業務自動化

ZapierでSlack重要メッセージ→Notion自動保存 情報共有を週3時間効率化

IT / 士業 / 制作会社 / コンサル / 小売本部 の業務自動化レシピ
業種IT / 士業 / 制作会社 / コンサル / 小売本部
ツールZapier
難易度★☆☆ 易
設定時間約 60 分

Slack で交わされる「これ大事だから残しておきたい」 という発言は、スクロールの彼方に消えていきます。編集部は Slack → Zapier → Notion の自動保存レシピを 60 分で組める手順に整理しました。気になったメッセージに保存マークを付けるだけで、Notion のナレッジ台帳へ自動で記録される運用です。

想定読了 9 分 / 設定所要 60 分 / 月額目安 ¥0〜¥3,300

この記事のポイント

編集長の見解: 中小企業の情報共有でいちばん多い失敗は「Slack に書いたから共有したつもり」 です。Slack は会話には強いものの、後から探す・残す用途には弱い。だからこそ、決定事項や顧客からの重要連絡だけを Notion に自動で吸い上げる仕組みが効きます。本レシピはプログラミング不要で、保存マークを押す習慣さえ作れば、ナレッジが勝手に貯まる状態を 60 分で構築できます。投資対効果 (ROI) の高い、最初の社内自動化として編集部が推奨する一本です。

このレシピで解決する 3 つの課題

中小企業の現場取材で繰り返し挙がる「Slack あるある」 を、編集部が整理しました。

よくある困りごと起きている事象このレシピでの解消方法
重要メッセージが流れて消える1 日数百件の発言に埋もれ、決定事項を見失う保存マークを付けた瞬間に Notion へ自動記録
決定事項の在りかが分からない「あの件どのチャンネルだっけ」 と毎回探すNotion の 1 つのデータベースに集約・検索可能に
議事や顧客連絡の手作業転記大事な発言を手でコピペして別ツールへZapier が本文・投稿者・日時・リンクを自動転記

これら 3 つを同じ自動化基盤でまとめて解消できるのが、本レシピの狙いです。

完成形 (フロー全体図)

Slack から Notion 自動保存フロー
💬
01
Slack で保存マーク
残したいメッセージに「後で見る (保存)」 を付ける
02
Zapier トリガー
”New Saved Message” が発火し内容を受信
🧹
03
項目を整える
本文・投稿者・チャンネル・日時・元リンクを抽出
🗂️
04
Notion に行追加
ナレッジ用データベースへ 1 行として書き込み
🔎
05
いつでも検索
タグ・担当・期間で絞り込んで再利用

保存マークを付けてから Notion 台帳に記録されるまで 1 分以内

セクション要点: 保存マーク 1 つでメッセージが Notion 台帳に約 1 分で記録されます。次は必要なツールと月額コストです。

必要なツールと月額コスト

ツールプラン月額 (税抜目安)役割
ZapierFree (月 100 タスク・2 ステップ Zap) でも開始可¥0自動化エンジン
Zapier (推奨)Professional (Filter / Multi-step 利用時)約 ¥3,300 (USD$19.99 換算、年払い基準)条件分岐つき自動化
Slack既存プラン (Free でも可)既存メッセージの発生源
NotionFree (個人・小規模) または Plus¥0 〜 約 ¥1,500ナレッジ台帳

合計: 月 ¥0 で始められ、本格運用でも ¥3,300 程度。保存マーク起点の単純な 2 ステップ Zap (Slack トリガー → Notion 追加) なら Zapier Free でも回せます。「特定チャンネルだけ」「特定の絵文字リアクションだけ」 といった条件分岐 (Filter) を入れたくなった段階で Professional を検討するのが現実的です。

まずは Zapier Free で始めるのが正解

本レシピの基本形 (保存マーク → Notion 1 行追加) は 2 ステップで完結するため、Zapier Free プラン (執筆時点で月 100 タスク・2 ステップ Zap が中心) で十分に動きます。月 100 件以上の保存が見込まれる、または「Filter で特定チャンネルに絞る」 などの条件分岐を足したくなったら有料プランへ。最新の料金体系・タスク数は Zapier 公式 Pricing ページ でご確認ください。

Zapier タスク数の試算

Zapier はステップ実行 1 件 = 1 タスクとして月間消費を計上します。本レシピの基本形は保存 1 件あたり 1〜2 タスク (トリガー + Notion 追加)。週 20 件 (月 80 件) の保存なら月 80〜160 タスク程度です。Free プランの月 100 タスクで足りない規模になったら Starter / Professional を検討してください。実数は Zapier の価格ページ を最新でご確認ください。

セクション要点: 月 ¥0 から始められ、条件分岐が欲しくなった時だけ有料化。次は Slack 側の「保存マーク」 と起点の選び方です。

起点の選び方 (保存マーク or 絵文字リアクション)

Slack のどの操作を「Notion 行きの合図」 にするか。Zapier では主に 2 通りの起点 (トリガー) が選べます。社内のリテラシーに合わせて選んでください。

起点 (Zapier トリガー)合図にする操作向いているケース
New Saved Messageメッセージを「保存 (後で見る)」 する各自が自分用に残したい。最もシンプルで個人運用向け
New Reaction Added in a Channel特定の絵文字 (例: 📌) を付けるチーム全員に「これは台帳行き」 と見える化したい
New Message Posted to Channel専用チャンネルへの全投稿「#決定事項」 など投稿自体が記録対象のチャンネル

「保存」 機能は Slack の各メッセージの「…」 メニューから選べる標準機能で、自分専用の保存リスト (Saved items) に貯まります。チーム全体で見える化したいなら、📌 などの取り決めた絵文字リアクションを起点にする方式が分かりやすく、編集部としてはこちらも推奨です。

絵文字リアクション起点なら「ルール」 が要る

「New Reaction Added in a Channel」 を使う場合、社内で「📌 を付けたら Notion に残る」 という共通ルールを決めておくことが肝心です。ルールが曖昧だと、不要な発言まで台帳に流れ込みます。最初は 1 つの絵文字に限定し、Zapier の Filter で「reaction が pushpin のときだけ通す」 と絞ると、台帳がきれいに保てます。

セクション要点: 個人運用なら保存マーク、チーム共有なら絵文字リアクション。次は 60 分でゼロから組み上げる手順です。

設定手順 (60 分の全体像)

Slack → Notion 自動保存 構築フロー
Step 1
Notion にナレッジ用データベースを作成 (15 分)
Notion で新規データベース (テーブル) を作成し、列を「タイトル」「本文」「投稿者」「チャンネル」「日時」「元 Slack リンク」「タグ」 として用意します。最初はこの 7 列で十分です。データベースの作り方は Notion 公式ガイド: データベースの作成 を参照してください。
Step 2
Zapier アカウントを開設 (5 分)
Zapier に サインアップ します。まずは Free プランで構いません。「My Apps」 から Slack と Notion をそれぞれ OAuth 接続します。Notion 接続時は、Step 1 で作ったデータベースへのアクセスを許可してください。
Step 3
トリガーを設定 (10 分)
新しい Zap を作り、Trigger を「Slack - New Saved Message」 (または前章で選んだ「New Reaction Added in a Channel」) に設定。テストデータを取得し、メッセージ本文・投稿者・チャンネル名・パーマリンクのフィールドが読めることを確認します。
Step 4
(任意) Filter で対象を絞る (5 分)
絵文字リアクション起点にした場合は「Filter by Zapier」 を追加し、「reaction が pushpin (📌) のときだけ通す」 と条件を設定します。Filter ステップは Zapier Starter 以上の機能のため、Free で組む場合はこのステップを省き、保存マーク起点で運用します。
Step 5
Notion 行追加アクションを設定 (15 分)
Action を「Notion - Create Database Item」 に設定。Step 1 のデータベースを選び、各列に Slack のフィールドを割り当てます。タイトル列にはメッセージ冒頭、本文列に全文、元 Slack リンク列にパーマリンクを差し込むと、Notion から元発言にワンクリックで戻れます。このフィールド割当が本レシピの肝 です。
Step 6
テスト実行と本番化 (10 分)
Zap のテストを実行し、Notion データベースに 1 行が正しく追加されることを確認します。投稿者名や日時が空欄なら、フィールド割当を見直してください。問題なければ Zap を「公開 (ON)」 にして運用開始です。最初の 1 週間は Zapier の「Zap History」 を毎日確認し、エラーが 0 であることを見守ります。

アカウント準備から本番テストまで、60 分で組み上がる構成

機密情報の取り扱いに注意

Slack の保存マークを起点にすると、給与・人事・顧客の個人情報など、本来 Notion の共有台帳に残すべきでない発言まで流れ込む可能性があります。台帳の Notion ページの共有範囲を必要なメンバーに限定し、「機密チャンネルでは保存マークを使わない」 という運用ルールをチームで合意しておきましょう。自動化は便利な反面、情報の置き場所が増えることは管理対象が増えることでもあります。

「保存」 は個人ごと、共有には絵文字が向く

Slack の保存 (Saved items) は各メンバー個人のリストです。A さんが保存しても B さんの台帳起点にはなりません。チーム全員の保存を 1 つの台帳に集約したい場合は、保存マーク方式だとメンバーごとに Zap が必要になります。チーム共有を主目的にするなら、最初から絵文字リアクション起点 (Step 3 の代替案) を選ぶ方が、Zap 1 本で全員分をカバーできて運用が楽です。

セクション要点: 60 分で組み上がり、テスト 1 件で検証完了。機密の流入と個人/共有の違いだけ要注意。次は導入前後の効果を試算します。

導入前後の比較 (編集部の試算)

以下は 編集部のシミュレーション です。実際の効果は社内の運用・人数・情報量により変動します。

前提: 社員 8 名の制作会社で、Slack 上の決定事項や顧客連絡を週 1 回まとめて手作業で議事録・台帳に転記し、過去の決定を探すのに毎回時間を取られていたケース。

手作業の情報共有 vs Zapier+Notion 自動保存
Before (手作業で転記・検索)
  • Slack の重要発言を台帳へ手作業転記: 週 1.5 時間
  • 過去の決定事項を Slack 内で探す: 週 1 時間
  • 「あの件どこ?」 の問い合わせ対応: 週 0.5 時間
  • 転記漏れによる手戻り・確認: 週 0.5 時間
  • 合計: 週 3.5 時間
After (Zapier + Notion)
  • 台帳転記 (Zapier が自動記録): 週 0 時間
  • 過去の決定検索 (Notion で絞り込み): 週 0.2 時間
  • 問い合わせ対応 (各自が Notion を見る): 週 0.1 時間
  • 保存マークを押す手間 (新たに発生): 週 0.2 時間
  • 合計: 週 0.5 時間

編集部の試算で週 3 時間の削減

保存マークを押すというごく小さな手間を新たに払う代わりに、転記・検索・探し物の合計を週 3 時間ほど圧縮できる、というのが編集部の試算です。月額 ¥0 から始められることを踏まえると、最初の社内自動化として費用対効果は高いと言えます。

編集部の結論: Slack を「会話の場」、Notion を「記録の場」 と役割分担させ、その橋渡しを Zapier に任せる。これが情報共有を仕組み化する最小構成です。まずは保存マーク起点の 2 ステップ Zap を Zapier Free で組み、運用が定着したら絵文字リアクション起点や Filter による絞り込みへ育てていくのが、無理のない進め方です。

セクション要点: 週 3 時間削減を月 ¥0 から狙える構成です。次はつまずきやすい点をまとめます。

よくある質問とつまずきポイント

導入時に編集部へ寄せられる質問を整理しました。

このレシピを応用すれば、Slack 以外の起点 (フォーム回答、メール、カレンダー予定) を Notion に集約する横展開も可能です。社内の情報を 1 か所に集める第一歩として活用してください。

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出典・参考情報

Mira / AI経営ラボ 編集長

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