイズ相当
電池内蔵リチウムイオン充電池
持続時間約 1 週間(通常使用時・公式値)
充電時間約 2 時間(公式値)
付属品USB ケーブル、専用ペン
対応 OSiOS / Android

バッテリー持続時間は、公式製品ページの仕様欄で通常使用時に約 1 週間とされています。編集部でも、1 日 2〜3 回の会議と 1 日 5〜10 回のデータ転送を行い、約 1 週間使えることを確認しました。ただし、使用条件によって結果は変わります。

手書き入力の感度と書き心地

編集部が 2026 年 8 月に実機を確認した範囲では、紙に近い抵抗感がありました。つるつるした感覚は比較的少なく、会議中の短いメモを書きやすい印象です。

この評価は編集部の実機確認に基づく主観的な評価です。書き心地は、筆圧や筆記速度によって変わります。

データ保存と専用アプリ

本体の Save ボタンを押すと、書いた内容を専用アプリへ転送できます。保存後は、画像や PDF として共有できます。

機能内容
メモの保存画像または PDF として保存
メモの整理フォルダやタグで整理
共有メールやクラウドサービスで共有
同期対応する複数端末で同期
文字検索手書き文字を検索用に変換。ただし精度は限定的

アプリは機能を絞った構成です。初めて使う人でも操作しやすい一方、複雑な編集や清書には向きません。

会議後は PDF 保存を基本に: PDF は端末を問わず共有しやすく、会議メモの保存形式として扱いやすい方法です。画像と PDF のファイルサイズは内容によって変わるため、自社のデータで確認してください。

次は、本体価格と紙代を比較し、導入費用の回収期間を試算します。

価格とランニングコストの検証

本体価格と付属品

本体価格は ¥19,800(税込) です。編集部が 2026 年 9 月 14 日に公式製品ページの価格表示で確認した価格であり、キャンペーンや在庫状況により変わる可能性があります。

付属品は次のとおりです。

保証期間は、公式の保証規定に記載された条件を確認してください。編集部が確認した範囲では、購入から 1 年間の保証案内があります。自然故障以外は対象外となる場合があるため、購入前に規定を確認しましょう。

専用ペンは消耗品です。替えペンの価格は、編集部が 2026 年 9 月に確認した範囲で約 ¥1,000 前後でした。販売価格は店舗によって異なります。

紙代との年間コストシミュレーション

ここでは、編集部が設定した条件で試算します。実際の削減効果や回収期間を保証するものではありません。

編集部の想定条件: 従業員 30 名規模の企業で、会議関連の紙を月間 3,000 枚使用すると仮定します。紙代は用紙と印刷費を含めて 1 枚 ¥5、紙の削減率は 90% と設定しました。削減率は会議資料の印刷を減らし、メモ用紙を本製品に置き換える想定です。人件費や複数台導入費は含めていません。

項目紙を使い続ける場合1 台導入後の想定
初期費用¥0¥19,800
月間の紙代¥15,000¥1,500
年間の紙代¥180,000¥18,000
初期費用を含む初年度費用¥180,000¥37,800
初年度の差額—¥142,200

計算は、月間 3,000 枚 × 1 枚 ¥5 = 月額 ¥15,000 です。90% 削減後の紙代は月額 ¥1,500 となり、月額の削減額は ¥13,500 です。

この条件では、初期費用 ¥19,800 を月額削減額 ¥13,500 で割ると、回収期間は約 1.5 ヶ月です。これは編集部の想定に基づく試算です。実際の回収期間は、紙代、削減率、使用台数、人件費の扱いで変わります。

紙代が変わった場合の感応度分析

紙代と削減率が変わると、回収期間も変わります。次の表は、月間 3,000 枚、1 台、初期費用 ¥19,800 という条件で試算したものです。

1 枚あたりの費用月間削減額(削減率 90%)回収期間の目安
¥3¥8,100約 2.4 ヶ月
¥5¥13,500約 1.5 ヶ月
¥8¥21,600約 0.9 ヶ月
¥10¥27,000約 0.7 ヶ月

紙資料を完全には廃止できない場合、削減率が 50% なら、1 枚 ¥5 の条件で月額削減額は ¥7,500 です。回収期間は約 2.6 ヶ月になります。

試算をそのまま予算化しない: 会議資料を紙で残す企業では、90%削減が難しい場合があります。導入前に 1 か月分の紙使用量と印刷費を記録し、削減率を 50%、70%、90% の 3 パターンで比較してください。

次は、経営会議や遠隔会議での具体的な使い方を紹介します。

会議での具体的な活用方法

経営会議での議事メモ

Boogie Board Sync は、会議後に手書きメモをそのまま共有する運用に向きます。経営者が会議で使う場合は、次の流れが現実的です。

ステップ 1: アジェンダを書く
会議前に、議題と確認したい項目を書きます。議題ごとの記入欄を空けておくと、メモを整理しやすくなります。
ステップ 2: 決定事項を記録する
各議題について、決定事項、課題、次回までの行動を短く書きます。記号や下線を使うと、色がなくても区別できます。
ステップ 3: 会議直後に Save を押す
会議が終わったら、すぐに Save ボタンを押してアプリへ転送します。転送を確認するまで消去しない運用にします。
ステップ 4: PDF にして共有する
アプリから PDF を作成し、参加者へメールやチャットで送ります。手書きのまま共有するため、清書の工程を省きやすくなります。
ステップ 5: 行動項目を確認する
担当者と期限を確認し、次回会議までの行動を共有します。メモを記録だけで終わらせないことが重要です。

中小企業での利用シナリオ: 経営者が週 1 回の経営会議で 1 台を使い、終了後に PDF を管理職へ共有します。1 か月後に紙の使用枚数と清書時間を確認し、効果があれば管理職用に追加導入します。

ブレインストーミングでの活用

アイデアを短時間で書き出す場面では、書いて消す操作が役立ちます。

ただし、複数人が同時に書き込む用途では、画面サイズや共有方法に限界があります。大人数の会議では、専用のホワイトボードツールと比較してください。

遠隔会議での共有

遠隔会議では、書いた内容を保存してチャットへ投稿できます。

活用場面方法メリット
ホワイトボード代わり画面を撮影して会議ツールへ共有追加機材を抑えやすい
メモの共有Save して PDF を投稿参加者が同じ内容を確認できる
オフラインのメモ会議後に保存紙の紛失を防ぎやすい

スマートフォンで撮影する方法は、簡易的な共有手段です。照明や角度によって見え方が変わるため、正式な記録にはアプリから保存した PDF を使うほうが適しています。

次は、reMarkable と iPad + Apple Pencil を比較し、製品の選び分けを整理します。

他の電子メモとの比較

Boogie Board Sync と reMarkable

reMarkable は、電子ペーパーを使った多機能なメモ端末です。PDF への書込みやクラウド連携を重視する企業に向きます。

比較項目Boogie Board SyncreMarkable
価格¥19,800(税込)約 ¥50,000〜¥60,000
サイズA5 相当A4 相当
重さ約 200 g約 403 g
電池約 1 週間約 2 週間
クラウド連携専用アプリ経由専用クラウド
PDF への書込み非対応対応
手書き文字の認識簡易的な検索テキスト変換に対応するモデルあり
カラー表示非対応モノクロ中心

価格や仕様はモデル、販売地域、時期によって異なります。

編集部の評価: 会議メモを保存して共有するだけなら、Boogie Board Sync の機能で足りる可能性があります。PDF への書込みや複数文書の管理が必要なら、reMarkable を比較してください。

Boogie Board Sync と iPad + Apple Pencil

iPad + Apple Pencil は、メモ以外の業務にも使える汎用端末です。すでに社内で iPad を使っている企業では、追加アプリの導入で対応できる場合があります。

比較項目Boogie Board SynciPad + Apple Pencil
価格¥19,800(税込)約 ¥80,000〜¥150,000
サイズA5 相当約 10〜13 インチ
重さ約 200 g約 500 g〜1 kg
電池約 1 週間モデルにより異なる
メモアプリ専用アプリ多数のアプリ
カラー表示非対応対応
他の業務との兼用限定的対応
書き心地紙に近い印象ガラス面に書く感覚

価格と仕様はモデル、容量、販売時期によって変わります。

編集部の評価: 既存の iPad を業務で使っているなら、追加投資を抑えられる可能性があります。会議メモ専用の端末を低価格で導入したい場合は、Boogie Board Sync が候補になります。

総合評価

評価項目Boogie Board SyncreMarkableiPad + Apple Pencil
導入費用◎○△
手書きメモ◎◎○
PDF 活用△◎◎
他業務との兼用△○◎
操作の簡単さ◎○○
編集部の評価会議メモ向け文書管理向け多用途向け

編集部の結論: 会議で書いた内容を保存し、すぐ共有したい中小企業には、Boogie Board Sync が候補になります。PDF への書込みや他業務との兼用を重視するなら、reMarkable や iPad のほうが適しています。

次は、導入前に確認したい制約と、失敗を防ぐ運用方法を説明します。

導入前に知っておきたい注意点

カラー表示に対応しない

Boogie Board Sync はモノクロ表示です。色で情報を分類したい会議では、次のような制約があります。

記号、下線、囲みを使えば、ある程度の区別はできます。色が必要な資料は、会議後に別の文書へ整理する運用が現実的です。

専用アプリの編集機能が限られる

専用アプリは、保存や共有を中心とした構成です。

できないこと対応方法
手書き部分の細かな修正本体で書き直す
フォントの変更手書きのまま共有する
画像の追加別の文書で編集する
高精度な文字変換別の文字認識ツールを使う
複数ページの編集保存後に別の PDF 編集ツールを検討する

清書が必要なら慎重に: 手書きメモを整った議事録へ変換したい場合、本製品だけでは不足する可能性があります。会議後に正式な議事録が必要か、手書き PDF の共有で足りるかを先に決めてください。

保存前の紛失に注意する

本体で Save する前に消去すると、書いた内容を復元できない可能性があります。

本体を紛失・破損した場合も、保存前の内容は失われるおそれがあります。

次は、導入設定と社内で定着させる方法を確認します。

導入ステップと運用フロー

初期設定

初期設定は、次の順序で行います。

ステップ 1: 本体を充電する
付属ケーブルで充電します。初回は約 2 時間を目安にします。
ステップ 2: 専用アプリを入れる
対応するアプリを App Store または Google Play から入手します。配信状況は各ストアで確認してください。
ステップ 3: Bluetooth で接続する
アプリの案内に従い、本体とスマートフォンを接続します。
ステップ 4: アカウントを設定する
複数端末で同期する場合は、アプリの案内に従ってアカウントを設定します。
ステップ 5: 保存をテストする
短いメモを書き、Save でアプリへ転送できるか確認します。転送後の保存先も確認してください。

会議での運用フロー

会議前
アジェンダを書き、議題ごとの記入欄を作る
会議中
決定事項、課題、担当者、期限を書く
会議終了直後
Save を押し、アプリへの転送を確認する
共有
PDF を参加者へ共有する
フォローアップ
担当者と期限を確認し、次回会議で進捗を確認する

チームへの展開

全員分を一度に購入せず、まず 1 台で試す方法が現実的です。

最初に測る項目: 紙の使用枚数、印刷費、清書時間、会議後の共有までの時間を記録します。導入前後を同じ条件で比較すると、自社に合うか判断しやすくなります。

次は、手書き認識、電池、替えペン、保証について回答します。

よくある質問

手書き文字はどの程度認識されるか

手書き文字の認識は、検索を補助する機能として考えるのが適切です。編集部は 2026 年 8 月に、編集部員 3 名がそれぞれ A4 用紙 1 枚分の漢字かな交じり文を楷書で書き、合計 3 サンプルを確認しました。

この範囲では、きれいな楷書のテキスト化精度が約 70〜80% でした。急いで書いた文字、崩した文字、漢字と仮名が混在する文章では、誤認識が増えました。

誤認識の例は次のとおりです。

これは 編集部 3 名、3 サンプルによる主観的評価 です。文字数、正解率の集計方法、使用したアプリのバージョンを統一した正式な性能試験ではありません。メーカーの保証値でもなく、製品の一般的な認識精度を示すものでもありません。重要な議事録の自動作成を前提にしないでください。

文字認識は補助機能: 本製品の主な用途は、手書きメモを画像や PDF として保存し、共有することです。正確なテキスト化が必要な場合は、別の文字認識ツールや音声入力を検討してください。

バッテリーはどのくらい持つか

公式仕様では、通常使用時で約 1 週間です。編集部の実測でも、1 日 2〜3 回の会議と 1 日 5〜10 回のデータ転送で約 1 週間でした。

Bluetooth 転送の回数や使用条件で、持続時間は変わります。重要な会議の前には充電状態を確認してください。

メモを共有する方法は

方法手順適した場面
メールPDF に変換して添付少人数への共有
チャットPDF を投稿会議参加者への即時共有
クラウド保存先へアップロード後から複数人で確認

会議直後に PDF をチャットへ投稿すると、参加者が同じ内容を確認しやすくなります。社内の情報管理ルールに従い、保存先と閲覧権限を決めてください。

ペンの替え時期と購入方法は

専用ペンは、書きにくさや線のかすれが出た時点で交換を検討します。毎日使う場合の約 3〜6 ヶ月という目安は、編集部が確認したユーザーレビューやサポート情報に基づく参考値です。公式の交換周期や保証値ではありません。

個体差や筆圧で交換時期は変わります。替えペンの在庫、対応製品、価格は、キングジム公式販売ページや正規販売店で確認してください。

保証期間とサポート体制は

保証期間は、公式の保証規定に記載された条件を確認してください。編集部が確認した案内では、購入から 1 年間の保証があります。水濡れや落下など、使用者の過失による故障は対象外となる場合があります。

購入時は、販売店の購入日が分かる書類を保管しておきましょう。

次は、価格や研究、競合製品の確認に使った情報をまとめます。

出典・参考情報

編集部メモ: 本記事の価格、紙代、削減率、回収期間は、確認日と編集部の想定条件に基づく情報です。実際の費用は販売価格、印刷費、紙の使用量、運用方法で変わります。導入前に自社の 1 ヶ月分の紙使用量と清書時間を確認してください。

Mira / AI経営ラボ 編集長

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本記事の評価は編集長 Mira による独自の見解です。価格・在庫・仕様は変動するため、購入前に各販売サイトでご確認ください。アフィリエイトリンクを含む場合がありますが、編集判断には影響しません。