業務自動化

Make.com で Telegram 投稿→Notion 自動保存 情報収集を月3時間で仕組み化

個人事業主・小規模チーム (リサーチ業務・コンテンツ制作・コンサル) — 中小企業・個人事業主 の業務自動化レシピ
業種個人事業主・小規模チーム (リサーチ業務・コンテンツ制作・コンサル) — 中小企業・個人事業主
ツールMake.com
難易度★☆☆ 易
設定時間約 50 分

「これ後で読もう」「このネタ使えそう」── スマホで見つけた情報を、結局どこにも残せず流してしまう。個人事業主と小規模チームに共通する悩みです。Telegram に投げるだけで Notion データベースに自動保存する仕組みを Make.com で組めば、情報収集の手作業を編集部試算で月3時間圧縮できます。本記事は50分で稼働するセットアップ手順です。

読了時間 約9分 / 設定所要時間 約50分 / 月額固定費 ¥0-1,400

編集長の見解 ── 情報収集ツールは世の中に溢れていますが、多くの人がつまずくのは「保存する場所が増えすぎて結局どこにも貯まらない」という一点です。本レシピが Telegram を入口に選んだのは、スマホで最も手数が少ない「送信」という動作で完結する からです。ブラウザ拡張やアプリ切り替えを挟まず、共有メニューから Telegram に投げれば終わり。集約先を Notion に固定し、入口を Telegram 1 つに絞ることで、「貯める習慣」が壊れにくくなります。月¥0 (無料枠) から始められるため、個人事業主が試しに導入する障壁もほぼありません。

なぜ「情報収集」は仕組み化しないと続かないのか

情報収集が続かない最大の理由は、保存する瞬間の 手数の多さ です。気になる記事を見つけても、「どのアプリに保存するか」「タグはどうするか」を毎回考えていると、その判断コスト自体が面倒になり、結局ブラウザのタブを開きっぱなしにして放置します。

個人事業主や小規模チームでは、この「ネタの取りこぼし」が地味に積み重なります。リサーチ、企画、提案資料づくりの素材が散逸し、いざ必要なときに「あの記事どこで見たっけ」と再検索する時間が発生します。

課題1件あたり所要月30件 (週7-8件) で換算
保存先を迷う・アプリを切り替える約2分月 約 1.0 時間
URL や画像を手作業で Notion に貼る約3分月 約 1.5 時間
後でタグ・カテゴリを付け直す約2分月 約 1.0 時間
「あの情報どこ」を再検索する約4分月 約 2.0 時間
合計 (週7-8件、月30件想定)約11分/件平均月 約 5.5 時間

このうち 「保存先への転記」と「再検索」 は仕組み化できる領域で、合計の約 6 割を占めます。Telegram に送るだけで Notion に貯まる構成に切り替えれば、編集部試算で 月 約3時間 が戻ってきます。

時給¥3,000 換算なら月¥9,000、年間¥108,000 規模の工数圧縮に相当します。無料枠で組めば投資回収はそもそも発生しない構造です。

続いて、編集部が実装した全体像を ProcessFlow で示します。

完成形のフロー (ProcessFlow)

Make.com × Telegram × Notion 情報収集自動化レシピ
📲
01
Telegram に送信
スマホ・PC から自分用チャットにテキスト・URL・画像を送信
📡
02
Make が受信
Telegram Bot トリガー (Watch Updates) が新着メッセージを検知
🔀
03
種類を判定
テキストのみ / URL 付き / 画像付き を Router で分岐
🖼️
04
画像中継取得
画像付きは Download a File で取得し Notion にアップロード
🗂️
05
Notion DB 保存
「情報収集 DB」に新規ページを作成し、本文・URL・画像・日付を保存

Telegram にメッセージ送信 → Make が受信 → 種類を判定 → Notion DB に保存、までを自動制御

ポイントは Step 03 で種類を判定する分岐 を入れることです。テキストだけのメモ、リンク、写真を 1 本のシナリオで受けつつ、画像のときだけ中継アップロード処理を走らせれば、無駄なオペレーション消費を抑えられます。

次セクションでは、このフローを動かす最低限のツール構成を整理します。

必要なツール (個人事業主向け最小構成)

ツールプラン月額 (目安)役割
Make.com無料 (月1,000 オペレーション)¥0フロー全体の制御 (上位は Core 約¥1,400)
Telegram通常アプリ¥0情報を投げる入口 (スマホ・PC 共通)
Telegram BotFather無料¥0Bot トークン発行
Notionフリープラン (個人)¥0情報収集データベース (チーム共有時は約¥1,650/ユーザー)

合計: 月 ¥0 (Notion 個人プラン + Make 無料枠で完結)。チーム共有 Notion を使う場合は月 約¥1,650/ユーザー、それでも 3 名チームで月約¥4,950 の範囲です。

オペレーション消費の試算: 1 件保存あたり Make モジュール 3-5 個 (トリガー受信 / Router 分岐 / 画像 Download / Notion ページ作成 / Notion ファイル添付) を通過します。画像なしのテキスト保存なら 2-3 オペレーション、画像付きで 4-5 オペレーション。月150件 (画像半分) でも 500-600 オペレーション程度で、無料枠 (1,000) に収まる試算です。

編集部の判断: 個人の情報収集用途は「気が向いたとき」に送るので、平均すると無料枠で十分まかなえます。月200件を超える運用が見えてきたら Core プラン (約¥1,400 / 10,000 オペレーション) への切り替えが現実的です。

💡 Make の「オペレーション」とは

1 つのモジュールが 1 回実行されると 1 オペレーションを消費する仕組みです。本レシピは 1 件あたり 3-5 オペレーションなので、月1,000 オペレーション枠 = 月 約 200-300 件の保存上限と覚えておくと見通しが立ちます。詳細は Make.com Pricing を参照してください。

続いて、実装手順を TimelineSteps で示します。

設定手順 (約50分)

Make.com × Telegram × Notion 情報収集 セットアップ
00:00 - 00:10
Telegram BotFather で Bot 作成
Telegram で BotFather を開き、/newbot コマンドで Bot 名を登録。発行された Bot Token を控えます。情報収集は自分専用チャットで使うため、Bot は自分が作成した Bot とのトークだけで運用します。
00:10 - 00:20
Notion で「情報収集 DB」作成
タイトル / 本文 / URL / 種類 / 保存日 / 添付画像 のプロパティを持つデータベースを作成し、Database ID を URL から取得します。
00:20 - 00:28
Notion Integration を作成
Notion の Settings → Integrations → New integration で内部 Integration を作成し、Internal Integration Token を取得。情報収集 DB ページに Connection を追加します。
00:28 - 00:40
Make シナリオで Telegram トリガー追加
Telegram Bot モジュールの「Watch Updates」を配置し、Bot Token を登録。新着メッセージを受信できる状態にします。
00:40 - 00:48
Router 分岐と Notion 保存を接続
Router でテキスト/URL/画像を分岐し、Notion の「Create a Database Item」へマッピング。画像付きは Download a File → Notion Upload a file で中継します。
00:48 - 00:50
テスト実行
Bot との自分用チャットにテストメッセージと画像を送り、Make シナリオを「Run once」で確認。Notion DB に新規ページが現れれば稼働開始です。

BotFather で Bot 作成 → Notion DB 準備 → Make シナリオ構築 → テスト、の順に進めます

Step 1: Telegram BotFather で Bot 作成 (10分)

Telegram アプリで BotFather を開き、以下を順に進めます。

  1. /newbot を送信
  2. Bot の表示名 (例: MiraQuill InfoBot) を入力
  3. Bot のユーザー名 (末尾が bot で終わる必要あり、例: miraquill_info_bot) を入力
  4. 発行された Bot Token を控える

Bot Token は Bot を操作する鍵そのもの です。漏れると第三者が Bot を乗っ取れるため、パスワード管理ツール (1Password / Bitwarden 等) に必ず保管してください。Telegram Bot の仕様は Telegram Bots 公式ドキュメント が一次情報源です。

作成後、その Bot との 1 対 1 チャットを開いて何かメッセージを送り、チャットを「起こして」おきます。これをしておかないと Make 側が最初の更新を拾えないことがあります。

Step 2: Notion で「情報収集 DB」作成 (10分)

Notion で新規ページを作り、Database (Full page) を選択します。プロパティ構成例は以下です。

プロパティ名種類用途
タイトルTitle本文の先頭30文字を自動充当
本文Rich textTelegram メッセージの本文
URLURL本文に含まれるリンク
種類Select「メモ / リンク / 画像」の自動分類
保存日DateTelegram に送信した日時
添付画像Files & mediaTelegram の画像を中継アップロード

データベース URL から Database ID (URL の / 直後の 32 桁英数字) を抜き出してメモします。

Step 3: Notion Integration を作成 (8分)

Notion My Integrations にアクセスし、New integration を選択します。

  1. Integration name: 自由 (例: MiraQuill Info Auto)
  2. Associated workspace: 情報収集 DB がある Workspace を選択
  3. Type: Internal を選択 (公開不要)
  4. 作成後 Internal Integration Token をコピーしてメモ

続いて情報収集 DB のページを開き、右上の ...ConnectionsAdd connections で先ほどの Integration を選択して接続します。この接続を忘れると Make 側が「permission denied」で 403 を返す ため、必ず実施してください。

Step 4: Make シナリオで Telegram トリガー追加 (12分)

Make.com にログインし、新規シナリオを作成します。

  1. 最初のモジュールに Telegram Bot → Watch Updates を選択
  2. Connection を新規作成し、Step 1 で取得した Bot Token を貼り付け
  3. Limit を 2-5 件に設定 (1 シナリオ実行あたりの取得上限)
  4. 「OK」 → 保存

Watch Updates は、Bot に届いた新着メッセージ (テキスト・写真・ドキュメント) をまとめて受け取れるトリガーです。Telegram Bot で利用できるモジュールの一覧は Make の Telegram Bot 連携ページ で確認できます。

Step 5: Router 分岐と Notion 保存を接続 (8分)

5-1: Router で種類を分岐

トリガーの下に Router を追加し、3 ルートに分けます。

各ルートの末尾に Notion → Create a Database Item を置き、共通の値をマッピングします。

Notion プロパティTelegram 側のマッピング (例)
タイトル本文の先頭30文字
本文メッセージ本文 (text / caption)
URL本文から抽出したリンク
種類ルートに応じて「メモ / リンク / 画像」を固定値で設定
保存日メッセージの日時

5-2: 画像を中継アップロード

画像付きメッセージの場合、Telegram の画像はファイル ID で管理されており、そのままでは Notion に貼れません。以下の順で中継します。

  1. Telegram Bot → Download a File モジュールで対象の画像ファイルを取得 (バイナリ取得)
  2. Notion → Upload a file モジュールで取得したバイナリを Notion にアップロード
  3. Notion → Update a Database Item で 5-1 で作成したページの「添付画像」プロパティに紐付け

これで Telegram のファイル参照に依存しない、Notion 内部の永続ファイルになります。

公式ドキュメント参考: Telegram Bot API / Notion API - Create a page

Step 6: テスト実行 (2分)

Make シナリオ右下の Run once を押した状態で、Bot との自分用チャットにテキスト・URL・画像をそれぞれ送ります。5-10 秒以内に Notion DB に新規ページが現れれば成功です。あとはシナリオを「ON」 (Scheduling 有効) にすれば、送るだけで貯まる運用が始まります。

続いて、編集部が試算した導入前後の業務指標を整理します。

Mira のシミュレーション (期待効果の試算)

以下は 編集部による試算 です。実際の効果は情報収集の頻度・整理の粒度・既存の運用体制により変動します。

前提: 個人事業主または小規模チーム、月の保存対象 約30件、これまでは思いついたときに手作業で Notion・メモアプリに保存していた想定:

導入前後の業務指標 (編集部の試算)
Before (手動で保存・整理)
  • 情報の保存・整理工数: 月 約 5.5 時間
  • ネタの取りこぼし: 月 5-10 件
  • 保存先の分散: 3-4 か所
  • 後からの検索性: 低 (分散保存)
After (Telegram → Notion 自動保存)
  • 情報の保存・整理工数: 月 約 2.5 時間 (-3.0h)
  • ネタの取りこぼし: 大幅減 (送るだけ)
  • 保存先の分散: 1 か所 (Notion 集約)
  • 後からの検索性: 高 (Notion 全文検索)

月 約3時間削減 = 時給 ¥3,000 換算で月 ¥9,000、年間 ¥108,000 の工数圧縮

時給¥3,000 換算で月¥9,000、年間¥108,000 規模の効果が、月 ¥0 (Make 無料枠) の投資で得られる試算 です。投資対効果 (ROI) としては実質「無料で得られる純利益」です。

次に、編集部が現場で見てきた失敗パターンを 3 つ整理します。

編集部の警告 (失敗パターン)

失敗パターン 1: Bot Token とチャット ID の取り違え

Telegram の自動化でつまずく定番が、Bot Token (Bot 自体の鍵) と Chat ID (どのチャットか) の混同です。Watch Updates トリガーは Bot 宛の全更新を拾うため、Bot を複数のグループに入れていると意図しないメッセージまで保存されます。情報収集用途では Bot との 1 対 1 チャットだけで使う のが最も堅牢です。詳細は Telegram Bot API を参照してください。

失敗パターン 2: Notion Integration の接続忘れで 403

Step 3 で作った Integration を、肝心の情報収集 DB ページに接続し忘れるケースが頻発します。Token を Make に登録しただけでは権限が通らず、Notion API が permission denied (403) を返します。必ず DB ページの「Connections」から Integration を追加してください。Notion API のレート制限 (1 秒あたり 3 リクエスト) を超えた場合の 429 にも注意が必要です。Notion API: Request limits

失敗パターン 3: 画像 URL の直貼りでリンク切れ

Telegram の画像をファイル参照のまま Notion に渡すと、後から画像が表示されなくなることがあります。Step 5-2 の通り Download a File でバイナリ取得 → Notion Upload a file で中継し、Notion 内部ファイルとして保存してください。これを省くと、せっかく集めた図解やスクショが時間とともに見られなくなります。

続いて、月¥0 の運用をさらに広げたい場合の補助金活用案を編集部から提案します。

補助金活用 (編集部の提案)

💰 IT 導入補助金 + 小規模事業者持続化補助金

本レシピ単体は月¥0 で運用可能ですが、情報収集を 社内ナレッジ基盤・リサーチ業務の基盤 に拡張する場合、Notion 有料プラン (チームプラン 約¥1,650/ユーザー) や Make 上位プラン、運用設計の外注費を含めると IT 導入補助金 2026 (最大¥450 万、補助率 1/2 - 3/4)小規模事業者持続化補助金 (最大¥200 万) の対象になり得ます。詳しくは IT 導入補助金 2026 / 小規模事業者持続化補助金 2026 の解説記事を参照してください。

なお、補助金の採択 (申請が通ること) は要件審査次第で必ずもらえるものではありません。事業計画書には本記事の自動化レシピを「業務効率化・ナレッジ管理施策」として位置付けると、加点要素になりやすい傾向があります。

関連レシピ

導入を進める前後で、以下の関連レシピも合わせて検討すると効果が拡張できます。

まとめ

スマホで見つけた情報を「Telegram に送るだけで Notion に貯まる」運用は、月 ¥0 (Make 無料枠 + Notion 個人プラン) の初期投資で 月 約3時間の工数削減 が現実的に達成できます。Make 無料プランの 1,000 オペレーション枠は、月150件規模の保存まで十分まかなえる試算です。

重要なのは「保存の入口を Telegram 1 つに絞る」ことと、画像はファイル参照のままにせず Download → Upload で中継する 仕様を理解することです。50分のセットアップさえ乗り越えれば、翌日から情報が「流れて消える」から「Notion に積まれる」に変わります。

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出典・参考情報


よくある質問

Q. Make 無料プラン (月1,000 オペレーション) で本当に足りますか?

編集部の答え: 月150件規模の保存までなら足ります。1 件あたり 3-5 オペレーション消費するため、月150件 (画像半分) でも 500-600 オペレーションの試算です。月200件を超えるようなら Core プラン (約¥1,400 / 10,000 オペレーション) への切り替えを検討してください。

Q. LINE ではなく Telegram を使うのはなぜですか?

編集部の答え: Telegram は Bot Token を BotFather から無料で即発行でき、Make との連携モジュールも揃っているため、個人の情報収集用途では最も手軽に組めるからです。LINE 公式アカウント経由でも同様の仕組みは作れますが、Messaging API の設定がやや複雑です。すでに LINE 運用がある場合はそちらでも構いません。

Q. スマホの共有メニューから Telegram に直接送れますか?

編集部の答え: できます。ブラウザやニュースアプリの「共有」メニューに Telegram が表示されるので、保存先として自分の Bot とのチャットを選べば、記事 URL やテキストをワンタップで送信できます。この「共有から送るだけ」の手数の少なさが、本レシピが続きやすい最大の理由です。

Q. 個人情報や機密情報を送っても大丈夫ですか?

編集部の答え: 保存先の Notion DB のアクセス権限を自分・限定メンバーに絞る運用が前提です。Bot を経由する性質上、Telegram と Make と Notion の 3 サービスを通過します。顧客情報など特に機微な情報は、本レシピではなく社内の正規ルートで扱うことを推奨します。

Q. 保存したあとの整理 (タグ付け) も自動化できますか?

編集部の答え: 一部は可能です。本文に含まれるキーワードで Notion の Select プロパティを自動分類したり、生成 AI モジュールで要約タグを付けたりする拡張も組めます。ただしオペレーション消費が増えるため、まずは本記事の最小構成で「貯める習慣」を定着させてから拡張するのが堅実です。


本記事の数値・事例のうち、「編集部のシミュレーション」「編集部の提案」と明示された箇所は編集部による試算・推論です。実際の効果は利用状況により変動します。事実関係 (機能・料金) は各社公式情報源を確認のうえご判断ください。

編集長 Mira / AI経営ラボ 本記事は 2026-06-22 時点の情報です。料金・機能は各社公式情報を最新でご確認ください。

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