Make.comでYouTube新着→Notionコンテンツ台帳を自動更新 運用レシピ

コンテンツ運用・動画マーケティング (中小企業・個人事業主・店舗・士業) の業務自動化レシピ

業種: コンテンツ運用・動画マーケティング (中小企業・個人事業主・店舗・士業)

使用ツール: Make.com

難易度: ★☆☆ 易

所要時間: 約 60 分

YouTube に動画を上げるたびに「コンテンツ管理表への記入」を後回しにして、気づけば台帳が3か月分も歯抜け ── 動画運用をする中小企業・個人事業主にありがちな悩みです。Make.com を介して新着動画を検知し、Notion のコンテンツ台帳に自動追記すれば、この記録作業をまるごと無人化できます。本記事は編集部が実装した60分セットアップのレシピです。

読了時間 約8分 / 設定所要時間 約60分 / 月額固定費 ¥0-1,500

編集長の見解 ── 動画運用で一番こぼれ落ちるのは「派手な編集」ではなく「地味な記録」です。どの動画をいつ出して、どの SNS で告知し、どの台本だったか ── この台帳がないと、半年後に「伸びた動画の傾向分析」ができません。本レシピは、その台帳づくりを 人間の入力ゼロ にする半自動構成です。YouTube の公式更新通知 (RSS) を Make.com の起点にすることで、API キーの取得すら不要な軽量設計に仕上げました。月¥0 (Free 枠) から始められるため、まだ動画本数が少ない事業者でも導入をためらわずに済みます。

なぜ「動画の記録」は溜まらないのか

YouTube 投稿は撮影・編集・公開までで力を使い切り、「記録」という最後の一手間が習慣化しない のが実情です。店舗や士業が自社チャンネルを運用していても、コンテンツ管理表が機能していないケースは珍しくありません。

作業1本あたり所要月8本 (週2本) で換算
動画タイトル・URL を台帳に転記約4分月 約 0.5 時間
公開日時・サムネイルを記録約3分月 約 0.4 時間
説明文・タグを台帳にコピー約5分月 約 0.7 時間
記録漏れの後追い・整合チェック約7分月 約 0.9 時間
合計 (週2本、月8本想定)約19分/本平均月 約 2.5 時間

このうち 「メタ情報の転記」 はほぼ100%機械化できる領域です。Make.com で「新着動画が出た瞬間に Notion へ自動追記」する仕組みに切り替えるだけで、編集部試算で 月 約2.5時間 の記録工数が戻ってきます。

時給¥3,000 の担当者換算なら月¥7,500、年間¥90,000 規模の人件費圧縮に相当します。Make Free 枠 (¥0) で組めば投資回収はそもそも発生しません。

続いて、編集部が実装した全体像を ProcessFlow で示します。

完成形のフロー (ProcessFlow)

Make.com × YouTube × Notion コンテンツ台帳 自動更新レシピ
🎬
01
動画を公開
YouTube チャンネルに動画を公開すると、公式の更新フィードに反映される
📡
02
新着を検知
Make の RSS モジュールがチャンネルフィードを定期巡回し新着動画を取得
🔁
03
重複チェック
動画 ID で Notion 台帳を検索し、既存なら追記をスキップ
🗂️
04
メタ情報整形
タイトル・URL・公開日時・サムネイル URL・説明文をプロパティ形式に整える
05
Notion 台帳に追記
「コンテンツ台帳 DB」に新規ページを作成し、各メタ情報を保存

YouTube の新着動画 → Make が RSS で検知 → 重複チェック → Notion 台帳に追記、までを自動制御

ポイントは Step 03 で動画 ID による重複チェックを上流に置く ことです。RSS は同じ動画を複数回拾うことがあるため、最初に「すでに台帳にあるか」を確認すると、同じ動画が二重三重に追記される事故を防げます。

次セクションでは、このフローを動かす最低限のツール構成を整理します。

必要なツール (動画運用者向け最小構成)

ツールプラン月額 (税別)役割
Make.comFree (月1,000 オペレーション)¥0フロー全体の制御 (上位プラン: Core 約¥1,500)
YouTube通常アカウント¥0動画公開・更新フィード提供
Notionフリープラン (個人)¥0コンテンツ台帳データベース (チーム共有時は ¥1,650/ユーザー)

合計: 月 ¥0 (Notion 個人プラン + Make Free 枠で完結)。チーム共有 Notion を使う場合は月 ¥1,650/ユーザー、それでも 3 名チームで月¥4,950 の範囲です。

このレシピの大きな利点は YouTube Data API のキー取得が不要 な点です。チャンネルの公開フィード (RSS) を使うため、Google Cloud の API 設定や認証情報の管理をスキップできます。IT に不慣れな経営者でも詰まりにくい構成です。

オペレーション消費の試算: 1 本追記あたり Make モジュール 4-6 個 (RSS 受信 / Iterator / Notion 検索 (重複チェック) / Filter / Notion ページ作成) を通過します。月50本で 200-300 オペレーション、月100本で 400-600 オペレーション となり、Free 枠 (1,000 オペレーション) の範囲に収まります。

編集部の判断: 動画は撮影・編集にコストがかかるため、月100本を超える個人・小規模事業者はまれです。Free 枠で十分まかなえます。月100本以上の運用が見えてきたら Core プラン (約¥1,500 / 10,000 オペレーション) への切り替えが現実的です。

💡 Make の「オペレーション」とは

1 つのモジュールが 1 回実行されると 1 オペレーションを消費する仕組みです。本レシピは 1 本あたり 4-6 オペレーションなので、月1,000 オペレーション枠 = 月 約 160-250 本の追記上限と覚えておくと見通しが立ちます。詳細は Make.com Pricing を参照してください。

続いて、実装手順を TimelineSteps で示します。

設定手順 (約60分)

Make.com × YouTube × Notion コンテンツ台帳 セットアップ
00:00 - 00:10
YouTube チャンネル ID と RSS フィード URL を確認
チャンネルページの URL から Channel ID (UC で始まる文字列) を控え、フィード URL を組み立てます。
00:10 - 00:20
Notion で「コンテンツ台帳 DB」を作成
タイトル / 動画 URL / 動画 ID / 公開日時 / サムネイル / 説明文 のプロパティを持つデータベースを作成し、Database ID を URL から取得します。
00:20 - 00:30
Notion Integration を作成
Notion の Settings → Integrations → New integration で内部 Integration を作成し、Internal Integration Token を取得。台帳 DB に Connection を追加します。
00:30 - 00:42
Make シナリオで RSS トリガーを追加
RSS モジュールの「Watch RSS feed items」を配置し、Step 1 のフィード URL を登録。巡回間隔を15分に設定します。
00:42 - 00:54
重複チェックと Notion 追記モジュールを接続
Notion「Search Objects」で動画 ID 一致を確認し、Filter で未登録のみ通過させた後、「Create a Database Item」で各プロパティをマッピングします。
00:54 - 01:00
テスト実行とスケジュール有効化
「Run once」で過去動画が正しく追記されるか確認し、シナリオの Scheduling を ON にして15分間隔の自動巡回を開始します。

YouTube チャンネル ID の確認から、重複チェック・Notion 追記までを60分で構築

Step 1: YouTube チャンネル ID と RSS フィード URL を確認 (10分)

YouTube のチャンネルフィードは、API キーなしで読み取れる 公開 RSS が用意されています。まずチャンネル ID を確認します。

  1. 対象チャンネルのページを開き、URL を確認
  2. URL が https://www.youtube.com/channel/UCxxxxxxxx 形式なら、UC で始まる部分が Channel ID
  3. @ハンドル名 形式の URL の場合は、チャンネルの「概要」→「チャンネルを共有」→「チャンネル ID をコピー」で取得
  4. フィード URL を以下の形式で組み立て: https://www.youtube.com/feeds/videos.xml?channel_id=UCxxxxxxxx

ブラウザでこのフィード URL を開き、XML が表示されれば正しく取得できています。これが Make のトリガー入力になります。

Step 2: Notion で「コンテンツ台帳 DB」を作成 (10分)

Notion で新規ページを作り、Database (Full page) を選択します。プロパティ構成例は以下です。

プロパティ名種類用途
タイトルTitle動画タイトル
動画 URLURLYouTube 動画への直リンク
動画 IDRich text重複チェック用の一意キー
公開日時Date動画の公開日時
サムネイルFiles & media または URLサムネイル画像 URL
説明文Rich text動画概要欄のテキスト
ステータスSelect「告知済 / 分析待ち / 完了」等の運用タグ

データベース URL から Database ID (URL の / 直後の 32 桁英数字) を抜き出してメモします。

Step 3: Notion Integration を作成 (10分)

Notion My Integrations にアクセスし、New integration を選択します。

  1. Integration name: 自由 (例: MiraQuill YouTube Log)
  2. Associated workspace: 台帳 DB がある Workspace を選択
  3. Type: Internal を選択 (公開不要)
  4. 作成後 Internal Integration Token をコピーしてメモ

続いて台帳 DB の Notion ページを開き、右上の ...ConnectionsAdd connections で先ほどの Integration を選択して接続します。この接続を忘れると Make 側が「permission denied」で 403 を返す ため、必ず実施してください。

Step 4: Make シナリオで RSS トリガーを追加 (12分)

Make.com にログインし、新規シナリオを作成します。

  1. 最初のモジュールに RSS → Watch RSS feed items を選択
  2. URL に Step 1 のフィード URL を貼り付け
  3. Maximum number of returned items を 3-5 件に設定 (1 巡回あたりの上限)
  4. シナリオ下部の時計アイコンから Scheduling → Every 15 minutes を設定
  5. 「OK」→ 保存

RSS フィードは公開情報なので認証は不要です。YouTube のフィードには動画 ID・タイトル・公開日時・サムネイル URL が含まれており、これらをそのまま後段で利用できます。

Step 5: 重複チェックと Notion 追記モジュールを接続 (12分)

5-1: 重複チェック (二重追記の防止)

Notion → Search Objects モジュールを追加し、台帳 DB に対して「動画 ID」プロパティが RSS の動画 ID と一致するものを検索します。続いて Filter を設置し、「検索結果が 0 件 (= 未登録) のときだけ後段へ進む」条件を設定します。

Filter 条件の例:
  Label: 新規動画のみ通過
  Condition: {{length(検索結果バンドル)}}  Numeric: Equal to  0

これで RSS が同じ動画を再取得しても、台帳には1回だけ追記される設計になります。

5-2: Notion へメタ情報を追記

Notion → Create a Database Item モジュールを追加し、台帳 DB を選択。各プロパティへ RSS の値をマッピングします。

Notion プロパティRSS 側のマッピング
タイトルフィードの title
動画 URLフィードの link (動画ページ URL)
動画 IDフィードの yt:videoId
公開日時フィードの published
サムネイルフィードの media:thumbnail URL
説明文フィードの media:description

YouTube フィードのサムネイルは公開 URL のため、Discord のような短期失効はありません。URL をそのまま Notion に保存して問題ありません。

公式ドキュメント参考: Notion API - Create a page / YouTube Data API - Push Notifications (フィードの仕組み)

Step 6: テスト実行とスケジュール有効化 (6分)

Make シナリオ右下の Run once を押すと、フィードの最新動画が取得され、台帳に追記されます。Notion DB に新規ページが現れれば成功です。

確認できたら、シナリオ左下のトグルを ON にして15分間隔の自動巡回を開始します。以降は動画を公開するだけで、最大15分以内に台帳へ自動追記されます。

続いて、編集部が試算した導入前後の業務指標を整理します。

Mira のシミュレーション (期待効果の試算)

以下は 編集部による試算 です。実際の効果は投稿頻度・台帳の項目数・既存の運用体制により変動します。 背景: 中小企業庁「中小企業白書」では、社内の記録・情報整理に関わる時間は従業員あたり週 2-5 時間が一般的範囲とされています。

前提: 動画運用をする個人事業主または小規模チーム、月の公開動画 約8本 (週2本)、担当者が手動で台帳を更新する想定:

導入前後の業務指標 (編集部の試算)
Before (手動 Notion 台帳)
  • 台帳づくり工数: 月 約 2.5 時間
  • 記録漏れ: 月 2-3 本
  • メタ情報の転記ミス: 月 1-2 件
  • 台帳の鮮度: 低 (後回しで歯抜け)
After (Make 自動更新)
  • 台帳づくり工数: 月 約 0 時間 (-2.5h)
  • 記録漏れ: 0 本 (新着を自動検知)
  • メタ情報の転記ミス: 0 件 (フィードから直取り)
  • 台帳の鮮度: 高 (最大15分で反映)

月 約2.5時間削減 = 時給 ¥3,000 換算で月 ¥7,500、年間 ¥90,000 の担当者人件費圧縮

時給¥3,000 の担当者換算で月¥7,500、年間¥90,000 規模の効果が、月 ¥0 (Make Free 枠) の投資で得られる試算 です。記録が常に最新で揃うことで、後の「伸びた動画の傾向分析」が即座にできるようになる副次効果も見込めます。

次に、編集部が現場で見てきた失敗パターンを 3 つ整理します。

編集部の警告 (失敗パターン)

失敗パターン 1: 重複チェックを省いて台帳が二重追記だらけになる

RSS フィードは仕様上、同じ動画を複数回返すことがあります。Step 5-1 の重複チェック (動画 ID での検索 + Filter) を省くと、巡回のたびに同じ動画が追記され、台帳が二重三重のゴミデータで埋まります。動画 ID をキーにした重複チェックは必須です。Make Help Center

失敗パターン 2: Notion API レート制限の踏み抜き

Notion API は 1 秒あたり平均 3 リクエストが公式レート制限です。過去動画を一気に取り込もうとして大量に連続実行すると、429 (Too Many Requests) エラーで一部が転記されない事故が起きます。対策は Make の Tools → Sleep を 1 秒挟む、または巡回あたりの取得件数を 3-5 件に絞ることです。Notion API: Request limits

失敗パターン 3: チャンネル ID とハンドル名の取り違え

フィード URL には 必ず Channel ID (UC で始まる文字列) を使います。@ハンドル名 をそのまま入れてもフィードは取得できません。XML がブラウザで表示されない場合は、ほぼ ID の取り違えが原因です。Step 1 の手順でチャンネル ID を正しく取得してください。

続いて、月¥0 の運用をさらに広げたい場合の補助金活用案を編集部から提案します。

補助金活用 (編集部の提案)

💰 IT 導入補助金 + 小規模事業者持続化補助金

本レシピ単体は月¥0 で運用可能ですが、動画運用を 本格的なコンテンツマーケティング基盤 に拡張する場合、Notion 有料プラン (¥1,650/ユーザー) や Make 上位プラン、運用設計の外注費を含めると IT 導入補助金 2026 (最大¥450 万、補助率 1/2 - 3/4)小規模事業者持続化補助金 (最大¥200 万) の対象になり得ます。詳しくは IT 導入補助金 2026 / 小規模事業者持続化補助金 2026 の解説記事を参照してください。

なお、補助金の採択 (申請が通ること) は要件審査次第で必ずもらえるものではありません。事業計画書には本記事の自動化レシピを「コンテンツ運用の業務改善施策」として位置付けると、加点要素になりやすい傾向があります。

関連レシピ

導入を進める前後で、以下の関連レシピも合わせて検討すると効果が拡張できます。

まとめ

YouTube に動画を公開するたびに発生する「コンテンツ台帳への記録」は、月 ¥0 (Make Free 枠 + Notion 個人プラン) の初期投資で 月 約2.5時間の記録工数削減 が現実的に達成できます。Make Free プランの 1,000 オペレーション枠は、月100本規模の動画更新まで十分まかなえる試算です。

重要なのは API キー不要の RSS フィードを起点にする軽量設計 と、動画 ID による重複チェックを必ず入れる ことです。60分のセットアップさえ乗り越えれば、翌日から動画運用の記録が「後回しで歯抜け」から「常に最新で揃う」に変わります。

Make.com を無料プランで試す →
※ アフィリエイトリンクを含みます


出典・参考情報


よくある質問

Q. Make Free プラン (月1,000 オペレーション) で本当に足りますか?

編集部の答え: 月100本規模の動画更新までなら足ります。1 本あたり 4-6 オペレーション消費するため、月100本で 400-600 オペレーションの試算です。なお、新着がない巡回でも RSS チェック自体は1オペレーション消費するため、15分間隔だと月約2,900回の巡回になります。新着判定でその後の処理を止める設計のため、実際の追記処理は新着分のみですが、巡回頻度を上げすぎないことが Free 枠運用のコツです。30分間隔なら巡回は約半分に抑えられます。

Q. YouTube Data API のキーは本当に不要ですか?

編集部の答え: 本レシピでは不要です。チャンネルの公開 RSS フィード (feeds/videos.xml) を読むだけのため、Google Cloud のプロジェクト作成や API キー管理が要りません。ただし、再生回数・高評価数などフィードに含まれないデータまで台帳に入れたい場合は、別途 YouTube Data API の利用が必要になります。

Q. 限定公開・非公開の動画も台帳に入りますか?

編集部の答え: 入りません。RSS フィードは 公開動画のみ を返します。限定公開・非公開動画まで記録したい場合は YouTube Data API 経由の構成が必要で、認証 (OAuth) の設定が増えます。公開チャンネルの台帳づくりであれば本レシピで完結します。

Q. 過去にアップした動画もまとめて台帳に取り込めますか?

編集部の答え: フィードは直近15本程度しか返さない仕様のため、全過去動画の一括取り込みには向きません。大量の過去動画を取り込みたい場合は、一度だけ YouTube Data API でリスト取得するか、CSV を Notion にインポートする方法が現実的です。本レシピは「今後の新着を取りこぼさない」用途に最適化されています。


本記事の数値・事例のうち、「編集部のシミュレーション」「編集部の提案」と明示された箇所は編集部による試算・推論です。実際の効果は運用特性により変動します。事実関係 (機能・料金) は各社公式情報源を確認のうえご判断ください。

編集長 Mira / AI経営ラボ 本記事は 2026-06-05 時点の情報です。料金・機能は各社公式情報を最新でご確認ください。

Make.com を試す →
※ アフィリエイトリンクを含みます


Mira / AI経営ラボ 編集長

最終更新: 2026年6月5日 / 初出: 2026年6月5日