小規模事業者持続化補助金 2026 — ChatGPT で経営計画書を 30 分下書き、個人事業主の AI 活用ガイド
⚠️ 免責事項: 本記事は情報提供のみを目的とします。補助金の申請代行は行いません。具体的な申請手続きは、行政書士・中小企業診断士などの専門家にご相談ください。
制度名: 小規模事業者持続化補助金
所管: 日本商工会議所 / 全国商工会連合会
補助上限: ¥2,500,000
補助率: 2/3 (赤字事業者は 3/4)
申請締切: 公募ごとに異なる (年 2-4 回)
持続化補助金は知っているけれど、経営計画書を書く時間がない。商工会議所に相談に行くのに「手ぶらでは気が引ける」。そんな個人事業主・小規模事業者の方へ、ChatGPT を使って経営計画書と補助事業計画書のたたき台を 30 分で作る方法を、編集部が実機検証してまとめました。最後の仕上げは商工会議所の経営指導員と二人三脚で。AI で 8 割、人で残り 2 割の役割分担が、いま一番効率の良い申請準備です。
この記事のポイント
- 持続化補助金 第19回 (2026年度): 補助上限 ¥50万、特例併用で最大 ¥250万、補助率 2/3 (赤字なら 3/4)
- 採択率は近年 約 48-51% — 2 回に 1 回は通る、現実的に狙える補助金
- 経営計画書 + 補助事業計画書のゼロからの作成は通常 20-30 時間 → AI 活用で 3-5 時間に短縮
- 主役は ChatGPT Plus (個人事業主にとって一番親しみやすい)、副役で Codex CLI / Claude Code
- 仕上げは商工会議所/商工会の経営指導員に必ず相談 — AI のたたき台を持参すると話が早い
編集長の見解 / 持続化補助金は、補助金の中で最も小規模事業者にやさしい制度です。ただし「経営計画書」という壁が高くて、忙しい個人事業主ほど後回しになりがち。ここに AI を入れると、ゼロから書く心理的ハードルが一気に下がります。AI が出した叩き台を商工会議所の経営指導員と一緒に磨き上げる、この流れをおすすめします。
本記事は情報提供のみです。実際の申請判断と書類提出は、商工会議所・商工会の伴走支援、または行政書士・中小企業診断士などの専門家にご相談ください。
持続化補助金とは — 1 分でわかる制度概要
持続化補助金 (正式名称: 小規模事業者持続化補助金) は、商工会議所と商工会連合会が窓口となり、小規模事業者の 販路開拓 と 業務効率化 を支援する補助金です。
ものづくり補助金や事業再構築補助金と比べて、以下のように使いやすさで群を抜いています。
- 対象が「小規模事業者」に限定: 個人事業主や小さな会社にぴったり
- 補助上限が小回りの利く金額: 通常枠 ¥50万、特例併用で最大 ¥250万
- 採択率が高め: 直近 第18回 で 48.1% (中小企業庁 2026年3月発表)
- 手続きがシンプル: 商工会議所/商工会の経営指導員が伴走してくれる
対象になる事業者 (小規模事業者の定義)
「小規模事業者」とは、以下の従業員数の事業者を指します (出典: 商工会議所地区 持続化補助金公式)。
| 業種 | 従業員数の上限 |
|---|---|
| 商業・サービス業 (宿泊業・娯楽業を除く) | 5 人以下 |
| 製造業・建設業・運輸業 | 20 人以下 |
| 宿泊業・娯楽業 | 20 人以下 |
→ 個人事業主はもちろん対象。法人でも上記の人数以下なら申請可能です。
補助上限額と補助率 (第19回 2026年度)
第19回公募では、以下の組み合わせで補助上限が変わります (出典: 中小企業庁 第19回公募要領)。
| 申請パターン | 補助上限 | 補助率 |
|---|---|---|
| 通常枠 (基本) | ¥50万 | 2/3 |
| 通常枠 + インボイス特例 | ¥100万 | 2/3 |
| 通常枠 + 賃金引上げ特例 | ¥200万 | 2/3 (赤字なら 3/4) |
| 通常枠 + 両特例併用 | ¥250万 | 2/3 (赤字なら 3/4) |
| 創業型 (第3回) | ¥200万 | 2/3 |
編集部のヒント / インボイス特例は「2021年9月~2023年9月の間に免税事業者だった」または「2023年10月以降に創業」した方が対象。多くの個人事業主が当てはまる可能性があるので、商工会議所相談時に必ず確認しましょう。
次のセクションでは、本記事の主軸である「AI を使って申請準備の 8 割を一気に終わらせる方法」を、編集部の実機検証つきで解説します。
【主軸】AI で経営計画書のたたき台を 30 分で作る — 実機検証フロー
ここからが本記事のメインです。編集部のテクノロジー検証担当が、実際に持続化補助金の申請準備を AI で行ってみた結果を、コピペできる形で公開します。
全体のステップ感
従来の 20-30 時間が、AI 活用で 3-5 時間に短縮可能
方法 A: ChatGPT Plus で進める (個人事業主に一番おすすめ)
専門のソフトを入れなくても、いつものブラウザだけで完結する方法です。月額 ¥3,000 程度の ChatGPT Plus でも、無料版でも実行できます (有料版の方が一度に長い文章を扱えるため推奨)。
コピペ用プロンプト (ChatGPT 用)
あなたは中小企業診断士として、小規模事業者持続化補助金 第19回 (2026年度) の
経営計画書と補助事業計画書のドラフトを作成してください。
【私の事業の情報】
- 事業名: <店名・屋号>
- 業種: <例: 美容室 / 飲食店 / Webデザイナー>
- 開業年: <YYYY年>
- 従業員数: <人数 (家族含む)>
- 直近年度の売上: <円>
- 主要顧客層: <例: 30-50代女性、地元住民>
- 強み: <例: ◯◯の技術、地域密着、SNSフォロワー>
- 抱えている経営課題: <例: 新規顧客の頭打ち、価格競争>
【補助金で実施したいこと】
- 取り組み内容: <例: ホームページリニューアル / チラシ配布 / 新メニュー開発>
- 必要な経費の概算: <円>
- 期待する成果: <例: 月売上 ◯円増>
【出力してほしいもの】
1. 経営計画書ドラフト (約 2,000 字、現状分析 + 強み + 経営方針)
2. 補助事業計画書ドラフト (約 2,000 字、補助事業の内容 + 販路開拓の戦略 + 期待される効果)
3. 数値計画 (3 年後の売上目標と根拠)
4. 申請までの準備物チェックリスト
5. 商工会議所の経営指導員に相談すべきポイント 5 つ
参考にしてほしい公募要領: https://r6.jizokukahojokin.info/
期待される出力
- 経営計画書 (約 2,000 字): 自社の現状、強み、経営方針が論理的に整理されたドラフト
- 補助事業計画書 (約 2,000 字): 「何を」「なぜ」「どう実施するか」が明確なドラフト
- 3 年後の売上目標 (数値根拠つき)
- チェックリスト (確定申告書、見積書など何を準備するか)
- 商工会議所相談時に聞くべき質問 5 つ
編集部のコツ / プレースホルダー (<事業名> など) は、できるだけ詳しく具体的に埋めるほど、出力の質が上がります。「美容室」より「20代-40代女性向け、駅徒歩 3 分、スタッフ 3 名のヘアサロン」のように、具体性があると AI も実情に沿った計画を書きやすくなります。
方法 B: Codex CLI で進める (パソコン操作に慣れている方向け)
OpenAI の Codex CLI (コマンド画面から AI を動かす道具) を使うと、ターミナル (黒い画面) から直接 AI を呼び出せます。Web 上のファイルを AI に直接読ませる機能と組み合わせると、公式ガイドブックを読み込ませた状態で計画書を書かせることができます。
コピペ用コマンド (Codex CLI 用)
/goal 小規模事業者持続化補助金 第19回 (2026年度) の経営計画書と
補助事業計画書のドラフトを作成してください。
事業名: <屋号>
業種: <業種>
従業員数: <人数>
直近売上: <円>
強み: <強み>
課題: <課題>
補助金で実施したい取り組み: <内容>
必要経費概算: <円>
以下を出力:
1. 経営計画書ドラフト (2,000 字)
2. 補助事業計画書ドラフト (2,000 字)
3. 3 年後の売上目標と根拠
4. 必要書類チェックリスト
5. 商工会議所相談時の質問リスト
公式公募要領: https://r6.jizokukahojokin.info/
注意点
- Codex CLI v0.5 以降を推奨 (古い版では動きが異なる場合あり)
- Web のページを AI に読ませる権限をオンにすると、公募要領 URL を直接読んでくれて精度が上がる
- 利用には OpenAI の利用キー (API キー) が必要 (使った分だけ課金される従量制)
方法 C: Claude Code でスキル化する (繰り返し使う場合)
将来 別の補助金にも使い回したい方は、Claude Code でスキル (再利用可能なコマンド) として保存できます。
SKILL.md の例
ファイルパス: ~/.claude/skills/jizokuka-prep/SKILL.md
---
name: jizokuka-prep
description: 小規模事業者持続化補助金 (第19回以降) の経営計画書・
補助事業計画書ドラフトを生成。事業情報を渡すと、商工会議所相談前の
たたき台が一気にできる。
---
# /jizokuka-prep
小規模事業者持続化補助金の申請ドラフトを作成するスキルです。
## 使い方
`/jizokuka-prep` を実行後、以下の事業情報を順に答えてください:
1. 屋号・業種・従業員数
2. 直近年度の売上
3. 主要顧客層と強み
4. 経営課題
5. 補助金で実施したい取り組み
6. 必要経費の概算
## 出力
- 経営計画書ドラフト (2,000 字)
- 補助事業計画書ドラフト (2,000 字)
- 3 年後の売上目標と根拠
- 必要書類チェックリスト
- 商工会議所の経営指導員に相談すべきポイント 5 つ
## 参考
公募要領: https://r6.jizokukahojokin.info/
このファイルを保存すれば、Claude Code 内で /jizokuka-prep と打つだけで、何度でも同じプロンプトを呼び出せます。
次のセクションでは、AI に任せる部分と、商工会議所/専門家に任せる部分の役割分担を整理します。
自分でやる vs 商工会議所/専門家に頼む — 編集部の判断基準
AI で全部やろうとすると、かえって遠回りになります。役割分担はこうです。
| 項目 | 自分 (AI 活用) | 商工会議所/経営指導員 | 行政書士/中小企業診断士 |
|---|---|---|---|
| 公募要領の読解 | ◎ AI に要約させる | △ 補助 | × |
| 経営計画書の下書き | ◎ AI で 30 分 | △ 並走支援 | △ (有料) |
| 補助事業計画書の下書き | ◎ AI で 30 分 | △ 並走支援 | △ (有料) |
| 数値目標の妥当性確認 | △ 自分で調査 | ◎ 経営指導員と検討 | ◎ |
| 制度適用判断 (この経費は対象か?) | × | ◎ ここが本領 | ◎ |
| 様式4 (事業支援計画書) 発行 | × | ◎ 必須 | × |
| 最終書類の整形・提出代行 | △ | △ | ◎ (有料: ¥10-30万目安) |
編集長の見解 / 個人事業主の方は、商工会議所の経営指導員との連携を最重視してください。無料で並走してくれる、申請に必要な様式4 を発行してくれる、地域の事業者をよく知っている — この 3 点で、行政書士に丸投げするより費用対効果が高いケースが多いです。AI で下書きを作って持ち込めば、相談時間も大幅に短縮できます。
申請の流れと必要書類
申請から入金までの全体スケジュール (第19回の例)
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2026-03-06 | 申請受付開始 |
| 2026-04-16 | 商工会議所/商工会への様式4 (事業支援計画書) 発行依頼 締切 |
| 2026-04-30 17:00 | 電子申請 (J-Grants) 締切 |
| 2026-07 頃 | 採択発表 (申請から約 2-3 ヶ月) |
| 2026-09〜2027-06 | 事業実施期間 |
| 事業完了後 30 日以内 | 実績報告書 提出 |
| 報告審査後 1-2 ヶ月 | 補助金 入金 |
(出典: 中小企業庁 第19回公募要領)
必要書類 (個人事業主の場合)
- 経営計画書 (様式2)
- 補助事業計画書 (様式3)
- 事業支援計画書 (様式4) ※商工会議所/商工会が発行
- 直近 1 期分の確定申告書の写し (個人事業主の場合)
- 補助対象経費の見積書 (¥3万円超は 2 社相見積もり推奨)
- 補助金交付要綱の同意書
補助対象になる経費 (8 区分)
第19回公募では、以下の 8 区分が補助対象として整理されています (出典: 中小企業庁 第19回公募要領)。
- 機械装置等費: POS レジ、業務用機器、製造設備など
- 広報費: チラシ、新聞広告、看板、ノベルティなど
- ウェブサイト関連費: サイト制作、検索連動型広告 (リスティング広告)、検索順位対策 (SEO)
- 展示会等出展費: 展示会・物産展への出展料
- 旅費: 商談・市場調査の旅費
- 新商品開発費: 新商品・新サービスの試作費用
- 借料: 機械・設備のレンタル料
- 委託・外注費: ウェブサイト制作の外注費など
→ ネット販売サイト (EC サイト) の構築、看板リニューアル、新メニュー開発、機械購入、チラシ印刷など、幅広く使えます。
採択率の実績と、採択されやすくなるコツ
直近の採択率 (中小企業庁発表)
| 公募回 | 採択率 | 申請件数 / 採択件数 |
|---|---|---|
| 第17回 (2025年9月発表) | 51.1% | 23,365 / 11,928 |
| 第18回 (2026年3月発表) | 48.1% | 17,318 / 8,229 (修正後) |
| 創業型 第1回 (2025年発表) | 37.9% | 3,883 / 1,473 |
→ 一般型は 約半数が通る、相対的に挑戦しやすい補助金です。創業型は要件 (創業後1年以内) と件数の少なさから、やや採択ハードルが高めです。
採択されやすい計画 (編集部の整理)
中小企業診断士・行政書士などの公開記事を複数照合した結果、以下のポイントが共通して挙げられています。
- 販路開拓が明確: 既存顧客の維持ではなく、新規顧客・新地域・新サービスへの展開
- 数値目標が具体的: 「3 年後に売上 800万 → 1,500万」「新規顧客 500 名獲得」など
- 強みの言語化: 自社にしかない強み (技術・地域性・関係性) を具体的に書く
- 持続性: 一過性のキャンペーンではなく、継続的な事業改善
- 地域貢献: 地域経済への波及効果 (雇用、取引先増加など)
不採択になりやすいパターン
- 数値根拠が弱い: 「やりたい」だけで具体的な数字がない
- 既存業務の延長: 現状の単純な改善のみ
- 経費との不整合: 申請する経費と事業計画が論理的に結びついていない
- 書類不備: 様式の記入漏れ、必要書類の添付忘れ
編集部の警告 (重要) / AI が出力した内容を、そのまま無修正で申請するのはおすすめしません。AI は事業の実情を知りません。数値・期日・自社の固有情報は、必ず自分で公募要領と照合し、商工会議所の経営指導員にチェックしてもらいましょう。
編集部の警告 (個人情報) / 事業の機密情報 (顧客リスト、取引先名、財務詳細) を AI に投入する前に、各 AI ツールの利用規約 (データの学習利用の有無) を必ず確認してください。心配な場合は、抽象化した情報だけ渡すのが安全です。
よくある質問
Q: 個人事業主でも申請できますか?
A: できます。開業届を提出済みであることが前提。確定申告書 (直近 1 期分) が必要書類になります。
Q: AI が書いた書類で本当に採択されますか?
A: AI が書いた「たたき台」を、自分の言葉で書き直し、商工会議所の経営指導員のチェックを通せば、十分に採択を狙えます。「AI 出力をそのまま提出」は推奨しません。
Q: ChatGPT は無料版でも大丈夫?
A: 簡単な事業内容なら無料版でも十分。ただし、長文 (4,000 字超) を一度に扱う場合や、プレースホルダーが多い詳細プロンプトでは、Plus 版 (月額 約 ¥3,000) が安定します。
Q: 商工会議所の会員でないとダメ?
A: 必須ではありません。非会員でも様式4 (事業支援計画書) を発行してくれる商工会議所が多いです。地元の商工会議所/商工会に電話で相談してみてください。
Q: 行政書士に依頼する場合の費用相場は?
A: 着手金 ¥3-5万 + 採択時の成功報酬 ¥10-20万 が一般的です。AI でたたき台を作って商工会議所と相談する方が、費用面では有利なケースが多いです。
Q: 何度も不採択でも申請できますか?
A: 何度でも申請可能です。不採択理由を経営指導員と振り返り、計画を改善して再チャレンジしましょう。
Q: 採択された後、すぐにお金が入りますか?
A: いいえ。採択 → 交付決定 → 事業実施 → 完了報告 → 審査 を経てから入金です。最初は自費で支払い、後から補助金で戻ってくる「立替方式」です。資金繰りの計画を立てておきましょう。
出典・参考情報
- 小規模事業者持続化補助金 商工会議所地区 公式サイト: 第17回以降の公募要領、ガイドブック、採択結果
- 全国商工会連合会 商工会地区 公式サイト: 商工会地区の申請窓口
- 中小企業庁 第19回公募要領公開ページ (2026年1月公開、最終確認 2026-05-05)
- 中小企業庁 第17回採択結果 (2025年9月発表)
- 中小企業庁 第18回採択結果 (一部修正) (2026年3月発表)
- J-Grants 電子申請ポータル
- ミラサポ plus: 中小企業庁 公式情報ポータル
- 各都道府県の 商工会議所・商工会: 経営指導員による伴走支援、様式4 発行
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Mira / AI経営ラボ 編集長
本記事の AI ツール手順は、編集部のテクノロジー検証担当 Yuki が ChatGPT (GPT-5)、Codex CLI v0.5.x、Claude Code 1.x で実機検証しています (検証日: 2026-05-05)。