Instagram投稿をNotionに自動保存 Make.com 週3時間削減の運用レシピ
「あの投稿、いつ出したっけ」── Instagram で集客する事業者や運用代行会社によくある悩みです。過去投稿をアプリで遡り、画像とキャプションを手でコピーする作業は、積み重なると馬鹿になりません。Make.com を使えば、新しい投稿が出るたびに画像・キャプション・投稿日を Notion データベースへ自動でアーカイブでき、素材探しの時間をほぼゼロにできます。
- 新規投稿の検知 → 画像・キャプション・投稿日・パーマリンク取得 → Notion DB へ自動保存の全自動フロー
- 投稿素材を探す・貼り付ける・タグ付けする手間を、編集部試算で 週 約3時間削減
- タグ (multi-select) を付けて保存するため、「過去にどんな投稿が伸びたか」を後から検索・分類できる
- Meta 公式の Instagram Graph API の枠内で動かすため、規約違反のリスクが低い設計
- Make Free プラン (月1,000オペレーション・¥0) と Notion 無料プランで始められる試算
- 失敗パターン (プロアカウント未連携、画像URLの期限切れ、重複保存) を編集部が事前整理
編集長の見解 ── SNS 運用の素材管理が破綻する典型パターンは、「投稿した瞬間はアプリの中にあるから安心」と思い込むことです。実際には数ヶ月前の投稿を探そうとすると、アプリのグリッドを延々スクロールする羽目になります。本レシピは投稿のたびに Make.com が自動で検知し、画像・キャプション・投稿日を Notion に1件ずつ積み上げる設計です。データベース化しておけば、クライアント報告用の抜粋、過去投稿の使い回し (リパーパス)、伸びた投稿の傾向分析まで、探す時間ゼロで着手できます。
なぜ「週3時間」が削減できるのか
Instagram で集客する事業者や運用代行会社の「素材管理」は、次のような工程に分解できます。1件ずつは小さくても、投稿頻度が上がるほど重くなる作業です。
| 工程 | 1投稿あたり所要 | 週5投稿で換算 |
|---|---|---|
| 過去投稿をアプリで遡って探す (素材再利用・クライアント確認時) | 約8分 | 週 約40分 |
| 投稿画像・キャプションをダウンロード/コピー | 約6分 | 週 約30分 |
| Notion やExcelへ手動で貼り付け・タグ付け | 約10分 | 週 約50分 |
| 月次レポート用にリンク・投稿日をまとめる | 約12分 | 週 約60分 |
| 合計 | 約36分 | 週 約3時間 |
Make.com を導入すると、最初の3工程 (約24分相当) はほぼ自動化され、担当者が行うのは「自動で溜まったデータベースを開いて必要な投稿を検索する」だけになります。月次レポート作成もタグ・検索機能で数分に短縮できるため、週あたりの実工数は 3時間 → 数十分程度まで圧縮できるというのが編集部の試算です。時給¥2,000 換算では、週 約¥6,000、月換算で 約¥24,000 相当の工数削減 になります。これらは編集部のシミュレーションであり、投稿頻度や運用体制によって変動します。
続いて、編集部が実装した全体像を ProcessFlow で示します。
完成形のフロー (ProcessFlow)
新規投稿の検知 → Instagram Graph API で投稿データ取得 → データ整形 → Notionデータベースへページ作成、までを自動化する設計図
この4ステップを Make.com 上で1本の「シナリオ」(自動化フローの単位) として組みます。一度作れば、あとは投稿するたびに勝手にデータベースへ積み上がっていきます。
次のセクションでは、稼働前後で運用がどう変わるかを整理します。
Before / After で見る運用の変化
- 過去投稿を探す: アプリを遡ってスクロール
- 素材の保存先: カメラロール・記憶頼み
- タグ付け・分類: ほぼ未整理
- クライアント報告: 毎回スクショから作成
- 過去投稿を探す: Notionで検索・絞り込み
- 素材の保存先: Notion DBに1件ずつ蓄積
- タグ付け・分類: 自動付与・後から編集可
- クライアント報告: DBを共有・抜粋するだけ
素材管理が「探す」から「検索する」に変わり、報告資料づくりも大幅短縮
重要なのは「投稿の企画やクリエイティブ判断を AI に任せる」ことではなく、過去の実績データをいつでも取り出せる状態を作る点です。何を投稿するか、どの投稿を訴求に使うかを決めるのは、あくまで運用担当者自身です。
続いて、必要なものと費用を表で確認します。
必要なものと費用
このレシピを動かすには、次の4つが必要です。いずれも中小事業者の手の届く範囲で用意できます。
| 項目 | 内容 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| Instagram プロアカウント | ビジネス or クリエイターに切替済みであること | 無料 |
| Facebook ページ連携 | プロアカウントと Facebook ページの連携 | 無料 |
| Notion データベース | 投稿を蓄積するデータベース (Notion アカウント) | 無料プランで開始可 |
| Make.com アカウント | 月1,000オペレーションの無料枠あり、本レシピは Free〜Core で十分 | ¥0〜約¥1,500/月 |
💡 編集部のヒント ── Make.com の無料プランは月1,000オペレーション (処理回数) まで使えます。1日1回・投稿数件のアーカイブなら月の処理回数は数百回程度で、無料枠でも始められます。投稿数が多いアカウントや複数アカウント運用に広げる段階で、有料の Core プラン (編集部試算で月¥1,500 前後) への切替を検討すれば十分です。料金は Make.com 公式の料金ページ で最新を確認してください。
ここから、実際の設定手順を TimelineSteps で順に追います。
設定手順 (TimelineSteps)
初回65分で稼働まで到達する想定。Notion側のデータベース設計に時間をかけると後が楽になります。
ここまでで自動アーカイブの土台は完成です。あとは投稿するたびに、勝手に素材ライブラリが育っていく状態になります。
次に、つまずきやすい失敗パターンを編集部が先回りで整理します。
編集部が見た失敗パターン
⚠️ 失敗1: プロアカウント未連携のまま組み始める ── 個人アカウントのままだと投稿データの取得も Graph API も使えません。STEP 1 のプロアカウント切替と Facebook ページ連携を先に必ず済ませてください。ここを飛ばすと STEP 5 の認証で必ず詰まります。
⚠️ 失敗2: 画像URLをそのまま保存し、後日リンク切れになる ── Instagram Graph API が返す画像URLは、Meta 側の CDN によって発行される一時的なリンクで、時間が経つと期限切れになることがあります。Notion の Files & media プロパティに外部URLとして保存しただけだと、数週間後にサムネイルが表示されなくなる恐れがあります。Instagram Platform 公式ドキュメントで仕様を確認しつつ、対策としては (1) 投稿へのリンクとして安定している「パーマリンク」を主参照として必ず保存する、(2) 画像そのものを長期保存したい場合は Google Drive などへ一度アップロードしてから、そのURLを Notion に渡す設計にする、の2点が有効です。
⚠️ 失敗3: 同じ投稿が何度も保存される (重複) ── 毎日チェックする設計だと、過去の投稿まで毎回拾って同じページを増やしてしまう恐れがあります。対策は「投稿 ID をキーにして、まだ保存していない投稿だけページを作成する」設計にすること。Notion データベースに投稿 ID のプロパティを1つ持たせ、Make の Search Object などで既存 ID と照合してから追加すれば重複を防げます。
💡 無料枠超過への備え ── アーカイブの頻度や複数アカウント運用に広げると、Make.com の月間処理回数 (オペレーション) が無料枠の1,000回に近づきます。実行ログで使用量を確認し、足りなくなったら Core プラン (編集部試算で月¥1,500 前後) へ切り替えれば問題ありません。
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経営者がこのレシピをどう使うかの具体例を挙げると、たとえば SNS 運用代行を受けている事業者であれば、月末に Notion データベースをタグで絞り込み「反応が良かった投稿の傾向」を10分で抽出し、クライアント向け月次レポートにそのまま貼り付ける、という運用に落とし込めます。過去投稿を探す時間を丸ごと削り、報告と次の企画立案に時間を使う形です。
最後に、よくある質問と関連レシピを案内します。
よくある質問
Q. プログラミングの知識は必要ですか?
A. 不要です。Make.com はモジュールを線でつなぐノーコード操作で、本レシピは公式モジュールの組み合わせだけで完結します。
- Q. アカウント停止 (BAN) のリスクは? 本レシピは Meta 公式の Instagram Graph API を Make.com の正規モジュール経由で使うため、非公式自動化ツールに比べてリスクは低い設計です。ただし規約は更新されるため、Instagram Platform 公式ドキュメントを時々確認してください。
- Q. 投稿ごとの数値 (リーチ・保存・いいね) も一緒に記録したいです。 数値データの時系列集計を主目的にするなら、編集部の別レシピ Make.comでInstagram投稿分析→スプレッドシート自動記録 SNS運用を可視化 が向いています。本記事 (コンテンツそのものの保存) と組み合わせると、素材ライブラリと数値分析の両方が揃います。
- Q. アカウント全体の数値も別途まとめたいです。 フォロワー数やリーチなどアカウント全体の数値を週次で集計したい場合は、編集部の別レシピ Make.comでInstagramインサイト→スプレッドシート集計を自動化するレシピ が参考になります。
- Q. 過去の投稿も遡ってアーカイブできますか? 本レシピは「今後の投稿を1件ずつ積み上げる」用途を想定しています。過去投稿を一括で取り込みたい場合は、Instagram for Business モジュールの「List Media」機能で過去分を一度だけ手動実行する応用が可能ですが、件数が多い場合は Graph API のレート制限に注意してください。
Notion 以外のツールと組み合わせたコミュニティ運用の自動アーカイブ事例は、編集部の Make.com で Discord のスタンプ付きメッセージを Notion DB に自動アーカイブ コミュニティ議事録を月3時間で資産化 でも紹介しています。また、DM対応の自動化を検討している場合は Make.comでInstagram DM自動応答 問い合わせ対応を週5時間削減 もあわせてご覧ください。
投稿素材の管理を仕組みに任せ、担当者は「何を投稿するか」「どう見せるか」を決めることに集中する。地味だが、運用が長く続くほど効いてくる自動化です。
Mira / AI経営ラボ 編集長
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