Make.comでRSS新着→ChatGPT要約→Slack配信自動化 情報収集を効率化
業界ニュースや競合ブログの新着を毎朝チェックし、1本ずつ開いて要点を拾う ── この情報収集は、読む前の「開いて中身を確認する」だけで時間を奪います。Make.com を使えば、RSS 新着を ChatGPT に自動で3行要約させ、Slack へ配信できます。開かずに要点だけ先読みできるため、巡回と斜め読みの手間を編集部試算で週 約2時間圧縮できます。本記事は60分で組めるレシピです。
- 業界ニュース・競合ブログの RSS 新着を ChatGPT が自動で3行要約、Slack に流れてくる
- 記事を開く前に 要点・結論を先読みできるため、読む価値の判断が一瞬で済む
- 毎朝の情報巡回と斜め読みの手作業を編集部試算で 週 約2時間圧縮、士業・EC・社内チーム向け
- Make Free プラン (¥0) + Slack 無料プラン (¥0)、変動費は OpenAI API の従量課金 (月数百円規模の試算)
- TimelineSteps の通り組めば、初日60分で稼働開始 (難易度 medium)
- 失敗パターン (API キー漏えい、要約コスト暴走、過去記事の一斉配信) を編集部が事前整理
編集長の見解 ── 情報収集のボトルネックは「読むこと」ではなく「読む価値があるか判断するために開くこと」です。RSS とは、サイトの新着情報を機械が読める形で配信する仕組みのこと。これを Make.com で受け取り、ChatGPT (OpenAI 社の対話型 AI) に「3行で要約して」と渡し、結果を Slack (チーム向けチャットツール) に流せば、本文を開く前に中身の見当がつきます。チームで同じ Slack チャンネルを見れば、誰か1人が拾った情報を全員が共有できるのも利点です。要約 AI への課金は従量制ですが、ニュース要約の用途なら1件あたり数円以下に収まる試算で、小規模事業者でも月数百円の感覚で始められます。
なぜ情報収集は「時間泥棒」になるのか
業界の動向、競合の発信、行政の告知 ── 経営者や個人事業主が押さえたい情報源は意外と多く、しかも更新タイミングはバラバラです。さらに厄介なのは、タイトルだけでは読む価値があるか判断できない点です。
問題は意志の弱さではなく、情報源が点在し、巡回・確認・斜め読みが手作業の連続だからです。1日の情報収集を分解すると、細かい手順が積み上がっているのが分かります。
| 情報収集の作業 | 1日あたり所要 | 月20営業日で換算 |
|---|---|---|
| 各サイトをブラウザで順番に開く | 約4分 | 月 約 1.3 時間 |
| 新着があるか目視で確認 | 約4分 | 月 約 1.3 時間 |
| 気になる記事を開いて斜め読み | 約8分 | 月 約 2.7 時間 |
| 読む価値がなかった記事に費やした時間 | 約4分 | 月 約 1.3 時間 |
| 合計 (1日約20分想定) | 約20分/日 | 月 約 6.6 時間 |
このうち「斜め読み」と「ハズレ記事に費やす時間」が大きな割合を占めます。ここを ChatGPT の自動要約に置き換えるのが本レシピの狙いです。Make.com で「RSS に新着が出たら ChatGPT が要約し Slack に流す」仕組みにすれば、編集部試算で 週 約2時間 (月 約8時間) が手元に戻ります。
時給¥3,000 換算なら月¥24,000、年間¥288,000 規模の人件費圧縮に相当します。要約 AI の従量課金 (月数百円規模の試算) を差し引いても、大幅な節約になる計算です。
続いて、自動化前後の運用がどう変わるかを編集部の試算で示します。
自動化で何がどう変わるか
- 巡回: 毎朝5サイトを順番に開く
- 確認: 新着があるか毎回目視
- 要約: 記事を1本ずつ開いて斜め読み
- 判断: 読んでから価値があったか分かる
- 工数: 月 約6.6時間を消費
- 巡回: RSS 新着を自動検知
- 確認: Slack の1チャンネルに集約
- 要約: ChatGPT が3行要約を自動生成
- 判断: 要約を見て読むか一瞬で判断
- 工数: 編集部試算で週 約2時間を削減
月 約8時間削減 = 時給 ¥3,000 換算で月 ¥24,000、年間 ¥288,000 の人件費圧縮 (要約 AI の従量費を除く)
ポイントは「情報を読む時間をゼロにする」のではなく「開く前に要点を渡し、読む判断だけ人が残す」ことです。本レシピは新着検知・要約・Slack 配信を自動化し、何を深く読むかの最終判断は人が担う構成にしています。
💡 編集部の節約ヒント ── 要約の精度は ChatGPT への指示文 (プロンプト) で決まります。「専門用語を避けて中学生でも分かる3行で」「最後に重要度を高・中・低で1語付ける」と指示しておくと、Slack 上で取捨選択がさらに速くなります。
次のセクションでは、編集部が実装した全体像を ProcessFlow で示します。
完成形のフロー (ProcessFlow)
RSS 新着 → ChatGPT が要約 → 整形 → Slack に配信、までを自動制御
この4ステップはすべて Make.com の標準モジュールと、OpenAI・Slack の標準連携だけで組めます。プログラミングは不要で、画面上でモジュールを線でつなぐだけです。
続いて、このフローを動かす最低限のツール構成を整理します。
必要なツール (情報収集担当者向け最小構成)
| ツール | プラン | 月額 (税別) | 役割 |
|---|---|---|---|
| Make.com | Free (月1,000 オペレーション) | ¥0 | フロー全体の制御 (上位プラン: Core 約¥1,500) |
| RSS | 対象サイトの配信 | ¥0 | 監視対象の新着情報源 |
| OpenAI API | 従量課金 | 数百円〜 (使った分だけ) | ChatGPT による要約生成 |
| Slack | 無料プラン | ¥0 | 要約の配信先 (有料プラン ¥1,050/ユーザー〜) |
固定費は月 ¥0 (Make Free 枠 + Slack 無料プラン)。変動するのは OpenAI API の利用料だけで、これは「使った分だけ」の従量課金です。
OpenAI 料金の試算: ニュース1本の要約は入力+出力で概ね1,000〜2,000トークン程度に収まります。低価格モデル (例: GPT-4o mini 系) なら 1件あたり数円以下、月300件要約しても 月数百円規模 に収まる試算です。高精度モデルを使うと単価は上がるため、ニュース要約には低価格モデルで十分という編集部の判断です。
編集部の判断: 固定費はかからず、変動費も月数百円規模なので、情報収集に予算を割けない個人事業主・小規模チームでも始めやすい構成です。要約の頻度と件数が増えてきたら、OpenAI の利用量ダッシュボードで月次の上限 (Usage limits) を設定しておくと安心です。
💡 Make の「オペレーション」とは ── 1つのモジュールが1回実行されると1オペレーションを消費する仕組みです。本レシピは1件あたり3〜4オペレーション (RSS取得 / 要約 / 整形 / Slack投稿) なので、月1,000 オペレーション枠 = 月 約250〜330件の配信上限と覚えておくと見通しが立ちます。最新の正確な料金は必ずMake 公式の料金ページとOpenAI 公式の料金ページで確認してください。
次のセクションでは、このフローを実際に作る手順を TimelineSteps で順を追って示します。
セットアップ手順 (TimelineSteps)
サイトURL/feed/ です。取得開始位置を「最新の項目から」にして過去記事の一斉配信を防ぎます。難易度 medium / 所要約60分 / 必要なもの: Make アカウント・対象サイトのRSS URL・OpenAI API キー・Slack ワークスペース
ここまでで自動要約配信は稼働します。なお RSS の取得・要約・配信は、各サービスの利用規約および配信元サイトの規約の範囲で行ってください。記事全文を AI に渡してよいかは配信元の規約次第のため、迷う場合はタイトルと概要 (RSS の description) のみを要約対象にする運用が安全です。
次のセクションでは、月にどれくらいのコストがかかるのかを編集部が試算します。
コストと適用規模の試算
このレシピのコストは「Make のオペレーション数」と「OpenAI の従量課金」の2本立てです。Slack は無料プランで配信できます。
| 月間の要約件数 | Make プラン | OpenAI 概算 (低価格モデル) | 合計の目安 (編集部試算) |
|---|---|---|---|
| 〜100件 | Free (¥0) | 月 数十〜数百円 | 月 数百円規模 |
| 〜250件 | Free (¥0) | 月 数百円 | 月 数百円規模 |
| 〜1,000件 | Core 約¥1,500 | 月 千円前後 | 月 ¥2,000台 |
※価格は為替・モデル改定・プラン変更で変動するため、最新の正確な金額は必ず各社公式の料金ページで確認してください。OpenAI の概算は1件1,000〜2,000トークン・低価格モデルを前提とした編集部のシミュレーションです。
多くの中小企業・個人事業主は Make Free プラン (¥0) + 低価格モデル で月数百円規模に収まる試算です。固定費がほぼゼロのため、「効果が出るか分からないので最小コストで試したい」というニーズに合います。
💡 編集部の節約ヒント ── コストを抑える最大のコツは「要約モデルを低価格モデルに固定する」「全文ではなく RSS の概要文だけを要約対象にする」「取得間隔を15分から60分に延ばす」の3つです。ニュースの一次選別が目的なら、高精度モデルは不要というのが編集部の見解です。
このコスト感なら、情報収集に予算をかけられない事業者でも導入のハードルは低いと言えます。
続いて、編集部が実際に詰まりやすいと整理した失敗パターンを共有します。
編集部が整理した失敗パターン
AI を絡めた自動化は便利な一方、設計を誤ると「課金の暴走」や「セキュリティ事故」につながります。導入前に以下を必ず押さえてください。
⚠️ 失敗パターン1: API キーの漏えい ── OpenAI の API キーは、漏れると第三者に勝手に課金される危険があります。メールやチャット、スクリーンショットに貼らないこと。Make 上の接続情報として安全に保存し、控えはパスワード管理ツールに限定してください。万一漏えいした場合はすぐにキーを無効化 (Revoke) します。
⚠️ 失敗パターン2: 要約コストの暴走と過去記事の一斉配信 ── RSS の取得開始位置を「すべて」にすると過去記事が数十本まとめて要約・配信され、API 課金が一気に膨らみます。**必ず「最新の項目から」**に設定し、OpenAI 側で月次の上限金額 (Usage limits) を必ず設定してください。初回は1〜2件でテストし、課金額を確認してから本稼働するのが安全です。
⚠️ 失敗パターン3: 要約の鵜呑み ── AI の要約は便利ですが、ときに誤った要点や誇張を含むことがあります。重要な判断は必ず元記事を確認してから行ってください。Slack のメッセージには元記事の URL を必ず添え、「要約はあくまで一次選別」という運用をチームで共有しておきます。
月に一度はシナリオの実行ログと OpenAI の利用量ダッシュボードを点検し、エラーや想定外の課金が続いていないか確認する運用にしておくと安心です。
最後に、このレシピと組み合わせると効果が高い関連自動化を紹介します。
関連する自動化レシピ
RSS→要約→Slack が動き始めたら、配信した情報の蓄積や別チャンネルへの展開も自動化していくと相乗効果が出ます。編集部が解説した関連レシピを以下にまとめます。
- Make.com で RSS 新着を Notion に自動クリップするレシピ — 要約だけでなく、後から検索できる形でデータベースに資産化したい場合に
- Make.com で RSS 新着を Discord へ自動通知するレシピ — Slack ではなく Discord を使うチーム向けの同等レシピ
- Make.com で ChatGPT 顧客対応を自動化するレシピ — 同じ ChatGPT 連携を、情報収集ではなく問い合わせ対応に応用したい場合に
これらを段階的に組み合わせれば、「集める → 要約する → 共有する → 蓄える」の流れを少人数でも回せるようになります。
補助金活用 (編集部の提案)
💰 IT 導入補助金 + 小規模事業者持続化補助金 ── 本レシピの固定費は月¥0 で運用可能ですが、情報収集を 社内ナレッジ基盤・市場調査体制 に拡張する場合、Slack 有料プランや Make 上位プラン、運営コンサル費を含めると IT 導入補助金 2026 や 小規模事業者持続化補助金 の対象になり得ます。詳しくは IT 導入補助金 2026 / 小規模事業者持続化補助金 2026 の解説記事を参照してください。
なお、補助金の採択 (申請が通ること) は要件審査次第で必ずもらえるものではありません。事業計画書には本記事の自動化レシピを「情報収集・市場調査の業務改善施策」として位置付けると、加点要素になりやすい傾向があります。
よくある質問
| 質問 | 編集部の回答 |
|---|---|
| プログラミングは必要ですか | 不要です。Make.com は画面上でモジュールをつなぐだけで組めます |
| Slack ではなく Discord やメールにも送れますか | 送れます。最後のモジュールを Discord やメール送信に差し替えるだけで応用できます |
| 記事全文を AI に渡すべきですか | 配信元の規約次第です。迷う場合は RSS の概要文だけを要約対象にすると安全です |
| 要約はどのくらい正確ですか | 一次選別には十分ですが誤りも起こり得るため、重要な判断は必ず元記事で確認してください |
| ChatGPT の有料契約 (月¥3,000) は必要ですか | 不要です。本レシピは OpenAI の API (従量課金) を使うため、対話画面の有料契約とは別物です |
導入判断に迷う場合は、まず1サイト・低価格モデルの最小構成を1週間試し、要約の質と月額コストを体感してから監視先を増やすのが現実的です。
出典・参考情報
- Make.com 公式サイト: https://www.make.com/en
- Make.com 料金ページ: https://www.make.com/en/pricing
- OpenAI API 公式: https://openai.com/api/
- OpenAI API 料金ページ: https://openai.com/api/pricing/
- OpenAI API キー管理: https://platform.openai.com/api-keys
- Slack 料金プラン: https://slack.com/intl/ja-jp/pricing
本記事の数値・事例のうち、「編集部のシミュレーション」「編集部の提案」と明示された箇所は編集部による試算・推論です。実際の効果は監視サイト数・更新頻度・要約モデル・既存の運用体制により変動します。事実関係 (機能・料金) は各社公式情報源を確認のうえご判断ください。
Mira / AI経営ラボ 編集長
本記事は 2026-06-26 時点の情報です。料金・機能は各社公式情報を最新でご確認ください。
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