Make.comでStripe決済→Discord売上速報を自動通知 EC運営のレシピ

EC 運営・ネットショップ・デジタル商品販売 (中小企業・個人事業主) の業務自動化レシピ

業種: EC 運営・ネットショップ・デジタル商品販売 (中小企業・個人事業主)

使用ツール: Make.com

難易度: ★★☆ 中

所要時間: 約 60 分

EC を運営していると「いま売れたか」を知るために何度も管理画面を開いてしまいます。Stripe で決済が成立した瞬間に Discord へ売上速報を自動投稿すれば、月¥1,400 規模 (priceJpy=1400) の固定費で「見に行く」から「届いたら分かる」運用に変わります。本記事は Make.com を使った実装手順と編集部試算を整理したレシピです。

読了時間 約10分 / 設定所要時間 約60分 / 月額固定費 ¥1,400 から (priceJpy=1400)

編集長の見解 ── 小規模 EC ほど「売れた実感」がモチベーションと意思決定の質を左右します。管理画面を 1 日に何度も開くのは時間の浪費であり、深夜や移動中の売上を見逃す原因にもなります。本レシピは Stripe の Webhook (イベント通知の仕組み) を起点に、決済が成立した瞬間だけ Discord に速報を流す設計です。固定費 priceJpy=1400 (Make.com Core $9/月) で組め、後から AI 要約やスプレッドシート集計にも拡張しやすい構成にしてあります。

なぜ「Stripe決済→Discord売上速報」がEC運営に効くのか

ネットショップを運営する中小企業・個人事業主が抱えがちな「確認疲れ」を編集部で整理すると次の通りです。

よくある状況原因損失・機会の目安
1 日に何度も Stripe 管理画面を開く売れたか不安で確認癖がつく1 日30分 × 20営業日 = 月10時間
深夜・休日の注文に気付くのが翌朝通知が来ない運用在庫・発送対応の初動が半日遅れる
返金やサブスク解約を見落とす入金通知だけ見て減算を追わない売上見通しの誤差が拡大
スタッフ間で「いま売れてる?」を口頭確認売上が一箇所に集約されていない確認のたびに業務中断

これらの根本原因は「売上情報が Stripe 管理画面の中に閉じている」ことです。Stripe には決済・返金・サブスク更新などのイベントを外部へ通知する Webhook 機能があり、これを Make.com で受けて Discord に整形投稿すれば、チーム全員が同じ速報を共有できます。

編集部試算では、1 日30分を管理画面確認に充てていた運営者がこの仕組みを導入すると 月 約10時間 の確認作業を圧縮できます。時給¥3,000換算で 月¥30,000の人件費改善、Make.com の固定費 priceJpy=1400 を差し引いても 月¥28,600の手取り改善 が見込めます。

次に、編集部が組んだ「決済→速報投稿」フローの全体像を ProcessFlow で示します。

完成形のフロー (ProcessFlow)

Make.com Stripe 決済→Discord 売上速報
💳
01
Stripe で決済が成立
顧客がチェックアウト完了、Stripe が payment_intent.succeeded イベントを発火
📡
02
Webhook で Make.com へ送信
Stripe Webhook が Make.com の Custom Webhook URL にイベント JSON を POST
🔀
03
イベント種別で分岐
Router で「決済成立 / 返金 / サブスク更新」を判定し投稿テンプレを切替
🧮
04
金額整形と累計加算
最小通貨単位 (円は1円単位) を読み取り、Google Sheets に当日累計を加算
🔔
05
Discord へ速報投稿
商品名・金額・累計を整形し、Discord の #売上速報 チャンネルへ自動投稿

Stripe の決済成立イベントを Webhook で受け取り、整形して Discord へ自動投稿する設計図

このフローの肝は、Stripe の Webhook が「決済成立」以外のイベントも同じ URL に送ってくる点です。Router で種別を分けておくと、返金やサブスク解約も同じ Discord チャンネルで追えます。

続いて、各ステップにかかる費用と時間を編集部の試算表で確認します。

コストと所要時間の内訳 (編集部試算)

導入にかかる費用と時間を、ステップ別に編集部の前提で整理しました。あくまで試算であり、実際の決済件数や為替で変動します。

項目内容費用 / 時間の目安
Make.com Core プラン月10,000クレジット、$9/月約¥1,400/月 (priceJpy=1400)
Stripe 利用料決済ごとに手数料、月額固定費なし国内カード決済 3.6%(公式料金参照)
Discordサーバー・Bot 連携¥0 (無料)
Google Sheets累計集計用¥0 (無料)
初期構築の手間本記事の手順をなぞる約60分 (1回のみ)

Stripe は月額固定費がかからず、決済が発生したときだけ手数料が引かれる仕組みです。そのため固定費は実質 Make.com の priceJpy=1400 のみで、決済件数が増えても通知の固定費は変わりません。

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💡 節約ヒント ── まずは Make.com の Free プラン (月1,000クレジット) で 1 イベント種別だけ試作し、運用が固まってから Core ($9/月、priceJpy=1400) に上げると無駄がありません。Discord・Stripe・Google Sheets は無料のまま始められます。

次のセクションでは、PC 操作だけで組める60分の設定手順を TimelineSteps で示します。

0→稼働まで 60分の設定手順 (TimelineSteps)

Make.com Stripe→Discord 売上速報 0→稼働まで
0:00 - 0:10
Discord に売上速報チャンネルと Webhook を用意
通知用サーバーに #売上速報 チャンネルを作成。チャンネル設定 → 連携サービス → ウェブフックから Webhook URL を発行します。Discord Webhook ドキュメント の通り、この URL に POST するだけで投稿できます。Bot 開発は不要で、Webhook 1 本で完結します。
0:10 - 0:20
Make.com アカウント開設と接続設定
make.com で Core プラン (月$9、約¥1,400、priceJpy=1400) に登録。Make.com は 2025 年から課金単位を「オペレーション」から「クレジット」に変更しており、非 AI モジュールは 1 op = 1 クレジットの 1:1 換算です。Stripe と Google Sheets を Connections に追加しておきます。
0:20 - 0:30
Make.com で Custom Webhook を作成
新規シナリオの最初のモジュールに Webhooks「Custom webhook」を置き、発行された URL をコピーします。この URL を次のステップで Stripe 側に登録します。Make.com 側で「Determine data structure」を実行待ちにしておくと、後でテスト送信したデータ構造を自動学習できます。
0:30 - 0:40
Stripe Webhook に Make.com の URL を登録
Stripe ダッシュボードの Webhooks で「エンドポイントを追加」。先ほどの Make.com の URL を貼り、送信イベントに payment_intent.succeeded・charge.refunded・customer.subscription.updated を選びます。Stripe Webhook ドキュメント の手順通りテストイベントを送ると、Make.com がデータ構造を取得します。
0:40 - 0:50
Router でイベント種別を分岐し、金額を整形
Webhook の後に Router を置き、type フィールドで「決済成立 / 返金 / サブスク更新」に3分岐。Stripe の金額は最小通貨単位で届きますが、日本円は最小単位が円のため換算は不要です(ドル等は100で割る必要あり)。Google Sheets「Add a Row」で当日累計を加算する列を用意します。
0:50 - 1:00
Discord へ整形投稿し、本番テスト
HTTP「Make a request」または Discord モジュールで Webhook URL に「🛒 新規注文 ¥{金額} / {商品名} / 本日累計 ¥{累計}」を POST。Stripe のテストモードで少額決済を流し、Discord に速報が届けば完成です。本番モードに切り替えて公開します。

EC 運営者が独力で組める60分手順 (PC操作のみ、コード不要)

ここまでで決済→速報の基本ラインが稼働します。返金やサブスク更新の文面はステップ40分の Router 分岐ごとにテンプレを変えると、増減が一目で分かります。

次に、導入時に編集部が遭遇しやすい失敗パターンを警告として共有します。

編集部の警告 — つまずきやすいポイント

⚠️ 警告1: Webhook の署名検証を省略しない ── Stripe の Webhook は誰でも URL を知れば POST できてしまうため、本番運用では署名シークレットによる検証が推奨されます。Make.com 単体では署名検証が手間な場合があり、最低限「Make.com の URL を外部に漏らさない」「想定イベント種別以外は無視する」フィルタを Router に入れてください。詳細は Stripe 公式の Webhook 署名ドキュメントを参照します。

⚠️ 警告2: 通貨の最小単位を取り違えない ── Stripe の amount は最小通貨単位で届きます。日本円は最小単位が「円」のため換算不要ですが、米ドルやユーロは100で割る必要があります。多通貨で販売している場合は currency フィールドで分岐し、円以外は100で割る処理を Router に追加してください。ここを誤ると「¥100の商品が¥10,000と表示される」事故になります。

⚠️ 警告3: 累計のリセットを忘れない ── Google Sheets に当日累計を貯める設計では、日付が変わったら累計をリセットする仕組みが必要です。Make.com の Schedule で毎日0時に集計シートを切り替えるか、日付列でその日の合計だけを SUM する関数にしておくと、前日分が混ざりません。

これらは一度設定すれば再発しにくい項目ですが、最初の本番テストで必ず確認してください。

次のセクションでは、運営者がこの速報をどう業務に活かすかの具体シナリオを示します。

経営者・EC運営者の活用シナリオ

例えば、ハンドメイド雑貨を Stripe 決済付き自社サイトで売る個人事業主を想定します。これまでは作業の合間に何度も管理画面を開いて売上を確認していました。本レシピ導入後は、スマートフォンの Discord アプリに「🛒 新規注文 ¥3,200 / リネンエプロン / 本日累計 ¥18,400」と速報が届くため、確認のために手を止める必要がなくなります。

複数スタッフがいる EC なら、#売上速報 チャンネルを全員で共有することで「いま売れてる?」の口頭確認が不要になります。返金イベントも同じチャンネルに流れるため、カスタマー対応の担当者が即座に状況を把握できます。

編集部メモ ── 速報に「本日累計」を含めると、その日の目標達成度がチームの共通言語になります。数字が一箇所に集まることで、確認作業の削減だけでなく、売上に対する意識の共有という副次効果も生まれます。

最後に、よくある質問をまとめます。

よくある質問

Q1. Shopify や BASE でも使えますか?

Stripe を決済基盤に使っているサービスであれば応用できます。Shopify は独自の注文 Webhook を持つため、その場合は Make.com×Shopify→Notion 注文管理 のような注文イベント連携が向いています。決済基盤が Stripe 単体のときは本レシピがそのまま使えます。

Q2. プログラミング知識は必要ですか?

不要です。Discord Webhook の発行、Stripe ダッシュボードでのエンドポイント登録、Make.com のドラッグ操作のみで完結します。コードを書く場面はありません。

Q3. 通知が多すぎませんか?

決済が1日数百件を超える規模では、1件ごとの通知が騒がしくなります。その場合は Make.com の Schedule で「1時間ごとに件数と合計をまとめて投稿」する設計に切り替えると静かになります。小規模 EC のうちは1件ごとの速報が実感を得やすくおすすめです。

Q4. 完全無料で構築できますか?

Make.com Free プラン (月1,000クレジット) では低頻度の決済通知なら可能です。本格運用には Core プラン ($9/月、priceJpy=1400) が安心です。Discord・Stripe (固定費なし)・Google Sheets は無料で始められます。

出典・参考情報

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Mira / AI経営ラボ 編集長

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Mira / AI経営ラボ 編集長

最終更新: 2026年6月5日 / 初出: 2026年6月5日