ロイヒトトゥルム 1917 — Bullet Journal の親元、経営者の意思決定ノート 251 ページ
「ノートにページ番号が振ってあるだけで、なぜ意思決定の精度が変わるのか」——その答えは、過去の判断を 30 秒で引き当てられるかどうかにあります。
LEUCHTTURM1917 (ロイヒトトゥルム 1917) は、1917 年にドイツ・ハンブルクで創業した家族経営の文具メーカーが作るハードカバーノートです。全 251 ページに番号が振られ、巻頭に索引ページがあり、内容を検索可能にする独自の設計で、Bullet Journal メソッドの「親元ノート」として世界中の経営者・作家・士業に支持されてきました。
この記事のポイント
- 独自設計: 251 ページに番号 + 索引 2 ページ + アーカイブシールで「過去の判断ログ」を検索資産化できる
- ラインナップ: A6 (Pocket) / A5 (Medium) / B5 (Composition) / A4+ (Master) の 4 サイズ × ハード/ソフト × 4 罫線
- 価格帯: A5 ハードカバーで日本流通価格 ¥3,740 〜 ¥4,840 (Loft / 伊東屋 / ナガサワ文具センター 等)
- 用途別エディション: Bauhaus 周年 / Some Lines a Day (5 年日記) / Weekly Planner / Bullet Journal Edition 2 / Change Journal
- 競合との差: モレスキン クラシックはブランド物語で勝負、ロイヒトトゥルムは「ページ番号 + 索引」 の機能設計で勝負
- 編集部の推奨: 意思決定の根拠を後から検索したい経営者 および 案件番号で記録を引き当てたい士業 に最適
編集長の見解
経営判断も士業の助言も、AI 時代になっても「過去の自分がなぜそう判断したか」を引き当てる行為からは逃れられません。ChatGPT は会話のたびに忘れますが、紙のノートに残した手書きは、5 年後の自分が同じ問題に直面したときの最大の手がかりになります。
ロイヒトトゥルムが他の高級ノートと違うのは、「過去の自分への索引」 を最初から設計に組み込んでいる 点です。ページ番号が振ってあり、巻頭の索引にタイトルとページを書き込める。たったそれだけのことが、240 冊書き溜めた経営者のノートを「検索可能なデータベース」 に変えます。
編集部の見立て
ロイヒトトゥルム 1917 は 「ノートを資産として残す」 経営者・士業 に向いています。モレスキン クラシックがブランド物語で売るノートだとすれば、ロイヒトトゥルムは 「索引可能な思考ログ」 という機能 で売るノート。書き味の良さならMD ノート、価格効率ならロディア No.11に軍配が上がりますが、「半年後・1 年後に同じノートを開く前提で書く」 用途では、ロイヒトトゥルム以外の選択肢はほぼありません。
ブランドの歴史 — ハンブルクの家族経営、4 世代 100 年超
LEUCHTTURM1917 は 1917 年 にドイツ北部のハンザ都市圏で創業した文具メーカーです[出典: LEUCHTTURM1917 公式 (Our Brand)]。社名の “Leuchtturm” はドイツ語で「灯台」 を意味し、ロゴにも灯台が描かれています。
公式の “Our Brand” ページには「Founded in the year 1917」「The family firm is now in its fourth generation, with Axel and Max Stürken managing this Hanseatic company」 と明記されており、現在は 4 代目 による家族経営として続いています。文具メーカーとしては珍しい「100 年以上同族で続くハードカバーノート屋」 です。
転機は 2010 年代の Bullet Journal ブーム でした。米国のデザイナー Ryder Carroll (ライダー・キャロル) が提唱した手書きタスク管理術「Bullet Journal」 が世界的に流行し、その公式推奨ノートとしてロイヒトトゥルムが採用されたことで、英語圏の経営者・クリエイター層に一気に広まりました。
編集部メモ
2020 年には Ryder Carroll 監修の Bullet Journal Edition 2 が登場。索引ページが拡張され、Bullet Journal の Key (記号体系) ガイドが綴じ込まれた専用版で、英語圏では Amazon ランキング常連の定番です。日本語版は流通量が少なく、英語版を Amazon.co.jp 経由で買うのが主流。
ブランドの本質は「灯台のように、暗中模索の中で書き手の進路を示す」 という意匠的メッセージで、紙質や装幀よりも 「書いた後に引き当てられる仕組み」 を重視する設計思想です。
251 ページ + 索引 + アーカイブ — 5 つの独自機能
ロイヒトトゥルムの A5 ハードカバーには、他のノートにはない 5 つの仕掛けがあります。
1. 251 ページ全てに番号
巻頭から巻末まで、各ページの隅に 1 ページずつ番号が印字 されています。会議録の「あの議論は 142 ページに書いた」 が成立する、地味だが画期的な設計です。
2. 巻頭 2 ページの索引 (Table of Contents)
最初の 2 ページが空白の索引ページで、書き手が「タイトル + 開始ページ」 を書き込めます。1 冊使い終わると、A5 1 冊が 「目次付きの個人データベース」 に変わります。
3. 巻末 12 ページのミシン目入り切り取りページ
最後の 12 ページに パーフォレーション (ミシン目) が入っており、きれいに切り離せます。客先で「この場で書いたメモをお渡しします」 という所作に使え、経営相談や士業の現場で重宝します。
4. 表紙裏のアーカイブシール
書き終わったノートを棚に並べたとき、背表紙に貼れる アーカイブシール (テンプレート) が同梱されています。「2026 年 4-9 月 経営判断ログ」 のように書いて貼っておけば、5 年後に書棚から目的の 1 冊を即座に取り出せます。
5. 裏表紙内側の蛇腹式ポケット
名刺・領収書・チケットを挟める 拡張ポケット。出張時の経費精算前の一時保管庫として機能します。
編集部の使いこなし
士業の方には 「案件 1 つに索引 1 行」 の運用が定着しています。「2026-05-21 〇〇法人 顧問契約 → p.84」 のように索引に 1 行書くだけで、半年後の更新打ち合わせで「あの時の論点」 をスムーズに引き当てられます。電子データのフォルダ分けより速いケースがあります。
次のセクションでは、サイズと罫線のラインナップを整理します。
サイズと罫線 — A6 / A5 / B5 / A4+ の 4 軸
公式オンラインストアのラインナップ[公式: Notebooks]から、経営者・士業向けに押さえるべき主要 4 サイズを表にしました。
| サイズ | 名称 | 寸法 (約 mm) | ページ数 | 日本流通価格目安 (税込) | 編集部のおすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| A6 | 90 × 150 | 187 | ¥2,500 前後 | 胸ポケット常駐、現場メモ、出張先サブノート | |
| A5 | Medium | 145 × 210 | 251 | ¥3,740 〜 ¥4,840 | 定番、意思決定ジャーナル、案件管理 |
| B5 | Composition | 178 × 254 | 251 | ¥5,000 前後 | デスク据え置き、議事録、会議用 |
| A4+ | Master | 225 × 315 | 235 | ¥7,000 前後 | プロジェクト全体図、社内戦略の俯瞰ノート |
罫線は 横罫 (Ruled) / 方眼 (Squared) / ドット方眼 (Dotted) / 無地 (Plain) の 4 種類から選べます。経営判断ノート用途では ドット方眼 が、図表・箇条書き・自由レイアウトを同居できて最も汎用です。
編集部の最初の 1 冊
初めての 1 冊は Medium (A5) × ハードカバー × ドット方眼 × ブラック がおすすめ。日本流通価格 ¥3,740 〜 ¥4,840、入手性が最も高く、客先で開いてもみっともなくないサイズ感、Bullet Journal メソッドへの応用も効きます。書き溜めて棚に並べる前提なら、色は ブラックか Pacific Green で統一すると見栄えも整います。
エディション展開 — 用途別の特別版 4 つ
スタンダードの Classic Notebook 以外に、ロイヒトトゥルムは 用途特化型のエディション を継続的にリリースしています。経営者・士業の使い分けに役立つ 4 つを整理しました。
| エディション | 公式参考価格 (海外) | 仕様 | こんな経営者・士業に |
|---|---|---|---|
| Bullet Journal Edition 2 | €29.50 (約 ¥5,000) | Ryder Carroll 監修、索引拡張、Key ガイド綴じ込み | タスク管理を 1 冊に集約したい経営者 |
| Some Lines a Day | €30.95 (約 ¥5,200) | 5 年日記、1 日 7 行 × 5 年 | 経営判断を 5 年単位で振り返りたい経営者 |
| Weekly Planner | €19.95 前後 (約 ¥3,400) | 左ページ週次予定 / 右ページ自由欄 | 顧客面談を週次で管理する士業 |
| Bauhaus Edition | €24.95 (約 ¥4,200) | Bauhaus 創立記念デザイン、限定カラー | ブランド性を重視する経営者 |
| Change Journal | €32.95 (約 ¥5,500) | 行動変容支援、構造化された問いの記入欄 | 経営改革・組織変革の現場リーダー |
編集部の組み合わせ
「Classic (経営判断ログ) + Some Lines a Day (5 年日記) + Weekly Planner (週次計画)」 の 3 冊体制で運用している経営者を取材で複数見ました。1 冊ずつ役割を分けることで、5 年後に「2026 年の自分は何を考え、何を決め、毎週何をやっていたか」 が立体的に再生されます。年間コストはおよそ ¥13,000 前後、経営者の意思決定品質向上への投資としては小さい部類です。
警告 — 編集部からの注意点
警告 1: ページ数表記の混乱 — 「249 ページ」 と書かれた情報源に注意
古い解説記事やブログでは「ロイヒトトゥルム 1917 は 249 ページ」 と書かれていることがありますが、現行品は 251 ページ です[出典: 公式 US ストア商品ページ]。仕様改訂で 249 → 251 に変わった経緯があり、現在販売されているものは 251 ページが正です。購入時に混乱した場合は公式商品ページのページ数表記を確認してください。
警告 2: 「Bullet Journal Edition」 の日本語版流通は限定的
Ryder Carroll 監修の Bullet Journal Edition 2 は 英語版が主流 で、日本語版はナガサワ文具センター・伊東屋・Amazon.co.jp の輸入扱いとなることが多く、価格・在庫が不安定です。Bullet Journal メソッド自体は Classic Notebook + 自作索引でも完全に運用できるため、まずは Classic Notebook A5 で始めて、慣れたら BuJo Edition を追加検討するのが現実的です。
警告 3: 価格は販売店によって ¥1,000 以上の差が出る
A5 ハードカバー ドット方眼 ブラックの日本流通価格は、Loft で ¥4,840、Amazon の正規輸入品で ¥3,740 前後、ナガサワ文具センター・伊東屋などで ¥4,000 〜 ¥4,500 と販売店によって ¥1,000 以上の差が出ます[Loft 価格]。急ぎでなければ複数店舗の価格を比較してから購入してください。
競合との比較
| ノート | A5 1 冊価格 | 紙厚 | ページ番号 | 索引 | こんな経営者・士業に |
|---|---|---|---|---|---|
| ロイヒトトゥルム 1917 Medium | ¥3,740 〜 ¥4,840 | 80g/m² | 全 251 ページに番号 | 巻頭 2 ページ | 意思決定を後から検索したい経営者・士業 |
| モレスキン クラシック Large | ¥3,960 〜 | 約 70g/m² | なし | なし | ブランド物語を持ち歩きたい経営者 |
| MD ノート A5 | ¥800 〜 | MD 用紙 (高品質) | なし | なし | 紙質と書き味を最優先したい |
| ロディア No.11 | ¥275 〜 | 80g/m² | なし | なし | ひらめきを 1 枚ずつ切って消費 |
| コクヨ Campus バインダー | ¥500 〜 | 70g/m² 程度 | なし | 自作 | 順序を入れ替えたい現場メモ |
→ ロイヒトトゥルムの立ち位置は 「索引可能な思考ログ」。ブランド物語ではモレスキンに譲り、紙質では MD ノート、価格では Rhodia と Campus に譲りますが、「ページ番号 + 索引 + アーカイブシール」 の三点セットで過去の判断を引き当てる 用途では他の追随を許しません。
こんな場面で選ぶ — 経営者・士業の具体シナリオ
シナリオ 1: 経営者の意思決定ジャーナル
毎週月曜の朝、A5 ドット方眼を開いて「先週の意思決定 3 つ」 と「今週の判断ポイント 3 つ」 を書き出す。索引に「2026-05-21 値上げ判断 → p.42」 と 1 行追加する。半年後の振り返りで「あのときの値上げ判断、根拠は何だったか」 を 30 秒で引き当てられます。1 年で 1 冊使い切る前提で、年間 ¥4,000 前後の投資です。
シナリオ 2: 士業の案件管理ノート
顧問先 1 社につき 1 ページから 5 ページを割り当て、初回ヒアリングから契約更新までの論点を時系列で記録。索引に「〇〇法人 顧問契約 → p.84」 と書いておくと、1 年後の更新打ち合わせで「あのとき論点になった就業規則改定の経緯」 を即座に取り出せます。電子化したフォルダを掘るより速いことが、現場では珍しくありません。
シナリオ 3: プロジェクト終結時のアーカイブ運用
1 冊書き終わったら、表紙に同梱のアーカイブシールを貼って「2026 年 4-9 月 経営判断ログ」 と記入、本棚に並べる。3 年後・5 年後の「あのとき似た判断をしたはず」 という記憶を、書棚の背表紙ラベルから物理的に引き当てられます。クラウドが落ちても、退職しても、紙だけは残ります。
始め方 — A5 ドット方眼を 30 分で運用開始
FAQ
Q1. Bullet Journal メソッドを使わなくても価値はある?
あります。Bullet Journal は便利な運用方法の 1 つですが、ロイヒトトゥルムの本質的価値は 「ページ番号 + 索引 + アーカイブシール」 という設計にあります。BuJo の Key 記号や Migration 概念を採用しなくても、自分なりの「索引運用」 ができれば十分に資産化されます。
Q2. ハードカバーとソフトカバー、経営者にはどちらが良い?
意思決定ジャーナル用途には ハードカバー 一択です。鞄の中で形が崩れず、客先で開いたときの所作も整い、書棚に並べた時の見栄えも良い。ソフトカバーは胸ポケットに常駐させる A6 Pocket サイズで選ぶのは現実的ですが、メインの A5 はハードカバーが定番です。
Q3. 万年筆との相性はどうか?
80g/m² の中性紙で、Pilot Custom 74 や Lamy Safari など標準的な万年筆との相性は良好です。モレスキン (約 70g/m²) より裏抜けしにくく、極太字や色濃いインクでも実用範囲内。ただし、フローが多い万年筆は購入後に巻末の数ページで試し書きしてから本格運用してください。
Q4. A5 1 冊で何ヶ月持つ?
251 ページの A5、週 5 ページ程度の運用で約 1 年が標準的なペースです。1 日 1 ページ書く意思決定密度の高い経営者だと約 8 ヶ月。1 年で 1 冊使い切れるサイクルが、書棚にアーカイブを並べていく上でも管理しやすいテンポです。
Q5. 同じノートを モレスキン から乗り換えるべき?
乗り換えるべきかは 使い方次第 です。「過去の判断を引き当てる」 用途 ならロイヒトトゥルムに軍配が上がります (ページ番号 + 索引)。「ブランド物語を持ち歩く」 用途 ならモレスキンが優勢です。両方使う経営者も多く、編集部では「経営判断ログ = ロイヒトトゥルム / 海外出張用 = モレスキン」 の使い分けを取材で確認しています。
出典・参考情報
- LEUCHTTURM1917 公式 (Notebooks) — https://www.leuchtturm1917.com/notebooks/
- LEUCHTTURM1917 公式商品ページ (Medium A5 Hardcover 251 numbered pages, Dotted, Black) — https://www.leuchtturm1917.us/notebook-medium-a5-hardcover-251-numbered-pages-dotted-black.html
- LEUCHTTURM1917 公式 (Our Brand) — 1917 年創業、4 代目 (Axel & Max Stürken)、ハンザ系家族経営 — https://www.leuchtturm1917.com/denken-mit-der-hand/leuchtturm1917/our-brand/
- Stationery Wiki — Leuchtturm1917 (Ryder Carroll の Bullet Journal メソッド公認ノート、ラインナップ全般) — https://stationery.wiki/Leuchtturm1917
- ロフトネットストア (ハードカバーノート A5 ドット方眼 ブラック ¥4,840) — https://www.loft.co.jp/store/g/g4004117327964/
- Amazon.co.jp 検索結果 (ロイヒトトゥルム 1917 A5) — Amazon で「ロイヒトトゥルム 1917 A5」 を見る
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編集長 Mira / AI経営ラボ 2026-05-21 公開
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👍 編集部が評価する点
- **251 ページすべてに番号** + 巻頭 2 ページの索引で、長期の意思決定ジャーナルを資産化できる
- 80g/m² の中性紙で万年筆のインクも裏抜けしにくく、ハードカバーが鞄の中で形を保つ
- 巻末 12 ページがミシン目入りで切り離せる、客先への手書き提案メモにそのまま渡せる
- Bullet Journal メソッドの考案者 Ryder Carroll が公認した「親元ノート」、世界中で同じ仕様を入手可能
- Bauhaus / Some Lines a Day / Weekly Planner / Bullet Journal Edition 2 など用途別エディションが豊富
👎 留意点
- 1 冊 ¥3,740 〜 ¥4,840 と、コクヨ Campus や Rhodia と比べると 5〜15 倍の価格
- ハードカバー + 251 ページで重量約 400g、出張時の鞄重量を気にする経営者には負担になる
- 日本語版の Bullet Journal Edition は流通量が少なく、英語版を輸入する形になる場合が多い
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