業務自動化

在庫データから発注書を自動作成!飲食店の仕入れ業務をZapierで時短化

飲食 の業務自動化レシピ
業種飲食
ツールZapier
難易度★★☆ 中
設定時間約 120 分

飲食店の在庫確認と仕入れ発注は、毎日続く一方で、売上を直接生まない作業です。ZapierとGoogle Sheetsを組み合わせれば、在庫数が発注点を下回った商品を見つけ、発注書の下書きや通知まで効率化できます。月間の作業時間と導入費用を試算し、無理なく始める方法を紹介します。

読了時間: 約12分

🎯 この記事のポイント

編集長の見解: 飲食店の発注業務は、単純に見えて時間を奪う作業です。Zapierを使えば、Google Sheetsの在庫数を基準に、発注対象の確認や発注書の下書きを効率化できます。ただし、導入直後から完全自動で送信するのは避けましょう。まずは1社を対象にし、担当者の確認を挟む運用から始めるのが現実的です。


📦 飲食店の在庫発注業務の課題

手作業による発注漏れ・過剰発注のリスク

飲食店の仕入れ発注は、スプレッドシートや紙の台帳で管理されることがあります。毎日の在庫確認と発注書作成には、次の課題があります。

まず、発注漏れです。忙しい時間帯に在庫を確認すると、確認し忘れる商品が出ます。売れ筋商品の在庫切れは、その日の売上にも影響します。

次に、過剰発注です。発注実績を確認せず、感覚で数量を決めると、仕入れた食材を使い切れないことがあります。廃棄率は店舗や食材によって異なるため、本記事では一律の業界平均とは断定せず、試算上の前提として4%を使います。

月商300万円の店舗で廃棄率が4%の場合、廃棄額は月12万円です。廃棄率を2%まで下げられた場合、差額は月6万円になります。これは店舗ごとの実績を基に検証する試算です。

⚠️ 注意: 過剰発注による廃棄ロスは、売上に表れにくいまま利益を圧迫します。特に生鮮食品は保存期間が短いため、発注量と実際の使用量を定期的に照合しましょう。

在庫確認から発注までの時間コスト

月商300万円、従業員5名の飲食店を例に、1日あたりの作業時間を試算します。

作業内容1日あたりの時間月間の時間(30日換算)
在庫の目視確認15分7.5時間
発注点との照合・商品の選定10分5時間
発注書の作成10分5時間
仕入れ先へのFAX・電話注文15分7.5時間
合計50分25時間

月間25時間を時給1,500円で換算すると、発注業務に月37,500円相当の時間を使っている計算です。実際の削減効果は、店舗の作業内容と人件費単価によって変わります。

属人化による担当者依存の問題

在庫発注は、店長や経験の長いスタッフに属人化しがちです。「この商品は毎週火曜日に発注する」といったルールが、個人の経験に頼っているためです。

この課題には、ルールに基づく自動化が役立ちます。発注点を定め、在庫数と照合すれば、発注対象を同じ基準で確認できます。

💡 ヒント: 最初から完全自動にする必要はありません。システムが発注対象を示し、スタッフが内容を確認して送信する形でも、判断のばらつきを抑えられます。

次のセクションでは、Zapierで在庫データを発注書の下書きにつなげる仕組みを説明します。


🔧 Zapierで作る在庫発注の仕組み

Google Sheetsを在庫データの置き場にする

Zapierで在庫発注を効率化する場合、Google Sheetsを在庫データの置き場にすると始めやすくなります。

在庫管理表は、次のように設計します。

商品名SKUカテゴリ仕入れ先現在庫数発注点発注単位仕入れ単価
鶏もも肉 1kgCHK-001肉類ミート商事8105¥850
玉ねぎ 10kgVEG-002野菜青果センター352¥1,200
米 30kgRICE-001主食米穀店やま田121¥6,500

「現在庫数」が「発注点」以下になった商品を、発注候補にします。上の例では、鶏もも肉と玉ねぎが対象です。

発注点を下回った商品を見つけるZapの設計

ZapierのZapは、**トリガー(きっかけ)アクション(実行する処理)**で構成されます。基本の流れは次のとおりです。

在庫発注の全体フロー
トリガー: スケジュール

指定した時刻にZapierを起動し、在庫確認を始めます。

アクション: Google Sheetsの在庫データを取得

在庫管理表から、確認対象の商品データを読み込みます。

判定: 在庫数と発注点を比較

「現在庫数が発注点以下」という条件で発注候補を確認します。

アクション: 発注書の下書きを作成

商品名、数量、仕入れ先などを発注書の下書きに反映します。

アクション: GmailまたはSlackで通知

担当者に内容を通知し、確認後に仕入れ先へ送信します。

この仕組みのポイントは、**「在庫数 ≤ 発注点」**という基準を明文化することです。自動化しても、発注点の見直しと最終確認は必要です。

発注書をメール本文またはPDFで作成する

発注書の作成方法は、主に2つあります。

方法仕組みメリット注意点
Gmailの本文に記載商品名や数量をメール本文に反映設定が簡単仕入れ先の指定書式を確認する
Google DocsでPDF化テンプレートに情報を反映し、PDFを添付書式を整えやすいPDF作成の設定が必要

💡 ヒント: 最初はGmailの本文に発注内容を記載し、担当者が確認する方法が簡単です。仕入れ先からPDFを求められた場合に、Google Docsのテンプレートへ広げましょう。

次のセクションでは、在庫表を準備し、毎日の更新方法を決めます。


⚙️ ステップ1: 在庫データを準備する

Google Sheetsで在庫管理表を作る

自動化で最も重要なのは、在庫データの正確性です。最初に次の項目を用意します。

  1. 商品名 — 仕入れ先に伝わる正式名称で統一します
  2. SKU(在庫管理コード) — 商品を識別するコードです
  3. カテゴリ — 肉類、野菜、調味料などに分類します
  4. 仕入れ先名 — 発注先を特定するために使います
  5. 現在庫数 — 毎日の確認後に入力します
  6. 発注点 — 発注を検討する在庫数の基準です
  7. 発注単位 — 仕入れ先の最小注文単位です
  8. 仕入れ単価 — 金額を表示する場合に使います
  9. 納品までの日数 — 発注点を考える材料になります

在庫データを毎日更新する方法

在庫データの更新方法は、店舗の規模と予算で選びます。POSレジ連携の費用は機種や契約によって異なるため、導入前に各サービス提供企業へ確認してください。

方法概要導入コスト更新の手間編集部の評価
手入力営業終了後に数値を入力無料毎日10〜15分小規模店の開始向け
POSレジから手動出力CSVを出力して表に取り込む機種・契約による毎日約5分既存POSを活用しやすい
POSレジとの自動連携連携機能でデータを同期機種・契約による少ない対応機種の確認が必要

⚠️ 注意: 手入力では、入力ミスが自動発注の判断に影響します。入力後に別のスタッフが確認するなど、簡単な二重確認を設けましょう。

データの正確性を保つルール

導入時に、次の運用ルールを決めます。

💡 ヒント: Google Sheetsのデータ入力規則を使うと、負の数値や想定外の数量を入力しにくくできます。店舗の規模に合わせ、入力範囲を設定しましょう。

次のセクションでは、準備した在庫表をZapierで確認する設定を進めます。


⚙️ ステップ2: ZapierのZapを作成する

スケジュールトリガーを設定する

Zapierで最初に設定するのは、**トリガー(きっかけ)**です。毎日の発注なら、指定時刻に実行する方法が扱いやすくなります。

スケジュール設定の手順
1. Schedule by Zapierを選ぶ

Zapierのアプリ選択画面で検索し、毎日実行する設定を選びます。

2. 実行時刻を設定する

仕入れ先の締め切りを確認し、発注判定の時刻を決めます。

3. 時刻設定を確認する

Zapierのタイムゾーンが日本時間になっているか確認します。

在庫更新を前日の夜までに終え、翌朝に発注候補を確認する流れが、店舗運営では取り入れやすいでしょう。

在庫数と発注点を比較する

次に、在庫数と発注点を比較します。ZapierのFilter機能を使い、条件に合うデータだけを次へ進めます。

発注候補を絞り込む手順
1. Filter機能を追加する

Zapの処理に、条件でデータを絞り込む機能を追加します。

2. 比較条件を設定する

現在庫数を左側、発注点を右側に指定し、「以下」の条件を設定します。

3. テストする

発注対象と対象外の商品を使い、条件が意図どおりか確認します。

複数商品を一度に扱う場合は、Zapierの料金プランと、使用する機能の対応状況を確認してください。無料プランでは、ループ処理や複数ステップの構成が制限される場合があります。

編集長の見解: 店舗の規模によっては、最初から全商品を対象にする必要はありません。まずは発注頻度が高い10商品ほどで試し、月間タスク数と作業時間を実測しましょう。必要な機能と費用を確認してから、有料プランを選ぶ方が判断しやすくなります。

発注書の下書きを作成する

発注候補を確認したら、発注書の下書きを作ります。

ステップアプリ処理設定内容
1Google Docsテンプレートから文書を作成商品名、数量、仕入れ先を反映
2Google DocsPDFに変換必要な場合だけPDFを作成
3Gmailメールを作成担当者または仕入れ先へ送信

仕入れ先へ直接送信する場合も、導入初期は担当者への確認通知を先に設定します。

⚠️ 注意: 自動作成された発注書は、数量、単位、納品日を確認してから送信します。仕入れ先が指定する書式や受注方法にも合わせてください。

次のセクションでは、発注書のテンプレートと送信方法を整えます。


⚙️ ステップ3: 発注書を作成して送信する

発注書テンプレートを作る

発注書には、次の情報を含めます。

  1. 店舗情報 — 店名、住所、電話番号、発注日
  2. 仕入れ先情報 — 会社名、担当者名、メールアドレス
  3. 発注明細 — 商品名、SKU、数量、単位、単価、金額
  4. 納品情報 — 納品希望日、支払い条件、備考

テンプレートの記載例です。

【発注書】

発注日: {{発注日}}
店舗名: ○○食堂
住所: 東京都○○区○○1-2-3
電話: 03-XXXX-XXXX

仕入れ先: {{仕入れ先名}}
担当者: {{担当者名}}

商品名: {{商品名}}
SKU: {{SKU}}
数量: {{数量}}
単位: {{単位}}
単価: {{単価}}
金額: {{金額}}

納品希望日: {{納品希望日}}
支払い条件: 月末締め翌月末払い

テンプレートを作る際は、差し込み項目の名前を在庫表の列名とそろえます。

💡 ヒント: 導入初期は、商品1件の発注書を正しく作れるか確認してください。複数商品を扱う前に、空欄、数量、単位、金額の表示をテストすると、誤送信を防ぎやすくなります。

仕入れ先ごとに送信方法を確認する

仕入れ先によって、メール、FAX、専用システムなど受注方法が異なります。

仕入れ先受注方法の例確認すること
肉類の仕入れ先メール添付PDFの可否、締め切り時刻
青果の仕入れ先メール本文指定書式、返信の要否
米類の仕入れ先FAX印刷・送信の担当者

Gmailの設定では、次の項目を確認します。

⚠️ 注意: 導入前に、主要な仕入れ先へメール発注の可否を確認してください。メールに対応していない場合は、発注書の下書きやPDFの作成までを自動化し、送信やFAXは担当者が行う方法も選べます。

送信後の確認・承認フローを作る

完全な無人送信は、導入初期には向きません。発注内容を担当者が確認できるよう、SlackまたはGmailで通知します。

承認フローの設定手順
1. 発注書の下書きを作る

在庫データを使い、Google Docsに発注書を保存します。

2. 確認通知を送る

担当者へ、発注先、商品、数量を通知します。

3. 内容を確認する

数量、納品日、仕入れ先を確認し、必要なら修正します。

4. 仕入れ先へ送信する

確認後にメールまたはFAXで発注します。

Slackを使わない場合は、自分宛ての確認メールでも代用できます。確認方法は、スタッフが毎日続けられる簡単な形にしてください。

次のセクションでは、導入時に起きやすい失敗と回避策を整理します。


⚠️ 導入時の注意点と失敗パターン

失敗パターン1: 在庫データの入力ミス

入力ミスは、誤発注や発注漏れにつながります。実際の在庫が8なのに18と入力すると、発注点10を上回り、発注されない可能性があります。

回避策:

  1. 入力後に確認する — 別のスタッフが重要商品の数値を確認します
  2. 異常値を目立たせる — 前日比の大きな変動を条件付き書式で表示します
  3. 週次で棚卸しする — 実際の数量と表の数値を照合します

⚠️ 警告: 導入後1〜2か月は、発注書を送る前に手動確認を続けてください。自動化の処理と在庫データの両方が安定した後に、確認範囲を見直します。

失敗パターン2: 発注点の設定を誤る

発注点は、納品までの日数と使用量を考えて設定します。

設定起きること影響
高すぎる在庫が十分でも発注候補になる過剰発注や廃棄
低すぎる在庫がほぼ尽きてから発注する品切れ
納品までの日数を未考慮納品前に在庫が尽きる緊急発注

基本の計算式は次のとおりです。

発注点 = (1日の平均使用量 × 納品までの日数) + 安全在庫

鶏もも肉を1日3kg使い、納品まで2日、安全在庫を2kgとする場合、発注点は8kgです。

💡 ヒント: 発注点は固定せず、月1回を目安に見直します。季節やメニューの変更で使用量が変わるためです。

失敗パターン3: 仕入れ先の受注方法に合わない

仕入れ先によっては、FAXや専用システムだけを受け付けています。

⚠️ 警告: すべての仕入れ先を一度に自動化する必要はありません。メールに対応している1社から始め、運用が安定してから対象を広げます。

失敗パターン4: Zapierの無料プランだけで運用する

複数商品を扱う場合は、Zapierの料金プランと機能制限を事前に確認します。料金やタスク数は変更される可能性があるため、契約前にZapier公式料金ページで確認してください。

確認項目無料プランの確認ポイント有料プランの確認ポイント
月間タスク数店舗の処理量に足りるか必要数を満たすか
更新間隔希望する頻度に対応するかより短い間隔が必要か
複数ステップ必要な処理数に対応するか発注書作成まで組めるか
ループ処理複数商品の処理に制限がないか使用機能の対象プランか

無料プランでは、ループ処理や複数ステップの処理が制限される場合があります。特定の1商品だけで試す方法もありますが、商品数が増えると管理が複雑になります。

💡 ヒント: 最初は10商品ほどでテストし、1日の実行回数、処理対象数、月間タスク数を記録してください。実測値を基にプランを選ぶと、不要な費用を抑えられます。

失敗パターン5: 古い在庫データで発注する

在庫表の更新が止まると、古いデータで発注候補を判定する可能性があります。

  1. 更新リマインダーを設定する — 毎日決まった時刻に通知します
  2. 更新時刻を固定する — 発注判定の前日までに入力を終えます
  3. 最終更新日時を記録する — 更新されていない行を確認できるようにします

編集長の見解: 自動化の成否は、技術より運用ルールに左右されます。在庫表の更新が定着するまで、発注書の下書きを担当者が確認してから送信する形にしましょう。

次のセクションでは、作業時間と費用をモデルケースで試算します。


💰 導入効果の試算

月間作業時間の削減

以下は、月商300万円の居酒屋を想定した編集部の試算です。実際の効果は、商品数、発注頻度、スタッフの作業方法で変わります。

導入前

作業内容1日あたり月間(30日換算)
在庫確認20分10時間
発注点との照合15分7.5時間
発注書の作成15分7.5時間
FAX・電話注文20分10時間
合計70分35時間

導入後

作業内容1日あたり月間(30日換算)
在庫データの入力15分7.5時間
発注内容の確認5分2.5時間
例外対応5分2.5時間
合計25分12.5時間
導入前後の月間工数
導入前(手作業)
  • 在庫確認: 10時間
  • 発注判定: 7.5時間
  • 発注書作成: 7.5時間
  • FAX・電話注文: 10時間
  • 合計: 35時間
導入後(Zapier活用)
  • 在庫データ入力: 7.5時間
  • 発注内容の確認: 2.5時間
  • 例外対応: 2.5時間
  • 合計: 12.5時間

月間22.5時間の削減(約64%削減)

月間22.5時間の削減を時給1,500円で換算すると、月33,750円相当です。これは人件費の実支出が必ず減るという意味ではなく、別の業務に振り替えられる時間の目安です。

発注漏れと廃棄ロスへの影響

項目試算
発注漏れによる損失店舗の売上や商品単価によって変動
廃棄率4%の場合月商300万円なら月12万円
廃棄率2%の場合月商300万円なら月6万円
差額月6万円

廃棄率4%から2%への改善は、店舗の記録を基に検証してください。自動化だけで同じ改善が起きるとは限りません。

編集長の見解: 発注漏れや廃棄ロスの金額は店舗差が大きいため、導入前の1か月分を記録して比較するのがおすすめです。作業時間、欠品、廃棄量を分けて記録すると、効果を判断しやすくなります。

導入費用と効果のバランス

費用は契約時点の公式情報で確認してください。ZapierのProfessionalプランは、公式料金ページで月額料金、タスク数、更新間隔、ループ処理の対応状況を確認します。以下の金額は試算用の目安です。

項目費用の目安確認事項
Zapier有料プラン月額$19.99を約 ¥3,000と試算為替レートは2026年8月17日時点のレートで再確認
Googleのクラウドサービス無料プランまたは契約プランの料金Google Workspaceの公式料金を確認
Slack無料プランまたは契約プランの料金通知量と履歴を確認
POSレジ連携機種・契約による連携機能と追加料金をサービス提供企業へ確認
初期構築自社なら ¥0、外注なら見積もり作業範囲を確認

月額費用は、Zapierの料金、Googleの契約、通知サービス、POSレジ連携の有無で変わります。まずは無料または既存契約の範囲で試し、必要な機能だけ追加してください。

💡 ヒント: 月額費用を約 ¥3,000、削減できる時間を月22.5時間とした場合、時給 ¥1,500換算の時間価値は月33,750円です。投資対効果 (ROI) は約11倍となりますが、これはモデルケースの試算です。実際の判断では、欠品や廃棄の変化も含めて確認してください。

次のセクションでは、料金、POS連携、承認フローなどの疑問に答えます。


❓ よくある質問

Q1: Zapierの無料プランで足りる?

店舗の商品数と処理量によります。複数商品を扱う場合は、無料プランのタスク数、処理ステップ、ループ処理の制限を確認してください。

契約前に、Zapier公式料金ページで次の項目を確認します。

有料プランを検討する場合も、実際に10商品ほどでテストし、月間の処理量を確認してから選びましょう。

Q2: POSレジと連携できる?

連携方法はPOSレジの機種と契約によって異なります。CSV出力、API連携、自動同期の対応状況を確認してください。

POSレジのタイプ連携方法の例確認先
クラウド型POSCSV出力または連携機能POSレジの公式サポート
業界向けPOSAPI連携サービス提供企業
連携機能がないPOSGoogle Sheetsへ手入力店舗の運用担当者

連携費用も機種ごとに異なります。月額数千円と一律に決めず、見積もりを取ってください。

💡 ヒント: POS連携が難しい場合は、営業終了後にGoogleフォームから在庫数を入力する方法があります。スマートフォンで入力できるため、小規模店でも始めやすい方法です。

Q3: 複数店舗で使える?

使えますが、店舗ごとに発注点と仕入れ先が違う場合があります。

  1. 店舗ごとに表とZapを分ける — 2〜3店舗なら管理しやすい方法です
  2. 1つの表に店舗列を追加する — 店舗ごとのデータをまとめて管理します
  3. 在庫管理サービスと連携する — 店舗数が多い場合に検討します

⚠️ 注意: 複数店舗では、店舗名、発注点、仕入れ先、送信先メールアドレスを分けて管理してください。設定を共用すると、別店舗へ発注書を送るリスクがあります。

Q4: 在庫データの入力は毎日必要?

POS連携をしない場合は、毎日の入力が必要です。ただし、すべての商品を同じ頻度で数える必要はありません。

方法概要費用
POS連携売上データから在庫を計算機種・契約による
バーコード端末商品を読み取って入力機器費用が必要
Googleフォームスマートフォンから手入力無料で始めやすい

売れ筋商品を毎日確認し、使用量の少ない商品を週数回にする方法もあります。上位商品の比率は店舗ごとに異なるため、「上位20商品で売上の80%」といった一般則は目安として扱い、自店の売上データで確認してください。

Q5: 発注書を承認してから送信できる?

できます。発注書の下書きを作成し、担当者が確認した後に送信する流れを作ります。

承認フロー付きの発注
1. 発注書の下書きを作成

在庫データを使い、Google Docsに下書きを保存します。

2. 確認通知を送信

担当者へ、発注先、商品名、数量を知らせます。

3. 内容を確認

数量、単位、納品日、送信先を確認します。

4. 仕入れ先へ送信

承認後に、メールまたはFAXで発注します。

導入直後はこの確認を省略せず、処理が安定してから自動送信の範囲を検討してください。

Q6: 発注書の書式は変えられる?

変えられます。Google Docsのテンプレートに、店名、納品希望日時、税の表示、支払い条件などを追加できます。

仕入れ先ごとに指定書式がある場合は、テンプレートを分けてください。酒類など、個別の記載事項がある商品は、仕入れ先へ必要項目を確認しましょう。

次のセクションでは、設定に役立つ公式情報と関連資料を紹介します。


📚 参考情報

Zapier公式情報

Zapierの料金や機能は変更される可能性があるため、設定前に公式ページを確認してください。

編集部メモ: 画面や料金が記事の記載と異なる場合は、公式ヘルプと料金ページを優先してください。設定前に、必要なアプリと機能が契約プランに含まれるか確認しましょう。

Google Sheetsの関数

在庫表では、次の関数が役立ちます。

関数用途使用例
IF条件に応じて表示=IF(D2<=E2, "発注必要", "在庫OK")
SUMIF条件に合う数値を合計=SUMIF(C:C, "肉類", D:D)
VLOOKUP別表から値を検索=VLOOKUP(A2, 商品マスタ!A:B, 2, FALSE)
COUNTA入力済みセルを数える=COUNTA(A:A)
TODAY今日の日付を表示=TODAY()
ARRAYFORMULA複数行に式を適用=ARRAYFORMULA(IF(D2:D100<=E2:E100, "発注必要", ""))

関連記事


まとめ: 在庫発注の自動化で時間と費用を見直す

本記事では、飲食店の在庫発注をZapierで効率化する方法を紹介しました。導入時は、次の順番で進めます。

  1. Google Sheetsで在庫表を作る — 商品名、SKU、現在庫数、発注点から始めます
  2. 1社を対象にテストする — メール発注に対応した仕入れ先を選びます
  3. 確認後に送信する — 導入初期は発注書を担当者が確認します
  4. 発注点を見直す — 使用量や季節変動を基に月1回を目安に更新します

編集長の見解: 在庫発注の自動化は、まず発注対象を絞り、下書き作成と確認通知から始めるのが安全です。モデルケースでは月間22.5時間の削減を試算できますが、効果は店舗の運用で変わります。作業時間、欠品、廃棄量を記録し、自店に合う範囲で少しずつ広げてください。

Mira / AI経営ラボ 編集長