業務自動化

Make.comでShopify新商品→Instagram自動投稿 EC運営のSNS運用を効率化する自動化

EC・ネットショップ運営者 (Shopify で集客する中小事業者・個人事業主) の業務自動化レシピ
業種EC・ネットショップ運営者 (Shopify で集客する中小事業者・個人事業主)
ツールMake.com
難易度★★☆ 中
設定時間約 80 分

「Shopify に新商品を登録するたびに、写真を選んで Instagram にも手で投稿している」── ネットショップを運営する中小事業者によくある光景です。Make.com を使えば、Shopify の新商品登録をきっかけに Instagram へ自動投稿する仕組みを月¥1,500 規模で構築できます。本記事は編集部が実装ベースで整理した設計レシピです。

読了時間 約8分 / 設定所要時間 約80分 / 月額固定費 ¥1,500 から

編集長の見解 ── 新商品の SNS 告知を自動化する目的は「楽をする」ことではなく、新商品を出すたびに必ず告知が出る状態を仕組みで保証することです。手作業の投稿は、忙しい日ほど後回しになり、せっかく登録した商品が告知されないまま埋もれます。本レシピは Shopify の「新商品登録」を起点に、商品画像と説明文を整形して Instagram へ自動投稿する設計です。告知を仕組みに任せ、経営者は「どんな商品を、どう見せるか」を考えることに時間を使えます。

なぜ「月4時間」が削減できるのか

Shopify で商品を売る EC 事業者の新商品告知は、次のような工程に分解できます。新商品ごとの投稿作業を積み上げると、作業の重さが見えてきます。

工程1回あたり所要月10商品で換算
商品画像をダウンロード・トリミング約8分月 約1.3時間
投稿文を商品説明から作成約7分月 約1.2時間
Instagram アプリで投稿・ハッシュタグ付与約6分月 約1.0時間
投稿し忘れの確認・リカバリ約3分月 約0.5時間
合計約24分月 約4.0時間

Make.com を導入すると、上の4工程の大半がほぼ消えます。担当者が行うのは「自動投稿された内容をあとから確認する」だけです。1商品あたり実工数が約24分から約3分へ短縮され、月10商品で 約4.0時間 → 約0.5時間、つまり 月 約3.5時間の削減 に相当します。

時給¥2,000 換算で月¥8,000 → 月¥1,000 の人件費圧縮、固定費 (月¥1,500) を差し引いても 月 約¥5,500 の手取り改善 が試算できます。これらは編集部のシミュレーションであり、新商品の点数や時給設定によって変動します。

続いて、編集部が実装した全体像を ProcessFlow で示します。

完成形のフロー (ProcessFlow)

Make.com Shopify→Instagram 自動投稿レシピ
🛒
01
新商品トリガー
Shopify に新しい商品が登録されると Make.com のシナリオが自動起動
📦
02
商品データ取得
商品名・説明・価格・メイン画像 URL を Shopify から取得
🔧
03
投稿文・画像整形
商品説明から投稿文を組み立て、ハッシュタグを付与し画像 URL を渡す
📸
04
Instagram 自動投稿
Instagram for Business モジュールで写真投稿を自動公開

Shopify の新商品登録 → 商品データ取得 → 投稿文・画像の整形 → Instagram へ自動投稿、までを自動化する設計図

この4ステップを Make.com 上で1本の「シナリオ」(自動化フローの単位) として組みます。一度作れば、あとは新商品を登録するたびに勝手に告知が出続けます。

次のセクションでは、稼働前後で運用がどう変わるかを整理します。

Before / After で見る運用の変化

Before
  • 新商品登録後、別途 Instagram アプリを開いて手で投稿
  • 忙しい日は告知が後回しになり、そのまま忘れる
  • 投稿文・ハッシュタグを毎回ゼロから手入力
  • 商品画像をダウンロードしてトリミングする手間
After
  • 商品登録と同時に Instagram 告知が自動で公開
  • 登録した商品が必ず告知され、抜け漏れがなくなる
  • 投稿文・定番ハッシュタグはテンプレートで自動生成
  • Shopify のメイン画像をそのまま自動で利用

重要なのは「商品の見せ方を AI に丸投げする」のではなく、告知が必ず出る土台を作る点です。どんなキャッチコピーで売るかを決めるのは、あくまで経営者自身です。

続いて、必要なものと費用を表で確認します。

必要なものと費用

このレシピを動かすには、次の4つが必要です。いずれも中小事業者の手の届く範囲で用意できます。

項目内容費用の目安
Shopify ショップ商品を登録・販売している既存ショップ既存契約内
Instagram プロアカウントビジネス or クリエイターに切替済みであること無料
Facebook ページ連携プロアカウントと Facebook ページの連携無料
Make.com アカウント月1,000オペレーションの無料枠あり、本レシピは Core プランで余裕¥0〜約¥1,500/月

💡 編集部のヒント ── Make.com の無料プランは月1,000オペレーション (処理回数) まで使えます。新商品の登録が月数十点程度であれば、無料枠でも始められます。在庫更新ごとに動かすなど処理回数が増える段階で、有料の Core プラン (編集部試算で月¥1,500 前後) への切替を検討すれば十分です。料金は Make.com 公式の料金ページ で最新を確認してください。

ここから、実際の設定手順を TimelineSteps で順に追います。

設定手順 (TimelineSteps)

Make.com Shopify→Instagram 自動投稿 設定手順
STEP 1
Instagram をプロアカウントに切替
Instagram アプリの設定から「プロアカウントに切り替える」を選び、ビジネスまたはクリエイターを選択します。さらに Facebook ページと連携しておきます。Graph API 経由の自動投稿はプロアカウントでのみ利用できます。
STEP 2
Make.com に登録しシナリオを新規作成
Make.com に登録し、ダッシュボードから「Create a new scenario」で空のシナリオを作ります。まだモジュールは置きません。
STEP 3
トリガーに Shopify「Watch Products」を設定
Shopify モジュールの「Watch Products」(新商品の監視) をトリガーに置き、ショップを認証します。新しい商品が登録されると、ここからフローが起動します。Make 公式の Shopify 接続ガイドの手順に従うと迷いません。
STEP 4
投稿文を組み立てる
テキスト整形のモジュールで、商品名と説明文をもとに投稿キャプションを組み立てます。「新商品入荷しました」などの定型文と、定番ハッシュタグをテンプレートとして用意しておくと安定します。
STEP 5
Instagram for Business モジュールで接続
Make.com の「Instagram for Business」モジュールを追加し、Facebook アカウントで認証します。投稿先のプロアカウントを選びます。Make 公式の接続ガイドを参照してください。
STEP 6
写真投稿の作成をマッピング
「Create a Photo Post」アクションに、Shopify から取得したメイン画像 URL とキャプションをマッピングします。投稿仕様は Instagram コンテンツ公開 API のドキュメントで確認できます。画像の比率・形式の条件を満たす画像を使ってください。
STEP 7
テスト実行して ON にする
テスト用商品を1つ登録し「Run once」で1回手動実行して、Instagram に正しく投稿されるか確認します。問題なければシナリオを ON にして自動運用を開始します。

初回80分で稼働まで到達する想定。Instagram の連携設定が初めての場合は余裕を見てください。

ここまでで自動告知の土台は完成です。あとは新商品を Shopify に登録するだけで、Instagram 告知が自動で出るようになります。

次に、つまずきやすい失敗パターンを編集部が先回りで整理します。

編集部が見た失敗パターン

⚠️ 失敗1: プロアカウント未連携のまま組み始める ── 個人アカウントのままだと Graph API 経由の自動投稿はできません。STEP 1 のプロアカウント切替と Facebook ページ連携を先に必ず済ませてください。ここを飛ばすと STEP 5 の認証で必ず詰まります。

⚠️ 失敗2: 画像の比率・形式エラーで投稿が弾かれる ── Instagram の写真投稿には、対応する画像形式や縦横比の条件があります。条件を満たさない画像を渡すと投稿エラーになります。Shopify のメイン画像が条件内かを確認し、必要なら正方形に整える前処理を挟みましょう。

💡 無料枠超過への備え ── 新商品の登録頻度が高い、または在庫更新ごとに動かすと、Make.com の月間処理回数 (オペレーション) が無料枠の1,000回に近づきます。実行ログで使用量を確認し、足りなくなったら Core プラン (編集部試算で月¥1,500 前後) へ切り替えれば問題ありません。

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経営者がこのレシピをどう使うかの具体例を挙げると、たとえばアパレルの個人 EC 事業者であれば、新作を Shopify に登録した瞬間に Instagram 告知が出るため、「登録したのに告知を忘れて初動の売上を逃す」事故がなくなります。告知の手間を仕組みに任せ、商品撮影や仕入れの判断に時間を使う形です。

最後に、よくある質問と関連レシピを案内します。

よくある質問

Q. プログラミングの知識は必要ですか?
A. 不要です。Make.com はモジュールを線でつなぐノーコード操作で、本レシピは公式モジュールの組み合わせだけで完結します。

関連する自動化レシピも編集部で公開しています。あわせて運用設計の参考にしてください。

新商品の告知を仕組みに任せ、経営者は「何を、どう売るか」を考えることに集中する。EC 運営の初動を取りこぼさないための、地味だが効く自動化です。

Mira / AI経営ラボ 編集長

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