Make.comでNotion DB→Slack日次ダイジェスト自動配信 進捗共有レシピ
業種: 全業種 (個人事業主/士業/制作/IT/小規模チーム)
使用ツール: Make.com
難易度: ★★☆ 中
所要時間: 約 45 分
Notion でタスクを管理しているのに、進捗共有は毎朝 Slack で手打ち。この「転記の儀式」 が小規模チームの地味な時間泥棒です。本レシピは Make.com で Notion のタスク DB を集計し、毎朝決まった時刻に Slack へ進捗ダイジェストを自動配信する仕組みを 45 分で構築します。
- 初期費用 ¥0、月額 ¥1,550 程度 (Make.com Core プラン) で開始でき、Notion と Slack はともに無料枠で運用可能
- 毎朝決まった時刻に「今日の締切」「遅延タスク」「昨日の完了」 を Slack へ自動投稿し、朝会前の進捗確認をゼロ手作業に
- 1 本のシナリオ (定時トリガー → Notion 集計 → Slack 投稿) で完結し、難易度は中程度
- 編集部の試算では、毎朝の進捗まとめと共有に費やしていた月 4-7 時間を削減できる見込み
編集部の見解: チームの進捗は Notion に揃っているのに、それを Slack へ「報告」 する作業は毎朝、人の手で行われがちです。この転記は情報を生まないのに時間だけを奪います。Make.com を使えば、毎朝 9 時に Notion のタスク DB を読み取り、「今日が締切のもの」「期限を過ぎたもの」「昨日完了したもの」 を整形して Slack に自動投稿できます。月額 ¥1,550 から始められ、既存の Notion や Slack の構造を一切変えずに後付けできるため、個人事業主から小規模チームまで導入しやすい自動化です。
このレシピで解決する課題
Notion でタスク管理し、連絡は Slack という組み合わせは定番ですが、両者が分断されていると次の手作業が積み重なります。
- 朝の進捗転記: Notion を開いて締切や遅延を確認し、Slack に手で打ち直す
- 共有漏れ: Notion を毎日は見ないメンバーに、締切や遅延が伝わらない
- 属人化: 進捗まとめ役が休むと、その日の共有が止まる
- 遅延の見落とし: 期限切れタスクが Notion の奥に埋もれ、気づくのが遅れる
- 報告のばらつき: 人によってまとめ方が違い、受け取る側が読みにくい
小規模チームでは、この「朝の進捗まとめ」 に 1 日 10-20 分 を費やしているケースが珍しくありません (編集部の利用者ヒアリング集計)。月に換算すれば 4-7 時間で、本来は本業に充てられる時間です。
Make.com で Notion → Slack の日次ダイジェスト配信 を組めば、この転記と共有漏れをまとめて解消できます。
完成形 (フロー図)
毎朝の自動配信は、次の流れで動きます。人が触るのは最初の設定時だけです。
毎朝決まった時刻に自動で起動し、進捗を整形して Slack へ投稿する 1 本のシナリオ
この構成は Make.com のシナリオ 1 本で成り立ちます。次のセクションでは必要なツールと費用感を整理します。
必要なツールと月額費用
導入に必要なものと、その費用の目安を一覧にしました。
| ツール | 役割 | 月額目安 |
|---|---|---|
| Make.com (中核) | 定時トリガーと集計・投稿の実行 | Core プラン ¥1,550 程度 |
| Notion | タスク管理データベース | 無料 (個人) / ¥1,650 程度〜 (チーム) |
| Slack | ダイジェストの受け取り先 | 無料 / ¥1,050 程度〜 (Pro) |
合計の月額目安は ¥1,550-4,000 です。Notion を無料プラン、Slack を無料ワークスペースで使う場合は、実質 Make.com の ¥1,550 のみで運用できます。
このコスト感なら、削減できる月 4-7 時間の作業と比べて投資回収は初月内に収まる計算です。次は導入前後で何が変わるかを整理します。
導入前後で何が変わるか
手作業の朝会準備と、自動配信の運用を並べると違いが明確になります。
- 毎朝 Notion を開いて締切・遅延を目視確認
- Slack に手で打ち直して共有
- まとめ役が休むと共有が止まる
- 指定時刻に自動でダイジェストが届く
- 転記作業ゼロ、文面のばらつきもなし
- 担当者不在でも毎日確実に配信
毎朝 10-20 分の手作業を削減
「人が毎朝やっていた報告」 が「仕組みが毎朝やる配信」 に置き換わるのがこのレシピの核です。次に、配信内容をどう設計するかを見ていきます。
ダイジェストに何を載せるか — 3 区分の設計
詰め込みすぎると読まれません。編集部の推奨は、朝に必要な 3 区分に絞ることです。
| 区分 | 抽出条件 | 目的 |
|---|---|---|
| 🔴 今日が締切 | 締切 = 本日 かつ 未完了 | 今日やるべきことを明確化 |
| ⚠️ 遅延中 | 締切 < 本日 かつ 未完了 | 埋もれた期限切れを浮上させる |
| ✅ 昨日完了 | 完了日 = 前日 | チームの前進を可視化し士気を保つ |
この 3 区分なら、メンバーは Slack を見るだけで「今日の優先」「巻き返しが必要なもの」「進んだもの」 を一目で把握できます。
担当者ごとにメンションを付けたい場合は、Notion の「担当者」 プロパティを Slack のユーザー ID に対応させ、文面に @ メンションを差し込めます。ただし最初はメンションなしのシンプルな一覧から始め、運用が安定してから追加するのが無難です。
次のセクションで実際の構築手順を示します。
設定手順 (日次ダイジェスト)
実際の構築手順をステップで示します。Make.com・Notion・Slack それぞれの接続 (Connection) は事前にログイン済みであることが前提です。
ここまでで日次ダイジェスト配信は完成です。次に各ステップの所要時間とつまずきやすい点を整理します。
各ステップの所要時間と注意点
初めて組む場合の目安時間と、注意すべきポイントをまとめました。
| ステップ | 目安時間 | 注意点 |
|---|---|---|
| Notion プロパティ確認 | 5 分 | 「完了日」 が無いと「昨日完了」 が出せない |
| 定時トリガー設定 | 5 分 | タイムゾーンが Asia/Tokyo か必ず確認 |
| Notion 取得 | 10 分 | 大量タスクは件数上限に注意、フィルターで絞る |
| 振り分け・文面整形 | 15 分 | 日付比較は「日付のみ」 で行い時刻差で取りこぼさない |
| Slack 投稿・テスト | 10 分 | 投稿先チャンネルに Bot を招待しておく |
合計でおおむね 45 分 が目安です。難易度は中程度ですが、日付判定とタイムゾーンさえ押さえれば安定して動きます。
失敗パターン①「タイムゾーンずれ」: Make.com のスケジュールや日付関数が UTC のままだと、「今日締切」 の判定が日本時間とずれ、前日や翌日のタスクを拾ってしまいます。シナリオ設定とアカウントのタイムゾーンを「Asia/Tokyo」 に揃えてください。
失敗パターン②「該当ゼロでも空投稿」: 今日締切も遅延も無い日は、何も書かれていない投稿が飛ぶことがあります。Make.com のフィルターで「3 区分すべて 0 件なら投稿しない」、または「本日のタスクはありません」 と明示する分岐を入れておくと、見る側が混乱しません。
これらの落とし穴を避ければ、運用は安定します。次に経営者目線での具体的な使い方を示します。
経営者・個人事業主はこう使う
実際の業務シーンに当てはめると、この自動化の価値が見えてきます。
- 小規模 IT チーム: 朝会の前に Slack へ「今日締切」「遅延」 が届くため、口頭の進捗確認を省き、議論だけに時間を使える
- 士業・制作事務所: 案件の締切を Notion で管理し、毎朝の納期一覧が自動で共有されるので、納期遅れの早期発見につながる
- 一人社長・個人事業主: チームがいなくても、自分宛ての DM チャンネルに毎朝届く「今日の締切リスト」 が、その日の段取りの起点になる
たとえば 3-5 名の制作チームなら、これまでリーダーが毎朝 15 分かけて作っていた進捗まとめが不要になります。月 4-7 時間の削減は、そのまま案件対応や提案準備に回せる時間です。
最初から 3 区分すべてを完璧に作り込まず、まず「今日締切」 の 1 区分だけで動かしてみるのが安全です。1 週間運用して文面の手応えを確かめてから、「遅延」「昨日完了」 を足していくと、つまずきを最小化できます。
導入後の運用が安定したら、関連する自動化も組み合わせると効果が広がります。
関連レシピと次の一手
Notion や Slack を軸にした自動化は、他のツールとも連携させると効果が高まります。編集部の関連レシピも参考にしてください。
- Notion とカレンダーの二重入力をなくしたいなら Make.com で Notion ⇄ Google カレンダー双方向同期 が役立ちます
- Discord の連絡を Notion に集約したい場合は Make.com で Discord→Notion 連携 を参照してください
- RSS の新着を自動で共有したいなら Make.com で RSS→Discord 自動投稿 もあわせてどうぞ
- Notion 自体の AI 機能が気になる場合は Notion AI レビュー で詳しく解説しています
これらと組み合わせれば、Notion を中心にした業務ハブが完成します。
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よくある質問
導入前によく寄せられる疑問に答えます。
- Q. プログラミングは必要ですか? A. 不要です。Make.com はモジュールをつなぐ画面操作だけで構築できます。
- Q. 既存の Notion データベースを作り直す必要は? A. 原則ありません。「完了日」 が無い場合だけ 1 プロパティを足せば既存 DB に後付けできます。
- Q. 無料プランだけで運用できますか? A. 1 日 1 回の配信なら Make.com 無料枠 (月 1,000 オペレーション) でも運用可能です。
編集部の結論: Notion に揃っている進捗を毎朝 Slack へ手で転記する作業は、情報を生まないのに時間を奪い続けます。Make.com の日次ダイジェスト配信はそれを仕組みに置き換え、共有漏れと属人化も同時に解消します。タイムゾーンと日付判定の 2 点さえ押さえれば、中小企業や個人事業主でも 45 分で導入できる、費用対効果の高い自動化です。
出典・参考情報
- Make.com 公式サイト: https://www.make.com/en
- Notion 公式サイト: https://www.notion.com/
- Slack 公式サイト: https://slack.com/
Mira / AI経営ラボ 編集長
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