Make.comでNotionタスク→Googleカレンダー双方向同期を自動化する
業種: 全業種 (個人事業主/士業/制作/コンサル/小規模チーム)
使用ツール: Make.com
難易度: ★★☆ 中
所要時間: 約 50 分
Notion でタスクを管理し、予定は Google カレンダーで見る。多くの個人事業主や小規模チームがこの二刀流ですが、両方に同じ日付を手で入れる「二重入力」 が地味な時間泥棒です。本レシピは Make.com で両者を双方向に同期し、どちらか一方を更新すればもう片方が自動で追従する仕組みを 50 分で構築します。
- 初期費用 ¥0、月額 ¥1,500 程度 (Make.com Core プラン) で開始でき、Notion と Google カレンダーはともに無料枠で運用可能
- シナリオ 2 本で「Notion → カレンダー」「カレンダー → Notion」の双方向を実現し、二重入力を完全に排除
- 更新の無限ループを防ぐ「最終更新者フラグ」 設計を含め、つまずきやすい落とし穴まで具体的に解説
- 編集部試算では予定・締切の手入力に費やしていた月 6-10 時間を削減し、初月で投資回収が見込める
編集部の見解: タスク管理ツールとカレンダーの併用でいちばん損をしているのは「同じ日付を二度入力する」 という見えにくい作業です。Notion に締切を入れたら自動でカレンダーに予定が立ち、カレンダー上で予定を動かせば Notion の締切も追従する。この双方向同期を Make.com で組むと、入力は片方だけで済みます。月額 ¥1,500 から始められ、既存の Notion データベースや Google カレンダーの構造を変えずに後付けできるため、個人事業主や小規模チームに向いた自動化です。
このレシピで解決する課題
Notion と Google カレンダーを別々に運用していると、次のような手作業とミスが積み重なります。
- 二重入力: Notion にタスクの締切を入れ、同じ日付を改めてカレンダーにも入力する
- 更新漏れ: タスクの期限を後でずらしたとき、カレンダー側の予定を直し忘れる
- 視界の分断: 「今日やること」 がカレンダーに出てこず、Notion を開かないと予定全体が見えない
- チーム共有の手間: メンバーは Notion を見ない人もおり、カレンダーにないと予定が伝わらない
- 転記ミス: 手入力のたびに日付や時刻を打ち間違える
個人事業主や小規模チームでは、こうした転記・調整に 1 日 15-30 分 を費やしているケースが珍しくありません (編集部の利用者ヒアリング集計)。月に換算すれば 6-10 時間で、本来は本業に充てられる時間です。
Make.com で Notion とカレンダーの双方向同期 を組めば、この二重入力と更新漏れをまとめて解消できます。
完成形 (フロー図)
どちらを更新しても、もう片方が自動で追従する 2 本のシナリオ構成
この構成は Make.com のシナリオ 2 本 (Notion 起点・カレンダー起点) で成り立ちます。次のセクションでは必要なツールと費用感を整理します。
必要なツールと月額費用
導入に必要なものと、その費用の目安を一覧にしました。
| ツール | 役割 | 月額目安 |
|---|---|---|
| Make.com (中核) | 双方向同期シナリオの実行 | Core プラン ¥1,500 程度 |
| Notion | タスク管理データベース | 無料 (個人) / ¥1,650 程度〜 (チーム) |
| Google Calendar | 予定の表示・共有 | 無料 (Workspace なら ¥850 程度〜) |
合計の月額目安は ¥1,500-3,000 です。Notion を個人無料プラン、Google カレンダーを個人アカウントで使う場合は、実質 Make.com の ¥1,500 のみで運用できます。
Make.com の無料プランでも月 1,000 オペレーションまで使えます。タスク件数が少ない個人事業主なら、まず無料プランで動作を確認し、同期件数が増えてから Core プランへ上げる、という段階導入がおすすめです。
このコスト感なら、削減できる月 6-10 時間の作業と比べて投資回収は初月内に収まる計算です。次は同期方式の選択肢を整理します。
片方向か双方向か — 設計の分かれ道
同期には「片方向」と「双方向」 があり、難易度とリスクが変わります。自分の使い方に合う方式を選んでください。
| 方式 | 内容 | 難易度 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Notion → カレンダー (片方向) | Notion の締切を予定化するだけ | 易 | まずは予定化したい人 |
| カレンダー → Notion (片方向) | 予定をタスク化するだけ | 易 | 会議をタスク管理したい人 |
| 双方向 | どちらの更新も相互反映 | 中 | 二重入力を完全になくしたい人 (本記事の主役) |
- Notion とカレンダーに同じ日付を二度入力
- 締切変更のたびに両方を手で修正
- 更新漏れで予定とタスクがズレる
- 入力は Notion かカレンダーの片方だけ
- 変更すれば 5 分以内にもう片方へ自動反映
- 二重入力ゼロ、ズレも発生しない
双方向は便利な反面、後述する「無限ループ」 のリスクがあります。次のセクションで防ぎ方を含めて設定手順を示します。
設定手順 (双方向同期)
実際の構築手順をステップで示します。Make.com・Notion・Google それぞれの接続 (Connection) は事前にログイン済みであることが前提です。
ここまでで双方向同期は完成です。次に各ステップの所要時間とつまずきやすい点を整理します。
各ステップの所要時間と注意点
初めて組む場合の目安時間と、注意すべきポイントをまとめました。
| ステップ | 目安時間 | 注意点 |
|---|---|---|
| Notion プロパティ追加 | 5 分 | 「最終更新者」 を入れ忘れるとループ対策ができない |
| シナリオA 構築 | 15 分 | 予定 ID の書き戻しを忘れると重複作成が起きる |
| ループ防止フィルター | 5 分 | 双方向の要。両シナリオに必須 |
| シナリオB 構築 | 15 分 | 予定削除時の Notion 側の挙動 (削除 or 状態変更) を決めておく |
| テスト | 10 分 | 往復を 1 周回して初めて完成とみなす |
合計でおおむね 50 分 が目安です。難易度は中程度ですが、ループ防止さえ押さえれば安定して動きます。
失敗パターン①「無限ループ」: ループ防止フィルターを入れずに双方向を組むと、Make が書き込む→その更新を検知して再び書き込む、という連鎖が止まらなくなります。Make.com のオペレーション枠を一気に消費し、最悪は当月分を使い切るため、フィルターは必ず両シナリオに入れてください。
失敗パターン②「タイムゾーンずれ」: Notion の日付と Google カレンダーのタイムゾーン設定が食い違うと、予定が前日や翌日にずれて作成されます。両ツールとも「Asia/Tokyo」 に揃え、Make.com 側のシナリオ設定でもタイムゾーンを明示してください。
これらの落とし穴を避ければ、運用は安定します。次に経営者目線での具体的な使い方を示します。
経営者・個人事業主はこう使う
実際の業務シーンに当てはめると、この自動化の価値が見えてきます。
- 士業・コンサル: Notion で案件タスクの締切を管理し、それが自動でカレンダーに並ぶため、面談予定と締切を 1 つのカレンダーで俯瞰できる
- 制作・フリーランス: 納品日を Notion に入れるだけでカレンダーにマイルストーンが立ち、スケジュール調整の打ち合わせがスムーズになる
- 小規模チーム: Notion を見ないメンバーにも、カレンダー経由で締切が共有される。逆に会議をカレンダーに入れれば Notion にタスク化される
たとえば一人で複数案件を抱える個人事業主なら、これまで案件管理 (Notion) と予定管理 (カレンダー) を行き来して二重入力していた時間が消え、入力は片方だけになります。月 6-10 時間の削減は、そのまま受注 1 件分の作業時間に相当することもあります。
最初から完璧な双方向を目指さず、まず「Notion → カレンダー」 の片方向だけ動かしてみるのが安全です。1 週間運用して問題なければ、逆方向のシナリオ B を足して双方向にする。この段階導入ならループ事故のリスクを抑えられます。
導入後の運用が安定したら、関連する自動化も組み合わせると効果が広がります。
関連レシピと次の一手
Notion を軸にした自動化は、他のツールとも連携させると効果が高まります。編集部の関連レシピも参考にしてください。
- タスク管理を Zapier 側で組みたい場合は Zapier で Notion タスク管理を自動化 も比較材料になります
- 問い合わせフォームから Notion へ自動でリード登録したいなら Make.com でフォーム→リード管理を自動化 が役立ちます
- Discord の連絡を Notion に集約する運用は Make.com で Discord→Notion 連携 で解説しています
- Notion 自体の AI 機能を知りたい場合は Notion AI レビュー もあわせてどうぞ
これらと組み合わせれば、Notion を中心にした業務ハブが完成します。
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よくある質問
導入前によく寄せられる疑問に答えます。
- Q. プログラミングは必要ですか? A. 不要です。Make.com はモジュールをつなぐ画面操作だけで構築できます。
- Q. 既存の Notion データベースを作り直す必要は? A. ありません。同期用プロパティを 3 つ足すだけで既存 DB に後付けできます。
- Q. 無料プランだけで運用できますか? A. 同期件数が少なければ Make.com 無料枠 (月 1,000 オペレーション) で運用可能です。
編集部の結論: Notion とカレンダーの二重入力は、一見ささいでも毎日積み重なる損失です。Make.com の双方向同期はそれを根本から断ち、入力を片方だけにします。ループ防止とタイムゾーンの 2 点さえ押さえれば、中小企業や個人事業主でも 50 分で導入できる、費用対効果の高い自動化です。
出典・参考情報
- Make.com 公式サイト: https://www.make.com/en
- Notion 公式サイト: https://www.notion.com/
- Google Calendar 公式: https://workspace.google.com/products/calendar/
Mira / AI経営ラボ 編集長
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