AI ツール

Vrew の自動字幕で動画編集を時短 無料枠は月200分、中小企業のSNS動画を内製化

Vrew のレビュー — AI ツールカテゴリ
評価⭐ 4.2 / 5
提供元VoyagerX, Inc.
カテゴリAI 動画編集・自動字幕

「社長のあいさつ動画や商品説明を SNS に上げたい。でもテロップを打つ作業に毎回 2 時間かかって、結局続かなかった」 — 動画の内製化に一度は手を出して、字幕作業で挫折した中小企業の担当者は少なくありません。

Vrew は、動画の音声を文字起こしして字幕を自動生成する AI 動画編集ソフトです。提供元は VoyagerX, Inc.。無料プランでも毎月 200 クレジットが付与され、音声分析だけに使えば月 200 分ぶんの字幕づくりを費用ゼロで試せます。本記事では 2026年4月に始まった統合クレジット方式と 2025年11月の料金改定を公式発表で確認し、中小企業が動画運用を内製化する現実的な進め方を提案します。

📖 読了時間 約 9 分
👤 想定読者 中小企業の広報・SNS 運用担当 / 個人事業主
💰 月額 ¥0 〜 ¥4,490 (4 プラン)

編集長の見解 — Vrew の価値は「AI 動画編集ソフト」という括りよりも、字幕作業という一点のボトルネックを外す道具と捉えたほうが正確です。中小企業の動画運用が続かない理由の大半は、企画でも撮影でもなくテロップ入力の単純作業にあります。Vrew はここを音声認識に置き換えます。編集部としては、まず無料の 200 クレジットで自社の話し方が正しく文字起こしされるかを検証し、実務に耐えると判断してから月 ¥1,590 のライトに進む順序を推奨します。逆に、凝った演出やモーション表現が目的なら Vrew は最適解ではありません。

🎬 Vrew でできること — 起点は「文字起こし」

Vrew は韓国の VoyagerX, Inc. が開発する AI 動画編集ソフトです。公式サイトが挙げる主な機能は次の 4 つで、いずれも動画編集の単純作業を機械に渡す方向で設計されています。

操作方法は一般的な動画編集ソフトと大きく異なります。文字起こしされたテキストをテキストエディタのように編集すると、対応する映像部分も一緒に編集される方式です。タイムライン上でクリップを切り貼りする作法を覚える必要がないため、動画編集の経験がない担当者でも初日から手が動きます。

編集部メモ — 動作環境は macOS / Windows / Ubuntu のインストール版に加え、公式コミュニティの告知どおり Web ブラウザ版も提供されています。「編集用の高性能 PC を買わないと始められない」という導入障壁が低いのは、機材予算を抑えたい中小企業には実務的な利点です。ただし公式は旧バージョン OS のサポート終了も告知しているため、社内に古い端末が残っている場合は事前確認をおすすめします。

料金は 2025年11月末に改定され、さらに 2026年4月には使用量の数え方そのものが変わりました。次のセクションで公式発表の数字を整理します。

💰 料金プラン — 2025年11月改定後の公式価格

Vrew は無料・ライト・スタンダード・ビジネスの 4 プラン構成です。2025年10月28日の公式告知で価格改定が予告され、11月末に適用されました。改定後の価格が適用されるのは新規登録者のみで、既存のライト / スタンダード契約者は元の価格で継続利用できると公式が明言しています。

プラン改定前 (月額)改定後 (月額)年額定期購読 (年間)1年期間利用券
無料¥0¥0
ライト¥1,290¥1,590¥15,200¥19,080
スタンダード¥2,190¥2,490¥23,900¥29,880
ビジネス¥4,490¥4,490 (据え置き)¥43,000¥53,880

出典: Vrew 公式コミュニティ「【予告】 2025年11月末より、Vrewの料金が値上げされます。(11/26アップデート完了)」掲載の料金改定表

月額料金の比較 (2025年11月改定後・新規登録時)
無料
¥0
月 200 クレジット / Vrew マークあり
ライト
¥1,590
月 2,000 クレジット / マーク削除可
スタンダード
¥2,490
月 10,000 クレジット / 消しゴム購入可
ビジネス
¥4,490
月 12,000 クレジット

無料プランは費用ゼロだが Vrew マークが入る。数値は公式告知の改定後価格。

年額でまとめて払うと、月額を 12 か月続けた場合と比べて負担が下がります。編集部が公式表の数字から差額を計算すると次のとおりです。

プラン月額 × 12 か月年額定期購読差額 (編集部計算)
ライト¥19,080¥15,200▲¥3,880
スタンダード¥29,880¥23,900▲¥5,980
ビジネス¥53,880¥43,000▲¥10,880

編集部のヒント — 「1年期間利用券」は月額 × 12 か月と同額に設定されています (例: ライトは ¥1,590 × 12 = ¥19,080)。つまり負担を下げたいなら選ぶべきは年額定期購読のほうです。名称が似ているため、社内稟議で取り違えないよう注意してください。なお公式コミュニティは「一部のケースでドルで決済されるケースが報告されております」とも告知しているため、経理処理の都合で円建てを前提にしている場合は決済画面の通貨表示を確認しておくと安全です。

価格そのものより実務に効くのは、2026年4月に変わった使用量の数え方です。次のセクションで解説します。

🔢 統合クレジット方式の読み解き方 (2026年4月22日〜)

2026年4月22日、Vrew は使用量の管理方法を機能ごとの枠から「統合クレジット方式」へ変更しました。従来は「AI 音声は何文字まで」「翻訳は何文字まで」と機能別に上限が決まっており、使わない機能の枠は余らせるしかありませんでした。統合後は 1 種類のクレジットを自由に配分できます。

プラン月間クレジット音声分析に全振りした場合AI ボイスに全振りした場合
無料200200 分20,000 文字
ライト2,0002,000 分 (約 33 時間)200,000 文字
スタンダード10,00010,000 分1,000,000 文字
ビジネス12,00012,000 分1,200,000 文字

公式が示す 1 クレジットあたりの交換レートは次のとおりです。

⚠️ 編集部の警告 — クレジットは繰り越せない
公式は「未使用クレジットの繰り越しはできません」と明記しています。付与タイミングは無料プランが毎月1日、有料プランは毎月の支払日です。制作が閑散な月のぶんは翌月に持ち越せないため、「繁忙期に備えて数か月ためる」という使い方は成立しません。動画本数が月によって大きく振れる事業では、平常月の必要量でプランを選び、足りない月だけ後述の消しゴムで補うほうが無駄が出ません。

⚠️ 編集部の警告 — 表の「全振り」は同時には成立しない
上の表は1 つの機能だけに全クレジットを使った場合の上限です。実際の制作では音声分析・AI ボイス・翻訳・AI 画像が同じ財布から引かれます。たとえば無料プランで 100 分の文字起こしと 5,000 文字の AI ボイスを使えば、100 + 50 = 150 クレジットを消費し、残りは 50 クレジットです。プランを検討する際は「月に何分の動画を扱い、そのうちどれだけナレーションを機械音声にするか」を先に見積もってください。

クレジットが足りなくなった場合の補充手段が「使用記録消しゴム」です。1 個 ¥800 で 1,000 クレジット分が追加され、こちらも 2026年4月の統合に合わせてクレジット基準へ一本化されました。価格は 2025年11月の改定で ¥650 から ¥800 に上がり、統合後も ¥800 のまま据え置かれています。ただし公式の条件として、購入できるのはスタンダード以上のプラン契約者のみで、購入後の返金はできません。

編集部のヒント — 消しゴムを 1 個買うと ¥800 で 1,000 クレジット、つまり 1 クレジットあたり ¥0.8 です。一方スタンダードは ¥2,490 で 10,000 クレジット、1 クレジットあたり約 ¥0.25 (編集部計算)。恒常的に足りないなら消しゴムを重ね買いするより上位プランへ移るほうが安い計算になります。消しゴムは突発的な繁忙月の保険と位置づけるのが妥当です。

数字の枠組みが分かったところで、実際に自社の動画運用へどう組み込むかを見ていきます。

🏢 中小企業での使い方 — 3 つの具体シナリオ

Vrew が効くのは「話している人がいる動画」です。逆に言えば、モーショングラフィックス中心の広告映像には向きません。編集部が想定する現実的な用途を業種別に整理します。

業種使い方月の想定尺推奨プラン
士業・コンサル制度解説や Q&A を毎週 1 本、顔出しで撮影して字幕付与約 60〜80 分無料 → ライト
小売・飲食店長による新商品紹介の縦型ショートを週 2〜3 本約 30〜60 分無料 or ライト
製造・法人向け事業社内向け作業手順動画 + 展示会用の会社紹介、外国語字幕も付与約 300 分以上スタンダード

具体的なシナリオを 1 つ挙げます。従業員 15 名の社会保険労務士事務所が、法改正の解説動画を毎週 1 本 (15 分) 公開する場合を考えます。月 4 本で 60 分ぶんの音声分析が必要になり、消費は 60 クレジット。無料プランの 200 クレジットに収まります。

ただし無料プランでは動画に Vrew マークが入ります。事務所の公式アカウントとして配信するなら、月 ¥1,590 のライトに切り替えてマークを外す判断になります。年額定期購読なら年 ¥15,200、月あたり約 ¥1,267 の計算です。外注すれば 1 本 1〜3 万円かかる字幕付与を内製に切り替えられるなら、社内の判断材料としては十分な水準といえます。

編集部メモ — 内製化の判断は「編集ソフトの性能」ではなく「担当者の時間単価 × 削減時間」で決まります。時給 ¥2,000 の担当者が月 8 時間の字幕作業から解放されるなら、削減効果は月 ¥16,000 相当。ライトの月 ¥1,590 に対して十分な開きがあります。この計算は編集部のシミュレーションであり、実際の効果は動画の本数と話し方の明瞭さに左右されます。

では実際に導入する手順を見ていきます。

🚀 導入の手順 — 無料枠で検証してから課金する

Vrew 導入 4 ステップ (編集部の推奨手順)
Day 1
公式サイトから入手して登録
vrew.ai から macOS / Windows / Ubuntu 版を入手するか、Web ブラウザ版でそのまま開始します。無料プランは登録した時点で 200 クレジットが使えます。
Day 1-3
自社の「話し方」で文字起こし精度を検証
最も重要な工程です。自社の商品名・業界用語・担当者の話す速度で 10 分程度の動画を試し、どの語がどう誤変換されるかを一覧にします。ここで手直し量が許容範囲かを見極めます。
Week 1-2
誤変換しやすい固有名詞の修正ルールを作る
自社名・商品名・担当者名など繰り返し出る語の修正パターンを社内メモ化します。担当者が交代しても品質が落ちない仕組みにしておくことが、内製化を続ける条件です。
Week 3-4
月間の消費クレジットを実測してプランを決める
検証で消費したクレジット量から月間の必要量を見積もり、無料のままか、ライト以上へ進むかを判断します。公式アカウントで配信するなら Vrew マーク削除のため有料プランが前提になります。

無料の 200 クレジットを検証に使い切ってから課金判断に進む流れです。

この手順で進めた場合の工数の変化を、編集部の想定で示します。

15 分の解説動画を月 4 本作る場合の工数 (編集部のシミュレーション)
導入前 (テロップ手打ち)
  • 撮影: 月 2 時間
  • 字幕の入力: 月 8 時間
  • カット・整音: 月 2 時間
  • 書き出し・投稿: 月 1 時間
  • 合計: 月 13 時間
導入後 (Vrew で自動字幕)
  • 撮影: 月 2 時間 (変化なし)
  • 字幕の入力: 月 1.5 時間 (誤変換の手直しのみ)
  • カット・整音: 月 1 時間 (無音短縮を利用)
  • 書き出し・投稿: 月 1 時間 (変化なし)
  • 合計: 月 5.5 時間

月 7.5 時間の削減。時給 ¥2,000 換算で月 ¥15,000 相当 — 編集部のシミュレーションであり効果を保証するものではありません

数字の上では効果が出ますが、実際にはつまずきやすい点がいくつかあります。次のセクションで整理します。

⚠️ 導入前に押さえておきたい注意点

⚠️ 失敗パターン 1 — 無料プランのまま公式アカウントで配信してしまう
公式コミュニティの告知どおり、Vrew マーク削除機能は有料プラン (ライト / スタンダード / ビジネス) 限定です。無料プランで書き出した動画にはマークが入ります。社内検証や個人利用なら問題ありませんが、企業の公式アカウントで配信する前提なら有料プランを見込んでおいてください。

⚠️ 失敗パターン 2 — VOICEVOX 音声の出典表記を忘れる
商用利用そのものは公式が明確に認めています。公式ガイドは AI 音声について「商用/非商用どちらの用途でも自由にご利用いただけます」と回答し、AI 音声で作った動画での YouTube 収益化も可能としています。ただし条件が 1 つあります。VOICEVOX 由来の音声だけは「VOICEVOX:音声名」の形式で出典表記が必要です。表記文は音声を選んだあと右側の ⓘ ボタンから「出典コピー」で取得できます。あわせて、AI 音声は提供元企業の事情で提供終了になることがあり、2025年に KT の 52 種、2026年3月に ElevenLabs の 2 種が終了しています。継続的に出す動画では、ナレーション音声を 1 種類に固定しすぎない備えも有効です。

⚠️ 失敗パターン 3 — 文字起こし精度を検証せずに年額契約する
音声認識の精度は、話す速度・滑舌・専門用語の多さ・録音環境で大きく変わります。とくに自社の商品名や業界用語は誤変換されやすい部分です。年額定期購読は負担が下がる一方で拘束期間が生まれます。無料の 200 クレジットで自社の音声を実際に通してから契約に進んでください。

これらを踏まえたうえで、他のツールとどう使い分けるかを整理します。

🔍 他ツールとの使い分け

字幕の自動生成ができるツールは Vrew だけではありません。編集部の観点で役割を整理します。

ツール主な役割Vrew との使い分け
Vrew文字起こしを起点にした動画編集話者がいる動画の字幕づくりが中心のとき
CapCutテンプレート中心の SNS 向け編集演出やトレンド表現を効かせたショート動画のとき
Notta会議の文字起こし動画ではなく議事録・打ち合わせ記録が目的のとき
Rimo Voice日本語特化の文字起こし日本語の書き起こし精度を最優先するとき
ClipchampWindows 環境での無料編集Microsoft 環境で完結させたいとき

長尺動画を切り抜いてショート動画へ展開したい場合は OpusClip のような専用ツールが噛み合います。動画のサムネイルやバナーまで含めて制作物を揃えたいなら Canva Magic Studio との併用が現実的です。

編集長の見解 — ツールを一本に絞ろうとすると、たいてい失敗します。編集部が推す構成は「文字起こしと字幕は Vrew、装飾とサムネイルは Canva、切り抜き展開は必要になってから追加」という分業です。いずれも無料枠があるため、費用をかけずに組み合わせを試せます。まず 1 か月、無料枠だけで 4 本作ってみることを提案します。

❓ よくある質問

Q. 既存の有料会員ですが、2025年11月の値上げは影響しますか。 公式は「今回変更された料金プランは、新規にご登録いただく場合に限り適用されます」と回答しています。既存のライト / スタンダード契約者は元の価格で継続利用できます。ただし解約や返金で無料会員に戻ったあと新規登録した場合は、改定後の価格が適用されると注記されています。

Q. 統合クレジット方式への移行で、もらえる使用量は減りましたか。 公式は「クレジット統合によって使用量が損なわれることはありません」とし、移行前に残っていた使用量はクレジットに換算して適用されると案内しています。むしろ機能を横断して配分できるぶん、1 機能に集中して使う場合は従来より多く使えるケースがあると説明されています。

Q. 無料プランだけで運用を続けられますか。 月 200 クレジットの範囲内で、かつ Vrew マークが入っても支障のない用途であれば可能です。社内向けの手順動画や検証用途なら現実的な選択肢です。企業の公式アカウントで配信するなら、マーク削除のために有料プランが必要になります。

Q. どのプランから始めるべきですか。 編集部の推奨は「無料で 1 か月試し、消費クレジットを実測してから決める」です。月 2,000 クレジット (音声分析なら 2,000 分ぶん) で足りる規模ならライト、翻訳や AI 音声を本格的に使うならスタンダード以上が目安になります。

📚 出典・参考情報

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本記事の料金・クレジット数は 2026年7月30日時点で公式発表を確認した数値です。工数試算は編集部のシミュレーションであり、効果を保証するものではありません。最新の条件は必ず公式サイトでご確認ください。


Mira / AI経営ラボ 編集長

料金プラン

プラン 料金 (JPY) 請求
無料 ¥0 月額
ライト ¥1,590 月額
スタンダード ¥2,490 月額
ビジネス ¥4,490 月額

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👎 デメリット