補助金

障害者雇用の助成金 2026 — 雇用率2.7%対応をChatGPTで90分、最大¥240万+設備費¥450万

障害者雇用関係の助成金(障害者トライアル雇用助成金 / 特定求職者雇用開発助成金 / 障害者雇用納付金関係助成金) — 補助金完全ガイド
⚠️ 免責事項: 本記事は情報提供のみを目的とします。補助金の申請代行は行いません。具体的な申請手続きは、行政書士・中小企業診断士などの専門家にご相談ください。
制度名障害者雇用関係の助成金(障害者トライアル雇用助成金 / 特定求職者雇用開発助成金 / 障害者雇用納付金関係助成金)
所管厚生労働省 職業安定局・都道府県労働局・ハローワーク / 独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)
補助上限¥2,400,000
補助率障害者トライアル雇用: 月額最大¥4万(精神障害者は当初3か月¥8万) / 特定求職者雇用開発助成金: 定額¥120万〜¥240万 / 障害者作業施設設置等助成金: 対象費用の2/3(1人¥450万まで)
申請締切障害者トライアル雇用: 実施計画書は開始日から2週間以内、支給申請は終了日翌日から2か月以内 / JEED助成金: 措置の実施前に受給資格認定申請

2026年7月1日、障害者の法定雇用率が2.5%から2.7%に上がり、雇用義務のある会社の線引きが常時雇用37.5人以上まで下がりました。「うちも対象になったが、何から手をつければいいか分からない」という経営者向けに、編集部は使える助成金の組み合わせ設計から書類のたたき台づくりまでをAIで約90分に圧縮する手順を実機検証しました。最終確認は社会保険労務士に依頼する前提です。

この記事のポイント

編集長の見解: 障害者雇用の助成金でつまずく最大の理由は、金額の大きさでも書類の量でもありません。制度が3つの役所にまたがっていることです。試行雇用と本採用の賃金助成はハローワークと都道府県労働局、設備や介助者の費用はJEEDという別法人が窓口で、申請の順番と期限もそれぞれ違います。ここは「条件を整理して、抜けのない順序を組み立てる」というAIが最も得意な作業そのものです。一方で、対象者の障害特性に合わせた業務の切り出しや、就業規則との整合性は人間と専門家の領域。AIに地図づくりと下書きを任せ、経営者は面談と職場づくりに時間を使うのが2026年の合理的な進め方です。

2026年7月、雇用義務の線引きが「37.5人」に下がった

障害者雇用促進法にもとづく法定雇用率は、段階的な引き上げが予定されていました。その最終段階が2026年7月1日に施行されています(厚生労働省「障害者の法定雇用率引上げと支援策の強化について」)。

時期民間企業の法定雇用率雇用義務の対象事業主
令和5年度2.3%常時雇用 43.5人以上
令和6年4月2.5%常時雇用 40.0人以上
令和8年7月(2026年7月)2.7%常時雇用 37.5人以上

対象になった事業主には、毎年6月1日時点の障害者雇用状況をハローワークへ報告する義務と、障害者雇用推進者を選ぶ努力義務が生じます。ここで見落とされやすいのが基準日の扱いです。2026年6月1日時点の報告は、引き上げ前の2.5%で不足の有無を確認します。引き上げが7月1日施行のためで、2.7%が報告に反映されるのは2027年6月1日時点の分からです。つまり実務上は「2027年6月までに体制を整える」という時間の猶予があります。

編集部メモ: 「雇用義務」と「納付金」は別の話です
よくある誤解が「37.5人を超えたらお金を取られる」というものですが、これは正しくありません。障害者雇用納付金(不足1人につき月額¥50,000)を納めるのは常時雇用労働者が100人を超える事業主だけです。100人以下の事業主は納付金の対象外で、逆に一定数を超えて障害者を雇用していれば報奨金(1人あたり月額¥21,000)を受け取れます(JEED 令和8年度版ご案内)。つまり従業員40〜100人の会社にとって2026年7月の改正は「罰金が増える」話ではなく、「助成金を使って採用を始める時期が来た」という話です。

では、その助成金にはどんな種類があるのか。次のセクションで4階層に整理します。

使える制度は4階層 — 採用前・試行雇用・本採用・定着

障害者雇用の助成金は、採用のどの段階にいるかで使う制度が変わります。編集部が主要な制度を時系列で並べたのが下表です。

段階制度名所管・窓口支給額の目安(中小企業)
① 採用前の相談障害者雇用相談援助助成金JEED認定を受けた援助事業者に¥80万(中小企業を支援する場合。事業主は支援を受ける側で、この額を直接受け取るわけではありません)
② 試行雇用障害者トライアル雇用助成金ハローワーク・労働局月額最大¥4万(精神障害者は当初3か月¥8万)
③ 本採用の賃金助成特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース)ハローワーク・労働局¥120万〜¥240万を2〜3年で分割
④ 定着・環境整備障害者作業施設設置等助成金 / 障害者介助等助成金JEED対象費用の3分の2〜4分の3

②と③は続けて使えるのが重要な点です。ハローワークの紹介で障害者トライアル雇用を行い、そのまま継続雇用へ移行すれば、③の特定求職者雇用開発助成金へ接続できます。③の詳しい申請手順は特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース)の申請準備をChatGPTで進める記事にまとめてあります(そちらは高年齢者・母子家庭の母などの区分を中心に扱っており、金額の目安が本記事の障害者区分とは異なります)。

②の中身 — 2つのトライアルコースは名前が似ているだけの別物

「障害者トライアルコース」と「障害者短時間トライアルコース」は、月額の上限がどちらも¥4万なので混同されがちですが、対象者も期間も働く時間もまったく違います。

比較項目障害者トライアルコース障害者短時間トライアルコース
対象者障害者雇用促進法上の障害者のうち、重度障害者・精神障害者、または就労経験のない職業を希望する人・2年以内に2回以上の離職や転職がある人・離職期間が6か月を超える人精神障害者または発達障害者
雇入れ時の週所定労働時間20時間以上(通常の雇用)10時間以上20時間未満から始め、期間中に20時間以上を目指す
支給額(月額上限)¥4万。精神障害者は雇入れの日から3か月間に限り¥8万¥4万
支給対象期間最長3か月(精神障害者は最長6か月)3か月以上12か月以内
使いどころ適性を見極めてから正社員化したい場合体調の波があり、短時間から段階的に慣らしたい場合

出典は厚生労働省の支給要領(令和8年4月8日版)です。編集部の評価としては、初めて障害者雇用に取り組む会社ほど短時間トライアルコースから入るほうが失敗が少ないと考えます。週10時間から始めて12か月かけて20時間以上に伸ばせる設計は、受け入れ側の業務の切り出しにも時間的な余裕を与えてくれるからです。

受給額を過大に見積もらないでください
支給額は満額が保証されるものではなく、「実際に就労した日数 ÷ 就労を予定していた日数」の割合で減額されます。支給要領では割合が75%以上なら¥4万(精神障害者の当初3か月は¥8万)、75%未満50%以上で¥3万(¥6万)、50%未満25%以上で¥2万(¥4万)、25%未満で¥1万(¥2万)、0%は不支給と定められています。体調による欠勤が見込まれる場合は、資金計画を満額前提で組まないでください。

④の中身 — 設備投資は「工事の前」に申請する

作業台の改造、スロープや多目的トイレの設置、視覚障害者向けの音声読み上げ機器といった環境整備には、JEEDの障害者作業施設設置等助成金が使えます(JEED 障害者雇用納付金関係助成金のごあんない 令和8年度4月版)。

制度の全体像がつかめたところで、本記事の主題であるAI活用の手順に入ります。

【本題】AIで申請準備を約90分・8割まで進める手順

ここからが本記事の主題です。編集部のテクノロジー検証担当Yukiが3パターンのAI活用フローを準備しました。利用環境に応じて選んでください。

全体フロー(どのツールでも共通)

AIを使った障害者雇用 助成金 申請準備フロー
Step 1
自社の前提を棚卸しする(15分)
常時雇用労働者数、法定雇用率2.7%で必要な人数、想定する障害区分(身体/知的/精神)、切り出せそうな業務、設備投資の有無をメモにまとめる。公式資料として厚労省の支給要領JEEDのごあんないを手元に用意。
Step 2
AIに制度の組み合わせと申請順序を設計させる(20分)
「どの制度をどの順番で申請すべきか」をAIに整理させる。トライアル雇用の開始日を起点に、実施計画書の提出、支給申請、本採用後の特定求職者雇用開発助成金、JEEDの受給資格認定申請の期日を1本のタイムラインに落とす。
Step 3
障害者トライアル雇用実施計画書のドラフトを作る(25分)
担当してもらう業務、到達してほしい水準、継続雇用する労働者へ移行するための要件をAIと対話しながら具体化する。ここが計画書の心臓部で、抽象的なままだとハローワークの窓口で説明を求められる。
Step 4
合理的配慮の検討シートを作る(30分)
障害特性ごとに、設備・勤務時間・指示の出し方・休憩の取り方の配慮案をAIに列挙させ、費用がかかるものはJEED助成金の対象になりうるか仕分ける。「合理的配慮」とは、障害のある人が働くうえでの支障を取り除くために事業主が行う調整のことです。
Step 5
社労士レビュー依頼(目安¥3〜5万、1週間)
完成した計画書・タイムライン・配慮シートを社会保険労務士に渡してレビュー。AIで8割詰めた状態なら確認作業が短く、費用も抑えやすい。

制度の棚卸しからハローワーク・JEEDへの提出までの全体像(Step 1〜4 で合計 約90分、その後 社労士レビュー 約1週間)

それでは、Step 2〜4で使う3パターンのAI手順を順に紹介します。

パターンA: ChatGPT Plus単体で進める(初めての方向け・推奨)

障害者雇用の助成金は書類の量より制度の組み合わせ判断が難しい領域なので、対話しながら詰められるChatGPTのPlusプラン(有料)が最もコスパよく使えます。

3ステップで進める:

  1. 新しいチャットを開き、厚労省の支給要領PDFJEEDのごあんないPDFを添付アイコンからアップロード
  2. 以下の指示文を入力(山カッコの部分を自社情報に置換)
私は中小企業の経営者で、添付資料をもとに障害者雇用を始めようとしています。
2026年7月から法定雇用率が2.7%、雇用義務の対象が常時雇用37.5人以上になった点を前提にしてください。

【会社概要】<例: 従業員42名の食品製造業、うちパート15名>
【想定する障害区分】<例: 精神障害者を1名。障害者手帳の等級や診断名は伏せます>
【想定する働き方】<例: 週12時間から始めて20時間以上を目指したい>
【切り出せそうな業務】<例: 資材のラベル貼り、検品補助、事務所の清掃>
【設備投資の予定】<例: 作業台の高さ調整と休憩スペースの間仕切り、見積¥90万>

以下を順に出力してください。
1. 制度マップ: 私の条件で使える助成金を「採用前・試行雇用・本採用・定着」の4段階で整理し、申請順序を示す
2. タイムライン: トライアル雇用開始日を X 日目として、実施計画書の提出期限、支給申請期限、
   本採用後の特定求職者雇用開発助成金の申請時期、JEED助成金の受給資格認定申請の時期を日数で示す
3. 実施計画書ドラフト: 担当業務、到達目標、継続雇用する労働者へ移行するための要件を含む1,200字
4. 合理的配慮の検討シート: 設備・勤務時間・指示の出し方・休憩の4分類で配慮案を挙げ、
   費用が発生するものはJEED助成金の対象になりうるかを仕分ける
5. 差し戻されやすいポイントと対策を10項目

添付のJEED資料からは「第1種・第2種作業施設設置等助成金」の行だけを参照してください。
各数値は添付資料の記述と整合させ、断定的な表現は避けてください。
  1. 対話を2〜3ターン繰り返し、業務の切り出しと配慮案を自社の現場に合わせて詰める。完成したら社労士レビューへ

編集部メモ: 「Custom GPT」に上記の指示を登録しておけば、2人目・3人目の採用時に同じプロンプトを打ち直さずに済みます。「障害者雇用 申請準備アシスタント」という名前で保存しておくのがおすすめです。

パターンB: Claude Codeでスキル化する(繰り返し採用する事業所向け)

Claude Code では SKILL.md というファイルを用意しておくと、/shougaisha-koyou-prep のようなコマンドとして何度でも呼び出せます。複数拠点で順次採用する会社や、社労士事務所が複数の顧問先向けに使う場合に効率的です。

~/.claude/skills/shougaisha-koyou-prep/SKILL.md に以下を保存します。

---
name: shougaisha-koyou-prep
description: 障害者雇用関係の助成金(障害者トライアル雇用助成金・特定求職者雇用開発助成金の障害者区分・障害者作業施設設置等助成金)の申請準備一式を作成する。会社概要・想定する障害区分・週所定労働時間・整備したい設備を引数で渡す。
allowed-tools: WebFetch, Bash(curl *)
---

# 障害者雇用 助成金 申請準備スキル

ユーザーから受け取った情報: $ARGUMENTS

## 手順

1. 以下の公式情報を WebFetch で取得して前提を揃える
   - 厚労省 障害者トライアルコース支給要領: https://www.mhlw.go.jp/content/001082118.pdf
   - JEED 障害者雇用納付金関係助成金のごあんない: https://www.jeed.go.jp/disability/subsidy/q2k4vk000001wtq5-att/rib4fd0000005z4x.pdf

2. 引数情報から以下4種類のファイルを順に作成する
   - seido-map.md      採用前・試行雇用・本採用・定着の4段階で使える制度と申請順序
   - timeline.md       トライアル雇用開始日を起点にした各期限のタイムライン
   - trial-plan.md     障害者トライアル雇用実施計画書のドラフト(1,200字)
   - hairyo-sheet.md   合理的配慮の検討シートとJEED助成金対象の仕分け

## 出力時の注意

- 障害者トライアルコースと障害者短時間トライアルコースを混同しない。
  短時間トライアルコースの対象は精神障害者と発達障害者のみで、
  雇入れ時の週所定労働時間は10時間以上20時間未満、支給対象期間は3か月以上12か月以内。
- 精神障害者に対する障害者トライアル雇用の月額最大8万円は、雇入れの日から3か月間に限られる。
  4か月目以降は月額最大4万円になる点を必ず明記する。
- 支給額は実際に就労した日数の割合で減額されることを注記する。
- JEED助成金は受給資格認定を受ける前に工事を発注・契約すると対象外になる点を必ず警告する。
- 障害者手帳の等級・診断名・氏名は出力に含めない。障害区分と週所定労働時間までに留める。
- 断定表現(必ず支給される/確実に受給できる等)は使わない。
- 末尾に社会保険労務士へのレビュー推奨の一文を入れる。

使い方はClaude Code起動後に以下を実行するだけです。

/shougaisha-koyou-prep 従業員42名の食品製造業。精神障害者1名を週12時間から採用したい。
切り出せる業務はラベル貼りと検品補助。作業台の改造で見積90万円を検討中。

注意: allowed-tools は信頼できるツールだけに絞ってください。ここで与えた権限はスキルを起動したそのやりとりの間だけ有効で、次のメッセージを送ると解除されます。プロジェクト内に置く場合は .claude/skills/shougaisha-koyou-prep/SKILL.md という配置になり、ワークスペースの信頼確認を承認してから有効になります。

パターンC: Codex CLIの/goalコマンドで一気に進める(本格派向け)

Codex CLI はOpenAIの公式エージェント型コマンドラインツールです。複数の助成金を並行して扱う社労士事務所や、人事システムとの連携まで視野に入れている会社向けです。編集部が動作を確認したのはcodex-cli 0.146.0-alpha.3.1(ChatGPTデスクトップアプリに同梱される先行版)ですが、下記のインストール手順で入る2026年7月29日時点の公開版は0.145.0です。codex --versionで違う数字が出ても異常ではありません。バージョンによって画面表示が変わることがあります。

インストール(macOS / Linux / Windows共通):

# npm経由(推奨)
npm i -g @openai/codex

# Homebrew(macOS)
brew install --cask codex

# バージョン確認
codex --version

# 起動
codex

起動後、まず1ターン会話してセッションを開始してから、以下を/goalの引数として貼り付けます。

/goal 障害者雇用関係の助成金の申請準備一式を作成してください。

【会社概要】<例: 従業員42名の食品製造業、うちパート15名>
【想定する障害区分と働き方】<例: 精神障害者1名、週12時間から20時間以上を目指す>
【切り出せそうな業務】<例: ラベル貼り、検品補助、事務所清掃>
【設備投資の予定】<例: 作業台の高さ調整と間仕切り、見積90万円>

【公式情報源】
厚労省 障害者トライアルコース支給要領: https://www.mhlw.go.jp/content/001082118.pdf
JEED 助成金のごあんない: https://www.jeed.go.jp/disability/subsidy/q2k4vk000001wtq5-att/rib4fd0000005z4x.pdf

以下の4ファイルを順に出力してください。
1. seido-map.md    使える制度と申請順序(採用前・試行雇用・本採用・定着の4段階)
2. timeline.md     トライアル雇用開始日を起点にした各申請期限のタイムライン
3. trial-plan.md   障害者トライアル雇用実施計画書のドラフト(1,200字)
4. hairyo-sheet.md 合理的配慮の検討シートとJEED助成金対象の仕分け

障害者手帳の等級・診断名・氏名は扱わないでください。

使いこなしのコツ: /goal は起動直後には設定できず、セッションが始まってから有効になります。設定後は /goal edit で目標の修正、/goal pause で中断、/goal resume で再開、/goal clear で解除ができます(編集部が 0.146.0-alpha.3.1 で確認)。見積を取り直して条件が変わったときは、最初からやり直さず /goal edit で書き換えるのが早道です。

3パターンのAI手順を確認したら、次は「どこまで自分でやり、どこから専門家に渡すか」の判断基準です。

自分でやる vs 社労士・JEEDに相談 — 編集部の判断基準

工程AIでやるべき専門家に依頼すべき編集部の評価
公式資料の読み込み・要点整理◯ AIが得意△ 時間単価が高いAI推奨
制度の組み合わせと申請順序の設計◯ AIで素案◯ 妥当性の確認AI + 社労士
実施計画書のドラフト作成◯ AIで1,200字生成△ 工数の無駄AI推奨
合理的配慮の案出し◯ AIで幅広く列挙◯ 現場での実現性判断AI + 経営者
対象者の障害特性に合わせた業務の切り出し△ たたき台まで◯ 支援機関との協議が必要経営者 + 支援機関
ハローワークへの求人申込・窓口相談× 窓口対応が必須△ 経営者が行うべき経営者必須
雇用契約書・就業規則の整備× 法的判断は不可◯ 社労士の本領社労士必須
JEED助成金の受給資格認定申請△ 書類の下書きまで◯ JEED都道府県支部への事前相談が必須専門家 + JEED

編集部の結論: AIで8割詰めた計画書とタイムラインを持参して社労士を2〜3時間使うのが最もコスパが良いと編集部は判断します。ゼロから丸投げすると¥8〜15万円の費用が発生し、自分だけでやり切ろうとすると20〜30時間の機会損失が生まれます。なお、対象者の紹介と職場定着の支援については、地域障害者職業センターやハローワークの専門援助部門を無料で使えます。具体的な申請手続きや制度の該当性判断は、社会保険労務士・行政書士など専門家にご相談ください。

失敗しやすいポイントを押さえておきましょう。

注意点と見落としやすいポイント(必読)

1. 実施計画書の提出は「開始から2週間以内」: 障害者トライアル雇用実施計画書は、トライアル雇用の開始日から2週間以内にハローワークへ提出しなければなりません。支給申請はトライアル雇用終了日の翌日から起算して2か月以内です(愛知労働局)。採用の実務に追われて計画書を後回しにすると、その時点で受給の道が閉じます。AIに作らせたタイムラインをカレンダーに転記するところまでをワンセットにしてください。

2. JEED助成金は「認定される前に発注したら対象外」: 障害者作業施設設置等助成金などJEEDの助成金は、受給資格認定申請 → 認定 → 措置の実施(工事の発注・契約) → 支給請求という順序が決まっています。先に工事を契約してしまうと助成対象になりません。また、対象障害者の雇入れや職場復帰、人事異動等から6か月以上が経過していて、設置・整備を行う十分な必要性がないと判断される場合も対象外です。設備投資を考えているなら、採用の検討段階でJEEDの都道府県支部に相談してください。

3. 障害者手帳の情報をAIに入力しない: 障害者手帳の等級、診断名、氏名は個人情報のなかでも特に慎重な取り扱いが求められる情報です。ChatGPT・Claude Code・Codex CLIのいずれも、企業向けの上位プラン以外では入力データが学習に使われる可能性があります。AIに渡すのは障害区分(身体/知的/精神)と週所定労働時間までに留め、個人が特定できる情報は社労士との直接のやりとりで扱ってください。

4. AI出力の数値は必ず公式資料と二重照合する: 助成率・上限額・支給期間はAIが古い年度の情報を引いてくることがあります。特に障害者雇用の分野は制度の改正が続いており、2026年度版と2025年度版が検索結果に混在しています。提出前に必ず厚労省の支給要領およびJEEDのごあんないと突き合わせてください。

数値の全体像を、受給までの流れとあわせて確認しておきます。

支給額の目安と受給までのスケジュール

障害者トライアル雇用から本採用に移行し、あわせて作業環境を整備した場合の目安を編集部が試算しました。従業員42名の中小企業が、精神障害者1名を週20時間以上で雇い入れる想定です。

時期できごと受け取れる助成金の目安
開始日ハローワークの紹介で障害者トライアル雇用を開始
開始から2週間以内障害者トライアル雇用実施計画書を提出
1〜3か月目トライアル雇用期間(前半)月額最大¥8万 × 3か月 = 最大¥24万
4〜6か月目トライアル雇用期間(後半)月額最大¥4万 × 3か月 = 最大¥12万
終了日翌日から2か月以内支給申請を労働局へ提出
本採用への移行後特定求職者雇用開発助成金の対象期がスタート精神障害者は「重度障害者等」区分のため、中小企業で¥240万(¥40万×6期・3年)
環境整備を行う場合JEEDへ受給資格認定申請 → 認定後に工事対象費用の3分の2、1人あたり最大¥450万

編集部メモ: 特定求職者雇用開発助成金の障害者区分は、身体・知的障害者(重度を除く)で¥120万(¥30万×4期・2年)、重度障害者等で¥240万(¥40万×6期・3年)です。「重度障害者等」には重度の身体・知的障害者に加えて、45歳以上の身体・知的障害者と精神障害者が含まれます(厚生労働省 特定就職困難者コース、令和8年4月1日更新)。申請の実務はこちらの記事で詳しく扱っています。

数値の裏側にある「他社はどこまでできているのか」も見ておきましょう。

データで見る障害者雇用の現在地(令和7年集計)

厚生労働省が2025年12月19日に公表した「令和7年 障害者雇用状況の集計結果」(2025年6月1日時点)によると、民間企業の状況は次のとおりです(厚生労働省 報道発表)。

指標令和7年(2025年)6月1日時点
雇用障害者数70万4,610.0人(前年比 4.0%増)
実雇用率2.41%
法定雇用率を達成している企業の割合46.0%

当時の法定雇用率2.5%に対して実雇用率は2.41%、達成企業は半数を下回る46.0%でした。2026年7月に2.7%へ上がったことで、この差はさらに開いています。裏を返せば、いま採用に動く会社は「大半がまだ達成できていない領域で先行する」ことになります。助成金は、その先行投資の負担を下げるために用意されている、というのが編集部の見方です。

なお、この統計は雇用状況の集計であり、助成金の支給決定率を示すものではありません。障害者トライアル雇用助成金や特定求職者雇用開発助成金は、ものづくり補助金のような競争型ではなく、要件を満たして書類が整っていれば支給される「要件適合型」の制度です。

最後に、経営者から編集部に寄せられることの多い質問をまとめます。

よくある質問

Q1. AIで作った実施計画書をそのまま提出できますか?

A. たたき台として使い、経営者本人が自社の言葉で書き直すことを前提にしてください。障害者トライアル雇用実施計画書で最も重視されるのは「継続雇用する労働者へ移行するための要件」の具体性です。AIが書いた一般論のままだとハローワークの窓口で必ず質問されます。最終確認は社会保険労務士に依頼するのが安全です。

Q2. ChatGPT Plusの費用はどのくらいですか?

A. 2026年7月時点で月額20ドル(為替により概ね¥3,000前後)です。1件の申請準備で十分に元が取れる水準ですが、料金体系は変わることがあるため利用前に公式サイトで確認してください。Codex CLI自体は無料でインストールできますが、利用にはChatGPTの有料プランまたはAPIの従量課金が必要です。

Q3. 従業員が37.5人未満でも助成金は使えますか?

A. 使えます。法定雇用率の義務が生じるのは常時雇用37.5人以上ですが、障害者トライアル雇用助成金も特定求職者雇用開発助成金もJEEDの各助成金も、雇用義務の有無とは関係なく雇用保険の適用事業所であれば申請できます。むしろ義務化される前に少人数で経験を積んでおくほうが、後で慌てずに済みます。

Q4. 社労士費用の相場はどのくらいですか?

A. 編集部の取材ベースで、AIで8割詰めた状態でのレビュー依頼は¥3〜5万円が目安です。ゼロから依頼すると¥8〜15万円程度が相場で、受給額に対する成功報酬型(10〜20%)を採る事務所もあります。複数名を順次採用する予定があるなら顧問契約のほうが結果的に割安になるケースもあります。正確な金額は各事務所へご確認ください。

Q5. トライアル雇用のあと、本採用を見送ることはできますか?

A. 制度上は、トライアル雇用期間の終了をもって離職する取り扱いが認められる場合があります。ただし本人が希望した場合や、実施計画書に書いた「継続雇用する労働者に移行するための要件」を満たさず本人が合意した場合など、条件が支給要領で細かく定められています。安易に「合わなければ切れる制度」と考えず、判断に迷う場合はハローワークと社会保険労務士に事前相談してください。

出典・参考情報

公式情報源(一次情報)

AIツール公式

二次情報源(制度解説)

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免責: 本記事の情報は2026年7月時点の公開情報に基づきます。支給の可否や金額は個々の事業者・対象労働者の状況および管轄労働局・ハローワーク・JEEDの審査によって決まります。最終的な申請判断と書類提出にあたっては社会保険労務士・行政書士など専門家にご相談のうえ、公式情報を必ずご確認ください。年度の切り替わりで変動しうる金額・要件については、2026年度の最新額を公式資料で必ずご確認ください。

Mira / AI経営ラボ 編集長

本記事のAIツール手順(ChatGPT / Claude Code / Codex CLI)はYuki(テクノロジー検証担当)が実機で検証しています。