Make.comでNotionタスク→Googleカレンダー双方向同期を自動化する

全業種 (個人事業主/士業/制作/コンサル/小規模チーム) の業務自動化レシピ

業種: 全業種 (個人事業主/士業/制作/コンサル/小規模チーム)

使用ツール: Make.com

難易度: ★★☆ 中

所要時間: 約 50 分

Notion でタスクを管理し、予定は Google カレンダーで見る。多くの個人事業主や小規模チームがこの二刀流ですが、両方に同じ日付を手で入れる「二重入力」 が地味な時間泥棒です。本レシピは Make.com で両者を双方向に同期し、どちらか一方を更新すればもう片方が自動で追従する仕組みを 50 分で構築します。

読了時間: 約 8 分

編集部の見解: タスク管理ツールとカレンダーの併用でいちばん損をしているのは「同じ日付を二度入力する」 という見えにくい作業です。Notion に締切を入れたら自動でカレンダーに予定が立ち、カレンダー上で予定を動かせば Notion の締切も追従する。この双方向同期を Make.com で組むと、入力は片方だけで済みます。月額 ¥1,500 から始められ、既存の Notion データベースや Google カレンダーの構造を変えずに後付けできるため、個人事業主や小規模チームに向いた自動化です。

このレシピで解決する課題

Notion と Google カレンダーを別々に運用していると、次のような手作業とミスが積み重なります。

  1. 二重入力: Notion にタスクの締切を入れ、同じ日付を改めてカレンダーにも入力する
  2. 更新漏れ: タスクの期限を後でずらしたとき、カレンダー側の予定を直し忘れる
  3. 視界の分断: 「今日やること」 がカレンダーに出てこず、Notion を開かないと予定全体が見えない
  4. チーム共有の手間: メンバーは Notion を見ない人もおり、カレンダーにないと予定が伝わらない
  5. 転記ミス: 手入力のたびに日付や時刻を打ち間違える

個人事業主や小規模チームでは、こうした転記・調整に 1 日 15-30 分 を費やしているケースが珍しくありません (編集部の利用者ヒアリング集計)。月に換算すれば 6-10 時間で、本来は本業に充てられる時間です。

Make.com で Notion とカレンダーの双方向同期 を組めば、この二重入力と更新漏れをまとめて解消できます。

完成形 (フロー図)

Make.com Notion ⇄ Google カレンダー双方向同期フロー
📝
01
Notion更新を検知
締切付きタスクの追加・変更を Make.com が監視
🔁
02
ループ防止チェック
最終更新者が自分(Make)なら処理を止める
📅
03
カレンダーへ反映
予定を新規作成 or 既存予定を更新
📆
04
カレンダー更新を検知
逆方向シナリオが予定の移動・削除を監視
🔗
05
Notionへ書き戻し
対応するタスクの締切・状態を自動更新

どちらを更新しても、もう片方が自動で追従する 2 本のシナリオ構成

この構成は Make.com のシナリオ 2 本 (Notion 起点・カレンダー起点) で成り立ちます。次のセクションでは必要なツールと費用感を整理します。

必要なツールと月額費用

導入に必要なものと、その費用の目安を一覧にしました。

ツール役割月額目安
Make.com (中核)双方向同期シナリオの実行Core プラン ¥1,500 程度
Notionタスク管理データベース無料 (個人) / ¥1,650 程度〜 (チーム)
Google Calendar予定の表示・共有無料 (Workspace なら ¥850 程度〜)

合計の月額目安は ¥1,500-3,000 です。Notion を個人無料プラン、Google カレンダーを個人アカウントで使う場合は、実質 Make.com の ¥1,500 のみで運用できます。

Make.com の無料プランでも月 1,000 オペレーションまで使えます。タスク件数が少ない個人事業主なら、まず無料プランで動作を確認し、同期件数が増えてから Core プランへ上げる、という段階導入がおすすめです。

このコスト感なら、削減できる月 6-10 時間の作業と比べて投資回収は初月内に収まる計算です。次は同期方式の選択肢を整理します。

片方向か双方向か — 設計の分かれ道

同期には「片方向」と「双方向」 があり、難易度とリスクが変わります。自分の使い方に合う方式を選んでください。

方式内容難易度向いている人
Notion → カレンダー (片方向)Notion の締切を予定化するだけまずは予定化したい人
カレンダー → Notion (片方向)予定をタスク化するだけ会議をタスク管理したい人
双方向どちらの更新も相互反映二重入力を完全になくしたい人 (本記事の主役)
Before
  • Notion とカレンダーに同じ日付を二度入力
  • 締切変更のたびに両方を手で修正
  • 更新漏れで予定とタスクがズレる
After
  • 入力は Notion かカレンダーの片方だけ
  • 変更すれば 5 分以内にもう片方へ自動反映
  • 二重入力ゼロ、ズレも発生しない

双方向は便利な反面、後述する「無限ループ」 のリスクがあります。次のセクションで防ぎ方を含めて設定手順を示します。

設定手順 (双方向同期)

実際の構築手順をステップで示します。Make.com・Notion・Google それぞれの接続 (Connection) は事前にログイン済みであることが前提です。

1
Notion データベースに同期用プロパティを追加
タスク DB に「締切 (Date)」「カレンダーID (Text)」「最終更新者 (Select: Human / Make)」の 3 プロパティを用意します。カレンダーID は同期した予定を再特定するための鍵になります。
2
シナリオA: Notion → カレンダーを作成
Make.com で「Notion: Watch Database Items」をトリガーに設定。締切が入ったタスクを検知し、「Google Calendar: Create/Update an Event」へつなぎます。作成した予定の ID を Notion の「カレンダーID」 に書き戻します。
3
ループ防止フィルターを入れる
シナリオ A の冒頭に「最終更新者 = Make なら停止」 のフィルターを追加。書き戻しによる再発火を止め、無限ループを防ぎます。書き込み時は必ず「最終更新者 = Make」 をセットします。
4
シナリオB: カレンダー → Notion を作成
「Google Calendar: Watch Events」をトリガーに、予定の移動・削除を検知。予定 ID から Notion の該当タスクを検索し、締切や状態を更新します。こちらも「最終更新者 = Human 以外なら停止」のフィルターを入れます。
5
実行間隔とテスト
両シナリオの実行間隔を 5-15 分に設定。テスト用タスクを 1 件作り、Notion で締切を入れ→カレンダーに出る→カレンダーで移動→Notion に戻る、の往復を確認します。

ここまでで双方向同期は完成です。次に各ステップの所要時間とつまずきやすい点を整理します。

各ステップの所要時間と注意点

初めて組む場合の目安時間と、注意すべきポイントをまとめました。

ステップ目安時間注意点
Notion プロパティ追加5 分「最終更新者」 を入れ忘れるとループ対策ができない
シナリオA 構築15 分予定 ID の書き戻しを忘れると重複作成が起きる
ループ防止フィルター5 分双方向の要。両シナリオに必須
シナリオB 構築15 分予定削除時の Notion 側の挙動 (削除 or 状態変更) を決めておく
テスト10 分往復を 1 周回して初めて完成とみなす

合計でおおむね 50 分 が目安です。難易度は中程度ですが、ループ防止さえ押さえれば安定して動きます。

失敗パターン①「無限ループ」: ループ防止フィルターを入れずに双方向を組むと、Make が書き込む→その更新を検知して再び書き込む、という連鎖が止まらなくなります。Make.com のオペレーション枠を一気に消費し、最悪は当月分を使い切るため、フィルターは必ず両シナリオに入れてください。

失敗パターン②「タイムゾーンずれ」: Notion の日付と Google カレンダーのタイムゾーン設定が食い違うと、予定が前日や翌日にずれて作成されます。両ツールとも「Asia/Tokyo」 に揃え、Make.com 側のシナリオ設定でもタイムゾーンを明示してください。

これらの落とし穴を避ければ、運用は安定します。次に経営者目線での具体的な使い方を示します。

経営者・個人事業主はこう使う

実際の業務シーンに当てはめると、この自動化の価値が見えてきます。

たとえば一人で複数案件を抱える個人事業主なら、これまで案件管理 (Notion) と予定管理 (カレンダー) を行き来して二重入力していた時間が消え、入力は片方だけになります。月 6-10 時間の削減は、そのまま受注 1 件分の作業時間に相当することもあります。

最初から完璧な双方向を目指さず、まず「Notion → カレンダー」 の片方向だけ動かしてみるのが安全です。1 週間運用して問題なければ、逆方向のシナリオ B を足して双方向にする。この段階導入ならループ事故のリスクを抑えられます。

導入後の運用が安定したら、関連する自動化も組み合わせると効果が広がります。

関連レシピと次の一手

Notion を軸にした自動化は、他のツールとも連携させると効果が高まります。編集部の関連レシピも参考にしてください。

これらと組み合わせれば、Notion を中心にした業務ハブが完成します。

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よくある質問

導入前によく寄せられる疑問に答えます。

編集部の結論: Notion とカレンダーの二重入力は、一見ささいでも毎日積み重なる損失です。Make.com の双方向同期はそれを根本から断ち、入力を片方だけにします。ループ防止とタイムゾーンの 2 点さえ押さえれば、中小企業や個人事業主でも 50 分で導入できる、費用対効果の高い自動化です。

出典・参考情報

Mira / AI経営ラボ 編集長

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Mira / AI経営ラボ 編集長

最終更新: 2026年6月3日 / 初出: 2026年6月3日