Make.comでShopify新商品→Instagram自動投稿 EC運営のSNS運用を効率化する自動化
「Shopify に新商品を登録するたびに、写真を選んで Instagram にも手で投稿している」── ネットショップを運営する中小事業者によくある光景です。Make.com を使えば、Shopify の新商品登録をきっかけに Instagram へ自動投稿する仕組みを月¥1,500 規模で構築できます。本記事は編集部が実装ベースで整理した設計レシピです。
- 新商品の Instagram 告知投稿を、編集部試算で 月 約4時間削減 できる Make.com 設計
- Shopify の新商品登録 → 画像・説明文の整形 → Instagram へ自動投稿 の全自動フロー
- ProcessFlow と TimelineSteps の通り組めば、初日80分で稼働開始
- Meta が公式に提供する Instagram Graph API の枠内で動かすため、規約違反のリスクが低い
- 失敗パターン (プロアカウント未連携、画像比率エラー、無料枠超過) を編集部が事前整理
編集長の見解 ── 新商品の SNS 告知を自動化する目的は「楽をする」ことではなく、新商品を出すたびに必ず告知が出る状態を仕組みで保証することです。手作業の投稿は、忙しい日ほど後回しになり、せっかく登録した商品が告知されないまま埋もれます。本レシピは Shopify の「新商品登録」を起点に、商品画像と説明文を整形して Instagram へ自動投稿する設計です。告知を仕組みに任せ、経営者は「どんな商品を、どう見せるか」を考えることに時間を使えます。
なぜ「月4時間」が削減できるのか
Shopify で商品を売る EC 事業者の新商品告知は、次のような工程に分解できます。新商品ごとの投稿作業を積み上げると、作業の重さが見えてきます。
| 工程 | 1回あたり所要 | 月10商品で換算 |
|---|---|---|
| 商品画像をダウンロード・トリミング | 約8分 | 月 約1.3時間 |
| 投稿文を商品説明から作成 | 約7分 | 月 約1.2時間 |
| Instagram アプリで投稿・ハッシュタグ付与 | 約6分 | 月 約1.0時間 |
| 投稿し忘れの確認・リカバリ | 約3分 | 月 約0.5時間 |
| 合計 | 約24分 | 月 約4.0時間 |
Make.com を導入すると、上の4工程の大半がほぼ消えます。担当者が行うのは「自動投稿された内容をあとから確認する」だけです。1商品あたり実工数が約24分から約3分へ短縮され、月10商品で 約4.0時間 → 約0.5時間、つまり 月 約3.5時間の削減 に相当します。
時給¥2,000 換算で月¥8,000 → 月¥1,000 の人件費圧縮、固定費 (月¥1,500) を差し引いても 月 約¥5,500 の手取り改善 が試算できます。これらは編集部のシミュレーションであり、新商品の点数や時給設定によって変動します。
続いて、編集部が実装した全体像を ProcessFlow で示します。
完成形のフロー (ProcessFlow)
Shopify の新商品登録 → 商品データ取得 → 投稿文・画像の整形 → Instagram へ自動投稿、までを自動化する設計図
この4ステップを Make.com 上で1本の「シナリオ」(自動化フローの単位) として組みます。一度作れば、あとは新商品を登録するたびに勝手に告知が出続けます。
次のセクションでは、稼働前後で運用がどう変わるかを整理します。
Before / After で見る運用の変化
- 新商品登録後、別途 Instagram アプリを開いて手で投稿
- 忙しい日は告知が後回しになり、そのまま忘れる
- 投稿文・ハッシュタグを毎回ゼロから手入力
- 商品画像をダウンロードしてトリミングする手間
- 商品登録と同時に Instagram 告知が自動で公開
- 登録した商品が必ず告知され、抜け漏れがなくなる
- 投稿文・定番ハッシュタグはテンプレートで自動生成
- Shopify のメイン画像をそのまま自動で利用
重要なのは「商品の見せ方を AI に丸投げする」のではなく、告知が必ず出る土台を作る点です。どんなキャッチコピーで売るかを決めるのは、あくまで経営者自身です。
続いて、必要なものと費用を表で確認します。
必要なものと費用
このレシピを動かすには、次の4つが必要です。いずれも中小事業者の手の届く範囲で用意できます。
| 項目 | 内容 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| Shopify ショップ | 商品を登録・販売している既存ショップ | 既存契約内 |
| Instagram プロアカウント | ビジネス or クリエイターに切替済みであること | 無料 |
| Facebook ページ連携 | プロアカウントと Facebook ページの連携 | 無料 |
| Make.com アカウント | 月1,000オペレーションの無料枠あり、本レシピは Core プランで余裕 | ¥0〜約¥1,500/月 |
💡 編集部のヒント ── Make.com の無料プランは月1,000オペレーション (処理回数) まで使えます。新商品の登録が月数十点程度であれば、無料枠でも始められます。在庫更新ごとに動かすなど処理回数が増える段階で、有料の Core プラン (編集部試算で月¥1,500 前後) への切替を検討すれば十分です。料金は Make.com 公式の料金ページ で最新を確認してください。
ここから、実際の設定手順を TimelineSteps で順に追います。
設定手順 (TimelineSteps)
初回80分で稼働まで到達する想定。Instagram の連携設定が初めての場合は余裕を見てください。
ここまでで自動告知の土台は完成です。あとは新商品を Shopify に登録するだけで、Instagram 告知が自動で出るようになります。
次に、つまずきやすい失敗パターンを編集部が先回りで整理します。
編集部が見た失敗パターン
⚠️ 失敗1: プロアカウント未連携のまま組み始める ── 個人アカウントのままだと Graph API 経由の自動投稿はできません。STEP 1 のプロアカウント切替と Facebook ページ連携を先に必ず済ませてください。ここを飛ばすと STEP 5 の認証で必ず詰まります。
⚠️ 失敗2: 画像の比率・形式エラーで投稿が弾かれる ── Instagram の写真投稿には、対応する画像形式や縦横比の条件があります。条件を満たさない画像を渡すと投稿エラーになります。Shopify のメイン画像が条件内かを確認し、必要なら正方形に整える前処理を挟みましょう。
💡 無料枠超過への備え ── 新商品の登録頻度が高い、または在庫更新ごとに動かすと、Make.com の月間処理回数 (オペレーション) が無料枠の1,000回に近づきます。実行ログで使用量を確認し、足りなくなったら Core プラン (編集部試算で月¥1,500 前後) へ切り替えれば問題ありません。
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経営者がこのレシピをどう使うかの具体例を挙げると、たとえばアパレルの個人 EC 事業者であれば、新作を Shopify に登録した瞬間に Instagram 告知が出るため、「登録したのに告知を忘れて初動の売上を逃す」事故がなくなります。告知の手間を仕組みに任せ、商品撮影や仕入れの判断に時間を使う形です。
最後に、よくある質問と関連レシピを案内します。
よくある質問
Q. プログラミングの知識は必要ですか?
A. 不要です。Make.com はモジュールを線でつなぐノーコード操作で、本レシピは公式モジュールの組み合わせだけで完結します。
- Q. アカウント停止 (BAN) のリスクは? 本レシピは Meta 公式の Instagram Graph API を Make.com の正規モジュール経由で使うため、非公式自動化ツールに比べてリスクは低い設計です。ただし規約は更新されるため、Instagram Platform 公式ドキュメントを時々確認してください。
- Q. 投稿前に内容をチェックしたいのですが? 自動公開ではなく、いったん下書きや承認ステップ (例: Slack へ通知して承認後に投稿) を挟む設計も可能です。最初は自動公開で運用し、必要に応じて確認フローを足すのがおすすめです。
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新商品の告知を仕組みに任せ、経営者は「何を、どう売るか」を考えることに集中する。EC 運営の初動を取りこぼさないための、地味だが効く自動化です。
Mira / AI経営ラボ 編集長
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