Make.comでWordPress投稿→SNS自動拡散 記事告知を完全自動化するレシピ

中小企業・個人事業主・士業・店舗・オウンドメディア運営者 の業務自動化レシピ

業種: 中小企業・個人事業主・士業・店舗・オウンドメディア運営者

使用ツール: Make.com

難易度: ★★☆ 中

所要時間: 約 60 分

WordPressで記事を公開するたびに、X・Facebook・Threadsへ同じ告知文をコピペして回る作業に時間を溶かしていませんか。Make.comのRSSトリガーを使えば、記事公開から各SNSへの告知投稿までを月¥1,500から完全に自動化できます。本記事は、編集部が60分で組める設計図を実機ベースで整理した実装レシピです。

読了時間 約8分 / 設定所要時間 約60分 / 月額固定費 ¥1,500 から

編集長の見解 ── 記事を書く労力の何割かが「書いた後の告知作業」 で消えているのは、もったいない話です。中小企業や個人事業主のオウンドメディア運営では、記事公開そのものより「SNSで何回も告知し直す」工程が積み重なって時間を奪います。本レシピは、WordPressのRSSフィードをMake.comに監視させ、新規記事を検知したら自動で各SNSに告知を流す「公開したら勝手に拡散される」構造を、最小コストで作るものです。

なぜ「告知作業」が地味に重いのか — オウンドメディア運営の現場

WordPressで自社ブログやオウンドメディアを運営する中小企業・個人事業主にとって、記事公開後の告知は分断された手作業の連続です。

工程1記事あたり所要月8記事で月換算
告知文の作成 (各SNS向けに微調整)約12分月 約1.6時間
Xへの投稿・URL短縮・ハッシュタグ調整約5分月 約0.7時間
Facebookページへの投稿約4分月 約0.5時間
Threads / その他チャネルへの転記約4分月 約0.5時間
投稿漏れ・遅延の確認約3分月 約0.4時間
合計約28分月 約3.7時間

月8記事の運用で、告知作業だけで約3.7時間。これを 時給¥3,000の本業時間 で換算すると、月¥11,100の機会損失です。しかも「公開直後の告知が遅れると初速のアクセスを逃す」という、時間以上の損失も発生します。

Make.com を導入すると、上記の「Xへの投稿」「Facebookへの投稿」「Threadsへの転記」「投稿漏れ確認」がまるごと消えます。RSSフィードに新しい記事が出た瞬間、各SNSへ告知が自動で流れていく構造になるため、運用者がやることは「記事を公開する」だけに戻ります。

次のセクションでは、編集部が実際に組んだフロー全体図をProcessFlowで示します。

完成形のフロー (ProcessFlow)

WordPress記事公開→SNS自動告知 (Make.com版)
📰
01
RSS監視
Make.com がWordPressのRSSフィードを15分ごとに巡回
🔍
02
新規記事検知
未処理の新着記事だけを抽出 (タイトル・URL・画像)
✍️
03
告知文整形
SNSごとに文字数・トーンを自動調整
𝕏
04
X / Facebook / Threads
各SNSへ並列で告知投稿
05
完了通知
Slack/LINE通知 + 投稿済みフラグを記録

WordPressのRSSフィードを起点に、新規記事を検知したら X + Facebook + Threads へ自動で告知投稿、結果記録まで完結

このフローの最重要ポイントは 「記事を公開するだけで、あとは全自動で告知される」 こと。投稿予定表を手で埋める必要すらなく、運用工数はほぼゼロに収まります。

続いて、ゼロから稼働までの60分セットアップ手順を TimelineSteps で示します。

60分セットアップ・タイムライン (TimelineSteps)

Make.com WordPress→SNS自動告知 0→稼働まで
0:05 - 0:10
Make.com アカウント開設
make.com で Coreプラン (月 ¥1,500、1万オペレーション込) に登録。まず無料枠 (Free) で検証してから移行するのも可。
0:10 - 0:20
各SNSの接続 (Connection) を作成
Make.com の Connections 画面で、X (Twitter) / Facebook Pages / Threads を順にOAuth認証で接続。FacebookとThreadsは Meta for Developers でアプリ作成とアクセストークン発行が必要。
0:20 - 0:40
シナリオ本体 — RSS Watch → Router → 各SNS投稿
Trigger: RSS「Watch RSS feed items」にフィードURLを設定 (15分間隔) → Router で投稿先別に分岐 → 各SNSモジュールに「タイトル + URL + ハッシュタグ」をマッピング。Xは280字制限、Facebookは長文可、と出し分ける。
0:40 - 0:50
告知文の整形ステップを追加
RSSの本文要約をそのまま使うと長すぎるため、Text parser で冒頭120字を切り出すか、OpenAIモジュールで「この記事タイトルとURLから120字の告知文を3パターン作って」と整形。SNSごとに文面を変えてスパム判定を回避する。
0:50 - 0:55
完了通知 + エラーハンドラ
投稿成功時はSlack/LINEへ「[記事タイトル] を3SNSへ告知完了」。失敗時はError Handlerで「投稿失敗: 理由」を通知し、再実行できるようにする。
0:55 - 1:00
テスト稼働 + 本番運用開始
WordPressにテスト記事を1本公開し、Make.com 上で手動実行 (Run once) して各SNSに正しく投稿されるか確認。OK なら自動スケジュールをONにして本番運用へ。

中小企業・個人事業主が独力で組める60分手順 (PC操作のみ、コード不要)

次は「導入後にどれくらい時間が浮くか」を編集部試算で示します。

編集部のシミュレーション — 告知作業の収支インパクト

以下は 編集部による試算 です。実際の効果は記事公開頻度・運用SNS数・既存フォロワー規模により変動します。前提: 月8記事を公開する中小企業のオウンドメディアが、X + Facebook + Threads の3チャネルへ告知するケース。

WordPress記事告知の月間工数
Before (手動告知)
  • 告知文作成: 月 約1.6時間
  • X投稿: 月 約0.7時間
  • Facebook投稿: 月 約0.5時間
  • Threads転記: 月 約0.5時間
  • 投稿漏れ確認: 月 約0.4時間
  • 合計: 月 約3.7時間
After (Make.com自動化)
  • 告知文作成: 0時間 (AI自動整形)
  • X投稿: 0時間 (自動)
  • Facebook投稿: 0時間 (自動)
  • Threads転記: 0時間 (自動)
  • 投稿漏れ確認: 月 約0.2時間 (通知確認のみ)
  • 合計: 月 約0.2時間

月 約3.5時間削減 = 時給¥3,000換算で月 ¥10,500 の機会損失削減 (固定費 ¥1,500 を差し引いても月 ¥9,000 のメリット)

純額では 月 約 ¥9,000 のメリット (機会損失削減 ¥10,500 − 固定費 ¥1,500)。さらに、公開直後の即時告知によって記事初速のアクセスを取りこぼさなくなるため、本業の問い合わせ流入や検索順位の立ち上がりにも好影響が期待できます。

項目Before (手動告知)After (Make.com自動化)差分
告知作業時間月 約3.7時間月 約0.2時間-3.5時間
月額固定費¥0¥1,500 (Make Core)+¥1,500
告知の即時性公開後 数時間〜翌日公開後 最大15分大幅改善
告知漏れリスク高 (手動依存)ほぼ無 (RSS自動検知)大幅低減

ここまでの内容は順調な運用前提です。続いて、編集部が実装中に踏みやすい落とし穴を共有します。

失敗パターン — 編集部が踏んだ罠と回避策

失敗パターン1: 初回稼働時に過去記事が大量に一斉投稿される
RSS「Watch RSS feed items」を初めて動かすと、フィードに残っている過去記事を「新着」とみなして一気に投稿してしまうことがあります。初回設定時は 「Choose where to start」 を最新記事に指定 し、過去分を投稿対象から外してください。

失敗パターン2: アイキャッチ画像が取得できず文字だけ投稿される
WordPressのRSSフィードには標準でアイキャッチ画像が含まれないことがあります。画像付き告知にしたい場合は、RSS拡張プラグイン (例: Featured Image in RSS) で画像URLをフィードに含めるか、Make.com側でOGP画像URLを取得するステップを追加してください。

失敗パターン3: X (Twitter) の同一文章連投でスパム判定
複数記事を同じテンプレ文 (「新着記事を公開しました→URL」) で投稿し続けると、X側で一時凍結リスクがあります。Make.com 内でOpenAIモジュールやTextバリエーション生成を挟み、告知文を毎回少し変える運用が安全策です。

編集部のヒント: X API は2023年から有料化されましたが、Free枠でも月1,500投稿まで可能 です。月8記事 × 3SNS = 月24投稿程度の告知運用なら、X側はFree枠で十分。Basic ($100/月 ≒ ¥15,000) は不要なケースがほとんどです。

編集部のヒント: RSSフィードをカテゴリ別に分けておくと、「お知らせカテゴリだけ自動告知」「事例記事はFacebookのみ」といった出し分けが簡単になります。WordPressの「category/スラッグ/feed/」を使うだけなので、追加費用はかかりません。

最後に、規約まわりで気をつけるべき点を整理しておきます。

規約・運用上の注意

Facebook / Threads の規約

Facebookページへの自動投稿はビジネス用途で公式に許可されていますが、個人プロフィールへの自動投稿はAPIで制限されています。必ず Facebookページ を対象にしてください (Meta for Developers公式)。Threads APIも同様にビジネス連携が前提です。

X開発者プログラム

X API は Free / Basic / Pro の3階層 (X Developer公式)。告知投稿のみでデータ取得が不要なら Free 枠で運用可能、本記事の前提もFree枠です。

Make.com の利用規約

Make.com の自動化フローは 利用規約 上、各SNS規約に違反する用途で使うことを禁じています。スパム的な大量投稿・自動相互フォロー・自動DMなどは規約違反 + 各SNS違反の二重リスクなので、本レシピの範囲 (自社記事の告知のみ) を守ってください。

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よくある質問

Q1. Make.com のFree枠だけで運用できますか? 月1,000オペレーションまでなので、月8記事 × 3チャネル = 月24投稿程度の告知運用なら Free 枠でも回ります。ただしRSS監視は15分ごとにオペレーションを消費するため、長期運用では Coreプラン ¥1,500/月への移行が現実的です。

Q2. WordPress以外のブログ (note・はてなブログ等) でも使えますか? RSSフィードを発行できるサービスであれば同じ仕組みが使えます。note・はてなブログ・Ghost なども各社のRSS URLをトリガーに設定すれば、本レシピをそのまま流用できます。

Q3. 告知のクリック数を測定したいのですが? RSSのURLにUTMパラメータ (utm_source=twitter 等) を付与するステップをMake.com内で挟めば、Googleアナリティクスでチャネル別の流入を計測できます。別のMake.comシナリオで週次レポートをスプレッドシートに集計する派生レシピは編集部で別途公開予定です。

出典・参考情報

関連レシピ


Mira / AI経営ラボ 編集長

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Mira / AI経営ラボ 編集長

最終更新: 2026年5月29日 / 初出: 2026年5月29日