AI ツール

CLOVA Note 終了後の無料AI文字起こし — AiNote 月300分で個人事業主の会議録を残す手順

LINE WORKS AiNote (旧 CLOVA Note) のレビュー — AI ツールカテゴリ
評価⭐ 4.2 / 5
提供元LINE WORKS株式会社
カテゴリAI 議事録・文字起こし

「CLOVA Note をまた使おうとしたら、サービスが終わっていた」 — 2026 年に入ってから、編集部にこの相談が増えています。

CLOVA Note βは 2025 年 7 月 31 日に終了 しました。後継は LINE WORKS AiNote で、フリープランなら 月 300 分の文字起こしが ¥0。この記事では、無料枠で本当にできること、無料のままでは越えられない 3 つの限界、そして有料に上げるべき分岐点を整理します。

📖 読了時間 約 9 分
👤 想定読者 個人事業主・中小企業の経営者・士業
💰 月額 ¥0 〜 ¥1,440 (個人向け 2 プラン、税抜)
🔬 確認方法 公式サイトの一次情報 + 編集部の試算

この記事のポイント

編集長の見解

無料枠の価値は「録音を捨てなくて済むこと」にあります。月 300 分は少なく見えますが、個人事業主の打合せは 1 回 30〜60 分が大半で、週 1〜2 件なら十分収まります。まず ¥0 で「議事録を書かずに残す」習慣を作り、枠が足りなくなってから ¥1,440 を払う。この順番が最も損をしません。

CLOVA Note は終わった。では今どれを使うのか

まず事実関係を正確に押さえます。公式サイトには「2025年7月31日(木)をもって」終了した旨が明記されています (CLOVA Note 公式)。旧アプリを再インストールしても利用は再開できません。

後継として案内されているのが LINE WORKS AiNote です。運営は LINE WORKS株式会社。公式サイトでは、累計登録者 100 万人だった CLOVA Note βの法人版として位置づけられています (LINE WORKS AiNote 公式)。

項目CLOVA Note βLINE WORKS AiNote
提供状況2025-07-31 終了提供中
運営LINE 系サービスLINE WORKS株式会社
無料枠(終了)フリープラン 月 300 分
有料プランなしソロ / チーム / ビジネス / エンタープライズ
位置づけ個人向けβ法人版の正式サービス

編集部メモ

「CLOVA Note 無料」で検索して古い解説記事にたどり着き、そのまま登録しようとして詰まる — というのが今いちばん多い遠回りです。読むべきは AiNote の情報です。

次のセクションでは、その AiNote のフリープランで具体的に何ができるのかを見ていきます。

💰 料金プランと、無料枠の中身

公式の料金解説ページに基づく 5 プランの構成は以下のとおりです (LINE WORKS AiNote 料金プラン)。

個人・小規模向け 3 プランの月額 (税抜)
フリー
¥0
月 300 分 / AI 要約なし
ソロ
¥1,440
月 600 分 / AI 要約 12 回、個人事業主の推奨
チーム
¥19,800
月 6,000 分 / AI 要約 120 回

ソロは年額契約時の月額換算。月額契約は ¥1,600 (税抜)

プラン別の文字起こし枠

プラン月額 (年額契約・税抜)月間の文字起こしAI 要約
フリー¥0300 分 (5 時間)利用不可
ソロ¥1,440600 分 (10 時間)12 回 / 月
チーム¥19,8006,000 分 (100 時間)120 回
ビジネス¥54,00018,000 分 (300 時間)360 回
エンタープライズ¥162,00060,000 分 (1,000 時間)1,200 回

枠が少しだけ足りない場合は、100 分と AI 要約 2 回を追加するアドオンが ¥360 / 月 (年額契約・税抜) で用意されています。プランを一段上げるより安く済むケースがあります。

まず確認したいこと

フリープランの 300 分は 組織単位の枠 です (最大 30 人まで利用可)。1 人で使うなら丸ごと 300 分ですが、スタッフ 3 人で共有すると実質 1 人 100 分。人数を増やす予定があるなら、最初からソロ以上を前提に計算してください。

料金がわかったところで、次は無料のままでは越えられない制約を確認します。

⚠️ 無料枠の 3 つの限界

フリープランは「機能が少し制限された有料版」ではありません。使える機能そのものが違います。導入前に必ず押さえるべき点が 3 つあります。

限界 1: AI 要約と Web 会議録音が使えない

公式の料金解説では、フリープランは「AIによる要約機能やWeb会議録音機能は利用不可」と明記されています。つまり無料で手に入るのは 全文テキストだけ。要点の抽出は自分で行う前提です。Zoom や Teams に AI が入って自動録音する使い方も、無料枠ではできません。

限界 2: 音声データが AI の性能向上に使われる場合がある

フリープラン向けの利用規約には、録音した音声と変換後のテキストを「AI技術(※音声認識技術及び自然言語処理技術)の性能向上のために」利用する場合があると記載されています (音声データ活用について)。同意は継続利用によってなされたものとみなされます。顧客の財務・健康・人事に関わる面談を無料枠で録音するのは避けてください。

限界 3: データ保管期間は 1 年

フリープランのデータ保管期間は 1 年です。契約書の根拠資料や、数年後に見返す可能性のある重要会議の記録を、AiNote 上に置いたままにするのは危険です。必要な議事録は書き出して自社側に保存する運用を最初から決めておいてください。

この 3 点を踏まえたうえで、無料枠を無駄なく使う運用を組み立てます。

🛠 個人事業主の始め方と、月 300 分の使い切り方

導入そのものは難しくありません。詰まるのは「どの録音を AiNote に通すか」の線引きです。

AiNote フリープランの導入 4 ステップ
Step 1
公式サイトからフリープランを申し込む
LINE WORKS AiNote の公式サイトからフリープランで登録します。料金は ¥0 で、支払い情報の登録は不要です。
Step 2
「無料枠に流していい録音」の線引きを決める
社内の打合せ・自分用の口述メモは無料枠へ。顧客の機微情報を含む面談は対象外、と先に決めます。この 1 手間が後々の事故を防ぎます。
Step 3
単語登録が使えるか確認し、使えるなら登録する
AiNote には、よく使う単語を登録して変換精度を上げる機能があります。フリープランで使えるかは公式に明記がないため、登録画面の有無をまず確認してください。使えるなら屋号・取引先名・業界用語を 20 語ほど入れておくと手直しが減ります。
Step 4
全文から決定事項と ToDo だけ抜き出す
無料枠に AI 要約はありません。全文を読み直すのではなく、決定事項・宿題・次回日程の 3 項目だけを拾って自社のドキュメントに転記します。1 件 5 分が目安です。

所要は初回のみ 20〜30 分。2 回目以降は録音して待つだけ

月 300 分をどう配分するか (編集部の目安)

使い方1 件あたり月間の件数消費
顧客との定例打合せ45 分4 件180 分
社内・外注先との相談30 分2 件60 分
移動中の口述メモ10 分6 件60 分
合計300 分

上記は 編集部のシミュレーション です。実際の配分は業種と打合せ頻度により変動します。

週 1 件の顧客打合せ + 自分用メモ、という個人事業主の標準的な使い方であれば、無料枠でほぼ足ります。逆に、週 3 件以上の面談があるならフリープランでは月半ばで枯れます。

次のセクションでは、その「枯れたとき」に払うべきかどうかを金額で判断します。

有料に上げる損益分岐点

判断基準はシンプルです。議事録の手直しに使っている時間が、月額を上回るかどうかだけを見ます。

月 8 件の打合せがある個人事業主の場合 (編集部の試算)
Before (録音を聞き返して手打ち)
  • 録音の聞き返し: 1 件 40 分 × 8 件 = 320 分
  • 議事録の清書: 1 件 15 分 × 8 件 = 120 分
  • 書き漏れの確認: 月 30 分
  • 合計: 月 約 7.8 時間
After (AiNote で全文化 → 要点だけ転記)
  • 録音の聞き返し: 0 分 (全文が出る)
  • 要点の転記: 1 件 5 分 × 8 件 = 40 分
  • 書き漏れの確認: 0 分 (全文が残る)
  • 合計: 月 約 0.7 時間

月 約 7 時間の削減。時給 ¥3,000 換算で月 ¥21,000 相当

月の打合せ時間推奨プラン月額 (税抜)編集部の評価
5 時間以内フリー¥0◎ 無理に払う必要なし
5〜10 時間ソロ¥1,440◎ 個人事業主の最適解
10 時間強 (一時的)フリー + アドオン¥360 〜○ 繁忙期だけの上乗せに
チームで共有チーム¥19,800△ 人数と要約回数で要検討

編集部の結論

月 5 時間を超えた時点で、ソロの ¥1,440 は 1 か月で回収できる支出 です。年間で ¥17,280 (税抜)。逆に月 5 時間に届かないなら、無料枠のまま使い続けるのが正解で、乗り換えを急ぐ理由はありません。

金額の判断がついたら、最後に他ツールとの比較で最終確認をします。

他の文字起こしツールと比べてどうか

無料で始められる日本語対応ツールは AiNote だけではありません。選定の軸は「無料枠が何分あるか」ではなく、「無料枠に何が付いてくるか」です。以下は AiNote フリープランを検討する際に、他社と必ず突き合わせるべき 5 項目です。

比較すべき観点AiNote フリープランの場合他社を見るときの注意点
月間の無料枠300 分 (5 時間)月の総枠だけでなく 1 回あたりの録音上限 も確認
無料での AI 要約利用不可 (全文のみ)「無料で要約可」でも回数上限があることが多い
話者の切り分けサービスとして搭載。フリープランでの可否は公式に明記なし無料枠では話者数に制限がある場合あり
無料枠の音声の扱いAI 性能向上に利用の場合あり機微情報を扱うなら規約本文を必ず読む
個人向け有料の入口¥1,440 / 月 (年額契約・税抜)外貨建ての場合は為替で実質負担が動く

とくに見落とされがちなのが 1 回あたりの録音上限 です。月の総枠が大きくても、1 回の録音が数分で切られる無料プランは、そもそも打合せ 1 件を通しで記録できません。無料枠を比べるときは、月の総枠と 1 回の上限を必ずセットで確認してください。

各社の具体的な料金と機能は改定が頻繁なため、検討時は公式サイトの最新情報にあたるのが確実です。編集部の個別評価は Notta の評価記事Rimo Voice の評価記事 にまとめています。複数社を横に並べたい場合は AI 議事録ツールの比較、音声 AI 全般の整理は 音声 AI ツール比較 が参考になります。

補助金を検討する場合

文字起こしツールを含む業務ソフトは、事前登録された IT ツールであれば IT 導入補助金 の対象になり得ます。ただし対象ツールは年度ごとに登録制で、無料プランは補助対象になりません。制度の全体像は IT 導入補助金 2026 の解説 を確認し、対象可否は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください (IT 導入補助金 公式)。

まとめ

CLOVA Note を探してこの記事にたどり着いた方が、いま取るべき行動は 3 つです。

  1. 旧 CLOVA Note βは 2025 年 7 月 31 日に終了済みと認識を更新する
  2. 後継の LINE WORKS AiNote をフリープラン (月 300 分・¥0) で試す
  3. 無料枠に流していい録音の線引きを先に決める (機微情報は対象外)

無料枠で 1 か月使ってみて、枠が足りないと感じたらソロの ¥1,440 (年額契約・税抜) へ。足りているなら、そのまま ¥0 で使い続けて構いません。「まず ¥0 で習慣を作り、必要になってから払う」 — これが個人事業主にとって最も損の少ない進め方です。


出典・参考情報


よくある質問

Q. CLOVA Note のアプリはもう使えませんか?

編集部の答え: 使えません。公式サイトで 2025 年 7 月 31 日に終了したことが告知されています。後継の LINE WORKS AiNote に移ってください。

Q. 無料プランはずっと無料ですか?

編集部の答え: フリープランは月額 ¥0 で継続利用できます。ただし月 300 分の上限、AI 要約の非対応、データ保管 1 年という制約が付きます。

Q. 無料枠で顧客との面談を録音してもいいですか?

編集部の答え: 推奨しません。フリープランでは音声とテキストが AI の性能向上に利用される場合があると規約に記載があります。顧客の財務・健康・人事情報を含む面談は、有料プランの利用と社内ルールの整備を前提にしてください。録音自体についても、相手への事前の同意取得は必須です。

Q. 300 分を超えたらどうなりますか?

編集部の答え: 上位プランへの変更か、100 分と AI 要約 2 回を追加するアドオン (¥360 / 月・年額契約・税抜) の追加で対応します。月 5 時間を恒常的に超えるならソロへの変更が素直です。

Q. スタッフと一緒に使えますか?

編集部の答え: フリープランは最大 30 人まで利用できますが、月 300 分の枠は組織全体で共有します。人数分は増えないため、複数人で使うなら早い段階で有料プランを検討してください。


本記事の数値・事例のうち、「編集部のシミュレーション」「編集部の試算」と明示された箇所は編集部による試算・推論です。実際の効果は事業特性により変動します。料金・機能・規約は各社公式情報源を確認のうえご判断ください。

編集長 Mira / AI経営ラボ 本記事は 2026-07-30 時点の情報です。料金・機能は公式情報を最新でご確認ください。

もっと深く学ぶための関連書籍

文字起こしツールは全文テキストを出すところまでしかやってくれません。とくに無料枠では AI 要約が使えないため、出てきた全文から決定事項と宿題を拾い、翌日には相手に送れる形に整える「議事録の型」を自分で持っているかどうかで、削減できる時間が大きく変わります。議事録づくりと会議設計の書籍で型を押さえておくと、AiNote の無料枠だけでも十分に実務が回るようになります。

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料金プラン

プラン 料金 (JPY) 請求
フリー ¥0 月額
ソロ ¥1,440 月額
チーム ¥19,800 月額
ビジネス ¥54,000 月額
エンタープライズ ¥162,000 月額

👍 メリット

👎 デメリット