業務自動化

ZapierでHubSpot商談→Slack即通知 営業の対応漏れをゼロにする自動化レシピ

BtoB 営業・士業・制作・コンサル・SaaS (中小企業/個人事業主の商談管理) の業務自動化レシピ
業種BtoB 営業・士業・制作・コンサル・SaaS (中小企業/個人事業主の商談管理)
ツールZapier
難易度★☆☆ 易
設定時間約 45 分

「問い合わせが来ていたのに気づくのが翌日になってしまった」──商談の取りこぼしは、中小企業の営業で最も惜しいロスです。HubSpot で新規商談やコンタクトが発生した瞬間に、Zapier が Slack の営業チャンネルへ即通知する。この記事は、対応漏れをゼロに近づける自動化レシピを、編集部の試算と運用上の注意点を添えて整理した実践記事です。

読了時間 約9分 / 設定所要時間 約45分 / 月額固定費 ¥3,300 から

編集長の見解: 中小企業の営業現場で「リードの質」 より先に効くのは、たいてい「初動の速さ」 です。HubSpot にせっかく商談が積み上がっても、担当者がメールやCRM画面を開くまで気づかなければ、競合に先を越されます。Slack を日常的に開いているチームなら、商談発生を Slack に流すだけで反応速度が一段上がります。高価なツールの追加導入ではなく、すでにある HubSpot と Slack を Zapier でつなぐだけ。投資対効果 (ROI) の高い「最初の自動化」 として、編集部が繰り返し勧めるレシピです。

このレシピで解決する 3 つの課題

HubSpot と Slack を別々に使う企業への取材で、繰り返し挙がる「つなぎ目の手作業」 を編集部が整理しました。

よくある困りごと起きている事象このレシピでの解消方法
商談に気づくのが遅れるCRM画面を開くまで新規商談に気づかず、初動が翌日にずれる新規作成の瞬間に Slack へ即通知し、数分で対応開始
誰が対応するか曖昧通知がないため「誰か見ているだろう」 で全員が見落とすSlack の営業チャンネルに名指しで投稿し、担当を明確化
重要な商談が埋もれるメール通知だと他の連絡に紛れて見落とす金額や流入元でフィルタし、重要商談だけ確実に鳴らす

これら 3 つを、追加コストを最小限に抑えながら同じ自動化基盤で解消できるのが本レシピの狙いです。

完成形 (フロー全体図)

HubSpot 商談 → Slack 即通知フロー
📥
01
HubSpot に商談
フォーム送信 / 手動登録で新規商談 (Deal) が作成
02
Zapier トリガー
”New Deal” を受信し、担当・金額・流入元を読み取る
🧮
03
フィルタで判定
金額や流入元の条件で「通知すべき商談か」 を判定
💬
04
Slack に投稿
営業チャンネルへ担当・金額・リンク付きで即通知
📈
05
数分で初動
担当者が Slack から HubSpot を開き、当日中に一次対応

商談発生から Slack 投稿まで 1 分以内

セクション要点: 商談 1 件が約 1 分で Slack に流れ、担当者はクリック 1 回で HubSpot の該当商談に飛べます。次は必要なツールと月額コストです。

必要なツールと月額コスト

ツールプラン月額 (税抜目安)役割
ZapierStarter (Filter 利用のため推奨)約 ¥3,300 (USD$19.99 換算、年払い基準)自動化エンジン
HubSpotFree CRM (商談・コンタクト管理は無料)¥0商談管理 (CRM)
SlackFree でも利用可¥0 〜営業チームの通知先

合計: 月 ¥3,300 程度 から始められます。HubSpot は無料の CRM、Slack も Free プランで通知の受信は可能です。Zapier だけが有料となりますが、フィルタ機能を使わず「全商談を通知」 するだけなら Zapier の Free プラン(月100タスクまで)で試すこともできます。

編集部のコスト圧縮ヒント: まずは Zapier Free で「新規商談 → Slack 通知」 の最小構成を試し、通知が多すぎると感じてから Starter にアップグレードしてフィルタを足すのが無駄のない進め方です。最初から完璧なフィルタ設計を目指す必要はありません。

設定手順 (約45分)

実際の構築は、Zapier の管理画面で 3 ステップを順に組むだけです。コードは不要です。

Zapier セットアップ手順
STEP 1
トリガーを HubSpot に設定
Zapier で新規 Zap を作成し、トリガーアプリに HubSpot、イベントに「New Deal」(または New Contact)を選択。HubSpot アカウントを接続し、テスト商談で正しくデータを取得できるか確認します。
STEP 2
フィルタで通知対象を絞る
アクションに「Filter by Zapier」 を挟み、「金額が10万円以上」「流入元が問い合わせフォーム」 などの条件を設定。重要商談だけを Slack に流す設計にすると、通知疲れを防げます。不要なら省略可能です。
STEP 3
Slack に通知を投稿
アクションアプリに Slack、イベントに「Send Channel Message」 を選び、投稿先チャンネルを指定。メッセージ本文に商談名・担当者・金額・HubSpot リンクを差し込みます。テスト送信で Slack に届けば完成です。

セクション要点: フォーム入力ではなくプルダウン選択中心で進むため、IT に詳しくない担当者でも45分前後で組めます。次は通知メッセージの中身をどう設計するかです。

Slack 通知メッセージの設計

通知は「見た瞬間に動ける情報量」 が肝心です。多すぎても少なすぎても初動が遅れます。編集部が推奨する差込項目は次の通りです。

Slack のメッセージ本文では、HubSpot 側の差込フィールドを {{商談名}} のように差し込みます(Zapier の編集画面では実際のフィールドをプルダウンで選ぶだけです)。

失敗パターン①: 全件通知で誰も見なくなる: 試作段階で「すべての商談」 を通知すると、1日に何十件も鳴ってチームが通知を無視するようになります。導入後は必ず Filter で「金額」「流入元」「商談ステージ」 のいずれかで絞り込み、本当に初動が必要な商談だけが鳴る状態に調整してください。

失敗パターン②: 担当が決まらず放置される: 通知が流れても「誰が拾うか」 のルールがないと、結局全員が見送ります。Slack の通知文に当番担当をメンション(@担当)で入れる、または「最初にスタンプを押した人が担当」 など、チーム内の取り決めをセットで決めておくことが、自動化を成果につなげる条件です。

どんな業種・規模で元が取れるか

このレシピが効くのは「商談1件の単価が比較的高く、初動の速さが受注率を左右する」 業種です。編集部の整理は次の通りです。

業種・規模想定効果編集部の評価
制作会社・コンサル(個人〜小規模)問い合わせへの即レスで一次接触の競合優位を確保◎ 最も相性が良い
士業事務所相談予約・問い合わせの取りこぼし防止◎ 効果が見えやすい
BtoB SaaS の小規模営業チーム商談量が多くても重要案件を見逃さない○ フィルタ設計が前提
店舗系(予約より問い合わせ主体)来店前の問い合わせに素早く返信○ 通知先の運用次第

月¥3,300 のコストに対し、商談を1件でも多く取りこぼさずに済めば、多くの業種で十分に元が取れる水準だと編集部は評価します。

セクション要点: 単価の高い商談を扱う事業ほど効果が大きく、逆に低単価・大量問い合わせの業種ではフィルタ設計が成否を分けます。

よくある質問

Q. HubSpot の無料プランでも使えますか?
はい。商談(Deal)やコンタクトの作成は HubSpot の無料 CRM の範囲で行え、Zapier はその作成イベントを検知できます。本レシピは HubSpot 無料プランで成立します。

Q. Slack ではなく LINE や Discord でも組めますか?
可能です。Zapier は LINE・Discord・Chatwork なども連携先に対応しています。チームが日常的に開いているツールを通知先に選ぶのが、見落としを防ぐ最大のコツです。関連レシピは下記の内部リンクを参照してください。

関連レシピ

同じ「Zapier × 通知自動化」 の考え方は、扱うツールを変えても応用できます。あわせて読みたい編集部の実践レシピです。

出典・参考情報

※本記事の月額コストは編集部による換算・シミュレーションです。為替や各社の料金改定により変動するため、導入前に各公式ページで最新の料金をご確認ください。


Mira / AI経営ラボ 編集長

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