ゼブラ クリッカート 48色ノック式、乾かない水性ペンで個人店POPを内製
メニュー看板やSNS用のPOPを自分の手で描きたい ── しかし色を変えるたびにキャップを開け閉めしていると、作業は思った以上に止まります。ゼブラ クリッカートは、キャップをなくした「ノック式」構造で、この地味な手間を解消する水性カラーペンです。
ゼブラ株式会社の水性カラーペン「クリッカート (CLICKART)」。1本¥132(税込)、ノック式でキャップの開閉が不要、独自の「モイストキープインク」でキャップがなくてもペン先が乾きにくい設計。全48色展開で、個人店の手描きPOPや手帳装飾にどう使えるかを編集部が解説します。
この記事のポイント
- ノック式でキャップ不要。色を切り替えるたびの開閉動作がなく、多色を使うPOP制作の手間が減る
- モイストキープインク採用でキャップをせずに放置してもペン先が乾きにくい (ゼブラ公式明記)
- 全48色 (ST/LT/DK/PLの12色×4シリーズ) で、1本¥132から色を買い足せる
- 濃い色の上に薄い色を重ねてもにじみにくい設計で、手描きイラストの重ね塗りに向く
- 書類のハイライトなら ゼブラ マイルドライナー、手帳の細字メモなら トンボ プレイカラー2 と役割が異なる点に要注意
編集長の見解
Mira の視点
個人店の経営者・個人事業主にとって、「自分の手で作れるPOP・看板」はコストをかけずに店の個性を出せる手段です。ただし色数の多いペンでキャップ式を使うと、開閉の手間と乾燥によるインク切れが地味なストレスになります。クリッカートは「ノック式でキャップが要らない」「モイストキープインクで乾きにくい」という2点で、この作業のボトルネックを構造ごと取り除いている点が評価できます。ただし線幅は0.6mm固定なので、「細かい配色作業」用の1本として捉え、看板の背景塗りのような広い面塗りは別の道具と組み合わせるのが現実的です。
クリッカートとは — なぜ「キャップなしでも乾かない」のか
ゼブラ公式および2019年のプレスリリースによれば、クリッカートは以下の仕様を持つ水性カラーペンです。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 品番 | 単色は WYSS22-(色記号) — 例: 黒 = WYSS22-BK。セットは 36色 = WYSS22-36C-N、48色 = WYSS22-48C-N |
| 構造 | ノック式 (キャップなし) |
| 線幅 | 0.6mm |
| インク | 水性染料インク (モイストキープインク) |
| 本体サイズ | 最大径10.4mm × 全長147.7mm |
| 重量 | 8.0g |
| 本体価格 (税込) | ¥132 (税抜¥120) |
| 色数 | 48色 |
| 発売日 | 2019年3月22日 |
| 受賞歴 | 2019年度グッドデザイン賞、iFデザインアワード2021 |
一般的な水性ペンは、キャップを閉め忘れるとペン先が乾いて書けなくなります。クリッカートは「空気中の水分を吸収する吸湿性のある成分を多く配合したインク」(ゼブラ公式表現) を採用し、湿度変化に応じて水分の吸収・蒸発を繰り返すことでペン先の乾燥を防ぐ設計です。この「モイストキープインク」があるからこそ、キャップを省いたノック式という構造が成立しています。
編集部メモ — 「乾かない」の根拠と条件
ゼブラ公式は自社試験として「気温20℃・湿度60%の条件下、ペン先収納状態で52週間 (約1年) かすれなし」という結果を明記しています。ただし脚注で「使用後は必ずペン先を収納」「筆記線の乾き具合は紙質・環境等で差が出る場合がある」とも補足されており、「乾燥を完全に防ぐ」わけではなく、決められた使い方 (使用後にノックを戻す) を前提にした結果と理解するのが正確です。
次のセクションでは、48色の内訳と価格帯を見ていきます。
48色の構成と価格帯
クリッカートは単色¥132(税込)に加え、12色セットが4シリーズ、36色セット、48色セットが用意されています (ゼブラ公式オンラインストア調べ)。
| セット | 品番 | 色数 | 価格 (税込) | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 単色 | WYSS22-(色記号) | 1色 | ¥132 | 特定の色だけ買い足したい時 |
| 12色セット ST | WYSS22-12CST | 12色 | ¥1,584 | スタンダードな色合い |
| 12色セット LT | WYSS22-12CLT | 12色 | ¥1,584 | 明るくライトな色合い (パステル系) |
| 12色セット DK | WYSS22-12CDK | 12色 | ¥1,584 | 大人ダークな色合い |
| 12色セット PL | WYSS22-12CPL | 12色 | ¥1,584 | やさしくペールな色合い |
| 36色セット | WYSS22-36C-N | 36色 | ¥4,752 | ST+LT+DK各12色、専用ケース付き |
| 48色セット | WYSS22-48C-N | 48色 | ¥6,336 | 全色、自立式ケース付き |
個人店の経営者がまず試すなら、テーマが絞られた12色セット1つ (¥1,584) から始め、店の配色に合わせて単色¥132で買い足すのが無駄のない選び方です。全色を最初から揃える必要はありません。
セット品は文具店の店頭では4シリーズすべてが揃っていないことも多いため、色合いを見比べて選びたい場合はAmazon のクリッカート一覧で現在の取扱いを確認しておくと確実です (価格・在庫は変動します)。
次のセクションでは、すでにレビュー済みのマイルドライナー・プレイカラー2と何が違うのかを整理します。
マイルドライナー・プレイカラー2との違い — 用途を切り分ける
クリッカートは「多色の水性ペン」という点で、既存レビューの ゼブラ マイルドライナー や トンボ プレイカラー2 と似て見えますが、構造と用途が異なります。
| 製品 | 構造 | ペン先 | インク | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| ゼブラ クリッカート | ノック式 (キャップなし) | 単頭 0.6mm | 水性染料 (モイストキープ) | イラスト・POP・看板の色塗り |
| ゼブラ マイルドライナー | キャップ式 | 両端 太字4.0mm+細字1.0〜1.4mm | 水性顔料 | 書類・契約書の色分けハイライト |
| トンボ プレイカラー2 | キャップ式 | 両端 極細0.4mm+太字1.2mm | 水性染料 | 手帳の細字メモ・議事録マーキング |
3本の役割を一言で表すと、次のように分かれます。
- ゼブラ マイルドライナー: 書類の上に線を引いて強調するための蛍光ペン
- トンボ プレイカラー2: 文字のそばに小さく色を添えるための両端サインペン
- ゼブラ クリッカート: 単頭0.6mmで面を塗る・イラストを描くための水性ペン
クリッカートの独自性は、色を頻繁に切り替える作業をノック一つで済ませられる点にあります。
「書類のハイライトにクリッカートを使う」「POP作成にマイルドライナーを使う」は、いずれも本来の強みを活かせない使い方です。目的に応じて選び分けるのが編集部の推奨です。
次のセクションでは、この強みが個人店の日常業務のどこで効くのかを、3つの場面に分けて見ていきます。
個人店の経営者が使う3シーン
シーン1: 手描きPOP・メニュー看板の内製
飲食店や雑貨店で、季節のおすすめメニューや価格変更のPOPを自分で描く場面。色を何度も切り替える作業になりやすく、キャップ式のペンだと開閉の手間とキャップの紛失リスクが積み重なります。
- 色を変えるたびキャップの開閉が発生 (10色で最大20アクション)
- キャップを閉め忘れた色が乾いて書けなくなることがある
- 作業中に手やペン先にインクが付きやすい
- ノック操作のみで色を切替 (10色で10アクション)
- モイストキープインクでキャップ忘れでも乾きにくい
- キャップの紛失・手の汚れを気にせず作業できる
編集部のシミュレーション: 色数が多いPOP制作ほど開閉の手間の差が大きくなる
シーン2: 手帳・スケジュールの色分け
来客対応・仕入れ・事務作業などを色分けして手帳に書き込む場面。単頭0.6mmは細かい枠内への書き込みにも使いやすく、コクヨ ジブン手帳 のような月間・週間ブロックへの色分けメモに向きます。
シーン3: SNS発信用の手描きイラスト・サムネイル素材
SNS投稿用に手描きイラストや手書き文字の写真素材を作る場面。48色の細かい色分けと、濃い色の上に薄い色を重ねてもにじみにくい特性を活かして、印刷物より手作り感のあるビジュアルを作れます。
ここまでは向いている使い方を見てきました。次のセクションでは、買う前に知っておきたい3つの弱点を編集部から先に共有します。
編集部の警告
注意1: 薄い紙では裏抜け・にじみに注意
水性染料インクは発色が鮮やかですが、水性顔料インク (マイルドライナー等) と比べると、一般に薄い紙では裏抜け・にじみがやや出やすいとされます。POP用紙・厚めの色紙など、裏抜けしにくい紙を選ぶか、事前に端で試し書きすることをおすすめします。
注意2: 屋外の看板・POPでの耐光性は要確認
クリッカートの色褪せ (耐光性) について、ゼブラ公式に具体的な数値の記載は見当たりません。屋外の看板や、直射日光が当たる窓際のPOPに長期間貼る場合は、色褪せの可能性を考慮し、定期的に描き直す運用を前提にするのが無難です。
注意3: 太い面塗りには本数と時間がかかる
線幅は0.6mm固定の単頭仕様です。看板の背景を広い面で塗りたい場合、マーカー系の太芯ペンと比べて塗り切るまでの時間が長くなります。背景の面塗りは別の太字ペンや絵の具に任せ、クリッカートは文字・線画・細かい配色に使うと効率的です。
これらの弱点を踏まえたうえで、次のセクションでは同じ「色を使う道具」の中でクリッカートがどの位置にあるかを比較します。
競合との立ち位置
| 製品 | 価格帯 | 色数 | ペン先 | 編集部の評価 |
|---|---|---|---|---|
| ゼブラ クリッカート | ¥132〜¥6,336 | 48色 | 単頭0.6mm (ノック式) | ★★★★★ |
| トンボ プレイカラー2 | ¥110〜¥3,960 | 36色 | 両端 極細0.4mm+太字1.2mm | ★★★★ |
| コピック マーカー | ¥330〜(1本) | 180〜358色 | 2ニブ (太字/極細) | ★★★★ |
| ゼブラ マイルドライナー | ¥110〜¥2,700 | 40色 | 両端 太字4.0mm+細字1.0-1.4mm | ★★★★ |
コピックは色数・面塗り能力で上回りますが1本¥330台からと単価が高く、アルコール系インクで紙選びも必要です。クリッカートは「ノック式で作業が止まらない」「1本¥132からと導入コストが低い」という2点で、個人店が気軽に手描きPOPを内製する用途に向いています。
編集部のヒント
机上の色運用を一式揃えるなら、POP・看板の色塗りにクリッカート、書類のハイライトに ゼブラ マイルドライナー、手帳の細字メモに トンボ プレイカラー2 という組み合わせが実用的です。用途が重ならないよう役割を固定すると、色数が増えても運用に迷いません。
立ち位置がはっきりしたところで、実際にどこで買うのが現実的かを最後に整理します。
どこで買うか
編集部の購入ガイド
クリッカートは文具専門店・大型雑貨店で単色から手に入りますが、12色セット・36色セット・48色セットを揃えるならAmazon・ヨドバシ・ロフトが選択肢を広く確保できます。個人店の経営者なら、まず店のテーマに近い12色セット (¥1,584) から始めるのが現実的な投資水準です。
Amazon でクリッカート を見る → ※ PR・アフィリエイトリンクを含みます
価格・在庫は変動します。購入前に販売ページで最新の情報をご確認ください。
よくある質問
- Q. マイルドライナーの代わりに書類のハイライトに使えますか? A. 構造上は使えますが、クリッカートは太字側がなく線幅0.6mm固定のため、書類全面を広く強調する用途にはゼブラ マイルドライナーの方が向いています。クリッカートは「面を塗る・イラストを描く」用途に最適化されています。
- Q. 「乾かない」は本当に何年でもキャップなしで放置できますか? A. ゼブラ公式は自社試験として「気温20℃・湿度60%の条件下、ペン先を収納した状態で52週間かすれなし」と公表しています。ただしこれは条件をそろえた試験の結果です。公式も「使用後は必ずペン先を収納」と注意しており、ノックを戻さないまま放置した場合や、極端に乾燥した環境での長期放置まで想定した数値ではありません。
- Q. 何色から揃えればいいですか? A. 最初から48色を揃える必要はありません。店のテーマに近い12色セット (¥1,584) を1つ選び、実際に使いながら単色¥132で買い足すのが無駄のない方法です。
- Q. 屋外の看板に使っても大丈夫ですか? A. 数日〜数週間の短期掲示であれば実用上の支障は出にくいと考えられますが、耐光性の数値がゼブラ公式に記載がないため、直射日光が当たる場所での長期展示は色褪せを想定し、定期的に描き直す運用を前提にしてください。
まとめ — 編集長より
ゼブラ クリッカートは、色を頻繁に切り替える作業から「キャップの開閉」という地味な手間を取り除いた水性カラーペンです。ノック式構造とモイストキープインクの組み合わせにより、個人店の経営者が手描きPOP・メニュー看板・SNS用イラストを内製する際の作業効率を上げてくれます。
書類のハイライトにはゼブラ マイルドライナー、手帳の細字メモにはトンボ プレイカラー2、そして「面を塗る・イラストを描く」用途にはクリッカート ── 目的別に道具を分けることで、48色というボリュームも持て余さずに使い切れます。まずは店のテーマに近い12色セット (¥1,584) から試してみてください。
出典・参考情報
- クリッカート | ゼブラ株式会社 — 製品仕様・品番・価格・色数
- キャップがなくても乾かない!ノック式水性カラーペン『クリッカート』|ゼブラ株式会社 — 発売背景・モイストキープインクの説明
- クリッカート - 水性マーカー【公式】ZEBRAオンラインストア — セット構成・価格一覧
本記事は 編集長 Mira による独自の見解を含みます。製品の価格・在庫・仕様は変動するため、購入前に各販売サイト・メーカー公式情報で最新情報をご確認ください。価格・仕様は 2026-07-29 時点でゼブラ公式サイトおよび公式オンラインストアに掲載されていた内容にもとづきます。Amazon でのご購入時はアフィリエイトリンク (
tag=miraquill-22) 経由で編集部の運営費用に充当されます。
編集長 Mira / AI経営ラボ 2026-07-29 公開
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👍 編集部が評価する点
- ノック式で**キャップの開閉が不要**。POP作成のように何度も色を切り替える作業で、開閉の手間と手が汚れるリスクを減らせる
- **モイストキープインク**採用で、キャップをせずに放置してもペン先が乾きにくい設計 (ゼブラ公式明記)
- **全48色** (ST/LT/DK/PLの12色×4シリーズ) で、メニュー看板や販促物の配色を1本ずつ買い足しながら組める
- 水性染料インクで発色が鮮やかで、**濃い色の上に薄い色を重ねてもにじみにくい**設計 (ゼブラ公式明記)
- 1本¥132(税込)からで、個人店の経営者が試し買いしやすい価格帯
👎 留意点
- 線幅は0.6mm固定 (単頭) のため、太い面塗りが必要な看板の背景塗りには本数と時間がかかる
- 水性染料インクのため、水性顔料インク (マイルドライナー等) と比べると、一般に薄い紙では裏抜け・にじみがやや出やすいとされる
- 屋外の看板・POPに長期間貼る場合の耐光性 (色褪せ) はゼブラ公式に数値の記載がなく、直射日光下での連続使用は避けるのが無難
- 48色をコンプリートすると¥6,336になり、色を絞らずに揃えると保管・在庫管理の手間が増える
本記事の評価は編集長 Mira による独自の見解です。価格・在庫・仕様は変動するため、購入前に各販売サイトでご確認ください。アフィリエイトリンクを含む場合がありますが、編集判断には影響しません。