経営者の道具

マックス バイモ11 軽とじホチキス — 40 枚を軽い力でとじる 11 号針の実力

マックス (MAX) ホッチキス バイモ11 (Vaimo11) シリーズ — ステープラー・綴じ具
ブランドマックス (MAX)
カテゴリステープラー・綴じ具
価格帯¥1,980 〜 ¥18,700 (税込・モデルにより)
評価⭐ 4.5 / 5

決算資料の束をホチキスに差し込み、体重をかけて押し込む——それでも針が途中で曲がり、抜いてやり直す。40 枚前後の書類をとじるときにだけ発生する、地味で不毛な数十秒です。

マックスの バイモ11 (Vaimo11) は、専用の 11 号針を使うことで、手のひらサイズのまま最大 40 枚をとじられる軽とじホチキスです。一般的な 10 号機の 2 倍の厚みを、力まずに 1 回で処理できます。本記事では 11 号針が効く仕組み、現行 5 機種の公式仕様、そして針なしステープラーとの使い分けを、マックス公式の製品情報に基づいて整理します。

読了時間: 約 6 分 / 中小企業経営者・総務/経理担当者向け

※ マックスの公式表記は「ホッチキス」ですが、本記事では読みやすさを優先し「ホチキス」で統一します (製品名・引用部分を除く)。

この記事のポイント

編集長の見解

編集長の見解

ホチキスは「どこの会社にもあるから検討済み」と思われがちですが、多くのオフィスに置いてあるのは 20 枚どまりの 10 号機 です。そして中小企業の書類で最も面倒なのは、20 枚を少し超える束——見積一式、月次資料、就業規則の写しといった中途半端な厚みのものです。バイモ11 はこの帯域を丸ごと引き受けます。本体 ¥2,000 前後の買い足しで「とじ直し」がなくなる なら、投資対効果 (ROI) を計算するまでもありません。まずは総務・経理に 1 台、が編集部の推奨です。

「軽とじ」の正体 — 11 号針が 40 枚を可能にする

バイモ11 が 40 枚をとじられるのは、機構の力だけではなく 針そのものを設計し直している からです。マックス公式は 11 号針 (No.11-1M) について、10 号針と同じ線径 (針の太さ) を保ちつつ、足の長さを 1mm 長く、横幅を 2mm 広げたと説明しています[公式]

線径が同じということは、紙に刺さるときの抵抗が増えないということです。つまり 「太くして厚さに耐える」のではなく「細いまま長くする」 ことで、軽さととじ枚数を両立させています。

比較項目10 号機 (例: HD-10D)バイモ11 (例: HD-11FNL)
使用針No.10-1M などNo.11-1M (専用)
最大とじ枚数20 枚約 40 枚
針装填本数100 本100 本
本体寸法H50×W23×D103mmH68×W26×D110mm
質量94g149g
標準価格 (税込)¥748¥2,200

差は本体価格 約 ¥1,450 と質量 55g。この差でとじ枚数が倍になる というのが、バイモ11 の費用対効果の骨格です。

編集部メモ

現行の主力機「バイモ11フラーメ」は、先曲げフラットクリンチ方式によって、従来機 (HD-11FL) 比で とじ荷重 約 10% 軽減・動作音 約 30% 静音化・とじ衝撃 約 25% 低減 を実現したとマックスが公表しています[公式]。静音化は、来客のいる執務室や小さな事務所では体感しやすい改善点です。

では、実際にどの機種を選べばよいのか。次のセクションで現行ラインナップを枚数順に並べます。

現行ラインナップ 5 機種 — 公式仕様で選ぶ

バイモシリーズは用途別に 5 機種が並んでいます[公式ラインアップ]。数値はすべてマックス公式の製品仕様です。

モデル型番とじ枚数装填本数質量標準価格 (税込)
バイモ11 ポリゴHD-11SFLK約 40 枚50 本130g¥1,980
バイモ11 フラーメHD-11FNL約 40 枚100 本149g¥2,200
Vaimo80 (卓上)HD-11UFL約 80 枚 ※100 本690g¥7,700
バイモ11 E-SQ (電動)BH-11F約 40 枚100 本810g¥18,700
バイモ11 LONG (中とじ)HD-11DB2〜30 枚100 本700g¥14,300

※ Vaimo80 の 80 枚は No.11-10mm 使用時。No.11-1M を使う場合は約 40 枚です。

最初の 1 台の選び方

迷ったら フラーメ (HD-11FNL)。針を 100 本装填でき、補充頻度が半分で済みます。持ち歩きや引き出し常備が主目的なら、H71×W28×D98mm・130g の ポリゴ (HD-11SFLK) が軽快です。電動の E-SQ は税込 ¥18,700 と桁が違うため、封入作業が日常業務にある会社以外は検討不要と考えてよいでしょう。

購入時に 1 点だけ注意があります。旧モデルの バイモ11フラット (HD-11FLK) は 2024 年 12 月で販売終了 し、後継が HD-11FNL とマックスが案内しています[公式]。型番を指定して発注する場合は、新型番で揃えるほうが継続調達で困りません。

機種が決まったら、次に確認すべきは「そもそも針あり機が要るのか」です。

針なしステープラーとの使い分け

バイモ11 の比較対象は他社の 10 号機ではなく、むしろ 針なしステープラー です。編集部が別記事で扱った コクヨ ハリナックス は、針を使わずに紙をとじる製品で、綴じた書類をそのままシュレッダーに投入できる点が最大の価値でした。両者は同じ「とじる」道具ですが、得意な領域がまったく重なりません

比較項目バイモ11 (針あり・軽とじ)ハリナックス (針なし)
最大とじ枚数約 40 枚約 5〜12 枚
保持力金属針で確実めくると外れることがある
紙面への影響針穴が残る圧着式なら穴なし
廃棄時針を抜く工程が必要そのままシュレッダーへ
消耗品11 号針 (1,000 本 ¥132)なし
向く書類契約書、決算資料、提案書社内回覧、会議資料、控え

編集部の運用例

総務の机に バイモ11 フラーメ 1 台 + 針なし機 1 台 を並べ、「社外提出・長期保存は針あり、社内回覧は針なし」と貼り紙で明示する運用が最も定着します。書類の保管側の設計は キングジム キングファイルリヒトラブ スマートフィット の記事も併せて参考にしてください。

導入判断でもう 1 つ気になるのが、専用針のランニングコストでしょう。次に実額を示します。

針代はいくらか — 編集部の試算

11 号針は 10 号針と互換性がないため、「専用針は高いのでは」という懸念が出ます。実際の数字は以下の通りです[公式]

入数標準価格 (税込)1 本あたり対応
No.11-1M1,000 本¥132約 ¥0.13バイモ11 シリーズ (約 40 枚)
No.11-10mm1,000 本¥220約 ¥0.22Vaimo80 専用 (80 枚)

月に 200 回とじる事務所でも、針代は 月あたり約 ¥26 という計算になります (編集部のシミュレーション)。これは本体価格 ¥2,200 に対して誤差の範囲であり、実質的な導入コストは本体代だけ と考えて差し支えありません。

本当の論点はコストではなく 在庫管理 です。社内に 10 号機とバイモ11 が混在すると針を 2 種類ストックすることになり、「針を入れたのにとじられない」というトラブルが起きます。この対策は後述の失敗パターンで具体的に扱います。

ここまでで判断材料は揃いました。実際の導入手順を 4 ステップに整理します。

導入ステップ — まず 1 台で試す

バイモ11 導入の 4 ステップ
1. 直近 1 か月の「とじ直し」を数える
針が曲がってやり直した回数、束を分割してとじた回数を思い出します。月に数回でもあるなら、20 枚の壁に当たっている証拠です。
2. 機種を決める (フラーメ or ポリゴ)
机に据え置くならフラーメ (装填 100 本)、持ち歩きや引き出し常備ならポリゴ (130g)。とじ枚数はどちらも約 40 枚で同じです。
3. 針を 1 箱だけ一緒に買う
No.11-1M を 1 箱 (1,000 本・税込 ¥132)。本体に 100 本入っているため、当面はこれで足ります。まとめ買いは運用が定着してからで十分です。
4. 10 号機を捨てずに役割分担する
薄い書類は既存の 10 号機、20 枚超はバイモ11。針の混同を避けるため、置き場所と針箱を物理的に分けておきます。

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本体と一緒に、専用の 11 号針も確保しておくと運用開始でつまずきません。

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最後に、買ってから気づきがちな注意点を挙げておきます。

買う前に確認したいこと

失敗パターン 1: 針の号数を確認せずに補充

バイモ11 は 11 号針 (No.11-1M) 専用 です。手元にある 10 号針は使えません。「ホチキスの針」とだけ書いてネット発注すると 10 号が届くのが典型的な失敗で、届いた当日に業務が止まります。発注書には必ず号数まで記載し、針箱にも大きく号数を書いて 保管場所を分けてください。

失敗パターン 2: 40 枚を「常用」の枚数と誤解する

公式仕様の約 40 枚は PPC 用紙 (一般的なコピー用紙) 64g/m² 使用時の最大値 です。厚紙や再生紙、コート紙が混ざる束では届かないことがあります。日常的に 40 枚ぎりぎりを扱うなら、余裕を見て卓上の Vaimo80 (税込 ¥7,700) を検討するほうが結果的に手戻りが減ります。

シュレッダー前の針抜きが業務負荷になっている場合は、針あり機の増設ではなく 針なし機の併用 を先に検討してください。方向性を取り違えると、機械を増やしただけで工程は減りません。

最後に、導入前によく寄せられる疑問を 3 つ整理しておきます。

よくある質問

Q. 10 号機を全部バイモ11 に置き換えるべきですか? A. その必要はありません。薄い書類は 10 号機で十分ですし、針の在庫も 2 種類になります。編集部の見解では、20 枚超の束が発生する部署にだけ配置 するのが最も無駄がありません。

Q. とじ裏が平らというのは実務で意味がありますか? A. あります。フラットクリンチ方式は針の折り返しが紙面から出っ張らないため、同じ書類を複数部重ねたときの高さが揃います。ファイリングして棚に並べる書類が多いほど効いてきます。押印まわりの道具立ては シヤチハタ ネーム印 の記事も参考になります。

Q. 電動の E-SQ は中小企業でも元が取れますか? A. 税込 ¥18,700 と本体価格が跳ね上がるため、封入・製本作業が毎日発生する会社に限る と考えてください。月数回の資料作成であれば、手動のフラーメで十分です。

出典・参考情報

価格は本記事作成時点でマックス公式サイトに表示されていた標準希望小売価格 (税込) です。実売価格は販売店により変動します。


Mira / AI経営ラボ 編集長

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👍 編集部が評価する点

👎 留意点


本記事の評価は編集長 Mira による独自の見解です。価格・在庫・仕様は変動するため、購入前に各販売サイトでご確認ください。アフィリエイトリンクを含む場合がありますが、編集判断には影響しません。