キングジム キングファイル比較 — とじ具の違いと¥780円台からで選ぶ書類保管術
「あのファイル、誰が最後に触りましたか」——書類が増えるほど、この一言が事務所の生産性を静かに削っていきます。
キングジムの キングファイル は、パイプ式とじ具の定番として長年オフィスで使われてきた道具です。本記事では主要ラインナップ「G」「スーパードッチ〈脱・着〉イージー」「スーパードッチ〈特厚〉」をとじ具の方式・サイズ・価格で比較し、編集部のコストシミュレーションと導入手順、そして法定保存年限まわりの注意点を、公式情報に基づいて整理します。
この記事のポイント
- キングファイルには「片開き (G)」と「両開き・とじ具脱着式 (スーパードッチ)」の 2 方式があり、書類の出し入れ頻度で選び分けるのが基本
- 本体価格は ¥780〜¥3,540 (税抜・シリーズにより) と幅があり、大量書類だけ特厚を使う「使い分け」で総コストを抑えられる
- サイズは A3〜B6 まで展開、A4 以外の書類が多い業種でも既定サイズで対応できる
- 背表紙のラベル運用ルールを先に決めないと、キングジム「テプラ」を導入しても表記ゆれは解消しない
- 書類の法定保存年限は書類の種類によって異なるため、廃棄前に必ず税理士等の専門家に確認する
編集長の見解
編集長の見解
ファイリング用品は「とりあえず同じものを揃える」発想になりがちですが、それが最もコストを膨らませる選び方です。キングファイルは 片開きと両開きという 2 つのとじ具方式 を持つため、書類の性質ごとに使い分ければ無駄な出費を避けられます。本記事では「全冊を同じ仕様で統一した場合」と「使い分けた場合」を編集部で試算し、その差を具体的な数字で示します。
なぜ「キングファイル」か — 中小企業の書類保管事情
契約書、請求書、稟議書、案件資料——中小企業の事務所には、性質の異なる書類が日々積み上がります。バインダー (ルーズリーフ方式) は並べ替えの自由度が高い一方議事録のような可変長の記録には向いていますが、枚数が固定に近い「保管」用途 ではパイプ式のキングファイルの方が扱いやすい場面が多いというのが編集部の評価です。
キングジムの公式ブランドページでは、キングファイルは「パイプ式ファイル売上高No.1」と紹介されています[キングジム公式]。この主張自体は編集部で追加検証できていませんが、全国の文具店・オフィス通販で純正品・互換とじ具が広く流通している事実は、Amazon・アスクル等の在庫状況からも確認できます。
次のセクションでは、主要ラインナップの違いを具体的に比較します。
主要ラインナップ比較 — G / スーパードッチ〈脱・着〉イージー / スーパードッチ〈特厚〉
キングファイルには複数のシリーズがありますが、中小企業の事務所で選択肢になりやすいのは以下の 3 系統です。価格・サイズ・とじ具方式はすべてキングジム公式ブランドページで確認しました。
| シリーズ | とじ具方式 | サイズ展開 | 収納枚数目安 | 本体価格 (税抜) | 編集部の評価 |
|---|---|---|---|---|---|
| キングファイルG | 片開き (パイプ式) | A3 / A4 / A5 / B5 / B6 | 200〜1,000枚 | ¥780〜¥3,540 | ★★★★☆ |
| スーパードッチ〈脱・着〉イージー | 両開き・とじ具脱着式 | B6 / A5 / B5 / A4 | 200〜1,000枚 | ¥780〜¥1,710 | ★★★★★ |
| スーパードッチ〈特厚〉 | 両開き | A4タテ型のみ | 1,000〜1,500枚 | ¥1,870〜¥2,180 | ★★★★☆ |
出典: キングファイルG 公式ページ / スーパードッチ〈脱・着〉イージー 公式ページ / スーパードッチ〈特厚〉 公式ページ
→ 編集部の総合推奨は スーパードッチ〈脱・着〉イージー。両開きで抜き差しがしやすく、とじ具だけ交換できるため長期運用でのコスト効率が良いという評価です。
次のセクションでは、この「とじ具の方式」がなぜ選び方の核心になるのかを説明します。
とじ具の違いで選ぶ — 片開きと両開き
キングファイルGは とじ具が片開き です。表紙を大きく開かないと抜き差しできないため、頻繁に出し入れしない「保管中心」の書類 (完了案件、過去年度の決算書類など) に向いています。
一方スーパードッチは とじ具が左右両開き、かつ〈脱・着〉イージーはとじ具部分だけを本体から取り外せる構造です。左右どちらからでも書類を追加できるため、進行中の案件のように抜き差しが多い書類 に向いています。
編集部のヒント
スーパードッチ〈脱・着〉イージーは表紙とラベルが摩耗する前に とじ具部分だけ買い替え られます。年度ごとに表紙を作り直す運用よりも、既存の表紙を使い回して、とじ具の劣化時だけ交換する方が結果的に安上がりです。
次のセクションでは、この使い分けが総コストにどれだけ影響するかを編集部の試算で示します。
編集部のコストシミュレーション — 「全冊統一」と「使い分け」
以下は編集部が仮に設定した架空の事務所 (ファイル 50 冊を新規導入するケース) での試算です。実際の必要冊数・書類の性質は事務所ごとに異なるため、あくまで考え方の参考としてご覧ください。
- 全冊を スーパードッチ〈特厚〉 (¥2,180) で統一した場合: 50冊 × ¥2,180 = ¥109,000
- 書類の性質で使い分けた場合 (出し入れが少ない書類は キングファイルG ¥780 を30冊、大量書類のみ特厚を20冊): 30冊 × ¥780 + 20冊 × ¥2,180 = ¥23,400 + ¥43,600 = ¥67,000
この試算では 約 ¥42,000 (約 38%) のコスト差 が出ました。数字自体は事務所ごとの冊数・書類量で変わりますが、「大は小を兼ねる」で高価格帯シリーズに統一するより、書類の性質で使い分けた方がコスト効率が良いという傾向は変わりません。
よくある失敗パターン
「迷ったら一番丈夫なものを全部揃える」という判断は、初期費用を必要以上に押し上げます。まず今ある書類を「保管中心」か「抜き差し中心」かで仕分けてから、シリーズを決めるのが編集部の推奨手順です。
次のセクションでは、実際に導入する際の手順を紹介します。
導入ステップ — 何から始めるか
仕分けから運用ルール策定まで
次のセクションでは、ステップ 04 のラベル運用を、他の道具と組み合わせてどう仕組み化するかを紹介します。
ラベル運用と他の道具との組み合わせ
キングファイルは「保管の器」であり、背表紙に何をどう書くか を決めないと、冊数が増えるほど検索性が落ちます。編集部では以下の組み合わせを推奨しています。
- 背表紙の統一表記: キングジムのラベルライター「テプラ」で印字すれば、手書きによる表記ゆれを防げます。詳しい機種比較はキングジム テプラの記事で解説しています。
- 綴じ作業の効率化: 大量の書類を綴じてからファイリングする場合、針を使わないコクヨ ハリナックスと組み合わせると、シュレッダー廃棄時の分別作業も減らせます。
- 外出先での一時保管: 打ち合わせに書類一式を持ち出す場合はリヒトラブ スマートフィットのような携行ポーチと使い分けると、事務所据え置きのキングファイルと外出用の持ち物を分離できます。
編集部のヒント
ラベルの書式は「案件名 → 年度 → 担当者」の順に統一すると、棚の左から右へ視線を流すだけで目的のファイルにたどり着きやすくなります。書式を決めてからテプラで印字する順番を守ってください。
次のセクションでは、書類そのものの保存年限と廃棄タイミングの注意点を整理します。
保存年限と廃棄 — 断定は避け、専門家に確認を
ファイルを導入しても、「いつまで保管し、いつ捨てるか」を決めないと棚は際限なく増え続けます。ここは編集部として断定を避けたい領域です。
国税庁の案内によれば、法人の帳簿書類は原則として 確定申告書の提出期限の翌日から 7 年間 の保存が求められ、欠損金の繰越控除を適用する場合は 10 年間 となるケースがあります[国税庁 No.5930]。また会社法では、会計帳簿や計算書類について 10 年間 の保存を求める規定があります[会社法 e-Gov]。
注意: 保存年限は書類の種類・事業形態で変わります
上記はあくまで一般的な目安であり、書類の種類 (請求書・領収書・契約書等) や事業年度、電子帳簿保存法の対応状況によって保存期間は変わります。廃棄の可否は必ず顧問税理士または公認会計士に確認してから判断してください。個人情報を含む書類の廃棄は、個人情報保護委員会の案内に沿ってシュレッダー処理等の適切な措置を行ってください[個人情報保護委員会]。
次のセクションでは、購入時の選び方をまとめます。
購入ガイド — どこで買うか
| 購入チャネル | 特徴 | 向いている購入者 |
|---|---|---|
| キングジム公式オンラインストア | 型番・色展開が最も豊富 | まとめて型番を指定して発注したい担当者 |
| アスクル・たのめーる | 法人アカウントで翌日配送 | 総務・経理担当者の定期発注 |
| Amazon Japan | 単品〜複数冊まで対応、価格比較しやすい | 少量から試したい個人事業主 |
| 大型文具店 (ハンズ・ロフト等) | 実物のとじ厚・色を確認できる | 初めて購入しサイズ感を確かめたい人 |
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まとめ — 編集長より
キングジム キングファイルは、片開き (G) と両開き・脱着式 (スーパードッチ) という 2 つのとじ具方式を持つことが最大の特徴です。「保管中心」か「抜き差し中心」かで書類を仕分けてから、シリーズを使い分ける——これだけで、編集部の試算では総コストに約 4 割近い差が出ました。
派手な機能はありませんが、¥780 (税抜) から試せる価格帯、A3〜B6 の豊富なサイズ展開、そして全国どこでも補充が効く流通量。中小企業の事務所が今日から見直せる「地味だが効く」道具として、編集部からおすすめします。ラベル運用や書類の保存年限は、テプラや税理士など他の道具・専門家と組み合わせて仕組み化することが長続きのコツです。
出典・参考情報
- キングファイル シリーズ (公式) — https://www.kingjim.co.jp/products/series/kingfile/
- キングファイルG (公式) — https://www.kingjim.co.jp/products/brand/king-g.html
- キングファイル スーパードッチ〈脱・着〉イージー (公式) — https://www.kingjim.co.jp/products/brand/super-docchi-easy.html
- キングファイル スーパードッチ〈特厚〉 (公式) — https://www.kingjim.co.jp/products/brand/super-docchi-t.html
- 国税庁 No.5930 帳簿書類等の保存期間 — https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5930.htm
- 会社法 (e-Gov 法令検索) — https://laws.e-gov.go.jp/law/417AC0000000086
- 個人情報保護委員会 — https://www.ppc.go.jp/personalinfo/
本記事は 編集長 Mira による独自の見解・試算を含みます。製品の価格・在庫・仕様、および法令解釈は変動するため、購入前および廃棄判断の前に各公式情報源・専門家に最新情報をご確認ください。
編集長 Mira / AI経営ラボ 2026-07-26 公開
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👍 編集部が評価する点
- 片開き (キングファイルG) と両開き・とじ具脱着式 (スーパードッチ) の 2 方式があり、書類の出し入れ頻度で選べる
- 本体価格 ¥780 (税抜) からと導入コストが低く、少量からでも試しやすい
- サイズ展開が A3〜B6 と豊富で、A4 以外の図面・伝票類も既定サイズでまかなえる
- スーパードッチ〈脱・着〉イージーはとじ具部分だけを交換でき、表紙 (背表紙ラベル済み) を買い替えずに済む
- パイプ式ファイルとして長年の販売実績があり、キングジム公式オンラインストア・全国の文具店・オフィス通販で入手性が高い
👎 留意点
- スーパードッチ〈特厚〉は A4 タテ型のみの展開で、B5 や横型書類には別シリーズが必要
- 特厚モデルは ¥1,870〜¥2,180 (税抜) と、標準モデルより単価が上がる
- とじ厚が大きいモデルは 1 冊あたりの重量も増え、棚板の耐荷重を確認しないと反りや破損の原因になる
- ラベル表記のルールを事前に決めないと、担当者ごとに背表紙の書き方がばらつき検索性が落ちる
本記事の評価は編集長 Mira による独自の見解です。価格・在庫・仕様は変動するため、購入前に各販売サイトでご確認ください。アフィリエイトリンクを含む場合がありますが、編集判断には影響しません。