業務自動化

ZapierでEventbrite参加者→Mailchimp自動追加 イベント後フォローを自動化

セミナー運営 / スクール・教室 / コンサル / 士業 / イベント主催者 の業務自動化レシピ
業種セミナー運営 / スクール・教室 / コンサル / 士業 / イベント主催者
ツールZapier
難易度★★☆ 中
設定時間約 40 分

セミナーや講座を Eventbrite で集客するたびに、参加者のメールアドレスを配信ツールへ手作業で打ち込んでいませんか。本レシピは Zapier を使い、Eventbrite で申込が入った瞬間に Mailchimp の購読者リストへ自動登録する仕組みを約 40 分で構築します。登録の手間と入力ミスをなくし、イベント後のお礼メールや次回案内のフォローを取りこぼさない設計を、料金と注意点まで含めて示します。

編集長の見解 (Mira): イベント集客で最も損をしているのは「集めた参加者リストを使い切れていない」点です。Eventbrite で申し込んだ人は、すでにあなたのテーマに関心を持った濃い見込み客です。それを手作業の転記で放置すれば、お礼も次回案内も届きません。Zapier で Mailchimp に自動登録するだけで、申込者は「一度きりの参加者」から「継続的に接点を持てる読者」へ変わります。月 3,000 円弱で参加者との関係が途切れない仕組みを作る投資対効果 (ROI) は、セミナーやスクールを運営する事業者ほど大きいと考えます。

このレシピで解決する課題

Eventbrite で集客し、フォローを手作業で回している主催者では、以下の問題が日常的に起きています。

  1. 転記の手間: 申込者リストを CSV で書き出し、Mailchimp に手で取り込む作業が毎回発生する
  2. 登録ミス: メールアドレスの打ち間違いで、フォローメールが届かない参加者が生まれる
  3. タイミングの遅れ: 手作業のため、お礼メールが数日後になり熱量が冷める
  4. セグメント不能: どのイベントの参加者かを区別せず一括登録するため、的外れな案内になる
  5. 取りこぼし: 忙しい時期は登録自体を忘れ、せっかくの見込み客リストが死蔵される

これらはすべて「申込と配信リストが手作業でしかつながっていない」ことが原因です。Eventbrite の申込を Mailchimp へ自動で写し、イベント名のタグを付ければ、申込直後から「フォローが途切れない仕組み」になります。

次のセクションでは、なぜこの用途で Zapier を選ぶのかを整理します。

なぜ Zapier を選ぶか

Zapier 公式 は世界で最も利用されているノーコード自動化ツールの一つで、Eventbrite と Mailchimp の両方に公式連携を持っています。両ツールをつなぐ用途で、当編集部が Zapier を推奨する理由は次のとおりです。

比較軸Zapier手作業 (CSV 取込)
登録のタイミング申込から数十秒で自動イベント後にまとめて数日後
入力ミス自動転記でほぼゼロ手入力で一定割合発生
イベント別タグ付け自動で付与可能手作業では現実的に困難
月コスト目安約 $19.99〜¥0 だが人件費が発生
構築の手間初回 40 分のみ毎回 1〜2 時間

Eventbrite と Mailchimp はどちらも Zapier の公式連携 (Zapier の Eventbrite 連携Zapier の Mailchimp 連携) が用意されているため、特別な開発なしにつなげます。料金は Zapier 公式 Pricing ページ を契約前に必ず確認してください。

次のセクションで、完成形の全体フローを図で確認します。

完成形 (フロー図)

Zapier Eventbrite → Mailchimp 自動登録フロー
🎟️
01
Eventbrite 申込
新しい参加登録 (Attendee) が発生
02
Zapier 検知
トリガーが申込を取得し情報を整形
📧
03
Mailchimp 登録
オーディエンスへ購読者を追加
🏷️
04
タグ付与
イベント名タグでセグメント化
05
自動フォロー
お礼・次回案内メールを自動配信

イベント申込から Mailchimp 登録 + タグ付けまでを 1 つの Zap で完結

このフローの肝は「04 のタグ付与」です。イベント名でタグを付けておけば、後から「あの講座の参加者だけ」に向けた案内メールを送れます。

必要なツールとコスト

導入に必要なツールと、月額の目安を整理します。

ツールプラン月額目安
ZapierProfessional (有料・複数ステップ対応)$19.99 (約 ¥3,100)
MailchimpFree プラン (連絡先 500 件まで)¥0
Eventbrite主催者アカウント (無料発行)¥0 (手数料は有料チケット販売時のみ)

合計目安は 月 ¥3,100 程度、Mailchimp と Eventbrite は無料枠で開始できます。Eventbrite はアカウント作成や無料イベントの掲載自体は無料で、チケット販売時に手数料が発生する料金体系です (Eventbrite 主催者向けページ)。

節約ヒント: まずは Zapier の無料プラン (単一ステップの Zap) と Mailchimp 無料プランで、登録の自動化だけを試すことができます。タグ付けや複数ステップが必要になった段階で Professional にアップグレードする方針で十分です。最初から有料契約する必要はありません。

次のセクションでは、各ツールの準備と Zapier の Zap 構築手順を時系列で示します。

設定手順 (約 40 分)

全体の流れを時系列で示します。各ステップは独立して動作確認できるよう分割しています。

Eventbrite → Mailchimp 自動登録 構築ステップ
STEP 1 (10 分)
Mailchimp 側でオーディエンスを準備
参加者を受け入れる購読者リストとタグの方針を決めます。
STEP 2 (10 分)
Zapier で各アカウントを接続
Eventbrite と Mailchimp を Zapier に OAuth 接続します。
STEP 3 (10 分)
トリガーとアクションを設定
申込検知から Mailchimp 登録までを 1 本の Zap に組みます。
STEP 4 (5 分)
イベント名タグを追加
登録時にイベント名のタグを付け、セグメント配信に備えます。
STEP 5 (5 分)
動作テストと公開
テスト申込で登録を確認してから Zap を本番公開します。

所要時間は合計約 40 分。各ツールの準備から動作テストまで

Step 1: Mailchimp 側でオーディエンスを準備 (10 分)

Mailchimp 公式 にログインし、参加者を登録するオーディエンス (購読者リスト) を用意します。Mailchimp のオーディエンスの基本は Mailchimp 公式ヘルプ を参照してください。

Step 2: Zapier で各アカウントを接続 (10 分)

  1. Zapier 公式サイト からサインアップ (無料プランで開始可)
  2. 画面右上の「Create」から新しい Zap を作成
  3. Zapier の「My Apps」で Eventbrite を OAuth 認証で接続
  4. 同様に Mailchimp を OAuth 認証で接続

接続の際は、Eventbrite はイベントを主催しているアカウントで、Mailchimp は登録先オーディエンスを持つアカウントでログインしてください。

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Step 3: トリガーとアクションを設定 (10 分)

Zap の中身を以下のように構成します。

[Trigger]
  App: Eventbrite
  Event: New Attendee Registered (新しい参加登録)
  Account: 主催アカウント
  Event (対象イベント): 連携したいイベントを指定

[Action]
  App: Mailchimp
  Event: Add/Update Subscriber (購読者の追加・更新)
  Audience: Step 1 で決めたオーディエンス
  Subscriber Email: {{Eventbrite の Attendee Email}}
  First Name / Last Name: {{Eventbrite の氏名フィールド}}
  Status: subscribed (本人同意の取得を前提)

トリガーは Eventbrite の「New Attendee Registered」を使い、対象イベントを指定します。アクションは Mailchimp の「Add/Update Subscriber」を選び、Eventbrite から渡されるメールアドレスと氏名を差し込みます。

Step 4: イベント名タグを追加 (5 分)

Mailchimp のアクション設定内で、タグ (Tags) の項目にイベント名を入力します。

[Action の追加設定]
  Tags: {{Eventbrite の Event Name}} もしくは固定文字列のイベント識別子

タグを付けておくと、後から Mailchimp 側で「このイベントの参加者だけ」を抽出してメールを送れます。複数のイベントを 1 つのオーディエンスで管理しても、タグで明確に区別できます。

Step 5: 動作テストと公開 (5 分)

  1. Zapier の編集画面で「Test」を実行し、Eventbrite のサンプル申込を取得
  2. Mailchimp にテスト用の購読者が追加されるか確認
  3. タグが正しく付与されているか Mailchimp の連絡先画面で確認
  4. 問題なければ「Publish」で Zap を本番稼働

公開後は、実際にテスト申込を 1 件入れてみて、エンドツーエンドで登録されることを確認しておくと安心です。

次のセクションでは、導入前後でどれだけ運用が変わるかを編集部の試算で示します。

編集部によるシミュレーション (期待効果の試算)

以下は 編集部による試算 です。実際の効果はイベント頻度・参加者数・現状の運用により変動します。

前提: 個人または小規模チームでセミナーを運営し、月 2 回のイベントで合計 120 名が申し込み、現状は CSV を書き出して Mailchimp に手入力していると想定します。

イベント参加者フォローの Before / After
Before (CSV 書き出し + 手入力)
  • 登録の取りこぼし: 月 5-15 名 (転記漏れ)
  • 配信リスト整備の工数: 月 4 時間
  • お礼メールまでの時間: 数日後
  • イベント別のセグメント: 手作業では困難
After (Zapier → Mailchimp 自動登録)
  • 登録の取りこぼし: 月 0-1 名 (自動登録)
  • 配信リスト整備の工数: 月 30 分 (確認のみ)
  • お礼メールまでの時間: 当日 (自動トリガー)
  • イベント別のセグメント: タグで自動分類

月 約 ¥3,100 の投資 → 登録工数の削減 + フォロー漏れの解消

費用感の整理は次のとおりです。

数値は事業者ごとに変動しますが、フォローメールが確実に届くようになるだけでも次回集客に直結する構造です。

失敗パターン

失敗 1: 本人同意なく一律で配信登録してしまう — Eventbrite の申込はイベント参加の意思表示であり、メールマガジン購読の同意とは別物です。申込フォームやイベント説明で「登録後にお知らせメールを送る」旨を明示し、同意を得たうえで Mailchimp の subscribed として登録してください。

失敗 2: タグを付けずに全イベントを混在させる — タグなしで 1 つのオーディエンスに登録すると、後から「どのイベントの参加者か」を区別できなくなります。Step 4 のタグ付けを必ず設定し、イベントごとにセグメントできる状態を保ってください。

失敗 3: 登録しただけで配信設計がない — 自動でリストが育っても、送るメールを用意しなければ意味がありません。お礼メールと次回案内の文面を Step 1 の段階で下書きし、登録と配信をセットで運用してください。

注意点 (法務・規約面)

次のセクションで、つまずきやすい点への対処をまとめます。

トラブルシューティング

Q: 申込してもすぐに Mailchimp へ登録されない

A: Zapier の無料・有料プランによってトリガーの確認間隔が異なります。リアルタイムに近い反映が必要な場合は、上位プランのポーリング間隔や Zap の稼働状況を確認してください。詳細は Zapier 公式 Pricing ページ を参照してください。

Q: 同じ人が複数イベントに申し込むと重複しないか

A: Mailchimp の「Add/Update Subscriber」はメールアドレスを基準に更新するため、同一アドレスは重複せず、タグだけが追加されていきます。これにより、複数イベントの参加履歴を 1 件の連絡先に集約できます。

Q: 無料イベントでも連携できるか

A: できます。Eventbrite は無料イベントの掲載自体は無料で、トリガー「New Attendee Registered」は有料・無料を問わず発火します。Eventbrite の連携仕様は Zapier の Eventbrite 連携ページ を参照してください。

まとめ

Eventbrite の申込を Zapier で Mailchimp に自動登録するだけで、集めた参加者リストを「フォローが途切れない資産」に変えられます。月 約 ¥3,100 の投資で、手作業の転記とフォロー漏れがなくなり、イベント名タグによって次回案内まで精度高く届けられます。

最大の効果は「申し込んだ瞬間に配信リストへ加わる」こと。お礼メールも次回案内も取りこぼさなくなり、個人主催者でも小規模チームでも、約 40 分の構築で導入できます。

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出典・参考情報


Mira / AI経営ラボ 編集長

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