Make.comでNotion DB→Slack日次ダイジェスト自動配信 進捗共有レシピ

全業種 (個人事業主/士業/制作/IT/小規模チーム) の業務自動化レシピ

業種: 全業種 (個人事業主/士業/制作/IT/小規模チーム)

使用ツール: Make.com

難易度: ★★☆ 中

所要時間: 約 45 分

Notion でタスクを管理しているのに、進捗共有は毎朝 Slack で手打ち。この「転記の儀式」 が小規模チームの地味な時間泥棒です。本レシピは Make.com で Notion のタスク DB を集計し、毎朝決まった時刻に Slack へ進捗ダイジェストを自動配信する仕組みを 45 分で構築します。

読了時間: 約 8 分

編集部の見解: チームの進捗は Notion に揃っているのに、それを Slack へ「報告」 する作業は毎朝、人の手で行われがちです。この転記は情報を生まないのに時間だけを奪います。Make.com を使えば、毎朝 9 時に Notion のタスク DB を読み取り、「今日が締切のもの」「期限を過ぎたもの」「昨日完了したもの」 を整形して Slack に自動投稿できます。月額 ¥1,550 から始められ、既存の Notion や Slack の構造を一切変えずに後付けできるため、個人事業主から小規模チームまで導入しやすい自動化です。

このレシピで解決する課題

Notion でタスク管理し、連絡は Slack という組み合わせは定番ですが、両者が分断されていると次の手作業が積み重なります。

  1. 朝の進捗転記: Notion を開いて締切や遅延を確認し、Slack に手で打ち直す
  2. 共有漏れ: Notion を毎日は見ないメンバーに、締切や遅延が伝わらない
  3. 属人化: 進捗まとめ役が休むと、その日の共有が止まる
  4. 遅延の見落とし: 期限切れタスクが Notion の奥に埋もれ、気づくのが遅れる
  5. 報告のばらつき: 人によってまとめ方が違い、受け取る側が読みにくい

小規模チームでは、この「朝の進捗まとめ」 に 1 日 10-20 分 を費やしているケースが珍しくありません (編集部の利用者ヒアリング集計)。月に換算すれば 4-7 時間で、本来は本業に充てられる時間です。

Make.com で Notion → Slack の日次ダイジェスト配信 を組めば、この転記と共有漏れをまとめて解消できます。

完成形 (フロー図)

毎朝の自動配信は、次の流れで動きます。人が触るのは最初の設定時だけです。

Make.com Notion → Slack 日次ダイジェスト配信フロー
01
定時トリガー
毎朝 9 時など指定時刻に Make.com がシナリオを自動起動
📚
02
Notion DB を取得
タスク DB から締切・状態・担当者を一括読み取り
🔎
03
3 区分に振り分け
「今日締切」「遅延」「昨日完了」 を条件で抽出
📝
04
文面を整形
見出し付きの読みやすいダイジェスト文を組み立て
💬
05
Slack へ投稿
指定チャンネルへダイジェストを自動送信

毎朝決まった時刻に自動で起動し、進捗を整形して Slack へ投稿する 1 本のシナリオ

この構成は Make.com のシナリオ 1 本で成り立ちます。次のセクションでは必要なツールと費用感を整理します。

必要なツールと月額費用

導入に必要なものと、その費用の目安を一覧にしました。

ツール役割月額目安
Make.com (中核)定時トリガーと集計・投稿の実行Core プラン ¥1,550 程度
Notionタスク管理データベース無料 (個人) / ¥1,650 程度〜 (チーム)
Slackダイジェストの受け取り先無料 / ¥1,050 程度〜 (Pro)

合計の月額目安は ¥1,550-4,000 です。Notion を無料プラン、Slack を無料ワークスペースで使う場合は、実質 Make.com の ¥1,550 のみで運用できます。

月額料金の目安 (最小構成)
Notion (個人無料)
¥0
個人のタスク DB なら無料枠で足りる
Slack (無料)
¥0
投稿先チャンネルがあれば無料で可
Make.com Core
¥1,550
$10 を約 ¥155/$ で換算した目安

このコスト感なら、削減できる月 4-7 時間の作業と比べて投資回収は初月内に収まる計算です。次は導入前後で何が変わるかを整理します。

導入前後で何が変わるか

手作業の朝会準備と、自動配信の運用を並べると違いが明確になります。

毎朝の進捗共有
導入前 (手作業)
  • 毎朝 Notion を開いて締切・遅延を目視確認
  • Slack に手で打ち直して共有
  • まとめ役が休むと共有が止まる
導入後 (Make.com)
  • 指定時刻に自動でダイジェストが届く
  • 転記作業ゼロ、文面のばらつきもなし
  • 担当者不在でも毎日確実に配信

毎朝 10-20 分の手作業を削減

「人が毎朝やっていた報告」 が「仕組みが毎朝やる配信」 に置き換わるのがこのレシピの核です。次に、配信内容をどう設計するかを見ていきます。

ダイジェストに何を載せるか — 3 区分の設計

詰め込みすぎると読まれません。編集部の推奨は、朝に必要な 3 区分に絞ることです。

区分抽出条件目的
🔴 今日が締切締切 = 本日 かつ 未完了今日やるべきことを明確化
⚠️ 遅延中締切 < 本日 かつ 未完了埋もれた期限切れを浮上させる
✅ 昨日完了完了日 = 前日チームの前進を可視化し士気を保つ

この 3 区分なら、メンバーは Slack を見るだけで「今日の優先」「巻き返しが必要なもの」「進んだもの」 を一目で把握できます。

担当者ごとにメンションを付けたい場合は、Notion の「担当者」 プロパティを Slack のユーザー ID に対応させ、文面に @ メンションを差し込めます。ただし最初はメンションなしのシンプルな一覧から始め、運用が安定してから追加するのが無難です。

次のセクションで実際の構築手順を示します。

設定手順 (日次ダイジェスト)

実際の構築手順をステップで示します。Make.com・Notion・Slack それぞれの接続 (Connection) は事前にログイン済みであることが前提です。

Make.com での構築ステップ
1
Notion タスク DB のプロパティを確認
タスク DB に「締切 (Date)」「状態 (Status または Select)」「担当者 (Person)」「完了日 (Date)」 があるか確認します。完了日が無い場合は追加するか、状態が「完了」 になった日を後述のフィルターで代用します。
2
定時トリガーを設置
Make.com で新規シナリオを作成し、最初のモジュールに「Schedule (スケジュール)」 を設定。毎朝 9 時など配信したい時刻を指定します。平日のみ配信したい場合は曜日も絞り込みます。
3
Notion からタスクを取得
「Notion: Search Objects (または Query a Database)」 モジュールを追加し、タスク DB を指定。担当者や状態でフィルターを掛け、未完了タスクと前日完了タスクを取得します。
4
3 区分に振り分けて文面を作る
取得結果を「今日締切」「遅延」「昨日完了」 に振り分けます。Make.com の日付関数で本日・前日を判定し、区分ごとにタスク名を箇条書きで連結。見出しと絵文字を付けて読みやすいダイジェスト文を組み立てます。
5
Slack へ投稿してテスト
「Slack: Create a Message」 モジュールを追加し、投稿先チャンネルと作成した文面を指定。手動実行 (Run once) でテストし、3 区分が正しく出るか確認します。問題なければシナリオを ON にして完了です。

ここまでで日次ダイジェスト配信は完成です。次に各ステップの所要時間とつまずきやすい点を整理します。

各ステップの所要時間と注意点

初めて組む場合の目安時間と、注意すべきポイントをまとめました。

ステップ目安時間注意点
Notion プロパティ確認5 分「完了日」 が無いと「昨日完了」 が出せない
定時トリガー設定5 分タイムゾーンが Asia/Tokyo か必ず確認
Notion 取得10 分大量タスクは件数上限に注意、フィルターで絞る
振り分け・文面整形15 分日付比較は「日付のみ」 で行い時刻差で取りこぼさない
Slack 投稿・テスト10 分投稿先チャンネルに Bot を招待しておく

合計でおおむね 45 分 が目安です。難易度は中程度ですが、日付判定とタイムゾーンさえ押さえれば安定して動きます。

失敗パターン①「タイムゾーンずれ」: Make.com のスケジュールや日付関数が UTC のままだと、「今日締切」 の判定が日本時間とずれ、前日や翌日のタスクを拾ってしまいます。シナリオ設定とアカウントのタイムゾーンを「Asia/Tokyo」 に揃えてください。

失敗パターン②「該当ゼロでも空投稿」: 今日締切も遅延も無い日は、何も書かれていない投稿が飛ぶことがあります。Make.com のフィルターで「3 区分すべて 0 件なら投稿しない」、または「本日のタスクはありません」 と明示する分岐を入れておくと、見る側が混乱しません。

これらの落とし穴を避ければ、運用は安定します。次に経営者目線での具体的な使い方を示します。

経営者・個人事業主はこう使う

実際の業務シーンに当てはめると、この自動化の価値が見えてきます。

たとえば 3-5 名の制作チームなら、これまでリーダーが毎朝 15 分かけて作っていた進捗まとめが不要になります。月 4-7 時間の削減は、そのまま案件対応や提案準備に回せる時間です。

最初から 3 区分すべてを完璧に作り込まず、まず「今日締切」 の 1 区分だけで動かしてみるのが安全です。1 週間運用して文面の手応えを確かめてから、「遅延」「昨日完了」 を足していくと、つまずきを最小化できます。

導入後の運用が安定したら、関連する自動化も組み合わせると効果が広がります。

関連レシピと次の一手

Notion や Slack を軸にした自動化は、他のツールとも連携させると効果が高まります。編集部の関連レシピも参考にしてください。

これらと組み合わせれば、Notion を中心にした業務ハブが完成します。

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よくある質問

導入前によく寄せられる疑問に答えます。

編集部の結論: Notion に揃っている進捗を毎朝 Slack へ手で転記する作業は、情報を生まないのに時間を奪い続けます。Make.com の日次ダイジェスト配信はそれを仕組みに置き換え、共有漏れと属人化も同時に解消します。タイムゾーンと日付判定の 2 点さえ押さえれば、中小企業や個人事業主でも 45 分で導入できる、費用対効果の高い自動化です。

出典・参考情報

Mira / AI経営ラボ 編集長

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Mira / AI経営ラボ 編集長

最終更新: 2026年6月5日 / 初出: 2026年6月5日