Make.comでNotion複数DB→Slack週次経営ダイジェスト 案件と進捗を1通で把握
案件管理は Notion、進捗共有は口頭やチャット任せ──週の初めに「今どうなってる?」を確認するだけで30分溶ける。Make.com で複数の Notion データベースを横断集計し、毎週決まった曜日に Slack へ経営ダイジェストとして自動配信する仕組みを、約50分で構築するレシピを紹介します。
- 複数の Notion データベース(案件管理・タスク管理など)を Make.com が横断集計し、週1回 Slack へ自動配信
- 「進行中の案件数」「今週の期限」「停滞している案件」を 3 区分で可視化
- 初期費用 ¥0、月額 ¥1,550 程度(Make.com Core プラン)から開始可能
- 編集部試算で、週次の状況確認・報告に費やす 月2〜4時間の圧縮に相当
- 既存の Notion データベース構造を変えずに 後付けできる設計
編集長の見解(Mira) ── 週次の状況確認は、経営者やチームリーダーが「今どこに手を打つべきか」を判断するための土台です。ところが多くの中小企業では、この確認作業自体が Notion を開いて目視するという手作業になっており、忙しい週ほど後回しにされがちです。本レシピは、Notion に貯まっている案件・タスクの情報を Make.com が毎週まとめて集計し、Slack に「経営ダイジェスト」として届ける設計です。Notion を情報の正本(1次データ)、Make.com を集計・配信の部品として扱うため、データベースの構造を変えずに後付けでき、案件管理のやり方が変わっても仕組みごと作り直す必要がありません。
なぜ週次ダイジェストが必要なのか
Notion で案件やタスクを管理している中小企業・個人事業主にヒアリングすると、次のような「見えない工数」が共通して出てきます。
- 週初めの状況確認: 週次ミーティング前に Notion を開き、進行中の案件を1件ずつ目視で確認する
- 停滞の見落とし: 更新が止まっている案件が Notion の奥に埋もれ、気づくのが遅れる
- 報告のばらつき: メンバーによって「進捗共有」の粒度が違い、経営者が状況を掴みにくい
- 確認が属人化: まとめ役が休むと、その週の状況把握が抜け落ちる
- 複数DBの横断が手間: 案件管理DBとタスク管理DBを別々に見る必要があり、全体像が見えにくい
編集部が制作・士業・コンサルの小規模事業者にヒアリングした範囲では、この「週次の状況確認」に 1回あたり30〜60分 を費やしているケースが多く見られました。月4週で計算すると 月2〜4時間 が、本来なら意思決定や顧客対応に使える時間から失われている計算です。
Make.com で 複数 Notion データベース→Slack 週次ダイジェスト配信 を組めば、この確認作業と見落としをまとめて解消できます。
完成形 (フロー図)
週次の自動配信は、次の流れで動きます。人が触るのは最初の設定時だけです。
毎週指定の曜日・時刻に自動で起動し、複数データベースを集計してダイジェストを Slack へ投稿する1本のシナリオ
この構成は Make.com のシナリオ1本で成り立ちます。次のセクションで必要なツールと費用感を整理します。
必要なツールと月額費用
導入に必要なものと、費用の目安を一覧にしました。為替は $1 = ¥155 で換算(2026年7月時点の編集部参照値、契約時の実レートで再計算してください)。
| ツール | 役割 | 月額目安 |
|---|---|---|
| Make.com(中核) | 週次トリガーと複数DB集計・投稿の実行 | Core プラン 約¥1,550 |
| Notion | 案件管理・タスク管理のデータベース | 無料(個人)/ ¥1,650 程度〜(チーム) |
| Slack | ダイジェストの受け取り先 | 無料 / ¥1,050 程度〜(Pro) |
合計の月額目安は ¥1,550〜4,250 です。Notion を無料プラン、Slack を無料ワークスペースで使う場合は、実質 Make.com の ¥1,550 のみで運用できます。
このコスト感なら、削減できる月2〜4時間の確認作業と比べて、初月から投資回収が見込めます。次は導入前後で何が変わるかを整理します。
導入前後で何が変わるか
手作業の週次確認と、自動配信の運用を並べると違いが明確になります。
- 週初めに複数の Notion DB を開いて目視確認
- 停滞している案件に気づくのが遅れる
- まとめ役が休むとその週の共有が止まる
- 指定曜日・時刻に自動でダイジェストが届く
- 停滞案件が条件抽出で自動的に浮上
- 担当者不在でも毎週確実に配信
週次確認の1回30〜60分を削減、月換算で2〜4時間相当
「人が毎週やっていた確認作業」が「仕組みが毎週やる配信」に置き換わるのがこのレシピの核です。次に、配信内容をどう設計するかを見ていきます。
ダイジェストに何を載せるか — 3 区分の設計
複数のデータベースをそのまま流し込むと読まれません。編集部の推奨は、経営判断に直結する3区分に絞ることです。
| 区分 | 抽出条件 | 目的 |
|---|---|---|
| 🟢 進行中の案件 | ステータス = 進行中 | 全体の稼働状況を俯瞰する |
| 🔴 今週が期限 | 期限 = 今週内 かつ 未完了 | 今週やるべきことを明確化 |
| ⚠️ 停滞中 | 最終更新日から一定期間 更新なし | 埋もれた案件を浮上させる |
この3区分なら、経営者は Slack を見るだけで「全体の稼働」「今週の優先」「手を打つべき停滞案件」を一目で把握できます。
案件管理DBとタスク管理DBのプロパティ名(ステータス・期限・最終更新日など)が完全に一致していなくても構いません。Make.com 側で各DBごとに条件分岐を組み、最後にひとつの文面へ合流させれば、DB構造の違いを吸収できます。
次のセクションで実際の構築手順を示します。
設定手順 (週次ダイジェスト)
実際の構築手順をステップで示します。Make.com・Notion・Slack それぞれの接続(Connection)は事前にログイン済みであることが前提です。
ここまでで週次ダイジェスト配信は完成です。次に各ステップの所要時間とつまずきやすい点を整理します。
各ステップの所要時間と注意点
初めて組む場合の目安時間と、注意すべきポイントをまとめました。
| ステップ | 目安時間 | 注意点 |
|---|---|---|
| プロパティ確認 | 5分 | 「最終更新日」が無いと停滞判定ができない |
| 週次スケジュール設定 | 5分 | タイムゾーンが Asia/Tokyo か必ず確認 |
| 案件DB取得 | 10分 | 件数が多い場合はフィルターで絞り込む |
| タスクDB取得 | 10分 | DBごとにプロパティ名が違う点に注意 |
| 振り分け・文面整形 | 15分 | 日付比較は「日付のみ」で行い時刻差で取りこぼさない |
| Slack投稿・テスト | 5分 | 投稿先チャンネルに Bot を招待しておく |
合計でおおむね 50分 が目安です。難易度は中程度ですが、複数DBの合流部分だけ丁寧に組めば安定して動きます。
失敗パターン①「タイムゾーンずれ」: Make.com のスケジュールや日付関数が UTC のままだと、「今週期限」の判定が日本時間とずれ、前週や翌週の案件を拾ってしまいます。シナリオ設定とアカウントのタイムゾーンを「Asia/Tokyo」に揃えてください。
失敗パターン②「該当ゼロでも空投稿」: 今週期限も停滞案件も無い週は、何も書かれていない投稿が飛ぶことがあります。Make.com のフィルターで「3区分すべて0件なら投稿しない」、または「今週は特筆すべき停滞案件はありません」と明示する分岐を入れておくと、見る側が混乱しません。
これらの落とし穴を避ければ、運用は安定します。次に経営者目線での具体的な使い方を示します。
経営者・個人事業主はこう使う
実際の業務シーンに当てはめると、この自動化の価値が見えてきます。
- 士業・コンサル事務所: 案件ごとの進行状況を Notion で管理し、週初めに Slack へ届く「今週期限」「停滞中」の一覧を見てから、その週の優先順位を決められる
- 小規模制作チーム: 週次ミーティングの前に経営ダイジェストが届くため、状況確認の時間を省き、対策の議論だけに時間を使える
- 一人社長・個人事業主: チームがいなくても、自分宛てのチャンネルに毎週届く「案件全体の稼働状況」が、その週の段取りの起点になる
たとえば3〜5名の制作チームなら、これまでリーダーが週に一度30〜60分かけて行っていた状況確認が不要になります。月2〜4時間の削減は、そのまま顧客対応や新規案件の提案準備に回せる時間です。
最初から3区分すべてを完璧に作り込まず、まず「今週期限」の1区分だけで動かしてみるのが安全です。1〜2週間運用して文面の手応えを確かめてから、「進行中」「停滞中」を足していくと、つまずきを最小化できます。
導入後の運用が安定したら、関連する自動化も組み合わせると効果が広がります。
関連レシピと次の一手
Notion や Slack を軸にした自動化は、他のツールとも連携させると効果が高まります。編集部の関連レシピも参考にしてください。
- 毎日の進捗をこまめに共有したいなら Make.comでNotion DB→Slack日次ダイジェスト自動配信 進捗共有レシピ が役立ちます
- Notion とカレンダーの二重入力をなくしたいなら Make.com で Notion ⇄ Google カレンダー双方向同期 も参考になります
- 会議の議事録を自動で Notion に残したい場合は Make.comでChatGPT→Notion議事録要約 をご覧ください
- Gmail の問い合わせを Notion タスクに自動登録したいなら Make.comでGmail問い合わせ→Notionタスク自動登録 もあわせてどうぞ
これらと組み合わせれば、Notion を中心にした経営管理ハブが完成します。
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よくある質問
導入前によく寄せられる疑問に答えます。
- Q. 日次ダイジェストと何が違いますか? A. 日次はタスクの進捗共有、週次は案件全体の状況を経営判断に使う点が違います。両方を組み合わせて使う事業者も多く見られます。
- Q. プログラミングは必要ですか? A. 不要です。Make.com はモジュールをつなぐ画面操作だけで構築できます。
- Q. 既存の Notion データベースを作り直す必要は? A. 原則ありません。「最終更新日」が無い場合だけ1プロパティを足せば既存DBに後付けできます。
- Q. 無料プランだけで運用できますか? A. 週1回の配信なら Make.com 無料枠(月1,000オペレーション)でも運用可能です。
編集部の結論: 複数の Notion データベースに散らばった案件・タスク情報を、週初めに手作業で確認する時間は、忙しい経営者ほど後回しにされがちです。Make.com の週次ダイジェスト配信はこの確認作業を仕組みに置き換え、停滞案件の見落としも同時に防ぎます。タイムゾーンと日付判定の2点さえ押さえれば、中小企業や個人事業主でも50分で導入できる、費用対効果の高い自動化です。
出典・参考情報
- Make.com 公式 — Notion 連携
- Make.com 公式 — Slack 連携
- Make.com 公式 — 料金プラン
- Notion 公式サイト: https://www.notion.com/
- Slack 公式サイト: https://slack.com/
Mira / AI経営ラボ 編集長
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