ZapierでSquare決済→freee自動記帳 個人店の経理を月3時間削減

小売・飲食・サービス業 (個人店) の業務自動化レシピ

業種: 小売・飲食・サービス業 (個人店)

使用ツール: Zapier

難易度: ★☆☆ 易

所要時間: 約 30 分

Square で受けた決済を、毎晩手作業で会計ソフトに打ち込んでいませんか。Zapier を使えば「Square で売上が立つ → freee 会計に自動で記帳」までを、人の手を介さず流せます。個人店の経理を月 3 時間ぶん軽くするレシピです。

読了目安: 約 7 分 / 難易度: やさしい / 設定時間: 約 30 分

編集長の見解

個人店の経理でいちばん消耗するのは「決済を 1 件ずつ会計ソフトに転記する」作業です。Square と freee はどちらも Zapier に対応しているため、ここを自動化すれば締め日前の徹夜入力から解放されます。まずは「売上 1 行を 1 仕訳にする」最小構成から始めるのが、失敗しないコツです。

このレシピで解決する課題

個人店 (オーナー 1 名 + パート数名規模) で、Square 決済を使いながら頻発する手作業を整理します。

  1. 売上の手入力: Square の取引履歴を見ながら、freee 会計に 1 件ずつ仕訳を入力
  2. 決済手数料の計上漏れ: Square 手数料を経費として記帳し忘れる
  3. 入金消し込み: Square からの入金 (振込) と売上の対応付け
  4. 月末のまとめ作業: 締め日直前に 1 か月分をまとめて転記

これらは「やれば終わる」作業ですが、毎日・毎月積み重なると無視できない時間になります。Square と freee はどちらもクラウドサービス (SaaS) で、Zapier という連携サービスでつなげられます。

編集部メモ

Zapier は「あるサービスで出来事が起きたら、別のサービスで処理する」をプログラミングなしで設定できる連携サービスです。Square と freee の公式コネクタが用意されています。

このセクションで挙げた手作業を、次の図のように 1 本の流れにまとめます。

完成形 (全体フロー)

Square 決済 → freee 自動記帳フロー
💳
01
Square で決済
店頭・POS レジでカードや電子マネー決済
02
Zapier が検知
New Transaction をトリガーに自動起動
🧮
03
金額を整形
売上額・手数料を分けて計算
📒
04
freee に記帳
売上の仕訳・取引を自動登録
05
確認のみ
月末はオーナーが内容チェックだけ

Square で決済が成立した瞬間に Zapier が起動し、freee 会計へ仕訳を自動登録する

図のとおり、オーナーがやることは「最後に内容を確認する」だけになります。次は導入に必要なツールと費用です。

必要なツールと費用

このレシピは、すでに Square と freee を使っている個人店なら、追加するのは Zapier の有料プランだけです。

ツール役割月額の目安
Square決済 (店頭 POS・オンライン)初期費用なし、決済手数料のみ
freee 会計クラウド会計ソフト¥1,180 〜 (個人向け年払い換算の目安)
ZapierSquare と freee をつなぐ連携サービス¥3,000 前後 (有料プラン)

Square は月額固定費がかからず、決済ごとの手数料で課金される料金体系です。freee と Zapier の正確な金額は、後述の出典リンク先で最新のプランをご確認ください。

合計の追加コストは 月 ¥3,000 前後 が目安です。これで毎月の転記作業をなくせるかどうか、という投資判断になります。次に、Zapier の役割と他ツールとの違いを整理します。

なぜ Zapier なのか (連携サービス比較)

「Square と freee をつなぐ」だけなら、いくつか選択肢があります。編集部の視点で代表的な手段を比べます。

手段設定の手軽さ月額の目安編集部の評価
Zapier画面操作のみ・コード不要¥3,000 前後◎ 非エンジニアの個人店に最適
Make.com設定はやや専門的¥1,500 前後○ 複雑な分岐を組むなら有利
API 直接連携開発知識が必須開発費が発生△ 個人店には現実的でない
手作業の転記設定不要¥0 (時間コスト大)× 月数時間を浪費

Square と freee の両方に公式コネクタがあり、画面のクリックだけで組めるのが Zapier の強みです。より細かい条件分岐を組みたい場合は Make.com で美容室の予約管理を自動化 のような Make.com レシピも参考になります。

編集部のヒント

Zapier には無料プランもありますが、自動化が動く回数や使える機能に制限があります。毎日決済が発生する店舗では、有料プランのほうが結果的に手間とコストのバランスが良くなります。

ツールが決まったら、いよいよ設定手順です。所要時間は約 30 分です。

設定手順 (約 30 分)

Zapier で Square → freee 自動記帳を組む手順
STEP 1
Zapier に Square と freee を接続 (10 分)
Zapier にログインし、Square アカウントと freee アカウントをそれぞれ「Connect」。画面の案内に沿ってログイン認証するだけで接続が完了します。
STEP 2
トリガーを設定 (5 分)
「Square で新しい決済 (New Transaction / New Payment) が発生したら」をトリガーに選びます。テスト実行で直近の決済データが取得できるか確認します。
STEP 3
金額を整形 (5 分)
必要なら「Formatter」で、売上総額と Square 手数料を分けて計算します。手数料を別途経費計上したい場合に使います。シンプルに始めるなら省略可。
STEP 4
freee へ記帳するアクションを設定 (5 分)
アクションに freee を選び、「取引を登録 (Create Transaction)」などを指定。Square から渡される金額・日付・決済 ID を、freee の各項目に割り当てます。
STEP 5
テスト → 本番オン (5 分)
テスト実行で freee 側に正しく記帳されるか確認し、問題なければスイッチをオン。以後は決済のたびに自動で記帳されます。

アカウント連携から本番稼働まで、約 30 分で完了する

設定が終われば、あとは「正しく記帳されているか」を定期的に見るだけです。導入前後でどれだけ変わるか、編集部の試算を示します。

導入前後の比較 (編集部の試算)

以下は 編集部による試算 です。実際の効果は店舗の取引件数・経理体制・既存の運用方法により変動します。

前提: 個人店 1 店舗 (オーナー 1 名)、月の Square 決済 250 件、これまで決済履歴を手で freee に転記していた、と想定します。

経理作業の導入前後 (編集部の試算)
Before (手入力)
  • 売上転記の作業: 月 約 3 時間
  • 手数料の計上漏れ: ときどき発生
  • 締め日前の負担: まとめ入力で残業
  • 入力ミス: 人手ゆえ一定数
After (Zapier 自動)
  • 売上転記の作業: 0 時間 (自動)
  • 手数料の計上漏れ: 整形ステップで防止
  • 締め日前の負担: 内容確認のみ
  • 入力ミス: ほぼゼロ (機械処理)

月 3 時間削減 = 年 36 時間。時給 ¥2,000 換算なら年 ¥72,000 相当の時間を施術・接客・販促に回せる

数字以上に大きいのは「締め日前にまとめて入力する」という精神的な負担がなくなることです。次は、自動化でつまずきやすい落とし穴を先に共有します。

編集部の警告 (よくある失敗)

失敗パターン 1: 「二重記帳」

Square の入金 (銀行振込) を freee 側の銀行口座連携でも自動取得していると、同じ売上が二重に記帳されることがあります。「売上は Zapier」「入金は口座連携」のどちらで計上するかを最初に決めましょう。

失敗パターン 2: 「勘定科目の割り当てミス」

最初の設定で勘定科目 (売上高・支払手数料など) を間違えると、自動化が動くたびに誤った仕訳が積み上がります。本番オンの前に必ずテスト記帳を確認してください。

失敗パターン 3: 「丸投げで月次確認をしない」

自動化しても、最終的な帳簿責任は事業者にあります。月 1 回は freee の取引一覧を目視確認し、想定どおり記帳されているかをチェックする習慣を残しましょう。

これらは設定段階で気をつければ防げるものばかりです。最後に、導入コストを補助金でまかなう選択肢を紹介します。

補助金活用 (編集部の提案)

IT 導入補助金・持続化補助金の対象になり得る

会計の自動化を含む業務 DX 投資は、IT 導入補助金小規模事業者持続化補助金の対象経費にできる可能性があります。freee 会計・Zapier・導入支援費などをまとめて申請できる場合があります。詳細は IT 導入補助金の解説持続化補助金の解説 をご覧ください。

補助金は申請時期や対象要件が毎年変わるため、必ず公募ガイドライン (公募要領) で最新条件を確認してから動きましょう。次は、まず触ってみたい方への入口です。

まずは無料で試す

Zapier は無料で試せます。Square と freee の接続だけでも体験して、自分の店の取引データがちゃんと取れるかを確かめるのがおすすめです。

Zapier の公式サイトを見る →
※ アフィリエイトリンクを含みます

実際にデータが流れるのを 1 度見ておくと、本番設定のイメージがつかめます。

まとめ

個人店の経理は、月 ¥3,000 前後の投資で「決済の転記作業」をまるごと自動化できます。設定は約 30 分、運用の手間はほぼゼロです。

編集部の試算では月 3 時間 (年 36 時間) の削減になり、その時間を接客・販促・自分の休息に回せます。まずは無料プランで Square と freee の接続を試し、流れがつかめたら本番運用へ進むのが堅実な進め方です。


出典・参考情報


よくある質問

Q. プログラミングの知識がなくても設定できますか?

編集部の答え: できます。Zapier は画面のクリックと選択だけで連携を組める設計です。Square と freee はどちらも公式コネクタが用意されているため、コードを書く必要はありません。

Q. Square の手数料も自動で経費にできますか?

編集部の答え: 設定で対応できます。Zapier の整形ステップ (Formatter) で売上と手数料を分けて計算し、freee 側で「支払手数料」として記帳するアクションを追加すれば、手数料の計上漏れを防げます。

Q. すでに freee の銀行口座連携を使っています。併用して大丈夫ですか?

編集部の答え: 注意が必要です。口座連携と Zapier の両方で売上を取り込むと二重記帳になります。「売上は Zapier、入金消し込みは口座連携」のように役割を分け、どちらで計上するかを最初に決めてください。

Q. 月 ¥3,000 の投資で元は取れますか?

編集部の答え: 編集部の試算では月 3 時間の削減になります。時給 ¥2,000 換算なら月 ¥6,000 相当の時間で、投資額を上回ります。締め日前の残業がなくなる効果も含めれば、十分に見合う投資といえます。


本記事の数値・事例のうち、「編集部のシミュレーション」「編集部の試算」「編集部の提案」と明示された箇所は編集部による試算・推論です。実際の効果は事業特性により変動します。事実関係 (機能・料金) は各社公式情報源を確認のうえご判断ください。

編集長 Mira / AI経営ラボ 本記事は 2026-05-29 時点の情報です。料金・機能は各社公式情報を最新でご確認ください。

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Mira / AI経営ラボ 編集長

最終更新: 2026年5月29日 / 初出: 2026年5月29日