業務自動化

ZapierでShopify購入→Klaviyo自動セグメント メール販促を効率化

EC・ネットショップ の業務自動化レシピ
業種EC・ネットショップ
ツールZapier
難易度★★☆ 中
設定時間約 90 分

Shopifyで売れているのに、購入者へのフォローメールは「気が向いたら一斉配信」になっていませんか。Zapierを使えば、購入データをKlaviyoへ自動で流し込み、初回客・リピーター・高額客を自動で振り分けて、それぞれに合うメールを無人で配信できます。

読了目安 約8分 / 想定読者: 個人〜小規模ECショップの運営者

編集長の見解
ECで売上を伸ばす最短ルートは、新規集客よりも「既存客の再来店」です。本レシピの肝は、Shopifyの注文データを自動でKlaviyoの顧客プロフィールに反映させ、人が判断せずにセグメントを更新し続ける点にあります。手作業のCSV取り込みでは追いつかない更新頻度を、Zapierが肩代わりします。

🛒 なぜShopify×Klaviyoを「Zapier経由」でつなぐのか

Shopifyの購入者リストを、Klaviyoのメール配信に手作業で反映している運営者は少なくありません。注文のたびにCSVを書き出し、表計算で並べ替え、配信ツールに取り込む——この流れは、注文が増えるほど破綻します。

ZapierはこうしたWebサービス同士を、コードを書かずに連携させる自動化サービス(クラウドサービス、SaaS)です。Shopifyで注文が発生した瞬間を「きっかけ」として、Klaviyoに顧客情報を送り込む処理を裏側で自動実行します。

Klaviyoは、ECに特化したメール・SMS配信ツールです。購入金額や購入回数といった条件で顧客を自動的にグループ分けし、それぞれに合った内容を配信できる点が、汎用のメール配信ツールとの違いです。

編集部メモ
KlaviyoはShopifyと直接つなぐ公式連携も持っています。本レシピは「Shopifyの注文以外のきっかけ(問い合わせ、来店予約、別カートなど)もKlaviyoのセグメントに混ぜたい」「複数の処理を1本の流れにまとめたい」場合に、Zapierをハブとして使う構成です。単純な注文同期だけなら公式連携で足りるケースもあります。

次のセクションでは、この自動化が「導入前」と「導入後」で運営者の作業をどう変えるかを具体的に示します。

⏱️ 導入前後で何が変わるか

手作業の販促メール運用と、Zapier自動化後の運用を比べると、運営者が触る工程が大きく減ります。下のカードは、月10件の販促施策を回す小規模ショップを想定した編集部の試算です。

月間の販促メール運用工数(編集部の試算)
導入前(手作業)
  • 注文CSVを書き出し(週1・各20分)
  • 表計算でリピーター抽出(週1・各40分)
  • 配信ツールへ手動取り込み(週1・各30分)
  • セグメント更新漏れによる配信ミス
  • 合計 月約15時間
導入後(Zapier自動化)
  • 注文発生で自動連携(待つだけ)
  • セグメントは自動更新(0分)
  • メールは自動配信(0分)
  • 配信前の内容確認のみ(週30分)
  • 合計 月約2時間

月約13時間の削減。空いた時間を商品企画や接客に回せます。

工数だけでなく、「リピーターへの案内を出し忘れる」「初回客に同じ全体一斉メールを送ってしまう」といった機会損失も同時に減らせます。

⚠️ 注意: 自動化は「配信内容」までは作りません
Zapierが自動化するのは、あくまで顧客データの連携とセグメント振り分けです。メールの文面・デザイン・配信タイミングはKlaviyo側で事前に設計しておく必要があります。「つないだら売れる」ではなく「つなぐと配信の土台が整う」と捉えてください。

ここまでが全体像です。次に、実際にデータがどう流れるかを図で確認します。

🔄 自動化の全体フロー

このレシピでは、Shopifyの注文を起点に、Zapierが顧客データを整えてKlaviyoへ渡し、Klaviyo側で自動配信が始まる、という流れになります。

Shopify購入→Klaviyo自動セグメントの流れ
🛒
01
Shopifyで注文発生
新規注文がZapierのきっかけになる
⚙️
02
Zapierが整形
メール・購入金額・回数を抽出
📇
03
Klaviyoへ送信
顧客プロフィールを作成・更新
📧
04
自動セグメント配信
条件に合うメールが自動で届く

Zapierが中央のハブとして、注文データを受け取りKlaviyoのセグメント条件へ橋渡しします。

この流れの中で運営者が一度設定すれば、あとは注文が入るたびに自動で回り続けます。次のセクションで、実際の設定手順を順を追って見ていきます。

🛠️ 設定手順(約90分・コード不要)

設定はすべてWebブラウザ上の操作で完結します。Shopify・Zapier・Klaviyoのアカウントを用意したうえで、次の順に進めます。

Zapier × Shopify × Klaviyo セットアップ手順
STEP 1
3つのアカウントを準備(約15分)
Shopify管理画面、Zapier、Klaviyoにログインできる状態にします。ZapierとKlaviyoは無料プランから始められます。
STEP 2
Zapierで「きっかけ」を設定(約15分)
Zapierで新しいZap(自動化の1本)を作り、きっかけアプリにShopify、イベントに「New Order(新規注文)」を選びます。テスト注文で正しく取得できるか確認します。
STEP 3
送るデータを選ぶ(約20分)
アクションアプリにKlaviyoを選び、メールアドレス・氏名・注文金額などを対応づけます。差込フィールドは {{顧客メール}} や {{注文合計}} のように一覧から選ぶだけで設定できます。
STEP 4
Klaviyoでセグメントを作る(約25分)
Klaviyo側で「購入回数が1回=初回客」「累計金額が3万円以上=優良客」など条件を設定。Zapierから届いたデータで自動的に振り分けられます。
STEP 5
テストと本番化(約15分)
テスト注文を1件入れ、Klaviyoに正しくセグメントが付くか確認。問題なければZapを「オン」にして稼働開始です。

手順自体は単純ですが、STEP 4のセグメント条件が販促の成果を左右します。次に、具体的なセグメント設計の例を表で示します。

📊 おすすめセグメント設計例

どんな条件で顧客を分けるかは、扱う商材や客単価で変わります。下表は、小規模ECで効果が出やすい基本のセグメントと、それぞれに送ると良いメールの例です(編集部の整理)。

セグメント条件の例送るメールの狙い優先度
初回客購入回数 1回商品の使い方・お礼でファン化★★★
リピーター購入回数 2〜4回関連商品・まとめ買い提案★★★
優良客累計金額 3万円以上限定先行案内・特別クーポン★★☆
休眠客最終購入から90日以上掘り起こし・再来店クーポン★★★

すべてを一度に作る必要はありません。まずは「初回客」と「休眠客」の2つだけでも、配信内容を出し分ける効果は体感できます。

💡 ヒント: 無料枠の範囲で始める
Klaviyoは登録連絡先250件・月500通までを無料で使えます(公式情報・後述リンク参照)。まずは無料枠でセグメント配信の手応えを確かめ、配信数が増えてから有料プランへ移行すると、初期コストを抑えられます。

次に、運用コストの目安を整理します。

💰 コストの目安

このレシピで発生する費用は、Zapierとklaviyoの2つです。いずれも無料枠があり、規模に応じて段階的に上がります。下表は2026年6月時点の代表的なプランの目安です(為替は約¥155/ドルで編集部換算、正確な金額は各公式料金ページをご確認ください)。

サービス無料枠有料プランの目安役割
Zapier月100タスクまでProfessionalで月$29〜(約¥4,500〜)データ連携の自動実行
Klaviyo250件・月500通規模に応じ月$45〜(約¥7,000〜)セグメント・メール配信

注文件数が少ないうちは両方とも無料枠で回せます。月数百件規模になったタイミングで、まずZapierの上位プランを検討するのが現実的です。

⚠️ 失敗パターン: タスク数の見積もり不足
Zapierは1回の処理を「タスク」として数えます。注文1件ごとに複数アクションを動かすと、無料枠の月100タスクは想像以上に早く消費します。稼働後はZapierの利用状況画面でタスク消費を確認し、上限到達で連携が止まらないよう注意してください。

ここまでで設定とコストの全体像が見えました。最後に、はじめ方と関連レシピを案内します。

🚀 はじめ方と関連レシピ

まずはZapierとKlaviyoの無料アカウントを作り、テスト注文1件で連携の流れを体験してみてください。いきなり全セグメントを作り込まず、「初回客への自動お礼メール」1本から始めると、つまずきにくいです。

Zapierを無料で試す(公式サイト) → ※ PR・アフィリエイトリンクを含みます

同じShopify連携でも、目的によって相性の良い構成は変わります。以下の関連レシピもあわせて検討してください。

編集部のまとめ
Shopify×Klaviyoの自動セグメントは、「売れた後の一手間」を仕組みに変える施策です。新規集客に追われがちなEC運営において、既存客へのフォローを自動で回す土台があるかどうかは、半年後の売上に効いてきます。まずは無料枠で1本のメール自動化から始めてみてください。

出典・参考情報

Mira / AI経営ラボ 編集長

Zapier を無料で試す → ※ PR・アフィリエイトリンクを含みます