業務自動化

Make.comでRSS新着→LINE自動配信 業界ニュース収集を週2時間削減するレシピ

情報収集を効率化したい中小企業・個人事業主 (士業・コンサル・EC・店舗・社内チーム) の業務自動化レシピ
業種情報収集を効率化したい中小企業・個人事業主 (士業・コンサル・EC・店舗・社内チーム)
ツールMake.com
難易度★☆☆ 易
設定時間約 60 分

業界ニュースや競合ブログを毎朝巡回して新着を追う ── この情報収集の手作業は地味ですが、確実に時間を奪います。Make.com を使えば、複数サイトの RSS 新着を検知して、普段から見ている LINE へ自動配信でき、巡回の手間を編集部試算で週 約2時間圧縮できます。本記事は60分・無料で組めるレシピです。

読了時間 約9分 / 設定所要時間 約60分 / 月額固定費 ¥0-1,500

編集長の見解 ── 情報収集の自動化でいちばん効くのは「自分が見に行く」を「向こうから届く」に変えることです。RSS とは、サイトの新着情報を機械が読める形で配信する仕組みのこと。これを Make.com で受け取り、最も開く回数が多い LINE に流し込めば、複数サイトの更新が手元のトークに集約されます。毎朝5つのサイトを順番に開いて確認していた作業が、LINE を一度眺めるだけで済むようになります。重要なのは「全部を機械的に垂れ流さない」設計です。本レシピは新着のみを拾い、無料枠を浪費しない構成にしました。月¥0 から始められるので、情報収集に予算を割けない小規模事業者でも今日から導入できます。

なぜ情報収集は「時間泥棒」になるのか

業界の動向、競合の発信、行政の告知 ── 経営者や個人事業主が押さえたい情報源は意外と多く、しかも更新タイミングはバラバラです。「気づいたときに見に行く」運用では、見落としと巡回時間の二重の損が出ます。

問題は意志の弱さではなく、情報が点在し、巡回が手作業の連続だからです。1日の情報収集を分解すると、細かい手順が積み上がっているのが分かります。

情報収集の作業1日あたり所要月20営業日で換算
各サイトをブラウザで順番に開く約4分月 約 1.3 時間
新着があるか目視で確認約5分月 約 1.7 時間
気になる記事の URL を控える・共有する約4分月 約 1.3 時間
見落とした更新を後で探し直す約3分月 約 1.0 時間
合計 (1日約16分想定)約16分/日月 約 5.3 時間

このうち 「サイト巡回」「新着確認」「URL の共有」 はすべて機械化できる領域で、合計の大半を占めます。Make.com で「RSS に新着が出たら LINE に配信」する仕組みにすれば、編集部試算で 週 約2時間 (月 約8時間) が手元に戻ります。

時給¥3,000 換算なら月¥24,000、年間¥288,000 規模の人件費圧縮に相当します。Make Free 枠 (¥0) と LINE 無料枠で組めば、この時間はそのまま純粋な節約になります。

続いて、自動化前後の運用がどう変わるかを編集部の試算で示します。

自動化で何がどう変わるか

導入前 (手作業の巡回)
  • 毎朝5サイトを順番に開く
  • 新着があるか毎回目視で確認
  • 気になる記事のURLを手で控える
  • 忙しい日は巡回そのものを忘れる
  • 月 約5.3時間を消費
導入後 (Make.com 自動配信)
  • RSS 新着を定期的に自動検知
  • 普段見ているLINEに集約
  • タイトル+URLを自動でフォーマット配信
  • 見に行かなくても向こうから届く
  • 編集部試算で週 約2時間を削減

ポイントは「情報を読む時間をゼロにする」のではなく「探す手間を消し、読む判断だけ人が残す」ことです。本レシピは新着検知と配信整形を自動化し、何を深く読むかの判断は人が担う構成にしています。

💡 編集部の節約ヒント ── まずは情報源を1〜2サイトに絞って動かし、安定したら追加するのが安全です。最初から10サイト分のRSSを登録すると、配信が多すぎて結局読まれない「通知疲れ」に陥ります。

次のセクションでは、編集部が実装した全体像を ProcessFlow で示します。

完成形のフロー (ProcessFlow)

Make.com × RSS × LINE 自動配信レシピ
📰
01
RSS 新着を検知
業界ニュース/競合ブログの RSS を Make が定期取得し新着のみ抽出
✍️
02
配信文を整形
タイトル+記事URLを読みやすいテンプレートで生成
🔗
03
LINE へ送信
LINE Messaging API のプッシュ送信で整形済みメッセージを届ける
💬
04
トークに集約表示
複数サイトの新着が1つのトークに時系列で集約される

RSS 新着 → Make で検知 → 配信文を整形 → LINE へ自動送信、までを自動制御

この4ステップはすべて Make.com の標準モジュールと、LINE の Messaging API (LINE 公式アカウントにメッセージを送り込む仕組み) だけで組めます。プログラミングは不要で、画面上でモジュールを線でつなぐだけです。

続いて、このフローを実際に作る手順を TimelineSteps で順を追って示します。

セットアップ手順 (TimelineSteps)

Make.com RSS→LINE自動配信 60分セットアップ
STEP 1 (約15分)
LINE 公式アカウントと Messaging API を準備
LINE Developers でプロバイダーと Messaging API チャネルを作成し、配信元となる LINE 公式アカウントを用意します。発行された「チャネルアクセストークン」をコピーしておきます。これが送信の鍵になります。
STEP 2 (約10分)
Make.com アカウント作成とシナリオ新規作成
公式サイトから無料登録し、「Create a new scenario」で空のシナリオを開きます。最初のモジュールに「RSS」を選びます。
STEP 3 (約10分)
RSS モジュールに新着監視を設定
RSS の「Watch RSS feed items」を選び、対象サイトの RSS URL を貼ります。WordPress なら通常 サイトURL/feed/ です。取得開始位置を「最新の項目から」にして過去記事の一斉配信を防ぎます。
STEP 4 (約10分)
配信文のテンプレートを作る
RSS から取れる「タイトル」「リンク」を組み合わせ、📰 {{title}} {{link}} のような本文テンプレートを作ります。長文になりすぎないよう、1件あたりタイトルとURL中心に絞ると読みやすくなります。
STEP 5 (約10分)
LINE モジュールで配信先を設定
「LINE」モジュール (または HTTP モジュール) を追加し、STEP 1 のチャネルアクセストークンを設定します。送信先には自分のユーザーID、または受信したい人をまとめたグループを指定し、ボディに STEP 4 の整形済みテンプレートを差し込みます。
STEP 6 (約5分)
実行間隔を設定してテスト稼働
スケジュールを「1時間ごと」などに設定し、「Run once」でテスト記事が正しく届くか確認。問題なければシナリオを ON にして稼働開始です。

難易度 easy / 所要約60分 / 必要なもの: Make アカウント・対象サイトのRSS URL・LINE 公式アカウント (無料)

ここまでで自動配信は稼働します。なお LINE のメッセージ送信や RSS の取得は、各サービスの利用規約・配信元サイトの規約の範囲で行ってください。商用利用や送信通数の条件は各社の公式規約を必ず確認してください。

次のセクションでは、月にどれくらいのコストがかかるのかを編集部が試算します。

コストと適用規模の試算

Make.com は「オペレーション数」(モジュールが1回動く回数) で課金されます。RSS→LINE のレシピは1件の配信で数オペレーションを消費します。LINE 側はプッシュメッセージの送信通数で課金され、無料の「コミュニケーションプラン」でも月200通までは無料で送れます。

サービス月額目安無料枠の目安想定できる監視規模 (編集部試算)
Make Free¥0月1,000オペレーション1〜2サイト・1日数件の新着なら十分
Make Core約 ¥1,500 (年払い換算)月10,000オペレーション5〜10サイトの監視・高頻度更新も対応
LINE コミュニケーションプラン¥0月200通まで無料自分・少人数チームへの新着配信に十分

※価格や送信通数は為替やプラン改定で変動するため、最新の正確な金額は必ず公式の料金ページで確認してください。

多くの中小企業・個人事業主は Make Free (¥0) + LINE 無料枠 (月200通) で開始可能 です。新着が1日数件のサイトを1〜2つ監視する程度なら、月の配信は数十通に収まり、無料枠の範囲内に収まる試算です。

💡 編集部の節約ヒント ── LINE の月200通を超えそうなら、まず「複数の新着を1通にまとめて送る」設計にするだけで通数を大きく減らせます。1記事ごとに1通送るのではなく、1時間分の新着をまとめて1通にすると無料枠が長持ちします。

このコスト感なら、情報収集に予算をかけられない事業者でも導入のハードルは低いと言えます。

Make.com を無料プランで試す → ※ PR・アフィリエイトリンクを含みます

続いて、編集部が実際に詰まりやすいと整理した失敗パターンを共有します。

編集部が整理した失敗パターン

自動化は便利な一方、設計を誤ると「配信の洪水」や「無料枠の枯渇」が起きます。導入前に以下を必ず押さえてください。

⚠️ 失敗パターン1: 過去記事の一斉配信 ── RSS の取得開始位置を「すべて」にすると、過去記事が数十本まとめて配信され、LINE のトークが埋め尽くされるうえ無料枠も一気に消費します。**必ず「最新の項目から」**に設定し、初回はテスト配信で挙動を確認してください。

⚠️ 失敗パターン2: 無料枠の使い切りとトークン切れ ── 監視サイトを増やしすぎると LINE の月200通をすぐ超えます。監視は本当に必要なサイトに絞り、複数新着は1通にまとめましょう。また LINE のチャネルアクセストークンには有効期限がある場合があり、切れると送信が止まります。配信が来なくなったら、まずトークンが生きているかを確認してください。

月に一度はシナリオの実行ログを点検し、エラーが続いていないか確認する運用にしておくと安心です。LINE の送信通数も管理画面で定期的に見ておくと、無料枠超過による思わぬ課金を防げます。

最後に、このレシピと組み合わせると効果が高い関連自動化を紹介します。

関連する自動化レシピ

RSS→LINE が動き始めたら、集めた情報を起点にした他の手作業も自動化していくと相乗効果が出ます。編集部が解説した関連レシピを以下にまとめます。

これらを段階的に組み合わせれば、「集める → 見極める → 蓄える・発信する」の流れを少人数でも回せるようになります。

よくある質問

質問編集部の回答
プログラミングは必要ですか不要です。Make.com は画面上でモジュールをつなぐだけで組めます
LINE ではなく Slack でも使えますか使えます。Slack も Webhook を持つため、送信先を差し替えるだけで応用できます
自分1人だけに届けることもできますかできます。自分のユーザーIDを送信先に指定すれば、個人のLINEに新着が届きます
RSS がないサイトでも使えますかサイト次第ですが、RSS がなければ別トリガー (Webhook 等) への置き換えを検討します

導入判断に迷う場合は、まず無料枠で1サイトだけの最小構成を1週間試し、効果を体感してから監視先を増やすのが現実的です。

出典・参考情報


Mira / AI経営ラボ 編集長

Make.com を無料で試す → ※ PR・アフィリエイトリンクを含みます