業務自動化

Make.comでSlack投稿→Notion議事録を自動保存 週3時間の記録作業を削減

IT / 制作会社 / コンサル / 士業 / 小規模チーム の業務自動化レシピ
業種IT / 制作会社 / コンサル / 士業 / 小規模チーム
ツールMake.com
難易度★☆☆ 易
設定時間約 45 分

会議の決定事項をSlackに投稿したものの、議事録としてまとめ直すのは結局手作業。この「二度書き」が小規模チームの地味な負担です。本レシピはMake.comでSlackの特定チャンネル投稿を検知し、Notionの議事録データベースへ自動で保存する仕組みを45分で構築します。

想定読了 8 分 / 設定所要 45 分 / 月額目安 ¥0〜¥1,400

この記事のポイント

編集長の見解: 会議の内容をSlackに投稿する運用は手軽ですが、それだけでは「記録」になりません。時間が経てば流れて探しにくくなり、議事録として整えるには結局誰かが手で転記することになります。Make.comを使えば、議事メモ用チャンネルへの投稿をトリガーに、本文・投稿者・日時をNotionの議事録データベースへ自動で1行追加できます。月額¥0から始められ、プログラミング知識も不要なため、最初の社内自動化として着手しやすいレシピです。

このレシピで解決する3つの課題

中小企業の現場でよく聞く「Slack議事メモあるある」を、編集部が整理しました。

よくある困りごと起きている事象このレシピでの解消方法
議事録の二度書きSlackに投稿した内容を、あとでNotionに清書し直す投稿と同時にNotionへ自動転記、清書の手間ゼロ
過去の決定事項が探しにくいSlackの投稿はチャンネル内で流れて埋もれるNotionの1つのデータベースに蓄積・検索可能に
議事録作成の属人化まとめ役が休むとその回の記録が残らないMake.comが自動で拾うため担当者不在でも記録が続く

この3つをまとめて解消できるのが、本レシピの狙いです。

完成形 (フロー全体図)

Slack → Make.com → Notion 議事録自動保存フロー
💬
01
Slackに議事メモ投稿
「#議事録」など専用チャンネルに会議の決定事項を投稿
02
Make.com トリガー
「Watch Messages」モジュールが新規投稿を検知
🧹
03
項目を整える
本文・投稿者・チャンネル・日時をMake.comが抽出
🗂️
04
Notionに行追加
議事録データベースへ1レコードとして自動作成
🔎
05
いつでも検索・共有
日付・担当・議題で絞り込み、後から誰でも確認可能

Slackへの投稿からNotion保存まで1分以内で完了する1本のシナリオ

セクション要点: 投稿するだけでNotionの議事録台帳に約1分で記録されます。次は必要なツールと月額コストです。

必要なツールと月額コスト

ツールプラン月額 (税抜目安)役割
Make.comFree (月1,000オペレーション) でも開始可¥0自動化エンジン
Make.com (推奨)Core (月$9、約¥1,400、1万オペレーション)約¥1,400継続運用・複数チャンネル対応
Slack既存プラン (Free でも可)既存議事メモの発生源
NotionFree (個人・小規模) または Plus¥0 〜 約¥1,500議事録データベース
Make.com 月額プラン比較 (目安)
Free
¥0
月1,000オペレーションまで
Core
¥1,400
$9を約¥155/$で換算、月1万オペレーション
Pro
¥2,400
$16を約¥155/$で換算、月2.5万オペレーション

合計: 月¥0で始められ、本格運用でも¥1,400程度。会議1回あたり数モジュールしか消費しない単純な構成のため、週数回の会議記録ならMake.com Freeでも十分回ります。チャンネルを増やしたり、要約用のAIモジュールを足したくなった段階でCoreプランを検討するのが現実的です。

まずはMake.com Freeで始めるのが正解

本レシピの基本形 (Slack投稿検知 → Notion 1行追加) は2〜3モジュールで完結するため、Make.com Freeプラン (月1,000オペレーション) で十分に動きます。オペレーション数の目安や最新の料金体系はMake.com公式 Pricingページでご確認ください。

Make.comのオペレーション消費の考え方

Make.comは2025年以降「オペレーション」の呼称を「クレジット」に移行していますが、非AIモジュールは1操作=1クレジットの1:1換算です。本レシピは投稿1件あたり2〜3操作 (トリガー+Notion追加)。週5回の会議記録なら月40〜60操作程度で、Freeプランの範囲内に収まります。詳細はMake.com公式 Creditsヘルプを参照してください。

セクション要点: 月¥0から始められ、チャンネルや自動化が増えた時だけ有料化を検討。次はSlack側の起点の選び方です。

起点の選び方 (専用チャンネル or 絵文字リアクション)

Slackのどの操作を「Notion行きの合図」にするか。Make.comでは主に2通りの起点(トリガー)が選べます。

起点 (Make.comトリガー)合図にする操作向いているケース
Watch Messages (専用チャンネル)「#議事録」など専用チャンネルへの投稿会議メモ専用の投稿ルールを作りたいチーム
Watch Reactions (絵文字リアクション)特定の絵文字 (例: 📝) を付ける通常の会議チャンネルのまま記録対象だけ選びたい

専用チャンネル方式は設定がシンプルで、投稿ルールさえ決めれば運用開始できます。既存の会議チャンネルを変えたくない場合は、📝などの決めた絵文字リアクションを起点にする方式が現場に馴染みやすく、編集部としてはこちらも推奨します。

絵文字リアクション起点なら「ルール」が要る

「Watch Reactions」を使う場合、社内で「📝を付けたらNotionに残る」という共通ルールを決めておくことが肝心です。ルールが曖昧だと、雑談まで議事録台帳に流れ込みます。最初は1つの絵文字に限定し、Make.comのフィルター機能で「reactionがmemoのときだけ通す」と絞ると、台帳がきれいに保てます。

セクション要点: 専用チャンネルならシンプル、既存運用を変えたくないなら絵文字リアクション。次は45分でゼロから組み上げる手順です。

設定手順 (45分の全体像)

Slack → Notion 議事録自動保存 構築フロー
Step 1
Notionに議事録用データベースを作成 (10分)
Notionで新規データベース(テーブル)を作成し、列を「タイトル」「本文」「投稿者」「チャンネル」「日時」「元Slackリンク」として用意します。データベースの作り方はNotion公式ガイド: データベースの作成を参照してください。
Step 2
Make.comアカウントを開設 (5分)
make.comにサインアップします。まずはFreeプランで構いません。新規シナリオを作成し、Connectionsで Slack と Notion をそれぞれ OAuth 接続します。Notion 接続時は、Step 1 で作ったデータベースへのアクセスを許可してください。
Step 3
トリガーモジュールを設定 (10分)
Slackモジュールの「Watch Messages」(または前章で選んだ「Watch Reactions」)を追加し、対象チャンネルを指定します。テスト実行してメッセージ本文・投稿者・チャンネル名・パーマリンクが取得できることを確認します。
Step 4
(任意) フィルターで対象を絞る (5分)
絵文字リアクション起点にした場合は、モジュール間のフィルター機能で「reactionがmemoのときだけ通す」と条件を設定します。専用チャンネル方式ならこのステップは不要です。
Step 5
Notion行追加モジュールを設定 (10分)
「Create a Database Item」モジュールを追加し、Step 1のデータベースを選びます。各列にSlackのフィールドを割り当てます。タイトル列にはメッセージ冒頭、本文列に全文、元Slackリンク列にパーマリンクを差し込むと、Notionから元発言にワンクリックで戻れます。このフィールド割当が本レシピの肝です。
Step 6
テスト実行と本番化 (5分)
シナリオを「Run once」で実行し、Notionデータベースに1行が正しく追加されることを確認します。投稿者名や日時が空欄なら、フィールド割当を見直してください。問題なければシナリオを「ON」にしてスケジュール実行(例: 15分毎)を有効化します。最初の1週間はMake.comの「History」を毎日確認し、エラーが0であることを見守ります。

アカウント準備から本番テストまで、45分で組み上がる構成

機密情報の取り扱いに注意

専用チャンネルや絵文字リアクションを起点にすると、人事・契約金額・顧客の個人情報など、本来Notionの議事録台帳に残すべきでない発言まで流れ込む可能性があります。台帳のNotionページの共有範囲を必要なメンバーに限定し、「機密の話は議事メモ用チャンネルに書かない」という運用ルールをチームで合意しておきましょう。

スケジュール実行の間隔に注意

Make.comのFreeプランはシナリオの実行間隔が15分に制限されます(即時実行はCoreプラン以上)。「投稿してすぐNotionに反映されない」という問い合わせが出やすいポイントなので、導入時にチームへ「反映まで最大15分かかる」と周知しておくとトラブルを防げます。

セクション要点: 45分で組み上がり、テスト1件で検証完了。機密の流入と反映タイムラグだけ要注意。次は導入前後の効果を試算します。

導入前後の比較 (編集部の試算)

以下は 編集部のシミュレーション です。実際の効果は社内の会議頻度・人数により変動します。

前提: 社員10名の制作会社で、週3回の定例会議の決定事項をSlackに投稿し、週1回まとめて手作業で議事録データベースに清書していたケース。

手作業の議事録作成 vs Make.com+Notion自動保存
Before (手作業で清書)
  • Slackの決定事項を議事録へ手作業転記: 週1.5時間
  • 過去の決定事項をSlack内で探す: 週1時間
  • 「あの件どこ?」の問い合わせ対応: 週0.3時間
  • 転記漏れによる手戻り・確認: 週0.2時間
  • 合計: 週3時間
After (Make.com + Notion)
  • 議事録転記 (Make.comが自動記録): 週0時間
  • 過去の決定検索 (Notionで絞り込み): 週0.2時間
  • 問い合わせ対応 (各自がNotionを見る): 週0.1時間
  • 専用チャンネルへの投稿の手間 (既存業務内): 週0時間
  • 合計: 週0.3時間

編集部の試算で週2.7時間、概ね週3時間の削減

Slackに投稿するという既存の習慣はそのままに、清書・検索・探し物の合計を週3時間近く圧縮できる、というのが編集部の試算です。月額¥0から始められることを踏まえると、最初の社内自動化として費用対効果は高いと言えます。

編集部の結論: Slackを「会話と決定の場」、Notionを「記録の場」と役割分担させ、その橋渡しをMake.comに任せる。これが議事録作成を仕組み化する最小構成です。まずは専用チャンネル起点のシンプルなシナリオをMake.com Freeで組み、運用が定着したら絵文字リアクション起点やフィルターによる絞り込みへ育てていくのが、無理のない進め方です。

セクション要点: 週3時間削減を月¥0から狙える構成です。次はつまずきやすい点をまとめます。

よくある質問とつまずきポイント

導入時に編集部へ寄せられる質問を整理しました。

このレシピを応用すれば、議事メモに限らず「顧客からの重要連絡」「タスクの完了報告」など、Slackの他の投稿パターンをNotionへ集約する横展開も可能です。社内の記録を1か所に集める第一歩として活用してください。

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出典・参考情報

Mira / AI経営ラボ 編集長

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